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マジック103-93サンズ
ニックス82-79シクサーズ
ブルズ94-82ラプターズ
ホークス103-102キャヴス(OT)
ウィザーズ108-89ネッツ
ウォリアーズ101-92ホーネッツ
サンダー114-91クリッパーズ
スパーズ116-100ウルヴス
ナゲッツ116-115ピストンズ
レイカーズ109-93マヴス


☆本日のジェレミー・リン
・不調ながらも18得点5リバウンド3アシストを稼ぐ
・チームはHC交代後5連勝。そろそろウッドソンに様を付けろデコ助

☆本日のハイライト
・ルーカス今度は全13得点を4Qに集中、ローズ抜きブルズがラプターズを下す
・ホークスは16点ビハインド+OTでの6点ビハインドからの二段逆転勝ち
・ネネのウィザーズデビューは22得点10リバウンド。いきなりフルスロットル過ぎワロタ
・交換相手のマギーも残り5.6秒でアフィラロが外したFTをリバウンドダンクで叩き込むクラッチプレーでいきなり勝利に貢献、という鮮烈なナゲッツデビューを飾る
フィッシャー、サンダーと契約→即デビュー
・スパーズとレイカーズは危なげ無し
ボブキャッツ、ディオウとバイアウト合意。スパーズが興味?
トゥリアフはヒートと契約



あれから1年以上経ちました、と言われれば今の日本ではどうしても東北、そして福島に思いを巡らせてしまうのは至って当然の事であります。が、今回はその話ではありません。マジックの話です。

マジックが最後にブロックバスタートレードに打って出たのは'10年12月の事でした。ラシャード・ルイスがアリーナスと交換されるという失敗もありましたが、よりヒトの往来が激しかったのがマジックにとってトレード銀座とも言える移籍先、サンズだったのです。マジックがかつてペニー、アウトローを送り出したチームへとあの時引き渡した選手はカーター、ピートラス、そしてゴタートでした。早いものでカーターはマヴスへ、ピートラスはセルティクスへと再移籍を果たし、ゴタートだけがサンズに留まり続けています。

私はマジックにいた頃からゴタートは他チームなら余裕で先発を張れる逸材だと言ってきました。私は彼の今日あるのはビッグマン育成に定評のあるユーイングACの功績だと考えていましたが、よくよく考えていたらむしろそれ以上に、ドワイトと練習し続けてきた事が大きいんじゃないかという気がしてきました。そりゃあ現在NBAのNo.1センターと毎回練習でやりあって来たんです。練習でよく怪我しなかったもんですな(^_^;)

そのゴタートにとって、あのトレード以来これが初めてのオーランド凱旋です。案の定、ゴタートは飛躍しました。ナッシュというリーグトップPGと先発センターの座を得た彼は今や、サンズの平均得点No.1です。もっともそれはサンズというチームにとっては必ずしも幸せな状況では無かったりしますが・・・いや、それはサンズというチームの歴史を考えれば贅沢というものです。

サンズのビッグマン不在の歴史はコイントスに始まります。ドラフト1位指名権を巡るコイントスでサンズはバックスに敗れます。その1位指名権でバックスが指名したのがルー・アルシンダー、後のカリーム・アブドゥル=ジャバーです。NBA史に残るレジェンドセンターを得たバックスは球団創立からそう経たないうちに優勝の栄誉に浴し、サンズはそれからセンターに恵まれない歴史を送り続けました。それでもポール・ウェストファルの現役時代に1度、HC時代、即ちバークリー時代に1度サンズはファイナルに勝ち進みます。が、そこまででした。ウェストファル現役時代はNBAの歴史に残るトリプルOT、「ザ・ゲーム」に代表される激戦を繰り広げながらセルティクスの前に屈し、バークリー時代はマイケル・ジョーダンとトライアングルオフェンスという異能の前に屈したのです。

バークリー時代のサンズのセンターをご存知ですか。マーク・ウエスト、ジョー・クライン、オリヴァー・ミラーといったかなり無名な面々です。6-5くらいしか背丈が無いバークリーがPFで頑張ってこそのインサイドだったんですね。その後もサンズにはブルズ3PEATの先発センター、ルーク・ロングリーを迎えるという失敗を犯したり、クリフォード・ロビンソンみたいなマルチビッグマンにCの座を託したりしたのです。

