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さて、何から話したものやら、えらいこっちゃですな。まずは今朝方軽く伝えたクリス・ポールの件から行きましょう。昨オフのレブロン祭、昨季のカーメロ事変に続く事件が起きました。

http://sports.yahoo.com/nba/news?slug=aw-wojnarowski_chris_paul_lakers_hornets_nba_120811&expire=1

まず、今朝骨子をお伝えしたクリス・ポールのトレードが成立しました。肉付けされた内容はこんな感じだったのです。

レイカーズ←ポール
ロケッツ←ガソル兄
ホーネッツ←オドム、ケヴィン・マーティン、スコラ、ドラギッチ、'12年1巡目指名権(ニックス由来)


私、ホーネッツはトレードを強いられていた状況下で最大の成果を得ていたと思います。ポールを失う代わりに先発出来る2〜4番ポジションの選手を一気に確保した上に一応代わりのPG、止めにレイカーズのものよりは高順位が期待出来る指名権。再建モードに入る事無くシームレスに戦力を維持出来た可能性さえありますよ、これは。え、センター?オカフォーがいるじゃない。

ロケッツはスコラを諦めてまでヤオミンに代わるセンターを仕入れた形ですね。逆にレイカーズはインサイドに故障持ちバイナムしかいないじゃない、という疑問は正直ありました。これむしろ弱くなってない?とさえ思ったぐらいです。

が、それらの仮定話は差し当たり御破算となりました。なんとリーグ側がこのトレードにストップをかけた為です。何人かのオーナー達がリーグ側に対して強硬なクレームを入れたのであります。とりあえず名前が分かっているのはマーク・キューバン、そしてダン・ギルバートであります。特にギルバートはかなり辛辣な手紙をスターンにしたためました。この内容についてはBlazermania.jpさんが分かり易くダイジェストで紹介して下さってますので必見です

https://twitter.com/#!/CP3/status/144962250854248448

因みに、ESPNの見出しにもなったこのトレード中止を受けての栗栖・ポールのツウィートは「WoW」でした。まあビックリしますわな普通。

実のところ、キューバンやギルバートがやった事は単なる嫌がらせというか、一種のアピールみたいなものだったと思います。他チーム(てかレイカーズ)が上手いことやったのを妨害出来るなら声を上げるのに越した事はありませんからね。折角上手く話を纏めたホーネッツは災難だった訳です。ま、ガソル兄を仕入れた時に上手くやったレイカーズが、今度はそのガソル兄を放出して上手いことやってるのが許せないってのもあるでしょうね。累積ダメージみたいなもんですな。

http://gnyg.com/?p=5184
http://lakersblog.latimes.com/lakersblog/2011/12/lamar-odom-admitted-that-he-was-shocked-and-surprised-when-told-he-had-been-traded-by-the-lakers-to-the-new-orl.html

かくて3チームには、一旦トレードされかけた心中複雑な選手達が残された訳です。これ、お互いやり辛いですよね・・・。全て忘れてプレーに集中とか、そんな聖人君子みたいな事が万人に出来る訳ではありません。実際オドムもガソル兄もぼやいてるみたいですね。まあガソル兄はロケッツに行かなくて済んでほっとしているそうですが、ヒューストンの何がそんなに嫌なんでしょうかね?

http://gnyg.com/?p=5176
http://twitter.com/#!/ESPNSteinLine/status/144977037701033985

また、ポールについてはリーグを訴えるなんて話もあるみたいですが、そうなるといよいよホーネッツに居辛くなりますよね。そこまでして出て行きたいんか貴様ってなもんで、このままホーネッツでプレーし続けても昨季のカーメロ同様地元でブーイングを受けるのは目に見えています。事ここまで至った以上、ポールがホーネッツに留まり続ける事はちょっと想像し難いものがありますね。ま、まだまだ何があるか分かりませんが。

ここからのホーネッツの流れを予想するのは難しいです。何しろ、リーグがトレードを禁止した選手ですよ。一体どうしろと。他チームも同じような目に遭うリスクを思えば怖くて手が出せません。また、マヴスは特にそうですが、このトレードに異議を唱えたチームがポールを取りに行くならば、今度はレイカーズがそのトレードに異議を唱えるリヴェンジタイムが訪れます。現時点でポールを取りに行けるチームは極めて少ないのです。何がいけなくてこのトレードがNGになったのかはっきりしないのでは尚更ですね。ですので、事態は膠着する可能性が高そうです。今後ポールにありそうなシナリオとしては、

1.リーグが結局トレードを認める
2.認めるが、トレード内容を修正する
3.このトレードを完全に御破算とし、別のトレードをホーネッツが組む
4.このまま針のムシロモードのままホーネッツでプレー


まあこんなとこでしょう。4.の場合ポールはFAでホーネッツを去る可能性があり、ホーネッツは見返り無しでポールを失う訳です。それはそれでホーネッツとしては何だかなあって感じですよね。因みにその事態を最も期待しているチームは多分、トレード材料の無いニックスでしょう。まあこの件、まだまだどんでん返しが起きる可能性もありますので続報待ちですな。

ところで、ギルバートオーナーが何故あんなに激怒したのかなんですが、今一度手紙の内容をご覧になって下さい。ここにドワイトの名前が出てきますよね。ここが重要なんです。実は今回レイカーズはサラリーキャップを上げた上に、トレードエクセプションまで確保出来るはずだったんですね。

インサイドをバイナム1枚にしてまでポールを取りに行った意味がここで明確になります。どうやらレイカーズ、マジでポールとドワイトを一気に取りに行くつもりだったんですよ。ギルバートが怒ったのはポールのトレードそのものだけではありません。自分達に配分される予定だったタックス由来の身入りを間接的に減らされた上に、ヒートに次ぐビッグ3を作られてはかなわない・・・そういう怒りだった訳です。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/7334410/dwight-howard-ask-orlando-magic-trade-new-jersey-nets-sources-say


そしてポールのトレードが差し当たり御破算となった正にその直後のタイミングで、今度はドワイトに動きがありました。ドワイト・ハワードがネッツ移籍をチームにリクエストする、という一報がESPNから流れたのです。

(以下完結編に続く)



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