ブログネタ
NBA に参加中!
クリッパーズ108-103サンズ
ウルヴス98-97キャヴス
ブルズ95-92ピストンズ
ホーネッツ93-86ホークス
グリズリーズ104-90ペイサーズ
スパーズ94-80ウィザーズ
シクサーズ95-89ナゲッツ


☆本日のハイライト
・ピートラス&ゴタート健闘も、クリッパーズが対サンズ戦連敗を9でストップ
・最高額砲もマクギー&ブラッチェが出場停止の間に21得点12リバウンドの奮闘、しかしスパーズ勝利
・ブルズ、延長戦を制す
・グリズリーズは連敗を3で打ち止め
・カーメロ3試合連続欠場、ナゲッツ敗戦

http://sports.espn.go.com/nba/truehoop/miamiheat/news/story?id=5952952

さて、ちょっと気になってたニュースを取り上げましょう。最近はチームも好調で良い感じにどや顔復活気味なレブロンさんが、何故か「同じチームに3~4人のオールスター、スーパースター、ホール・オブ・フェイムがいた方が良い」と発言。更にはウルヴスからラヴ、ネッツからハリスやロペス兄が出ていって他のチームに加わったら凄いんじゃないか、等と発言を続けたのです。要するに、リーグを30チームから減らしてタレントをもっと厚くしろって言ってるんですね。

まず、なぜレブロンがこの発言をしたのかを考えてみましょう。彼は既にマイアミにてキングギドラ体制を確立しています。他のチームもそうなる事は彼にとっては強力なライヴァル出現を意味します。じゃあなぜ、自分が不利になるような発言をしたのでしょうか?

2つばかり理由が考えられます。ひとつはレブロン自身が既にヒートでそういう体制のチームに入って非難GOGOな中、他の選手やチームにもそれを勧める事で、自分の立場を守りたいという考えがあるのではないかという方向性。いまひとつは、既にヒートがゼッコーチョーなので「物足りん。もっと手応えのある相手はいないのか」みたいな。・・・それ、ドラゴンボールにおけるベジータの役回りですよね(^_^;)

ともあれ、今回のレブロンの発言は最近のやらかしコメント程には激しいバッシングが無いように見えます。それはヒートが勝てば官軍モードに入りつつあるってのもあるでしょう。そして今ひとつ、彼の発言内容を支持する向きがそもそも少なくないといいう点も見逃せません。

確かに昔のNBAはタレントが1つのチームに集中していました。セルティクス黄金期を語るのに有名な話として、ホール・オブ・フェイムたるハヴリチェックが最初はベンチスタートだった、という話がありますね。そう、往年のセルティクスが一番顕著ですが確かにエクスパンションチームが増設される前、各チームのタレントがブ厚かったのは事実でしょう。'80sにしてもセルティクスとレイカーズは正に覇を争うに相応しいだけのスター選手達を抱えていました。史上最高のチームはいつのどのチームか?という議論の際、オールドファンが指摘するのはこの点です。特にハヴリチェックの件は非常に分かり易い例として未だに語り草ですね。だから今だってこんなにチームはいらないんじゃないか、そういう意見は評論家からファンまで、年齢高めになる程多くなる気がします。

しかし、私はこの古くて新しい議論について色々と異論があります。以下、私がリーグ縮小に異論を唱えたい所以を述べましょう。それはバスケットボールというスポーツの世界的な盛り上がりに伴う裾野の広がり、です。昔は確かにタレントが豊富でした、それは分かります。でも、今もバスケットボールの競技人口は昔と同じですか?NBAを目指す人の人数は増えていないとでも?