ナッシュ時代に入ってもなお、サンズのセンターについての苦難の歴史は続きました。アマレ・スタッダマイヤーはよくやりましたが彼は本来PFであり、シャックをヒートから連れて来た時にはチーム戦術にフィットしない上に既に賞味期限切れ直前。そしてアマレ不在時、ひどい時にはボリス・ディオウをセンターに起用したのです。彼は本当に良くやってくれました。しかし、いくらマルチなプレースタイルの彼と言えども、6-8のタッパで出来る事には限界があります。この状態でウェスト上位を伺い続けたサンズって本当に凄いチームなんだと思う訳ですよ。そんなサンズにとって、もしかするとゴタートってチーム史上もっともまともなセンターなのかも知れませんね。

http://scores.espn.go.com/nba/preview?gameId=320321019
http://articles.orlandosentinel.com/2012-03-20/sports/os-magic-suns-preview-0321-20120320_1_suns-facts-steve-nash-suns-alumni

前フリが長くなりましたが、マジック対サンズです。そんな訳であのトレード以来初のゴタートのオーランド帰還となったこの試合、しかしマジックとしてはちょっと負けていられませんでした。何しろヒートにやられブルズに惨敗した後ですからね。3連敗は避けなければならないところでした。

http://scores.espn.go.com/nba/recap?gameId=320321019
http://articles.orlandosentinel.com/2012-03-21/sports/os-orlando-magic-phoenix-suns-0322-20120321_1_marcin-gortat-dwight-howard-orlando-magic
http://www.orlandopinstripedpost.com/2012/3/21/2892475/phoenix-suns-orlando-magic-final-score-2012

結論を申し上げれば、心配は無用でした。マジックはドワイトがゴタートに全く仕事をさせず、オフェンスでは完全に彼を圧倒。ディフェンスでもゴタートに殆どスキを与えなかったのです。更にライアンをはじめとする3ポイント砲も炸裂、サンズを容赦無く引き離します。1Qだけで27-21、前半終了時は57-44ですからね。マジックはやりたいようにやれた訳です。

3Qについた20点差は4Qにはとうとう22点まで開きましたが、ここでまた気が弛んだのかマジックはサンズの反撃を許します。特にドワイトを休ませていたインサイドでロビン・ロペスが踏ん張り、11点差まで一気に詰め寄られたのです。が、それもドワイトとネルソンがコートに戻るまでの事でした。一旦は9点に縮んだ点差はライアンの3、ドワイトとネルソンのショットによる7-2のランで再び推し戻されたのです。そしてその時にはもう残り時間は2分を切っていました。最後はイッシュ・スミス、リギンズ、ジャスティン・ハーパーといった面々まで出場、ガベージタイムを締め括ったのであります。

http://www.nba.com/games/20120321/PHXORL/gameinfo.html#nbaGIboxscore

ゴタートがFG1/7(この1本も距離のあるジャンパーでした)、4得点9リバウンド3アシスト3ブロックだったのに対してドワイトはFG11/16で28得点16リバウンド3ブロック。ライアンも3ポイントを12本中7本成功させて29得点を挙げました。更にグレン・デイヴィスまでもが16得点7リバウンドと、マジックのビッグマン3人大暴れの夜だったのです。

マジックの問題は引き続きTOの多さ。この試合も17個ですからね。また問題だったのがJ-Richの不調でして、FG0/7で0得点。6リバウンド5アシストと他の事では頑張りましたが、この不調についてヴァンガンディHCは故障によるものでは無く、単にプレーが非常に不十分なだけだそうです。じゃあ代わりにレディックとウェイファーの出番を増やせばいいじゃないと思いきや、ウェイファーは只今インアクティヴリストに入ってたりします。

まあ、問題点がクリアなのは悪い話ではありません。TO問題は特にマジックにとっては面子が変われど古くて新しい問題なので、ネルソンもドワイトも気をつけて欲しいところですな。幸い、この後のマジックのスケジュールはマッチアップ的にもそうハードなものではありません。と言って油断されても困りますんで、そこは緊張感を失わずお願いしたいところですが。






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