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スパーズ(1勝)101-98サンダー

☆本日のハイライト
ボブキャッツ、ショー、シュナイダー等HC物色中



スパーズ強すぎワロタ。いやー、3Qにサンダーが2桁リードまで行った時は若干期待したんですけど、4Qであっさり逆転勝ちですか。ただ、最後にウェストブルックが1本、そしてハーデンが2本の3ポイントを土壇場で決めていたあたりにはサンダーの意地を感じました。次もいい勝負が期待出来そうです。

さて、今日は昨日書いた記事についてのコメントから。ブルーワーカーさんより、モーニングではレブロンやウェイドに対して睨みが効かないのではないかと書いたところ、以下のようなご意見を頂きました。

「仮にも永久欠番になった選手を小物扱いするのも、どうなんでしょう?(私はモーニングのファンなのでイラっとしました)」

いやあ、お気持ちは非常に分かります。私もアンファニー・ハーダウェイなんてカスだろとか書いてるのを見掛けたら「おんどりゃあナニ抜かしとんじゃワレえ!!」と関西人どころか河内弁モード入りますもん。ブルーワーカーさん、気分を害したのは正直すまんかった。

しかし、既にレスにも書きましたが私が比較した対象はビル・ラッセル、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソンといったレジェンド級の選手達です。モーニングが悪い選手なのではなく、単によりビッグネームと比較すると弱いよね、って事ですね。ブルーワーカーさん、かようにご理解頂けると深甚です。

で、また思い付いたんですよ。今の現役スター選手達って将来どれくらいの選手として後世に名を残すんだろうなーと。勿論、彼らは殆どの選手が道半ばです。これから彼らが何を達成するかはまだ分かりませんから、現時点までの成果のみで評価せざるを得ませんがね。ですので、キャリアの長いスター選手の方が判断材料が多く、有利になってしまう事は予めご容赦頂いた上で以下のセンテンスをお読み下さいませ。

まず、スーパースターたる選手達のステイタスを分類・階層化してみましょう。上から順に、以下のような感じでスター選手達を分けていきたいと思います。

☆レジェンド級

リング11個(ビル・ラッセル)、1試合100得点(ウィルト・チェンバレン)、史上最多得点(カリーム・アブドゥル=ジャバー)等々の金字塔を持ち、不世出のスターとしてNBA史に不朽の名を残す伝説の選手。歴代TOP10選手に名を挙げられるクラス。近年該当するのはマイケル・ジョーダン、シャキール・オニールのみ

☆殿堂級

バスケットボールの殿堂入り確実なスーパースター。チームを優勝に導くか個人的な記録などを持ち、永久欠番などでレジェンドに次ぐスター選手として長く名を語られる。近年ではストックトン&マローン、バークリー、オラジュワン、ユーイング、デヴィッド・ロビンソンなどが該当。

☆オールNBAチーム級

オールNBAチーム、またはオールスターで先発ないしリザーヴに選ばれるクラスのスター選手。当時のNBAファンなら引退後も名前を覚えている。が、殿堂入りは出来ないレヴェル。近年だとスプリーウェル、アンファニー・ハーダウェイ、エディー・ジョーンズ、ラリー・ジョンソン、グレン・ライス、アントワン・ウォーカーなどが該当。

☆チームのエース級

チームのエースとして実績はあるものの、今まで上に挙げたような栄誉に浴する事の無いクラスの選手。ある意味運が無かった場合もあるが、理由はともあれ光を浴びる事が無かった悲運のスターであるケースが多い。近年ではシャリーフ・アブドゥル=ラヒム、マイケル・ディッカーソン、ロッド・ストリックランド、ラフォンゾ・エリスなどが該当。

・・・如何でしょう、ニュアンス掴めましたでしょうか。単純にスター選手と言っても、大まかに言ってこれぐらいに分類出来ると思うんです。で、今回はこの一番上の階層、レジェンドまで行けそうな選手は誰かをズバリ考えてみましょう。とりあえず現時点で現役の選手の中から、この栄光に預かれる可能性がある選手は、まあこんなもんでしょうか。

アレン・アイヴァーソン
ケヴィン・ガーネット
ティム・ダンカン
コービー・ブライアント
ダーク・ノヴィツキー
レブロン・ジェームス
カーメロ・アンソニー
ドウェイン・ウェイド
ドワイト・ハワード
デリック・ローズ
ケヴィン・デュラント


これぐらいじゃないでしょうか。キッド、ナッシュ、ロンド、クリス・ポール、デロン・ウィリアムズは素晴らしいPGですがマジック・ジョンソンやストックトンの域かと問われると悩みます。ま、それを言い出すと実は上に挙げた面々もそうなんですけどね。ただ、殿堂入りは現時点でほぼ全員当確かなという気がします。ローズとデュラントはまだ早いかな?

