サンダー(1勝)105-94ヒート
☆本日のハイライト
・本文にて
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120611-00000312-ism-spo
今季が始まる前、ロックアウトで長引いたオフ。レブロン・ジェームズとケヴィン・デュラントという、今のリーグを代表するスター2人が共に汗を流していました。場所はレブロンが愛する故郷、アクロン。「地獄の1週間」と自ら呼んだこのワークアウトの時、互いがファイナルで対戦する可能性を考えてはいても、本当に対戦する事になると思っていたでしょうか?いや、この2人の事、きっとファイナルでの対戦を誓いあった事と思います。
「すごく当然のことだと思う。俺たちはこのチャレンジを楽しみにしているんだ。俺らにとってとても大きな試練になるだろう」
レブロンのこのコメントからしても、きっとそうでしょうね。二人はファイナルで戦う日が来る事を、あるいは信じていたのかも知れません。そして今、遂にその対決が現実のものとなりました。スリーキングス体制へ移行して最早優勝がノルマという感さえあるヒート、そして西の並みいる歴代チャンピオンを全て倒してここまで来たサンダー。リーグ的には話題性十分なファイナルのカードが実現したと言えます。
そんな世代交代の波を象徴するこの対決は、サンダーにホームコートアドヴァンテージがあります。ファイナルは例年通り2-3-2のフォーマットですので、サンダーが先にオクラホマで2試合を主催する形です。サンダーとしてはこの2戦をキッチリモノにした上でマイアミへ向かいたいところでした。逆にヒートとしては1勝でももぎ取ってホームコートアドヴァンテージを奪い、マイアミであわよくば勝負を決めるか、悪くしても先に王手をかけてオクラホマへ戻る展開に持ち込みたいところですね。
さて、両者のファイナル初対決―ヒートがファイナル3回目なので当たり前ですが―は、共に緊張もあってか固い感じでしたが、序盤は試合間隔が少ない分、サンダーほど実戦勘が抜けていないヒートが先行します。伏兵バティエーがオフェンスでも頑張りましたね。しかし、サンダーはデュラントを中心に得点を重ね、10点前後のビハインドでついていきました。今にして思えば、ここでヒートはもっとリードを奪っておくべきだったんですが、得点王デュラントを擁するサンダー相手にそれは難しかったようです。結局前半を折り返す時にはサンダーは7点差に迫りました。
3Qに入るとサンダーもいよいよ実戦感覚が完全に戻ったか、本格的に反撃を開始。ヒートに追い付いてきました。ヒートもそれなりに突き放そうとしますが結局74-73とサンダーが逆転して4Qへ入ります。そしてこうなるて後はサンダーの天下。たちまちサンダーはリードを奪うとヒートを突き放していきました。ヒートのオフェンスは止められ、レブロンすらもセフォローシャの好ディフェンスに阻まれて得点がストップしてしまいました。かくてフィニッシュはサンダーが鮮やかに締めました。そう、まるでヴェテランチームのような落ち着きで・・・。試合終盤、よくありがちなファウルゲームのミスや不用意なTOに起因する終盤のピンチていったファクターは正直、全く感じられませんでしたね。ヒート相手だとはちょっと信じられないぐらい、サンダーは全く危なげ無かったです。
