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さて、「what if」シリーズですが正直なところ前回まで取り上げた4チームでネタは切れている訳です。でもまあ、それで終わらせるのもなんかつまらないじゃないですか。って事で最後は管理人特権で、ぶっちゃけ有り得ないよねってチームで締めようと思います。ではレブロンさん、決断をお聞かせ下さい。「僕は僕のタレントを・・・」

5.LAL

「カリフォルニアへ持っていく」
「カリフォルニア?」
「ああ、カリフォルニア・ラヴさ。ディズニーランドへね」



会場、そして全米が驚愕に包まれる。クリッパーズ行きを予想していたヘソ曲がりな向きすらもあまりの事態にしばし言葉を失う。レイカーズ?サラリー枠大超過のレイカーズ?バークリーは「ジェリー・ウエストはとっくの昔にレイカーズフロントを去ったはずだがな」と、この非常事態でなお彼らしいコメントを吐いてみせる。

アーテスト+バイナム+αを軸にしたサイン&トレードが水面下で纏まっていた事実が続報で初めて語られる。ガソルをディールに使わないしたたかさに世間は改めてレイカーズフロントの手腕を思い知る。コービー&レブロンのデュオ誕生にバークリーは「えらく年齢差の離れたジョーダン&ピペンの再来だな」と更にスタジオを沸かせる。ケニー・スミスからは「レイカーズなんだからレブロンはピペンというよりマジック・ジョンソンだろ」とツッコミが。

ただ、このディールの結果レイカーズはガソルをセンターに、オドムをPFに入れる事に。フロントコートのサイズ縮小についてケニー・スミスは懸念を表明。バークリーは「レイカーズはいつもならチェンバレンやカリーム、シャックの時みたいにセンターを取りに行くとこなんだが、今回はドワイトが来るまで待てなかったのさ。コービーが引退したら今度はドワイトを取りに行くだろうな。だからガソルじゃなくバイナムを出したんだ」と予言。

一方クリーヴランドの地では23番ジャージの火祭りが開催されるものの、何せロサンゼルスのメディアが味方なので(中略)終わる。ただ、よりによって昨季優勝チームを選んだ事に関してはやはり批判は免れない。コービーは言うまでもなくレブロンを庇う。一方トレードされたアーテストは怒り狂い、「今季はもうプレーしない。CDの宣伝しなきゃならないんだ」等と意味不明のコメントをして、リーグからめっちゃ怒られる。

ともあれ、衝撃の開幕。レブロンは案の定、トライアングルに完璧にフィットしてレイカーズは開幕から快調に飛ばす。コービーとレブロン、両雄並び立つかが当初危惧されたものの、年齢差と実績の差でレブロンがコービーを立てて解決。むしろレブロンはパスの喜びを思い出し、コービーはレブロンからのパスを受けて気持ち良く得点出来るという共生関係が成立、対戦相手はこの凶暴なデュオに歯がたたない。コービーが欠場したところで代わりにレブロンがガンガン点を取りに来るので何ら問題無く、レイカーズは失速も無くシーズンを快走。3ピートの予感は高まる一方となる。

MVPはどっちが妥当か?という議論が一瞬出るが、レブロンの「ここは僕のチームじゃない、コービーのチームだ。どちらがMVPか、明らかだろ?」の一言で議決。躊躇無く先輩を立てるレブロンの殊勝さはバークリーから「完全に許した」発言を引き出し、これを境に多少燻っていたレブロン批判は一気に下火に。

そしてプレーオフ、難無く勝ち上がるレイカーズに、カンファレンスファイナルでマヴスが立ち塞がる。ガソル兄がノヴィツキー相手にチキンと化してレイカーズは苦戦を強いられる。そして迎えた第7戦、熱戦の末にレイカーズは惜しくも敗退。フィル・ジャクソンの花道を優勝で飾れなかった悔しさをレブロンは記者会見で赤裸々にコメント。「僕が未熟だったんだ。こんな悔しい思いはもうたくさんだ。フィルの引退は飾れなかったけど、コービーが現役の間に必ず頂点に立ってみせる」と熱く語る姿に「レブロンも成長したな」といよいよ完全に許した流れに。

そして、フィルの後任にキャヴス時代に旧知のマイク・ブラウンが決定。「彼のコーチングなら知り尽くしているよ。これまでは僕が皆からフィルのやり方を教わっていたけど、今度は僕が皆にマイクのやり方を教えないとね」と明るく語るレブロンの表情は充実に満ちていたのであった。

