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最初は、些細な噂でした。カーターとT-MACの親同士の仲が宜しく無いというのです。「T-MACの親が、『ヴィンスがいなければうちの息子がもっと目立つ』と言った」というような内容でした。何言ってんですか奥さん、ヴィンスがジョーダンで自分がピペンだってT-MACが言ってたじゃないですか・・・と最初は思った訳です。

が、本当にT-MACは移籍を考えていたのです。それは偶然、'00年オフに彼が完全FAになれる権利を持っていたからでもあったでしょう。しかし、この時点でT-MACはやっとNBAでそこそこやれる目処が立ったぐらいのポジション。動向が注目されるFA選手ぐらいの立ち位置にはいましたが、トップクラスの人材と考えるべきかは微妙なところでした。

ヴィンスとT-MAC、当時2人の仲が悪かったのかどうかは正直はっきりしません。例えばコービーとシャックはメディアを通じてかなりやりあってましたが、そういったやりとりはこのいとこ同士においては見られませんでした。オールスター等でのその後の2人を見ていても普通に話してますから、やはり人間関係の悪化はなかったように思われます。

3PEAT期のブルズ、ジョーダンとピペンのコンビを語る際、「ピペンは最強のNo.2選手」という語られ方をよくされます。「ピペンはジョーダンがいなければ大した事の無い選手」という意見もある一方で、「いやいや、ピペンだってNo.1だったら凄い選手だった。ああいう選手がNo.2だったからあの頃のブルズは強かった」なんて議論がなされていた訳です。では、もしピペンがNo.1オプションだったら?・・・T-MACの移籍はその疑問に完全に答えられるものではありませんが、興味をそそられるものではあったかも知れません。

ともあれ、T-MACはラプターズにいる限り自分がヴィンスを越えて1stオプションにならないであろう事は十分理解していました。そして、恐らくは自らの力を試してみたいという気になったのだと思います。それは当時21才の若人なら当然思う事でしょう。まして、彼はそもそも高卒でNBAに挑むようなチャレンジャーだったのですから。そして、FA戦線に身を投じた彼を待っていたのは幸運の女神でした。

このシリーズでも再三取り上げてきた通り、このオフに向けてキャップを空け倒したオーランド・マジックはドック・リヴァースHCの元で「ハート&ハッスル」の合言葉の元に41勝41敗という、ほぼ無名選手のみのロスターとは思えない成績を残し、FA選手達の行き先希望リストトップのポジションを奪っていたのです。

計画的に動いていたマジックのフロント陣はティム・ダンカンとグラント・ヒルのコンビ結成構想を実行に移そうとしました。ところが、マジックへの移籍を考えたダンカンに対し提督デヴィッド・ロビンソンが必死の説得にあたり、結局ダンカンはスパーズ残留を決めたのです。この結果、マジックフロントはプラン変更を迫られます。

が、実際のところ彼らはダンカンがマジック入りを断る前からT-MACにもアプローチしていました。実際T-MAC自身も「ダンカン、ヒルと組めれば最高だ」というコメントをこの時期にしていたのです。どうやらこの段階で既に、T-MACにラプターズ残留という考えは殆ど無くなってしまっていたようでした。そしてダンカンがマジック行きを取り止めた結果、T-MACとヒルというコンビ結成がマジックの次なるプランとなったのです。

T-MACを狙っていた球団が他に無かった訳ではありません。マジックと同じフロリダ州のマイアミ・ヒートもパット・ライリーがその才能を見抜き、交渉をしていたのです。しかし、ダンカン獲得に失敗してもなお、マジックには圧倒的なアドヴァンテージがありました。そう、T-MACはペニーことアンファニー・ハーダウェイのファンだったのです。彼の背番号1を受け継ぎ青のユニフォームを着て故郷に凱旋する・・・これは正に彼にとって夢の実現そのものでありました。

かくして、遂にT-MACはマジックとの契約に合意します。しかも驚くべき事に、彼はヒルと全く同じ金額の契約を獲得したのです。既にオールスターの常連であり、ジョーダンを継ぐ者と言われ続けていたヒルがマックス契約を獲得するのは誰しも合点が行くところだったでしょうが、まだ可能性は見せていても結果を残した訳ではないT-MACがこれ程の高額契約を獲得した事については、異論を唱える向きも無くはありませんでした。オーヴァーペイドのお荷物選手と化して契約終了まで厄介者扱いになるのではないか、そう思う人がいてもおかしくはありません。

しかし、間もなく彼の真の実力をリーグが思い知る時がやってきたのです。ただ、それはヒルの故障による戦線離脱という、目出度くないアクシデントを伴っていたのでありました。

T-MAC&HILL.jpg


(以下、「スティーヴィー・フランチャイズ」編に続く)

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