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ペイサーズ86-73クリッパーズ
ボブキャッツ116-81ラプターズ
ヒート99-98マジック
セルティクス113-110シクサーズ
キャヴス98-88ピストンズ
ホーネッツ102-99バックス
ナゲッツ124-111ウルヴス
マヴス130-99ロケッツ
スパーズ118-104ウォリアーズ
サンズ126-111グリズリーズ
キングス111-97ニックス
ブレーザーズ93-83ネッツ

☆本日のハイライト

・ネッツ開幕から15連敗
・ウルヴス14連敗
・サンズはホーム15連勝中
キッド、歴代2位となる通算10,337アシスト
・サンダー、ライアン・ボウエンを解雇
シクサーズのL.ウィリアムズ、あごの手術で8週間の離脱へ

アイザック・アシモフの名前を聞いてSF作家の名前とすぐに分かるヒトは当ブログ読者にはちょっと少ないかなと思います。そこ、コミッショナーとかオースティンとか言わない。確かに今日はオースティンが在籍した2チームの対戦でしたけども。

映画化もされた古典的名作「アイ・アム・ロボット」でロボットという概念を定義付けたSF史に残る作家にして科学者、アシモフが執筆した数々の作品の中で、国家(正確には銀河を渡っての星間国家)を扱った代表作が「ファウンデーション」シリーズです。科学者ハリ・セルダンによって予め緻密に予測・計算され、形態・権力者を変えながら成長していく国家。しかし、科学に裏打ちされた組織の力を打ち破るもの、突然変異のミュータントの突出した個の力によりこの国家は破れ去ってしまうのでした。・・・もう私の言いたい事は殆ど分かったと思いますが(笑)、まあお付き合い下さい。

さて、思った程には盛り上がって無い気もするアイヴァーソン引退祭に気をとられていたら、サウスイーストTOP3チキチキ対抗2連戦の初日でした。まずはフロリダ半島のライヴァルにして、遂にJ.オニール(2ch言うところの「コニール」)復活を以て浮上しつつあるマイアミ・ヒートが乗り込んで来たのです。

ヒートといえば勿論フランチャイズの顔は「ザ・フラッシュ」。元恩師でもあるヴァンガンディーHCも思わず「ヒートをFAで離れるなら、ウエストのチーム希望」と口走ってしまう程に、毎回ウェイドは目覚ましい活躍を見せます。それでも今まではチームの総合力に勝るマジックが優位であり、実際ここ13戦の結果はマジックの12勝という相性の良さだったのです。しかし、ヴァンガンディーはどうやら不要なフラグを立ててしまったようです。

かつてマジックで先発をも務めたアロヨがヒートのユニフォームに身を包み、逆にヒート初優勝時の先発PGだったJウィルがマジックの選手として登場するとか、深く考えたら考える程に頭が混乱して来そうですが、よくよく考えたらHCにしてからがヒートからマジックへ移っているのでした(笑)。そんなマジックの先発はJウィル、カーター、ピートラス、ルイス、ドワイト。対するヒートはチャルマース、ウェイド、J.ジョーンズ、ビーズリー、そしてコニールという布陣でした。またまたウェイドショー開幕かと思われた試合はしかし、予想外な展開を見せました。

ウェイドのショットがまるで決まらないのです。じゃあマジックが楽にリードかと思いきや、ヒートはウェイド以外の皆して頑張り、むしろマジックに対して序盤戦及び2Q中ではリードさえ取ります。しかしどちらのタイイングで流石にマジックが徐々に追い付き、両者接近戦勝負と縺れ込みました。2Q・3Qと試合が進んでも、この構図は大して変わっていなかったのです。

この試合の決定的な場面は全て71-69で迎えた4Qにやって来ました。まず最初に動いたのはマジック。アンダーソンの3、レディックの3ポイントプレー(Ft外しましたが)、そしてドワイトのダンクと続き、マジックはリードを広げます。更にライアンは3ポイントを1本、そして3ポイントプレーまでも1つ成功させ、チームに86-75というリードをもたらしたのです。なかなか良い流れが来ていたと思います、ここまでは・・・。

ヒートがたまらずタイムアウトを取った正にその後、残り7:24からそれまで鳴りを潜めていたウェイドショーが突如開場してしまったのでした。それから2:21の間にウェイドは実に9本ものFTをもぎ取り、ジャンパー1本に3ポイント1本、更にはハスレムへのダンクまでをアシストしてみせたのです。気が付けば、マジックは逆転どころか86-91と5点のビハインドの中にいたのです。

これに今度はマジックのゴートゥガイ、カーターが応えます。ジャンパー、FT×2、またジャンパーと決めて再びにじり寄りました。ドワイトのFTでやっと95-95まで追いついたのが残り51.9秒。そこから両者攻めあぐねた末、マジックのオフェンス残り19.0秒でマジックは20秒タイムアウトを取ります。タイムアウト明け、しかしマジックはピートラスがスローイン出来ずに最後のフルタイムアウトを取り、ピートラスをバーンズと入れ替えてスローインの役を担わせたのです。しかし、ここでタイムアウトを使い尽くした事が悲劇的な過ちでした。

