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群馬大学、早川教授を断固指示する六伍壱です。あのヒトは要するにツンデレであると理解すればあの毒舌の真の意味が分かるはずです。まあ新聞記事や彼の一見ヒドいツウィートを鵜呑みにしてぷんすかする前に、彼が暴言の類を用いてまで何を伝えたいのかを知る事を勧めますよ。

さて、ポール&ドワイトですよ。本当にもう訳が分からなくなってきました。ポールはレイカーズ行きのトレードを2回リーグに駄目出しされ、遂にレイカーズが獲得を断念。レイカーズは一転してドワイト狙いに切り替えました。ところがそのドワイトもネッツ、マヴス、レイカーズの三つ巴になってしまい、どうやらすぐには話が纏まらない風。つまり、ポールとドワイトのどちらも、遠からず出ていくはずだった球団で開幕を迎える事となりそうなのです。

これはなかなか酷い事になりました。いや、今までも明らかに「トレードしてくれ〜出て行かせてくれ〜」オーラを出して何だかやる気の無いプレーしてた選手なんてのはいましたよ。ラプターズ末期のカーターは完全にそうなってましたよね。昨季のカーメロみたくやることはやるんだけど「ボクちんニューヨークじゃなきゃやだようウワワン」(←ゆ〜すけさん風味)なんて新たな芸風もありましたね。あれもなかなか針のムシロ状態でようやるなあと思ったもんです。ただ、カーターにせよカーメロにせよ自ら「トレードしろ」とまでは公言してはいなかったと思うんですよね。

ところが今回ドワイトはオフィシャルに移籍希望である事を認めてしまった訳です。まあ根が真面目と言いますか、要領が悪いと言いますか・・・。カーメロとかなら適当にすっとぼけるところが、ドワイトと来たらキャンプ前から眠れなくて、スミスGMに言ってやっと気持ちが楽になれた、ってそれは要するに隠し事が出来ないからなんですね。ニックスしか眼中に無かったのに決して公言しなかったカーメロの要領の良さとメンタルタフネスを見習えと言いたいです(笑)。

ポールはその点では仲良しのレブロンやカーメロからそのあたりの秘訣を聞いていたのか、トレード要求話が出たのはあくまで本人外からでした。ドワイトみたいな馬鹿正直な事は言ってないんです。が、レイカーズ行きのトレードがNGになった途端に裁判か!なんて話が聞こえてきて、ああそんなにホーネッツを出たいんですねとこれまた万天下に明らかになってしまった訳です。

ここまではっきり移籍したい意思が明らかな2人のエースが、しかもチーム側にもそれに応じる意思があるにも関わらずトレードされずに開幕からそのままプレーするなんて、私の20年程度の観戦歴ではちょっと記憶にありません。小林師範やKenchさんぐらいのキャリアと知識をお持ちの方ならば近い例をご存知かも知れませんが。私だとそうですねー、オラジュワンが移籍希望だったのをジャパンゲームへ向かう飛行機の中でロケッツのGMだか社長だかが説得して引き留めた、ってぐらいしか思い出せません。でも、それは球団側に残留させる意思があったケースですからねぇ。ポールやドワイトがこの状況からホーネッツやマジックと再契約するなんてミラクルはちょっとイメージし難いです。ホーネッツはデヴィッド・ウエストがペイサーズへ行ってしまった時点でポール放出しか無いと思います。マジックはドワイトと仲良しのグレン・デイヴィスが「行かないでくれよ」と頼み込む展開に若干の期待はありますが、まあビッグベイビーさんにそんな方面のクラッチプレーを期待し過ぎるのもちょっと酷ではありますね。

ともあれ、事ここに至った今、じゃあ果たして彼ら2人はどこに落ち着くのかを今回は考えてみようと思います。まずはポールさん。そもそも、なぜリーグ側は2度に渡ってレイカーズ行きのトレードに駄目出しをしたのでしょうか?トレードが不釣り合いと言うならレイカーズとグリズリーズ間で行われ、当時も他チームの不興を買ったガソル兄弟交換トレードなんてのもありましたよね。まあ今となってはガソル弟も成長しましたからそこまで悪い取引でも無かった訳ですが。じゃあなぜ今回だけ?

