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マクドナルド。皆さん普通に利用されているあのファーストフードも、スーパーサイズミーとか名ばかり管理職とかバイトしたら女子高生の彼女が出来るなんて幻想だとか色々問題がある訳ですが、それはさておき、元々アメリカンな会社だけあってバスケットボールにはお金出してくれたりします。例えば高校生のオールスター戦の1つ、マクドナルド・オール・アメリカン・ゲームは分かりやすい例ですね。また、かつてはNBAの1チームがヨーロッパへ出向いてユーロのクラブチームと対戦する、その名も「マクドナルド選手権」が'87〜'99年まで開催された事もありました。

一方でマクドナルドという店舗自体、プロモーションの場として非常に有効なのです。時々マクドナルドと組んでポケモンとかが色々やってますが、あれなんかはマクドとポケモンを提供する側(株式会社ポケモンってあるんですね、初めて知りました)の双方にメリットがある訳ですよ。ポケモン目当てで子供の来客が増えて嬉しいマクド、ポケモン人気に拍車がかかって嬉しい(株)ポケモン、正にWin-Winなんですね。

かくて、話は'94年に戻ります。日本でNBAの展開を様々仕掛けていた伊藤忠商事も、この頃にはかなり手応えを感じつつ、より強固なファン層を確立したいと思っていたはずです。とはいえ、テレビというメディアはF-1やK-1、いやそれ以前にボクシングやプロレスがそうだったように日本人が選手にいないとなかなか取り上げてくれません。ではどうするか。ストリートプロモーションかけるにも、音楽や映画と違うのでやり方が限られます。

凄腕ビジネスマンの集まる伊藤忠商事は流石に違いました。彼らはNBAのイメージにピタリと合致する全国チェーンと組んでキャンペーンを組み、一番売り込みたい相手、若年者にもっともダイレクトにNBAを売り込める施策を練り上げたのです。

(ここから、BGMは中島みゆきの「地上の星」で)

かくて'94年、マクドナルド店頭キャンペーン、“Be the Best!NBA”がスタートしたのです。キャンペーンの概要は私もやや記憶が怪しくなってますが、こんな感じだったかと。

・セットを頼む毎に1枚、NBA各チームのロゴ入りステッカーを1枚プレゼント
・ステッカーが10枚たまると、店頭でチームロゴ入りピンバッジと交換
・更に応募抽選で特典

抽選のあたりがかなり怪しいんですが、だいたいこんな感じです。

しかし、私は正直応募だか抽選だかで貰えるようなものはどうでも良かったんです。そう、欲しかったのはピンバッジ。そして幸いにも、大学の近くにはマクドナルドがわんさかありました。

大学生時分、マクドなんて意識せずともそれなりな頻度で行くじゃないですか。私はサークルの友人達に頼んでマクドに行った際には件のステッカーを貰ったのです。嬉しい事に、そして悲しい事に友人達にNBAに興味を持つ者とて殆どおらず、彼らは躊躇無く私にステッカーを渡してくれました。そして私自身も勿論、マクド通いのヘヴィーローテーションを敢行したのです。もう完全にマクドナルドと伊藤忠商事総合開発部文化スポーツ事業室の掌で踊る孫悟空モードですな。因みに、最後まで自力でマジックのステッカーが引けなかったのは未だに心残りです、ハイ(-_-;)

かくて、私は結局5回はピンバッジをゲットしたと記憶しています。いつ見ても無かったのがブルズとレイカーズで、多分ニックスも品薄だった気がします。私が引き換えたのはマジック×2、ロケッツ、スパーズ、そしてキャンペーン末期の品薄な中で何故か選んだマヴス。因みに当時のマヴスは最下位独走の記憶も新しく、決してチームイメージは良くなかった頃です。そしてお目当てのマジックピンバッジですが、正直デザイン的には今ひとつでした。まあそれでもマジックファンなので喜ぶんですけどね。正直マジック以外の方がデザインが良かったのがちとシャクでした(笑)。

因みにマクドナルドのキャンペーンはこれだけではなく、なんと全国200ヵ所の駐車場がある大型店舗にはバスケットのゴールを実際に設置までしていたようです。どこが提供だったかは知りませんが、そこまでやるのは販促策としてもかなり金がかかる訳でして、いやはやよく頑張ったなあと思います。しかも期間中3on3大会とかフリースロー大会までやってたそうです。

で、肝心なのはそれで実際効果あったの?って話なんですが、それは正直なところ、私の行動で答え出てますね。結局のところ、私のような元からNBA好きな人間がマクドナルドに行く回数は増えましたが、ライトユーザーにとっては「ふーん」程度だったでしょう。あれでマクドに行く回数が増えはしなかったと思います。一般のお客さんが普通にあのシールを捨てていたのが思い出されますね。

ではNBAの宣伝効果はという話ですが、あれだけ露出すれば効果が無かった訳は無いんですが投じた費用に相応しい効果は得られなかった事と思います。実際、私の回りにあれでNBAに興味を持った人間がいたかというと、まあ正直いませんでした(つД`)

かくてマクドナルドと伊藤忠商事の壮大な作戦は、我々コアなNBAファンの心の中にのみ残るもので終わりました。正直、このキャンペーンが繰り返される機会は田臥ないし彼に続く日本人選手がNBAでセンセーションを起こしでもしない限り難しいでしょう。世界の舞台どころかアジアの予選すら惨敗の現状ではそんな日は夢また夢ですね。そう考えてみると、そういった日本人選手の活躍も無しにあれほどのキャンペーンが成立した点だけみても、当時のNBAブームがそれなりに熱かった事の証明ではあります。私達の世代はその事に感謝するべきなのでしょうね。まあ感謝すべき対象は決して日本バスケ協会なんぞでは無く、デヴィッド・スターン、伊藤忠商事、そして勿論この頃も「スラムダンク」を執筆していた井上雄彦先生な訳ですが。

さて、この話には後日談があります。私の前の職場で、私がNBA好きと知っている先輩が突然、この画像にあるボールを持って来てくれたのです。「○○(←私の名前)が好きなんちゃうかなーって思って」・・・イエス、オフコースと私も即答、♪あな〜たを〜連れ〜てい〜く〜よ〜ってな勢いで持って帰った次第です。

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自分の趣味趣向をひた隠しにするのもそのまま出すのもそのヒトの自由です。しかし、この件に関しては間違い無くNBA好きを公表しといて大正解だったなあ、と未だに思うのであります。

(以下、「7〜バスケットボールウィークリーからネットの海へ〜」へ続く)

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