今や世界各国からNBAへタレントが流入する時代です。しかも彼らのうち少なからぬ人数がチームを代表するエース、スター選手として君臨しているのは周知の事実ですね。ノヴィツキー、ガソル兄弟、ジノビリ、パーカー、ヤオミン、ボガット、スコラ、ナッシュ、バルニャーニ・・・彼らのタレントに何かご不満でもおありでしょうか。

また、チーム縮小という事は1チーム減少毎に82試合のマイナス、最大15人の選手の失職を意味します。赤字に苦しむチームも数ある景気後退の局面でチームを維持出来るのか、という話もありますが、元来チケットセールスとローカルテレビ放送権以外のリーグ収益を分配しているNBAは、日本のプロ野球なんかに比べればまだ健全な体制が出来ています。

大都市のチームの方が資金豊富になるのは仕方無いにせよ、NBAはスパーズのような賢い経営をする事で大都市チームに負けないだけの強豪チームを作り上げる事が可能です。また基本的に弱いチームからドラフト指名権を得られるシステムのお陰で、戦力の偏りをある程度制御出来ています。未だに談合ドラフト方式のプロ野球とはここが致命的に違いますね。特定の球団だけが常勝でなければならないといった非合理的な事を口走る老害も、自分の気に入らない事があると「新リーグだ~!」と宣うような、いしいひさいちのマンガまんまな黒幕(笑)もいないのです。まあチームに圧力かける怪しいエージェントとか、それに踊らされてしまった裸の王様も・・・ああ、そのストリーキング王様の話でしたね。

で、皆さんはレブロン発言内容をどう見てますか?無論、軽率の謗りは免れないでしょう。チームを減らす事が彼の言うスター選手以外をリーグから追い出す事、今回名指しのウルヴスやネッツはもちろん、先に自分が出ていったばかりのキャヴスに向かって「潰れろ」って言ってるのとほぼ同義である事を、彼は恐らく理解していなかったと思うのです。

レブロンがウルヴスとネッツの名前を出したのは恐らく、たまたまの思いつきだけでしょう。彼がFAだった時、ネッツのプレゼンにレブロンがどちらかと言えば好印象を持っていたのは皆さんの記憶に新しいはずです。このことから考え合わせてみるに、恐らくレブロンは悪意0%でこの話をしていると思うのです。「スターばっかりの方が楽しいじゃん、何か問題あるの?」みたいな感じですね。

http://sports.espn.go.com/los-angeles/nba/news/story?id=5954572

そんな真性世間知らずになってしまったレブロンの発言に対し、レイカーズのフィッシャーはNBPA(National Basketball Players Association)の代表として、「全員が皆同じ意見である必要は無いけど自分はレブロンに同意しないよ」なんていうハイパー大人コメントで釘を刺しました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=5957948

また、名指しされたラヴもクリーヴランド(!)での試合の際にレブロンのコメントについて取材を受け、「面白いコメントだね」「(゚ε゚)キニシナイ!! 」と軽くスルー。これまた年上のスーパースター以上に大人な対応に終始したのです。これらの結果、レブロンの子供っぽさが一層際立つ結果になりました。

http://sports.espn.go.com/new-york/nba/news/story?id=5959290

もう一方の当事者、ネッツのエイヴリー・ジョンソンHCは明確にレブロンのコメントを否定。「1チームに3人のスターを持たない方が多分リーグは良くなる」と真逆の発言をしたのです。

http://sports.espn.go.com/nba/truehoop/miamiheat/news/story?id=5960277

かくて各方面に反響が及び、あの温厚なobukorikoriさんも激怒するに至り、レブロンもやっと事の重大さに気付いたのか、「チーム減ればいいじゃんなんて言ってないおw」と発言取り消し&消防活動に転じました。うん、まあ遅れ馳せながらだけどやんないよりマシだと思いますよ。

レブ論シリーズでも再三取り上げてきた通り、レブロンの子供っ振りは最近本当に酷いです。コート上に立てば依然として世界最高のバスケットボールプレーヤーの1人なだけに尚更残念でなりません。つーか金になる才能があるのにこんな子供モードでは有象無象の魑魅魍魎達に食い物にされるのは目に見えているのですが・・・。レブロンさんもとりあえずAV蔵さんに倣って低姿勢モードになって言葉を慎むところから始める事を願って止みません。

banner_03

MINDstyle(マインドスタイル) Coolrain(クールレイン) NBA Collector Series1 1個単位
MINDstyle(マインドスタイル) Coolrain(クールレイン) NBA Collector Series1 1個単位