私、以前にサンダーはスパーズを継ぐチームと申し上げました。フランチャイズプレーヤーの地味さ(笑)とファンダメンタルの異常な完成度、圧倒的なドラフト巧者振り、スモールマーケット等々、この2チームには共通する要素が非常に多いからです。しかし、まさかスパーズのヴェテランチームならではのあの円熟感溢れる安定感を、主力がまだ20代前半のサンダーが早くもモノにしている感がある事には畏敬の念すら覚えます。
いいですか、サンダーといいチームには確かにリングを持つフィッシャーやパーキンスのような良きヴェテランがいます。しかしフィッシャーは今やベンチプレーヤーですし、パーキンスは縁の下系ディフェンシヴセンターです。チームの主軸を担うのはまだ23才のデュラント以下のドラフト生え抜き選手達なんです。
デュラント(23才)、ウエストブルック(23才)、ハーデン(22才)、イバカ(22才)。この先発3人+6thマン賞受章のメンバーは全員サンダーの指名選手であり、パーキンス(27才)はサンダー指名のジェフ・グリーンとのトレード交換選手。セフォローシャ(28才)はブルズから来た男ですね。はい、つー訳でチームの中核6人、先発全員と6thマンまで全員20代なんですよ。そして残るベンチ組は歴戦の勇士フィッシャーとソニックス時代からの生え抜き、コリソン。・・・何ですかこの完璧なミックス。
私、確かにこのファイナルでサンダーの優勝を予想しましたよ。しましたけど、まさか第1戦からこんな異常に落ち着き払った勝ち方をしてくるとは思いもしなかったんです。何だかんだ言っても相手はヒート、スリーキングスにモノを言わせて終盤再びサンダーに迫り、終盤はファイナルらしい接戦になると思っていたんです。それがこんなにあっさりサンダーがゲームを締めてしまってむしろ面食らってます。
思えばヒートは1stラウンドではニックスをまるで相手にしませんでしたが、これは正直想定内でしたよね。次のカンファレンスセミファイナル、ペイサーズは善戦を見せましたが今回が久々のプレーオフとなる若武者チームだけに、結局はヒートに力負けしました。そしてカンファレンスファイナル、ブルズの代わりに出てきた(?)セルティクスは手強い相手でしたが最後は体力の差もあってか第7戦で力尽きた訳です。
翻ってサンダーの相手はどうでしょう。1stラウンドは戦力ダウンしていたとは言えど昨季覇者たるマヴスを4タテで一蹴し、カンファレンスセミファイナルではこれまたタイトルコンテンダーの一角、レイカーズを接戦続きながら終わってみれば4勝1敗で撃破。そしてカンファレンスファイナルではダンカンも近年最高の状態だと信じたスパーズに2敗からの4連勝ですよ。あのですね、スパーズに2連敗したところからメンタル面で立て直すだけでも並大抵では無理なのに、4連勝ですよ?そんなチーム、スパーズがダンカン体制に入ってからでも殆ど記憶にありません。敢えて言うならシャック&コービーでスウィープでスパーズを粉砕したレイカーズぐらいですが、これは単にレイカーズが圧倒的に強かっただけで、劣勢から立て直すのとはまた違う話です。
とどめにサンダーのHCですよ。これがまた、選手足りなかったら急遽現役復帰出来るんでないの?とさえ思える若さのスコット・ブルックスです。当然コーチとして実績がある訳でもありませんし、現役時代はジャーニーマンの控えPGでしかありませんでした。そんな男が率いる若人軍団が今、リーグ最高の3人を集めたと思われていたチームを、ホームとはいえあっさり差し切って先勝・・・え、ちょっとこれ実はとんでもない事なんじゃね?