で、問題は彼らの中でレジェンド・オブ・レジェンド足り得る域に届くのは誰か、です。では、彼らの実績を並べてみましょう。

アレン・アイヴァーソン→新人王、得点王4回、MVP1回、準優勝1回
ケヴィン・ガーネット→4年連続リバウンド王、MVP1回、優勝1回
ティム・ダンカン→新人王、MVP2回、ファイナルMVP3回、優勝4回
コービー・ブライアント→得点王2回、MVP1回、ファイナルMVP2回、優勝5回
ダーク・ノヴィツキー→MVP1回、ファイナルMVP1回、優勝1回
レブロン・ジェームス→新人王、得点王1回、MVP3回、準優勝2回
カーメロ・アンソニー→特に無し
ドウェイン・ウェイド→得点王1回、ファイナルMVP1回、優勝1回、準優勝1回
ドワイト・ハワード→リバウンド王4回、3年連続ディフェンシヴ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、準優勝1回
デリック・ローズ→新人王、MVP1回
ケヴィン・デュラント→新人王、3年連続得点王


えー、見ての通りです。後で私も追加しますが、何か抜けが御座いましたらご指摘願います。とりあえず現時点ではカーメロは明らかに脱落ですね。あとローズとデュラントも今のところは割愛と致します。デュラントは遠からず殿堂入りは確定させそうでずが。

では残りの面子はどうでしょう。うーん、ウェイド、ドワイトもまだまだですねー。ウェイドは既にリング持ちですが今のスリーキングス体制ならもっとバリバリリングを集めなきゃだし、まだ優勝してないドワイトは言わずもがなです。小まめにチェンバレンの記録を超えてたりはするんですが、やはりそれだけではインパクトが足りませんね。要するにあれです、若い面々にはやはり実績が足りないんですよね。MVP3回、ファイナル進出2回のレブロンはかなり箔がついていて、流石にこの年代では一番レジェンドに近い男だなと思わせてくれます。あとはとにかくリング、でしょう。今の体制ではどうなのよ、って点ではウェイドと同じですが、まあ1回優勝すればジュリアス・アーヴィングあたりの位置までは行けるかも知れませんね。

ではヴェテラン勢はどうでしょうか。その前に、じゃあ比較しようとしているレジェンド達ってどんな面子なのかをまずポジション別に考えましょう。

PG→マジック・ジョンソン、オスカー・ロバートソン、ジョン・ストックトン
SG→マイケル・ジョーダン、ジェリー・ウエスト
SF→ラリー・バード、ジュリアス・アーヴィング、ジョン・ハヴリチェック
PF→?
C→ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル=ジャバー、シャキール・オニール


・・・あれ、PFがちょっと手薄かな。そういえば以前に「史上最高のバスケットボール選手」の投票企画をやった時も、PFが力一杯空席でしたもんね。敢えて入れるならカール・マローンとかなんでしょうけど、ちょっとこのメンバーでは弱いかな。で、ところでこの面々の功績をババっと書き並べてみましょうか。


マジック・ジョンソン→アシスト王3回、MVP3回、ファイナルMVP3回、優勝5回
オスカー・ロバートソン→新人王、シーズントリプルダブル、MVP1回、優勝1回
ジョン・ストックトン→通算アシスト・スティール数1位、準優勝2回
マイケル・ジョーダン→新人王、得点王10回、キャリア平均得点1位、MVP5回、ファイナルMVP6回、優勝6回
ジェリー・ウエスト→NBAロゴマークのモデル、ファイナルMVP1回、優勝1回
ラリー・バード→新人王、MVP3回、ファイナルMVP2回、優勝3回
ジュリアス・アーヴィング→MVP4回(うちABA3回)、優勝3回(うちABA2回)
ジョン・ハヴリチェック→ファイナルMVP1回、優勝8回
ビル・ラッセル→リバウンド王5回、MVP5回、優勝11回
ウィルト・チェンバレン→新人王、得点王7回、アシスト王1回、リバウンド王11回、1試合最高得点、平均リバウンド1位、平均出場時間48分以上のシーズンあり、MVP4回、ファイナルMVP1回、優勝2回
カリーム・アブドゥル=ジャバー→新人王、得点王2回、リバウンド王1回、ブロック王4回、通算得点1位、MVP6回、ファイナルMVP2回、優勝6回
シャキール・オニール→新人王、得点王2回、MVP1回、ファイナルMVP3回、優勝4回


・・・如何でしょうか。皆さん上の現役リストを見て、「あの選手がいない」「この選手はなんで入らないんだ」とお思いの事と思います。しかし、それらの選手の成果と、今挙げたレジェンド達のそれを比較してみてどうでしょうか?私は、この選手達と肩を並べられる可能性のある選手の話をしているのですよ。

この中だとジェリー・ウエストだけ若干項目が少ないとお思いでしょうが、『ミスター・クラッチ』ことウエストのファイナルMVPは別格なんですよ。何しろファイナルMVPという賞が制定されて1人目の受賞である上に、なんと史上唯一の敗退チームからの選出と来ています。今後二度と無いだろうと思われるこの受賞に並ぶパフォーマンスはちょっと難しいんじゃないですかね。