6.ORL

「サウス・ビーチへ持っていく」

そのレブロンの言葉を聞いた時、殆どの人は「ああ、やっぱりマイアミか」と天を仰いだり拳を固めたりしていた。が、その直後にレブロンが続けた言葉は、全世界を驚嘆させるのに十分過ぎたのである。

「ディズニーワールドへね」

会場、そして全米が大驚愕に包まれる。マジック?サラリー枠大超過のマジック?バークリーは身動きもせず、一言も発さない。ケニー・スミスは「奴等はどうやってレブロンをスティールしたんだ!」と絶叫。話を振られたバークリーはようやく、絞り出すように呟く。

「シクサーズ・・・」

スタジオ中が彼の意図を一瞬理解出来なかった中、ケニー・スミスはその一言でバークリーの言わんとするところを察した。「Dr.J&マローン、2010!」

「ああ、流石にマジックのフロントは昔のシクサーズの連中が噛んでるだけの事はあるな。奴等は'82年オフのシクサーズがやってみせた事を繰り返したのさ。今回はDr.Jの方が移籍してきた訳だが」

と、そこでオーランドから中継が入るとのアナウンスが。この事態に至って、twitterをチェックしていたファンはようやく、「The decison」放送寸前に「レブロン、マイアミ・ヒートじゃない方のフロリダ行きを選ぶ可能性」というヤフーのワジロフスキー記者による呟きがあった事に気付く。そして切り替わったカメラの向こうでは、無邪気なまでのガッツポーズを決めるドワイトと、今まで見たことが無いぐらいのドヤ顔を決めるオーティス・スミスGMの姿があった。

スミスの口から、ヴィンス・カーターとライアン・アンダーソンを軸としたサイン&トレードの交渉が成立していた事実がここで公になる。ドワイトはカーターとの別れを惜しみつつも、レブロンとのコンビ結成に流石に喜びを隠せない。これでマジックとの再契約確定だね、と尋ねられると「言ってたじゃないか、僕とミッキー・マウスは永遠に一緒だって!」

バークリーは「シクサーズ'82の再来おめでとう。さ来年のドラフトでは俺を指名してくれよな!」とスミスを笑わせる。隣のクリス・ウェバーが「俺はドラフト1位指名じゃないと入らないぞ」と更に畳み掛けるとバークリーが「クリスは指名直後にトレードでウォリアーズ入団だろ」「ああ、それでチャールズの上からダンクしなきゃな」



オーランドからのドヤ顔中継終了後、マジック優勝の可能性を尋ねられたバークリーは再び神妙な面持ちに。そして厳かに告げる。「誰も勝てない。NBA最強のセンターとスウィングマンが組んだんだ。誰も奴等を止められないだろうさ」

一方クリーヴランドの地では23番ジャージの火祭りが開催されるものの、オーランドの頼りないメディアだけが味方なので鎮火は困難に。また、2年前に負けたオーランドを選んだ事にはやはり批判が飛び交う。そんな中、ESPNは急遽「ESPNオーランド」を設立。マジック以外にメジャー球団の存在しないオーランドにおいては実質マジック専用となる。流石にESPNだけあって取材力は図抜けており、対するオーランドセンチネル紙はまともなライターを引き抜かれ、最終的にはフロリダ・トゥディー紙同様にAP通信の記事しか配信しない残念な新聞に。

そして開幕、観客全員に青いヘッドバンドが配られる。それどころかオーランドの選手、スタッフ、コーチに至るまで全員ヘッドバンドでレブロンを出迎える。スタン・ヴァンガンディの全く似合わないヘッドバンド姿が全米のお茶の間に爆笑を誘う。

そしてマジックは全くアンストッパブルに。マジックの連勝記録など軽く更新し、リーグを文字通り独走。ドワイトもオフェンスで開花した上にレブロンが加わり、この2人でのアリウープショーも激増。そして2人にマークが集中したところでマジック得意の3ポイント攻勢・・・対戦相手はお手上げといった風情に。人々はバークリーの慧眼を改めて思い知る。

ポストシーズンが近付き、ドワイトとレブロンにESPNのインタヴューが。そこでプレーオフでの展望を尋ねられたドワイトは「fo,fo,fo,fo」と答える。言い切りましたね!とインタヴュアーが気色ばんだのに対してドワイトは「だって、そう言わなきゃ帰してくれないだろ?」とレブロンと笑い合う。シーズンMVPはどちらが受賞するか注目されたが、レブロンが「ここはドワイトのチーム。僕はまだ入団1年目の新参者さ」の一言で幕。実際にドワイトが初受賞となる。