「レイカーズだから」

レイカーズファンの方はなんでやねんとお思いでしょうが、正にガソル兄弟のトレードが今回オーナー達の怒りの原点だったように思うのです。今はさておき、当時ただ同然でガソル兄を仕入れたレイカーズにはマヴスやスパーズあたりから明確な言葉で批判がなされてました。今回よりによってそのガソル兄を再度用いて、しかもギルバートオーナーが手紙で解説した通りの見事に良く出来たトレードが再度組まれたのです。要は前回のアレと今回のこれで合わせ技一本的な感じで他球団オーナー達が嫌がらせも兼ねて怒りを爆発させた結果じゃないの?って訳です。

私は正直それがドワイト流出に繋がるとしても、今回もレイカーズ上手いなぁという感想しかありませんでした。別にルールに抵触している訳でもありませんし、ホーネッツにしろロケッツにしろ別に強制的にトレードさせられてる訳では・・・あ、ホーネッツは強制か。でも、あのトレードが実現していれば、与えられた条件下でホーネッツは十分以上の成果を得られたはずです。ホーネッツにとっては特に、今回のトレード中止は失望するべき裁定だったんじゃないでしょうか。ポールが来季以降もホーネッツに残留し続ける場合は別として・・・。

因みにリーグが2回目のトレードも却下した真の理由は単なるメンツの問題でしょう。一度却下したトレードを、基本線そのまま再提出されても今更許可する訳には行かないんだと思います。もちろん最初に異論を唱えた他球団オーナーの目もあるでしょうしね。このトレード中止で折角ネッツに来そうだったドワイトをレイカーズに持っていかれる可能性が出てきた事に間違い無くイラついてるデロン・ウィリアムズはスターンのおっちゃんを「ガキ大将」だと批判していましたが、多分その指摘は誤りでしょう。恐らくあの判断にはスターンの意思である以上に、レイカーズはじめビッグマーケットを快く思わない他オーナー達の意思が裏にあります。だから「レイカーズだから」なんですよ。ロックアウト中も顕在化していたオーナー間の貧富の差から来るバトルは依然として健在なんです。

http://espn.go.com/los-angeles/nba/story/_/id/7342778/los-angeles-clippers-deal-new-orleans-hornets-chris-paul-submitted-nba-source-says

さて、ここまで書いたのが朝の事でした。続きにクリス・ポールとドワイトの行き先を帰りの車内で考察してみようと思ったら、あらあらもうポールさんは話が進んでるんですね。デヴィッド・スターンの鉄壁のディフェンスに遇って遂にレイカーズはポール獲得から撤退し、元々本命視されてたよーな気がするニックスはチャンドラー獲得で只でさえ少なかった材料を使い果たしつつあります。代わってポール獲得に名乗りを上げたのはウエストの2チーム、クリッパーズとウォリアーズ。そのクリッパーズがどうやらトレード実現に漕ぎ着けつつあるようですね。

そもそも今回ポールのトレードが2回連続阻まれた背景にはホーネッツがNBA直轄であるという錦の御旗がありましたが、実際問題だったポイントは交換材料でした。ホーネッツにもっと将来性のある若人を入れんかい!って訳です。まあレイカーズの持つ指名権ではそんな有望な若人を仕入れるのも限界がありますよね。よって、次にポール獲得を目論むチームにはそのあたりの配慮が問われていました。

一旦トレードが中止になった場合、その選手を再度トレードに出す場合は大概放出しようとしたチームの方が足元を見られます。ただ、今回の場合難しいのはリーグ側にポール獲得へのやや不明瞭なハードルを課せられており、しかもそれを満たさないとリーグが判断した場合、トレード自体が中止に追い込まれて今回のレイカーズみたいなキマズーな雰囲気になってしまうリスクを伴う事。それだけにポールさんはこのまま塩漬けでホーネッツで開幕という線も有り得たんですが、一転して状況が打開出来そうな流れになってきました。

ただですね、あのクリッパーズですよ?最近も将来有望なチームを2回潰した天下のドケチ球団が果たして金を使って補強してくれるのか?という疑問はあります。まあマジックのディヴォスオーナー宜しく、冥土の土産にリングじゃー!とばかり、スターリングオーナーが突然本気を出す可能性も無くはありません。ま、どうなるか様子を見るとしましょう。

さて、翻ってドワイトはどうなのよ?って話ですが・・・長くなってきたので、続きは次回以降に。



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