私、ちょっと今反省しているんです。いや、スパーズが優勝当確(キリッ)とやった事の話じゃありません。それは別にいいんですよ、あのスパーズ対サンダー第2戦での3Q、スパーズの完璧かつ芸術的な球回しを見てスパーズの優勝を確信したからそれを公言し、間違えたらドジッ子宜しく「間違えちった(はーと)」で焼き土下座しとけばいいんですから。私が今反省しているのはそこじゃ無いんです。
私が一度は優勝すると確信するほど強かったあのスパーズを2連敗後ながら4連勝で下した時点でもっと気付くべきでした。私はサンダーの強さを、あの時点でもまだきっと過小評価していたんですね。それは何も、優勝予想を覆された悔しさゆえではありません。いくらここまで強かったと言えども若いサンダーの事、ファイナルではより経験値のあるヒートが手強い相手として立ちはだかる可能性の方が高いと思いました。つーか普通はそう思いますよね。
でも、もしかしたらそれは間違っていたかも知れません。上記の通り、サンダーはヒート以上にハードなはずの相手をここまであっさり倒してきたのです。ヒートもまたその顰に倣ってしまわないと誰が言えるでしょうか。そしてそうなった時、実はヒートのスリーキングスも霞んでしまうような強力な王朝が誕生してしまう瞬間を、我々は目の当たりにしてしまうのかも知れませんね。
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アーティスト:Barry Gray
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「すごく当然のことだと思う。俺たちはこのチャレンジを楽しみにしているんだ。俺らにとってとても大きな試練になるだろう」
レブロンのこのコメントからしても、きっとそうでしょうね。二人はファイナルで戦う日が来る事を、あるいは信じていたのかも知れません。そして今、遂にその対決が現実のものとなりました。スリーキングス体制へ移行して最早優勝がノルマという感さえあるヒート、そして西の並みいる歴代チャンピオンを全て倒してここまで来たサンダー。リーグ的には話題性十分なファイナルのカードが実現したと言えます。
そんな世代交代の波を象徴するこの対決は、サンダーにホームコートアドヴァンテージがあります。ファイナルは例年通り2-3-2のフォーマットですので、サンダーが先にオクラホマで2試合を主催する形です。サンダーとしてはこの2戦をキッチリモノにした上でマイアミへ向かいたいところでした。逆にヒートとしては1勝でももぎ取ってホームコートアドヴァンテージを奪い、マイアミであわよくば勝負を決めるか、悪くしても先に王手をかけてオクラホマへ戻る展開に持ち込みたいところですね。
さて、両者のファイナル初対決―ヒートがファイナル3回目なので当たり前ですが―は、共に緊張もあってか固い感じでしたが、序盤は試合間隔が少ない分、サンダーほど実戦勘が抜けていないヒートが先行します。伏兵バティエーがオフェンスでも頑張りましたね。しかし、サンダーはデュラントを中心に得点を重ね、10点前後のビハインドでついていきました。今にして思えば、ここでヒートはもっとリードを奪っておくべきだったんですが、得点王デュラントを擁するサンダー相手にそれは難しかったようです。結局前半を折り返す時にはサンダーは7点差に迫りました。
3Qに入るとサンダーもいよいよ実戦感覚が完全に戻ったか、本格的に反撃を開始。ヒートに追い付いてきました。ヒートもそれなりに突き放そうとしますが結局74-73とサンダーが逆転して4Qへ入ります。そしてこうなるて後はサンダーの天下。たちまちサンダーはリードを奪うとヒートを突き放していきました。ヒートのオフェンスは止められ、レブロンすらもセフォローシャの好ディフェンスに阻まれて得点がストップしてしまいました。かくてフィニッシュはサンダーが鮮やかに締めました。そう、まるでヴェテランチームのような落ち着きで・・・。試合終盤、よくありがちなファウルゲームのミスや不用意なTOに起因する終盤のピンチていったファクターは正直、全く感じられませんでしたね。ヒート相手だとはちょっと信じられないぐらい、サンダーは全く危なげ無かったです。
私、以前にサンダーはスパーズを継ぐチームと申し上げました。フランチャイズプレーヤーの地味さ(笑)とファンダメンタルの異常な完成度、圧倒的なドラフト巧者振り、スモールマーケット等々、この2チームには共通する要素が非常に多いからです。しかし、まさかスパーズのヴェテランチームならではのあの円熟感溢れる安定感を、主力がまだ20代前半のサンダーが早くもモノにしている感がある事には畏敬の念すら覚えます。