そしてプレーオフ。ディズニーワールドではミッキー・マウスまでもがヘッドバンドをつけてマジックを応援する中、1stラウンドはあっさりスウィープ勝ち。カンファレンスセミファイナルではセルティクスと対戦するも、ドワイトは最早シャックを圧倒し、レブロンもまた昨季苦しんだ相手に対して得点とアシストを次々決める。かくて歴戦のヴェテランチームを点差は少ないながらスウィープで片付ける。レブロンがセルティクスを倒した感涙にふけるところへドワイトがレブロンの肩を抱いて声をかける。「おいおい、泣くのは早いよ。僕はセルティクスに勝つのは2回目なんだぜ」

カンファレンスファイナルの相手はブルズとの激戦を制して上がって来た因縁の相手、ヒート。流石にこれはいい勝負になるかと思われたものの、蓋を開けてみればボッシュがルイスのディフェンスに苦しみ、逆にヒートはドワイトとレブロンを誰も止められない。意外なほどあっさりシリーズは4-0で決着し、パット・ライリーは苦虫を噛み潰す。ウェイドはレブロンに「来年はこっちに来てくれよ」と軽口を飛ばしながら友人を祝福。ボッシュも親友ドワイトを祝福した後、泣きながらロッカールームへ引き返すのであった。

そしてファイナルの相手はレイカーズ・・・ではなくマヴス。流石にマヴスは一筋縄では行かず、マジックは遂に初黒星を喫する。しかしドワイトもレブロンもサバサバした表情で特に動揺は無し。実際ルイスは割とディフェンス頑張るもののノヴィツキーを抑えるのは難しく、一方マヴス側もドワイトをチャンドラーが多少抑える展開。またバレアを先発SGに持ってくるマヴスの策も的中し、共に初優勝を伺うファイナルは第7戦まで縺れる激戦に。

第7戦は互いに一歩も引かない大熱戦となる。そして4Q終盤、マヴス2点リードの場面でボールはここまで得点でチームを牽引するレブロン。マヴスのディフェンスは試合を通じてレブロンにやられっ放しだったので思わず意識が彼に集中してしまう。レブロンはドライヴをかけ、マヴスのディフェンスが彼に集まったその時、レブロンは外にいたルイスに矢のようなパス。「最高額くんフリーだ打て!」最高額砲は見事にマヴスゴールを射抜く。マジック、1点リード。しかし次のオフェンスでマヴスはノヴィツキーがボールを持つと、ルイス、そしてダブルチームしてきたドワイトをもかわしてフェイダウェーを放ち、見事これを沈める。ノヴィツキーの咆哮、拳を固めて両手を上げるマーク・キューバン、沈黙するオーランドの観客。残り時間は最早10秒を切っていた。

そしてオーランド最後のオフェンス、ボールを持つのはやはりレブロン。マヴスはマリオンがレブロンにつく中、ルイスへのパスコースも警戒。ネルソンにもキッドが、ドワイトにもチャンドラーがつく。そしてレブロンが動く。と、ボールはなんとネルソンへ。ネルソンはドワイトとの得意のスクリーンプレーでキッドを引き剥がすと、追いすがるチャンドラーの指先をかすめるシュートを放つ。ボールはリバウンドに飛んだドワイトの目の前で、そっとリムを潜り抜け、ブザーが鳴り響いた。

シュートを打って倒れ込んでいたネルソンをドワイトが引っ張り起こして抱き上げる。レブロン、ルイス、そしてマジックの選手達がコートに集まって喜びを爆発させ、場内に青い花吹雪が舞い散る。オーランド・マジック、遂に初優勝を遂げる。

ファイナルMVPはレブロンに決定。ドワイトは優勝カップを手に、「来年は両方僕のものだよ」と軽口を飛ばす。「fo,fo,fo,foとは行きませんでしたね」というインタヴュアーに対して「fo,fo,foまでは行けたんだからいいじゃないか」とドワイトも笑う。「fo,fo,fo,foは来年にお預けだな」とレブロンも笑顔。

そして歓喜のロッカールーム。ドワイトは放送席のバークリーに向かって「再来年は僕の荷物運びを頼むよ。NBAでの心構えをみっちり教えるからね」といたずらっ子みたいな表情でジョークを飛ばしながら、レブロンと喜びを分かち合うのであった。

(完)



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