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さて、遂にファイナルの舞台に立つ事無くキャリアを終えたウェバー。現役復帰の意思は既に無いようで、最近もこんな記事が出ました。

http://www.sacbee.com/static/weblogs/sports/kings/archives/017287.html

これはウェバーのエージェント、アーロン・グッドウィンへのインタヴューでして、要するにウェバーはもう現役復帰の意思は全く無い、ということです。何しろ質問と回答が、

Question: Is Chris Webber retired, retired, definitely retired?
Answer: Chris is officially retired.

ですからねぇ。そんな完全引退(多分)のウェバーと、引退を発表はしていませんが確実にキャリアの黄昏にいるジュワン。オールスター級PFだった彼ら2人が遂に頂点に立てなかったのは、いったいなぜだったのでしょうか?

ジュワンに関して言えば、まず圧倒的な運の無さが挙げられるでしょう。ブレッツでの大型契約は当時の流れからすれば無理からぬことでしたが、結果的に不良債権扱いされてしまった事。他の大物選手に巻き込まれて移籍したり、移籍先の大物選手に問題が起きたりと異常に間が悪かった事。ただ、彼の場合そもそもチームを引っ張るNo.1タイプの選手では無かったという事だと思います。知る人ぞ知る燻し銀の実力派PF、それぐらいの位置付けが恐らくジュワンには程良い評価だったのだと思います。

では、なぜウェバーは勝者足り得なかったのか?“ピストル・ピート”・マラヴィッチしかり、ヒート加入前のジェイソン・ウィリアムズしかり、魅せるプレースタイルの選手は得てして勝てない、というのは確かにあったと思います。そして言うまでも無く生来の勝負弱さ、これは大きな要素です。ここぞという場面で自らショットを沈める事が出来なかったウェバーは、結局最後までゴートゥガイ足り得なかった・・・まあこれで結論としてもOKでしょう。

ところで先日、BOOK OFF某店舗にて昔のDS誌かHOOP誌を立ち読みしていたのですが(←買わんかいっ!)、ブレッツ時代のウェバーのインタヴューが掲載されていました。おう、なかなかタイミング宜しいですなと思って読んでみたのですが、そこでウェバーが言っていた事は大体こんな内容でした。

「ジョーダンが現役の間は僕らに優勝のチャンスは無い。バークリーだってユーイングだって(口ではどう言おうと)皆本当は分かってるはずなんだ。ジョーダンが引退した頃が僕らの出番さ」

・・・皆さん、どう思われますか?結果だけ言えばウェバーの言っている事は間違っていません。ジョーダンがラスト・ダンスを踊ってブルズ後期3PEATを終えるまで、実際他のチームに優勝のチャンスは無かったのですから。しかし、それを選手、しかもチームのエースが公言する・・・この軟弱者!軟弱者!とセイラさんに往復ビンタされても仕方無い発言だと思います。

そもそも思い出して下さい。コービー・ブライアントが高校卒業後すぐNBA入りを果たしたのは、早くNBAに入らないとジョーダンが引退してしまう、ジョーダンが現役のうちにNBAのコートで彼と対決したい・・・という強い意思があったからです。冷静に考えれば物凄く生意気な高校生なんですが、そんなメンタリティーこそが彼のあのプレースタイルの源になっているのです。コービーは新人時代、プレーオフの大事な場面でエアボールを連発してチーム敗退の一因となり、失意に沈んでいるところをシャックに慰められる場面があったものですが、それをトラウマにするどころかむしろ糧として、今の圧倒的なクラッチプレーヤーの地位を確立したのです。

NCAA決勝戦でのタイムアウトがトラウマとなってしまい、クラッチな場面で自らチームを牽引出来なくなってしまったPFと、シュート失敗の屈辱から努力を重ねて這い上がり、遂に優勝の美酒に酔ったSG・・・こう考えて見れば、キングスがあの頃どうやってもレイカーズに勝てなかった理由も納得が行ってしまう気がするのですね。

また、今まであまり触れませんでしたが、特にウェバーにはトラブルが絶えませんでした。マリファナ(大麻)絡みのトラブルも多く、そのためFILAとの契約がフイになった事もあります。そもそもNCAA時代、ウェバー、モーリス・テイラー、ロバート・トレイラー、ルイス・ブロックに関してミシガン大関係者からの金銭の貸し借りがあった事が明らかになったため、ミシガン大のNCAAでの成績のうち、彼ら4人が在籍した時代のものがいくつか無効となりました。ウェバーに関しては'92・93年のファイナルフォー、'92-'93シーズン全てが相当します。Fab 5の栄光も思わぬ形でケチが付いた格好です。

それでもなお、ウェバーとジュワン、ジャレン・ローズ達のFab 5の栄光、ウェバー&ジュワンのブレッツコンビ、ウェバーのキングスでの晴れ姿、チームを代われど堅実であり続けたジュワンのプレー・・・それらの価値が落ちる事は決して無いでしょう。'90sのNBAをつぶさに眺めて来た世代にとって、例え頂点に立てずとも、確かに彼らは見紛う事無きスターフォワード達だったのですから。