いいですか、サンダーといいチームには確かにリングを持つフィッシャーやパーキンスのような良きヴェテランがいます。しかしフィッシャーは今やベンチプレーヤーですし、パーキンスは縁の下系ディフェンシヴセンターです。チームの主軸を担うのはまだ23才のデュラント以下のドラフト生え抜き選手達なんです。
デュラント(23才)、ウエストブルック(23才)、ハーデン(22才)、イバカ(22才)。この先発3人+6thマン賞受章のメンバーは全員サンダーの指名選手であり、パーキンス(27才)はサンダー指名のジェフ・グリーンとのトレード交換選手。セフォローシャ(28才)はブルズから来た男ですね。はい、つー訳でチームの中核6人、先発全員と6thマンまで全員20代なんですよ。そして残るベンチ組は歴戦の勇士フィッシャーとソニックス時代からの生え抜き、コリソン。・・・何ですかこの完璧なミックス。
私、確かにこのファイナルでサンダーの優勝を予想しましたよ。しましたけど、まさか第1戦からこんな異常に落ち着き払った勝ち方をしてくるとは思いもしなかったんです。何だかんだ言っても相手はヒート、スリーキングスにモノを言わせて終盤再びサンダーに迫り、終盤はファイナルらしい接戦になると思っていたんです。それがこんなにあっさりサンダーがゲームを締めてしまってむしろ面食らってます。
思えばヒートは1stラウンドではニックスをまるで相手にしませんでしたが、これは正直想定内でしたよね。次のカンファレンスセミファイナル、ペイサーズは善戦を見せましたが今回が久々のプレーオフとなる若武者チームだけに、結局はヒートに力負けしました。そしてカンファレンスファイナル、ブルズの代わりに出てきた(?)セルティクスは手強い相手でしたが最後は体力の差もあってか第7戦で力尽きた訳です。
翻ってサンダーの相手はどうでしょう。1stラウンドは戦力ダウンしていたとは言えど昨季覇者たるマヴスを4タテで一蹴し、カンファレンスセミファイナルではこれまたタイトルコンテンダーの一角、レイカーズを接戦続きながら終わってみれば4勝1敗で撃破。そしてカンファレンスファイナルではダンカンも近年最高の状態だと信じたスパーズに2敗からの4連勝ですよ。あのですね、スパーズに2連敗したところからメンタル面で立て直すだけでも並大抵では無理なのに、4連勝ですよ?そんなチーム、スパーズがダンカン体制に入ってからでも殆ど記憶にありません。敢えて言うならシャック&コービーでスウィープでスパーズを粉砕したレイカーズぐらいですが、これは単にレイカーズが圧倒的に強かっただけで、劣勢から立て直すのとはまた違う話です。
とどめにサンダーのHCですよ。これがまた、選手足りなかったら急遽現役復帰出来るんでないの?とさえ思える若さのスコット・ブルックスです。当然コーチとして実績がある訳でもありませんし、現役時代はジャーニーマンの控えPGでしかありませんでした。そんな男が率いる若人軍団が今、リーグ最高の3人を集めたと思われていたチームを、ホームとはいえあっさり差し切って先勝・・・え、ちょっとこれ実はとんでもない事なんじゃね?
私、ちょっと今反省しているんです。いや、スパーズが優勝当確(キリッ)とやった事の話じゃありません。それは別にいいんですよ、あのスパーズ対サンダー第2戦での3Q、スパーズの完璧かつ芸術的な球回しを見てスパーズの優勝を確信したからそれを公言し、間違えたらドジッ子宜しく「間違えちった(はーと)」で焼き土下座しとけばいいんですから。私が今反省しているのはそこじゃ無いんです。
私が一度は優勝すると確信するほど強かったあのスパーズを2連敗後ながら4連勝で下した時点でもっと気付くべきでした。私はサンダーの強さを、あの時点でもまだきっと過小評価していたんですね。それは何も、優勝予想を覆された悔しさゆえではありません。いくらここまで強かったと言えども若いサンダーの事、ファイナルではより経験値のあるヒートが手強い相手として立ちはだかる可能性の方が高いと思いました。つーか普通はそう思いますよね。
でも、もしかしたらそれは間違っていたかも知れません。上記の通り、サンダーはヒート以上にハードなはずの相手をここまであっさり倒してきたのです。ヒートもまたその顰に倣ってしまわないと誰が言えるでしょうか。そしてそうなった時、実はヒートのスリーキングスも霞んでしまうような強力な王朝が誕生してしまう瞬間を、我々は目の当たりにしてしまうのかも知れませんね。
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