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☆現地2/20

マジック92-80ボブキャッツ
ニックス127-97ラプターズ
ペイサーズ112-105ウルヴス
キングス115-106グリズリーズ
ロケッツ93-86マヴス
ウィザーズ107-96ネッツ
キャヴス111-103バックス
ブルズ116-99ナゲッツ
サンズ140-118サンダー
ブレーザーズ108-98ホークス
レイカーズ115-111ホーネッツ

☆この日のハイライト

・レブロン55得点
・サンズ、3試合連続140点越えの猛攻
しかしアマレ・スタッダマイヤーは目の手術で8週間欠場≒今季ほぼ絶望
KGも右膝を痛めて2〜3週間アウト
ジャズのラリー・ミラーオーナー、糖尿病のため64才で逝去

サンズは折角HC交代が吉と出ていた矢先だったのにアマレの戦線離脱が残念です。それでもリチャードソンとヒルをフォワードに入れるスモールラインアップで140点の猛攻で勝てるってのが凄いんですが。元気なシャックを侮ってはいけませんね。

ジャズのミラーオーナーの逝去も残念なニュースです。ジャズでスローンHCがアメリカスポーツ史上最長のHCでいられたのも、ミラーの存在が大きいと思いますので・・・。とりあえずストックトンのコメントを紹介しておきます。合掌。

"Personally, I have lost a valuable friend. Larry has been such a remarkable individual. He is someone we will all miss."

さて、マジックです。レイファー・アルストンA.K.A.スキップ・トゥ・マイ・ルーのストリートバスケット時代を知らない方もそろそろいらっしゃるかもなので、軽くご紹介しておきます。



ニューヨークはクイーンズで生まれ育ったアルストンは高校時代には既にラッカーパークでも名の知られたストリートバスケットプレイヤーでした。AND1のスニーカー販売用に作られたミックステープで一気に知名度を上げ、ストリートバスケットボールブームの起爆剤となります。その実績を武器として入学したフレスノ州立大学時代にSLAM誌に取り上げられた際には、表紙に「THE BEST POINT GUARD IN THE WORLD」と大々的にコピーが踊りました。

slamcover1.jpg


SLAM誌'97年12月号掲載時記事全文

そんなアルストンでしたがNBAでは'98年に2巡目39位でバックスに指名。しかし出番は少なく、NBA定着が危ぶまれました。その後NBDLの2チームを経由してラプターズに入ると、ようやく出場機会が増えてきました。そして、当時ロケッツのジェフ・ヴァンガンディーが彼を兄のスタン・ヴァンガンディーに薦め、ヒート入り。スタンの教えの元でアルストンはNBAのPGとして開花していったのです。

'04-'05年にラプターズへ戻って80試合中78試合に先発するようになったアルストンは'05-'06シーズンからはロケッツへ。そして、出場した全試合で先発PGとして活躍してきたのです。そんなアルストンでしたが、一方でロケッツではアーロン・ブルックスも育ってきていました。アルストンの移籍はそういう状況下で起こったのであります。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3922884

アルストン自身はこの移籍に非常に前向きです。勝手知ったるスタンの指揮下なのも大きいでしょうが、ネルソンの代わりに優勝候補の1角を占めるチームを任されるのですから当然といえば当然でしょうね。そんなアルストン自身の発言です。

"I watch them all the time. I've played against them and I know what they like. Rashard can post on the block and step out and shoot the 3. You know Dwight is a good lob catcher and you want to give him the ball deep in the lane. And the rest of the guys are great shooters. It's exciting."

かくして、期待の新戦力を迎えたマジックはノースカロライナ州はワーナー・タイム・ケーブル・アリーナへ遠征、ボブキャッツとの対戦を迎えました。流石に合流早々アルストンの先発はなく、アンソニー・ジョンソンが先発PGに入ります。SGにはピートラスに代わって久々にリー、後は毎度の3人がフロントコートを固めました。対するボブキャッツはフェルトン、ベル、G.ウォーレス、ディーオウ、そしてオカフォーという面子です。

タコルーの3ポイントで始まった試合はマジックの若干リードで進みます。そして1Q残り3:51、遂にアルストンはマジックのユニフォームでコートに立ちました。諸事情あってアルストンの名前入りジャージーが間に合わず、急遽名前の入っていない36番のジャージーで登場したアルストンは、初めてのマジックでのゲームにも拘らず、ものの1分も立たないうちに初アシストをバティーにデリヴァーしてみせます。

その後、TOも1つかましてしまったものの、アルストンは自らのシュートこそ決まらないものの、2Qに入るとパスが冴えを見せ、次々アシストが決まります。久々に先発級のPGを得たマジックのオフェンスも活気付き、得意の3ポイント攻勢も前半絶好調のルイスが引っ張ります。あれよあれよと言っている間に49-35、マジックの優勢で後半へと突入する事となったのです。

3Qもマジックは止まりません。ドワイトこそ前回の対戦時ほど大暴れしないものの、それ以外のメンバーが次々得点。残り1:55時点でマジックのリードは22点まで広がったのです。そこからマジックのオフェンスが止まったため若干点差は縮みましたが、それでも77-61で3Q終了と、やはりマジック優勢は動きません。4Q二ボブキャッツがようやく反撃に移ったものの時既に遅く、11点差まで押し戻した頃には試合時間が1分強しか残っていませんでした。アルストン効果が早くも出たマジックが新体制で初勝利を挙げたのです。

http://www.nba.com/games/20090220/ORLCHA/boxscore.html

結局タコルーがFG7/13、3FG3/8の24得点7リバウンド3アシストでフィニッシュ。前半シュート決まりまくっていたルイスもFG6/14、3FG5/9で18得点6リバウンド3アシストと続きました。ドワイトは13得点16リバウンド、そして6ブロック。7TOはアレですが、まあ良しとしましょう。

期待のアルストンですが、結局FGこそ1/9、3ポイント3本全て外したものの、まだチームのシステムを理解し切っていないだろうに3得点8アシスト3スティールとPGとしては良い仕事をしました。今回はベンチスタートでしたが、遠からず先発PGとして起用される事となるでしょう。後ベンチ組では8得点9リバウンドのゴタートが頑張りました。

なお試合後、アルストンはこう発言しています。

"Everywhere I looked, I had a weapon to pass it to. I think point guards in this league would love to be in that situation. Everywhere you turn, you've got a guy who can flat-out shoot it or can drive it and finish."

「どこを見てもパスを送る兵器があった。このリーグのPGはこんなシチュエーションが大好きだろうね。どっちを向いても全力でシュートか、ゴールまでドライヴしてフィニッシュかが出来る連中がいるんだ」

PG冥利に尽きる、といった感じでしょうかね。ともあれアルストンを迎えたマジック、幸先の良い1勝でリスタート成功です。次の相手はディヴィジョンのライヴァル、ヒートとなります。新体制のマジックがプレーオフ出場予定チームたるヒートとどこまで戦えるのか、今後を占う意味で酔う注目ですね。



※宿題ですが、オールスター実況スレのログが膨大で編集に苦労しております。こちらもしばしお待ちの程を。

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