果たしてバーンズはピートラスと違い、キッチリボールを入れます。そしてボールはルイスからカーターへと渡り、カーターはウェイドの正面からのチェックをものともせずに3ポイントを放ちます。これが見事にゴールを貫き、場内は興奮の坩堝と化したのです。残り14.0秒での3点差に、恐らく観客も選手達も勝利を確信した事でしょう。

しかし、4Qでの11点ビハインドからここまでの勝負に持ち込んだヒートに諦めなどある訳もありませんでした。ヒートのタイムアウト明け、ウェイドのベースラインからの3ポイントこそ外れたもののゴール下に控えていたハスレムがリバウンドをそのままティップインで押し込みます。98-97、1点差で残り時間は9.5秒。ファウルを受けFTを得たのはこの日絶好調だったJウィルだったのです。FTもここまで3本全てを決めており、3ポイントを喰らわない限り最早マジックに隙は無いように思われました。JウィルへのファウルでJ.ジョーンズが6ファウル退場だったのですから尚更マジックには良い戦況だったはずです。

ところが、ここでJウィルがなんと、FT2本を落としてしまったのです。そんなところで交流のあったニック・アンダーソンのフォロワーになってどうすんねんという感じですが、これでヒートに勝機が生まれました。1本でもFTが入っていればまた違いましたが、これでとにかくFGを被弾すれば逆転されてしまうのです。勿論今度もヒートがウェイドで勝負してくるのは分かり切っていました。

そして来たヒートの20秒タイムアウト明け、残り8.6秒からのプレー。やはりボールはウェイドの手の中にありました。そしてウェイドが正面から放った運命のフェイダウェージャンパーはゴールを逸れ・・・その瞬間、ゴール下から飛び上がる影がありました。シュートが外れたと確信したビーズリーはエアボールとなったボールをそのまま空中で掴み、両手で叩き込んでしまったのです。マジック側はゴールテンディングを主張しますが通りません。98-99、残り1.6秒、そしてもうマジックにはタイムアウトが残されていなかったのです・・・。バーンズはロングパスを強いられ、そしてそのパスは通りませんでした。マジックがまさかまさかの連続で勝ち試合を取りこぼしてしまった瞬間でした。

http://www.nba.com/games/20091125/MIAORL/gameinfo.html#nbaGIboxscore

今日のスタッツリーダーは皮肉にも大事なところでFTを外してしまったJウィル。FG9/12、3FG6/6での25得点8アシストも仇花となってしまいました。クラッチショットがハイライトになり損ねたカーターはFG8/19、3FG2/4で22得点6リバウンド3アシストでした。実はこの2人以外、ドワイトとライアンが12得点した後はピートラスの10点というところです。そう、ルイスは僅か9得点に終わってるんですね。開幕10試合のサスペンションで彼のシュートタッチは明らかに狂っており、依然として調子が戻る気配がありません。

この試合、活躍したJウィルを責めるのは酷でしょう。ネルソンならキッチリ沈める場面だったでしょうが、そもそもこれだけの試合展開に持っていった功績はJウィルにあります。FTのミスを責める前にドワイトのFT(6/11)、ルイスの絶不調、タイムアウトを1つフイにしてしまったピートラスのスローイン失敗、もっと言えば最初からバーンズにスローイン役を任せなかったヴァンガンディーの采配など探せば敗因らしきものはいくつか挙げられます。

しかし、この試合にマジックが敗れた原因は1つにはウェイドという大きな才能のなせる業でしょう。1人のスーパースターの圧倒的なプレーが試合全体の流れを完全に変えてしまう、これはまさにそんな試合でした。ヒートの勝利へのか細い道を切り開いたのは間違い無くウェイドの才能そのものであり、ハスレムやビーズリーのオフェンスリバウンドにしてもウェイドがここまでお膳立てした結果ではあります。ジョーダンやレブロンが1人でピストンズの強固なディフェンスを打ち破ったように、キッチリチームとして完成された相手であっても1人で何とかして倒してしまうようなタレントは確かに存在するのです。今日のウェイドの姿もまた、正に「ファウンデーション」のミュータントの如き圧倒的支配力でした。

しかし、ウェイドの才能に感心してばかりもいられません。もうひとつ指摘するべき問題、それはこのクラッチな場面で2度もオフェンスリバウンドを奪われた不甲斐無さです。リバウンド王ドワイトがいてこれはいただけません。最後のヒートのオフェンスは確かにゴールテンディングギリギリでしたが、それ以前の問題としてマジックの面々は何故リバウンドを許したのかという話です。

マジックの面々はとりあえず「スラムダンク」の赤木キャプテンの言葉でも皆で反芻するべきでしょう。はい、皆さんもう分かりますよね。さんはい、「リバウンドを制するものはバスケを制す」、ハイ正解!

試合自体はウェイドにしてやられた、それで概ね間違ってはいません。しかしルイスも語っている通り、取るべきリバウンドを逃していては勝てる試合も勝てなくなってしまうのです。マジックの面々がそのあたりを反省した上で、連戦となるホークス戦では同じ過ちを犯さない事を期待したいと思います。



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