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・・・ここからは、皆様の記憶にも新しいところでしょう。当ブログの過去記事も引用しながら纏めます。'08-'09シーズンはフランシス、T-MAC両者にとってあまりに過酷なシーズンでした。

http://blogs.chron.com/nba/2008/12/so_long_steve_hello_again_dike.html

まずはフランシス。プレーヤーズオプションを行使してロケッツ残留を選んだフランシスは開幕前のキャンプへ向けて15ポンド体を絞って臨んだものの、右膝の回復が思わしくなく、結局開幕には間に合いませんでした。チーム練習にも数回しか参加出来ず、アウェーでの試合にも「気分がすぐれない」と殆どチームに帯同すらしない。ホームでの「We want Steve!」という観客のコールにも拘わらず、エイデルマンHCに出たくないと言う・・・最早、ロケッツはフランシスにポジティヴな要素を見出せなかったのです。

当ブログより「辛辣にして残酷なトレード」
当ブログより「フランシスの件 続報(または訂正)」

親友モーブリーが引退を発表してから2週間も経たないうち、フランシスにあまりにも非情なトレードが行われました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3792265

グリズリーズ←フランシス、'09年2巡目指名権(元々グリズリーズのもの)、フランシスの今季契約残り260万ドルの未払い分
ロケッツ←'11年2巡目指名権


当時、私が書いた文章を再掲します。

「さて、フランシスがNBAキャリアを始めたのはロケッツだと思われがちなんですが、正確には違います。彼は元々'99年のドラフトでグリズリーズ(当時は@ヴァンクーヴァーでした)に1巡目2位指名されたものの、カナダでのプレーを拒否し、グリズリーズは止むを得ずフランシスをロケッツにトレードした経緯があったのです。

フランシスは今回、NBAキャリアにおける原点の原点たるチームに行く事になった訳です。しかもロケッツ以上にPGとスコアリングガードが多いチームに。M.コンリーJr.、K.ロウリー、O.J.マヨ、そしてQ.ロスまで揃っているチームでフランシスの出番を期待するのは難し過ぎます。こんな残酷な話もなかなかありませんね。グリズリーズフロントはかつて入団を拒んだ2位指名選手を飼い殺すつもりなのでしょうか。」

この文章に更に付け加えるなら、そもそもドラフト指名されながら入団を拒否した球団へトレードされる、という点こそが真の肝だったと思うのです。ドラフト指名当時はヴァンクーヴァーであり、このトレード時にはメンフィスへフランチャイズが移っていたとはいえ、よりにもよってグリズリーズへのトレードという事自体がもうフランシスに対する処刑宣告のようなものですね。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3864959

そしてトレードから約一ヵ月後、グリズリーズは結局フランシスを解雇します。まだ31才と若いフランシスの事、また回復すればNBAに戻れると私も当時信じていましたし、恐らくは本人もそう考えていたのではないでしょうか。しかし、このグリズリーズでの解雇を持ってフランシスのNBAキャリアは完全に幕を閉じてしまったのです。その後、彼にNBA復帰のチャンスを与えるチームはもうありませんでした。そしてフランシス自身も、積極的にカムバックを試みるような事は無かったのです。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3384799

一方のT-MACにもまた、残酷な運命が待ち受けていました。'08年5月には左肩と左膝の手術を受けていたT-MACはシーズン開幕からロケッツを率います。このシーズンからロン・アーテストを加え、ヤオミンも遂に復活したロケッツはこの前のシーズンに結成即優勝を飾ったセルティクスに対抗するかのようにBIG3体制を形成。遂にロケッツがウエストを再び牛耳る時が来るかに思われました。

http://www.basketball-reference.com/players/m/mcgratr01/gamelog/2009/

しかし、T-MACは徐々に調子を落としていきます。開幕当初は30点ゲームもあったというのに、シュートがまるで入らない夜が増えていきました。彼の体が完治していない事は、最早誰の目にも明らかだったのです。それでも出場を強行し続けたT-MACでしたが、'09年2月9日のバックス戦でFG1/9の3得点3リバウンド5アシストに終わったのを最後に、遂にDNPとなります。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3928531

そして2月18日、遂に彼は自らのHPにて左膝の手術を行い、'08-'09シーズン残りを欠場すると発表したのです。チームにその決断を伝える前にHPでの発表を行った事をエイデルマンHCに批判されつつも、彼はシカゴで2月24日、マイクロフラクチャー手術を敢行しました(マイクロフラクチャー手術についてはエア~ボールさんの解説がお勧めです)。アマレ、キッドといった成功例がある一方でペニーやウェバーのように、以前のプレーを取り戻せなかった選手もいるこの手術に、しかしT-MACは賭けたのです。

さて、T-MAC不在のロケッツはそれでも頑張りました。53勝39敗でサウスウエストディヴィジョンを2位で通過したロケッツは、1stラウンドでブレーザーズと対戦します。ホームコートアドヴァンテージはブレーザーズ側にありましたが、ロケッツはまず初戦を108-81と圧勝し、1勝1敗でホームへ戻ると2度に渡る接戦を制して3勝1敗と一気に王手。再びアウェーの第5戦を落としつつも、第6戦で92-76と圧勝し、遂に'97年以来となる1stラウンド突破を達成したのです。・・・T-MAC不在のままで。

プレーオフのロスターには彼の名前があったので、これでT-MACは遂にキャリア初のプレーオフ1stラウンド突破となった訳ですが、本人にとっては全く嬉しく無かった事は想像に難く無いでしょう。実際ヤオミンはこの時T-MACに、「Sorry,T-MAC」と伝えたという話が残っています。

ロケッツはこの勢いを駆ってカンファレンスセミファイナルにてレイカーズと対戦。なんと初戦を100-92で取って世間を驚かせました。その後連敗を喫した上にヤオミンまでも戦線離脱するという厳し過ぎる戦況にあってなお2勝2敗、3勝3敗とレイカーズに迫ったロケッツの健闘は大いに称えられるべきでしょう。ただ、T-MACがその快進撃を複雑な思いで見ていた事だけは確実だと思います。無論、「自分がそこにいれば・・・」という思いもあったと信じますが。

しかし、T-MACにとってこのシーズン最大の皮肉は、彼がかつて見限ったマジックのファイナル進出だったかも知れないと思うのです。ドワイトの成長を待てずに出て行ったオーランドで、しかしドワイトは確実にスーパースターへの道を歩んでいきました。そしてT-MACがかつて渇望してやまなかった、NBA最強のセンターへと登り詰めつつあったのです。しかも、ヤオミンと違い健康を保ちながら。彼がかつて最も輝いた古巣チームが、ファイナルでレイカーズと戦う姿を見てT-MACはどう思ったのでしょうか。何しろファイナルの舞台には、ネルソンの故障に伴い急遽トレードでロケッツからマジックへ移籍したアルストンまでいたのですから。

フランシスのNBAキャリアは終わりを告げ、T-MACも手術後の経過待ち。彼らの古巣たるマジックとロケッツがプレーオフでそれぞれ成果を上げている中、かつて両フランチャイズの絶対的なエースとして君臨していた2人のスーパーガードは、昔日の栄光からは考えられない程のどん底に沈んでいたのです。

(以下、T-MACニックス→ピストンズ編、そして2人の今・・・へ続く)

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