若手からまだ30才のウェイドぐらいまでなら、これらの何かを達成する可能性はあります。しかし、それ以上の年齢のヴェテランであるならばそれなりの実績を出していない事には、とてもこの域には届きません。そう考えるとアイヴァーソン、KG、ノヴィツキーですらちょっと色々足りない訳です。このリストに載せなかった面子については言うまでも無いでしょう。

つまり、結論として現役選手の中で、今の時点でいつまでも語られ続けるレジェンドの域に評価される選手は2人しかいません。4回優勝してMVP・ファイナルMVPの両方を複数回受賞した事のあるティム・ダンカン、そして5回優勝してファイナルMVP2回受賞のコービー・ブライアントです。

但し、コービーには一つだけ引っ掛かるポイントがあります。それは同じポジションの巨人、マイケル・ジョーダンの存在ですね。コービーはジョーダンの背中を見て育った結果、ジョーダンのあの驚異の能力を最も引き継いだ選手になったと言えます。しかし、ジョーダンを越える事は流石に無理でした。実績でも、成績でもです。ジョーダンとの比較においてはコービーは彼を凌駕する事は出来ないでしょう。後2回優勝すればジョーダンのリングの数を超える事は出来ますが、それでも「ジョーダンはあの一度目の引退が無ければ後2回は優勝出来た」と言われてしまうんですよね。コービーの評価がジェリー・ウエストを越える可能性はあると思いますが、決してジョーダンは越えられない・・・これはまあコービー本人すら「だよね〜」と認めそうです。

つまり、そこでダンカンなのですよ。彼の君臨し続けたPFのポジションには、実は上述の通り超大物は実はいません。勿論PFにはアルヴィン・ヘイズ、マクヘイル、バークリー、カール・マローン等々過去にも人材はいます。が、彼らは殿堂入りレヴェルには間違い無く届いていますが、それ以上かと言われるとちょっと悩みます。上に列挙したレジェンド達の域にはちょっと届かない面子ばかりだったんです。

しかし、ダンカンなら遜色ありません。連覇こそしませんでしたが優勝回数では申し分ありませんし、MVP・ファイナルMVPを両方複数回取っているのも花マル。そして何より、サンアントニオという強豪ながらも優勝には長年手が届かなかったスモールマーケットチームの柱となり、移籍する事無くチームの中心となって結果を出し続けてきました。デヴィッド・ロビンソンはダンカンをチームメイトに迎えるまで優勝する事はありませんでした。もし今季優勝すればダンカン(そしてスパーズ)の優勝回数は5回に達しますが、これはマジック・ジョンソンと並ぶ優勝回数です。ファイナルMVPはトニー・パーカーかも知れませんが、ダンカン無しでトニー・パーカーの成功が無かった事は言うまでもありません。

そういう訳ですので、最終結論はダンカン、この人です。史上最高のPFの座は彼に帰する事となるでしょう。ケヴィン・ラヴやブレイク・グリフィンが彼の域まで達するかというとちょっと現状では厳しい気がしますね。アンソニー・“両津”・デイヴィスならもしかして、とは思いますが何しろまだドラフトもされていませんので判断するには早いです。彼がダンカン級の評価を得るには少なくとも10年を要する筈です。つまり、少なくとも向こう10年はダンカンが史上最高のPFの評価をキープし続けるのでしょうね。そして恐らくはそれ以上の長さとなるでしょう。

コービーにも言える事ですが、我々は得てして現役選手の活躍をリアルタイムで見てきているため、逆に彼らの功績を過小評価してしまうきらいがあると思うんです。新しいスター選手は次々登場しますし、どうしても他の選手も見ているのであの選手もこの選手も、となるのはしょうがない事なんですよ。私だってアンファニー・ハーダウェイという、恐らくは後世に名を残さない選手が一番好きだったりする訳ですから。

しかしコービーとダンカン、この2人は恐らく我々が今見ている選手達の中でも別格として後世にもその名を語られ続ける事と思います。私の見立てではコービーはレジェンドと殿堂入り選手の間辺り、史上最高の選手論議ではTOP20には入るでしょうね。そしてダンカンは今後、史上最高の選手TOP10といった企画ではTOP10に選ばれるのがやっとかも知れませんが、ポジション別となるとPF1位となるでしょう。もっとも、これがチームで5人選べっていうと超激戦区のセンターを2人選んでPFを外す人が結構いるんですけど。

という訳で結論としては「ダンカンとコービーをもっとリスペクトしよう」、という話でした。特に今季スパーズが優勝するようなら尚更ですね。皆さん、もう一度この2人のキャリアを見直してみませんか?まだ彼らが元気なうちに。

P.S.

NBA50周年記念オールタイムチームのリストなどを見てみると、この種の議論がもっとやりやすくなるかも知れません。今回の人選に異論がある方は是非目を通してみて下さい。



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