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3ヶ月振りぐらいになりますね、このシリーズ。

さて、前回この2タイトルを取り上げてから3ヶ月の間にどうなったかなんですが、「黒子のバスケ」は噂に聞いていた通り、腐女子人気に支えられてそこそこ堅調な結果を出せている風ですね。連載の掲載位置もそこそこですし、時々カラーページもゲットしています。単行本第1巻も発売されてますが、結構本屋でも平積みされてたり、「オススメ」みたいなコメントカードが付いてたりするのもよく見かけます。まだ柱とまでは行きませんが、ある程度のポジションは築き上げているので、差し当たり軌道に乗ったなという印象です。

一方の「フープメン」ですが、こちらは明らかな苦戦の跡が見て取れます。そもそも後から連載始まってるのに「黒子のバスケ」より掲載順が後ろという時点で相当に危険信号です。ここ最近は後ろから数えた方が早い状況がずっと続いており、よく連載が2桁回数続いたなと思わずにはいられません。

この差は何なのか、両者を比較検討してみました。「黒子のバスケ」の方は何といいますか、割と淡々と試合が進むなぁ、というのが「スラムダンク」世代の素朴な感想です。あれ、このチームとの対戦もう終わったの?みたいな。練習試合すら何ヶ月もかけて描き続けた「スラムダンク」に比べ、こちらはかなりのスピード感で試合が消化されてるなぁと。これは、どんどん話を盛り上げていかないとすぐに連載打ち切りの危険があるジャンプらしいと言えばらしいです。

で、もっと気になったのはキャラクター。ぶっちゃけ、主役の2人に努力の姿勢があんまり感じられないんですよね。いや、それなりに練習のシーンがあるだろうとは思います。思うんですけど、「スラムダンク」「あひるの空」あたりに比べるとどうかな〜という印象です。これって思えば最近の少年ジャンプ自体がそうでして、例えば「ドラゴンボール」の頃には孫悟空が必死に修行して強くなるという分かり易いプロセスがあったのに対し、「ワンピース」でも超人的な活躍はあるんですけど、その能力を持つに至ったプロセスは殆ど描かれていないなぁと。「ゴムゴムの〜」とか技は増えてるんですけど、いつの間に練習したのソレ?という素朴な疑問が頭をよぎるんですよ。「NARUTO」「ブリーチ」「テニスの王子様」あたりはどうなってんでしょうかね、そのあたり?主人公が何らかの理由で手強い敵と戦えない→代わりに主人公の仲間達が戦って時間を稼ぐ→次々倒れる仲間達→主人公復活→「ま、待たせやがって・・・」→悪役倒される→仲間達復活→めでたしめでたし、っていう王道パターンはもう過去のものなんでしょうか?

「フープメン」はその点で行くとかなり古風な王道パターンです。いや、はっきり言えばこれは「スラムダンク」のリミックスヴァージョンですね。「バスケの素人だった主人公が突然面識無い可愛い女子に声をかけられて一目惚れし、その娘にいいとこ見せようと思って頑張ろうとしたらその娘は好きなヒトがバスケ部にいて、しかもそいつはイケメンかつバスケ部のエースだった」・・・ほら、どっちにも当てはまるでしょ?つまり「フープメン」は「スラムダンク」の方法論をもう一度、一部パーツを入れ替えて試してみた作品と言えます。

それが今ひとつ受け入れられないのは絵柄の問題、漫画家の力量(かといって新人が井上雄彦と比較されるのも酷な話ですが)もあるでしょうが、やはり時代の気分でもあるのかなぁ、と思ったりします。コツコツ努力する話よりも、世の中的なノリとしては最初からスーパーな能力を華麗に見せる方が受け入れられ易いのかなぁ、と「テニスの王子様」の奇天烈な必殺技を見る度に思います。まあ「キャプテン翼」でもシュート1本でボールが破裂したり壁が壊れたりしてましたけどね。

まあともかく、とりあえず当面は安定路線に入った「黒子のバスケ」には引き続き頑張って頂き、「テニスの王子様」に続いてミュージカル化される域まで行って欲しいなと思います。こんな感じで(笑)。



そして道程厳しい「フープメン」ですが、何とかここから情勢を逆転するためにも、早く主人公を目立たせてあげて下さい。留学生君と特訓でもさせてあげればいいじゃないか、うん。バスケ漫画の火を絶やさないためにも、引き続き応援しますよー

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黒子のバスケ 1 (ジャンプコミックス)
著者:藤巻 忠俊
販売元:集英社
発売日:2009-04-03
おすすめ度:3.5
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フープメン 1
販売元:集英社
発売日:2009-07-03
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