最後は、2chスレの過去ログからの引用で締めたいと思います。歌詞の元ネタもそろそろ分からなくなって来ていると思いますので、動画の音に耳を傾けつつ、歌詞は脳内変換でお聞き下さいませ。



☆☆NBA '00-'01スレッド 4thEdition ☆☆

828 名前: C−WEBB 投稿日: 2001/03/24(土) 02:17

 「ジュワン」        作詞・作曲 尾崎豊

ジュワン 俺は転がり続けて今のチームに辿り着いた
ジュワン 俺は焦りすぎたのかむやみに何もかも捧げちまったけれど
ジュワン あの頃はファブ5だったファブのために生きてきた俺だけど
ジュワン おまえの言うとおりSFかPFかわからないプレーさ
転がり続ける俺の生きざまを
時にはジャレンと一緒に笑ってる
ジュワン やさしく俺を叱ってくれ そして強く抱きしめておくれ
お前の愛がすべてを包むから
ジュワン いつになれば俺はファイナルに行けるだろう
ジュワン どこに行けばMVP取れるだろう
ジュワン 俺は歌う 愛すべきものすべてに

ジュワン 見知らぬ所で気違いに出会ったらどうすりゃいいかい
ジュワン 俺ははぐれ者だからブラデみたいにうまくはじけやしない
ジュワン 勝ちを求めるならばジョーダンさえ恐れやしないよね
ジュワン NBAで生きるならマリファナなんか吸っちゃいけないよね
転がり続ける俺の生きざまを
時には涙をこらえて笑っている
ジュワン テクニカルなど受けたくはない
俺はウォレスなんかじゃないから
俺はニューヨークへと歩いて行く

ジュワン 俺はうまく点とれているか
俺はうまく守っているか
俺のパスは適当じゃないかい
俺はダブルチームされてはいないかい
俺にまだ4番はつけられているか
俺のラップは売れているか
俺にオールスターの資格はあるか
俺は決してまちがっていないか
俺は真実へと歩いているかい
ジュワン いつになれば俺はファイナルに行けるだろう
ジュワン どこに行けばMVP取れるだろう
ジュワン 俺は歌う 愛すべきものすべてに

834 名前: ハワード 投稿日: 2001/03/24(土) 12:28
>>828
泣けた・・・。


☆追記

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3765208

その後、ジュワン・ハワードはボブキャッツと契約。若手を育てるヴェテランとしての役割を、今一度果たす事となりました。かつてウィザーズで契約を買い取ったジョーダンが、今度はジュワンを雇うとは不思議な縁ですね。やはりリング獲得はならないようですが・・・。

☆☆NBA '00-'01スレッド 4thEdition ☆☆

一方のウェバーはすっかりデブデブ引退モード。TNTでケニー・スミス、そしてかつて新人時代にダンクを叩き込んだ相手でもあるバークリー(彼もすっかりデブりましたね・・・)と明るく仲良く解説に勤しんでいますね。真剣勝負から解放され、彼の本来の気質である明るさが十二分に滲み出ています。彼は多分、全く現役復帰など考えていないだろうなと思わせるに十分でした。幸せ一杯なウェバーの顔を見るにつけ、これで良かったんだろうなぁ、と思った次第です。



☆更に追記(2/11)

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3890366

キングスはウェバーの背番号4を永久欠番にしました。セレモニーにはディヴァッツ、クリスティー、ポラード、M.クリーヴスといった当時のメンバー、B.ミラー、ボビー・ジャクソンといった現役組、そしてTNTでの解説仲間であるペイトンとケヴィン・ジョンソン市長も出席したのです。ディヴァッツのコメントを紹介します。

"You made me a better player. You made all of us a better player. I played basketball for 20-plus years. My six years with the Kings and with you were the best."

確かにディヴァッツにとってキャリア最高の時はレイカーズでもホーネッツでもなく、キングス時代だった事は疑いありません。ウェバーに対する賞賛の言葉としても非常に的確ですね。

なお、ウェバーは今でもサクラメントに邸宅があるそうです。レストランも経営しており、定期的にサクラメントに来ているとのこと。最後に、この永久欠番はキャリアの中で何番目にランクされるのか、と尋ねられた際のウェバーの言葉です。

"I wish I could say second to a championship. It's definitely the biggest honor that I've received in my basketball career. ... I can't lie and say [not winning a championship] isn't something that I think about. It's something that I always will want, and I'm disappointed we couldn't give it to the people."

最後の「people」は言うまでも無く「サクラメントの人々」でありましょう。やはりウェバーは優勝出来なかった故に、決して満足して引退した訳ではなかったのです。しかし頂点には届かなくても、あの頃アルコ・アリーナで熱狂の中にいたサクラメントの人々の中でウェバーはずっと英雄であり続ける事と思います。

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