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さて、皆さんD誌最新の2011年10月号はもうご覧になりました?巻頭特集は「歴代ベストプレーヤー300」になってましたね。あー、シーズンオフの穴埋め企画ですね分かります、と思ってページをめくってみたらもうビックリですよこれ。

いや、確かに上位陣は無難ですよ。ジョーダン1位だし、リング11個持ちのビル・ラッセルとか100点男のチェンバレンとか、まあそりゃそうですよねっていうような、多少の順位の異論はあれども人選には文句のつけようが無い布陣ですから。問題はもっと下のランク。ちょっとちょっと、誰なのよこれって感じのオールドスクールな選手がこれでもかこれでもかという勢いで登場するんです。それもマイカンとかポール・アリジン級じゃなく、もうNBAファンの95%以上は間違い無く知らないレヴェルの名前がごろごろ出てくるじゃないですか!ニール・ジョンストン(84位)とかジャック・トワイマン(97位)とか私だって全然知りません。本気出しすぎですよこれ!

その昔、あるヒトが出した難題に対して万有引力の法則で有名なニュートンが匿名で回答を送って来た時、出題者は「爪の一かきで、あのライオンの仕業と分かった」という名言を口にしたそうですが、私もこのランキングを見てすぐ分かりました。これがH誌なら島本和彦さんが黒幕でしょうが、D誌ならあのヒトしかいらっしゃいません。果たして思った通りの名前がそこにありました。「小林孝」。師範、流石のお手並みです!あ、正確には師範と出野哲也さんのコンビ+編集部ですが。

ランキング記事の中ではこれまたD誌の得意技、現地記者達による座談会にてこのランキングを叩き台にして議論に花が咲いていましたが、私はむしろ上位陣よりこのオールタイム意地でもカヴァーしてしまおうというランキングの完成度にこそ突っ込んで欲しかった気がします。いやホント、長年この種のランキング記事は見てきましたが、これは掛け値無く、海外含めベストに果てしなく近い完成度ですよ。

レブロンみたいな現役選手を上位に入れ過ぎないのもツボ押さえてますね。だいたいこういうリングをまだ持たないスター選手をトップ10とかに持って来ると揉めるんですよ。シャックならリング4つ、コービーなら5つ持ちですから問題ありませんが。ま、その傾向が過ぎてドワイトは120位とえらい下位に沈んでますが(^_^;)

NBAはそもそも50周年の時に50人の選手を選出して称えるなんて事をやってるんですが、この時もなかなか揉めてました。ドミニク・ウィルキンスなんかは何故入らないのかとよく言われてましたからね。まあ、じゃあドミニクを入れるとして代わりに誰を落とすのかでまた大論争な訳ですが。ランキングでなく、ただ選手を選ぶだけでも揉める事、かくの如しですよ。

かように選手のランキングってのは本来難しいもんなんですよね。誌面の空きを埋めるための安易な企画であるべきでは無いはずなんです。昔はシーズンオフどころかシーズン中でもよくポジション別ランキングとかやってたんですが、あれとかも今思えば酷いもんでしたね(^_^;)なんかいかにももっともらしい数値がついてたりするんですが、その判定基準ってこの要素抜けてない?この要素加えたらかなり話が違って来ない?と思っちゃったりなんかする訳ですよ。

http://www.nsks.com/blog_dunkshoot/archives/1493

その点このランキングはD誌ブログにも選考の経緯が載ってる通り、かなり議論が尽くされています。しかもその上で、更にこのランキングを凄腕記者達に検証させようってんですから大したもんです。シーズンオフのページ埋め企画をここまで完成度の高いモノに仕立て上げたD誌の編集者の皆様に、ここは深々と頭を下げてリスペクトの意を表させて頂きます。いやホント、きめ細かいお仕事お疲れ様でした。

さて、そんなD誌を見ていると私も色々と企画のイマジネーションが湧いてきました。明日更新にて、そのあたりは触れていこうと思いますので乞うご期待、で御座います。



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