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ドワイトのネッツ以外ヤダヤダ宣言に続き、ネッツがトレードに動きました。が、その相手はマジックでは無かったのであります。


http://espn.go.com/new-york/nba/story/_/id/8124182/brooklyn-nets-agree-trade-atlanta-hawks-joe-johnson-sources-say

ネッツ←ジョー・ジョンソン
ホークス←ジョーダン・ファーマー、ヨハン・ペトロ、アンソニー・モロー、ジョーダン・ウィリアムズ、デショーン・スティーヴンソン(サイン&トレード)、'13年1巡目指名権(ロケッツ由来、ロッタリープロテクト)


マジックより先に動いたのはなんとホークスでした。彼らはこれとは別にマーヴィン・ウィリアムズをデヴィン・ハリスと交換する動きを見せており、どうやらダニー・フェリー新GMはチームを大幅に改革する模様ですね。ラシャード・ルイスの契約がバイアウトされた今、リーグで新最高額報の名を恣にするのはジョンソンなんですが(?)、そのジョンソンをほぼロッタリーでない指名権と交換したようなものです。

指名権のステイタスが分からないですが、'13年にロケッツがプレーオフ不出場になってロッタリーピックのため指名権の移動が無かった時に、その指名権が'14年に持ち越しにならないなら実質タダでジョンソンを放出したのと同じ事になる可能性すらあります。つまりこの場合は目的はキャップ空け、それのみです。スパーズ畑で育ったフェリー、キャヴス時代以上の手腕を早くも見せていますね。

で、ネッツですよ。ネッツはドワイトの「ネッツ以外ヤダヤダ」の決断にも関わらず、ジョー・ジョンソンの獲得に動いたのはデロン・ウィリアムズの確保のための材料だと説明されています。確かにそれはそうでしょう。デロンは只今ネッツとマヴスの二択に入ってまして、交渉は今正に佳境。今勝てる戦力が既に揃っている一昨季のチャンピオンに対抗するには、ネッツの今のロスターのままでは「大都市だよ!ニューヨークだよ!」以外にネッツにセールスポイントはありません。ドワイトがネッツ行きを宣言したところで今ネッツにいるわけじゃなし、間に合わねーよ・・・ってな感じでしょうか。

いや、私はもっと違う絵を見ています。私はレブロンの夏、'10年には多分言ったと思いますが、ネッツはリーグきっての強豪になるはずだと予言しましたが、これはネッツによる新スリーキングス形成作戦ではないのかと。

何しろ、ネッツは慌ててドワイトを取りに行く必要がありません。カーメロが「ニックス以外ヤダヤダ」とやった時、何故かニックスは慌ててシーズン中にカーメロをトレードで獲得した結果が今の有り様なんですが、ネッツはドワイトの為にあんな馬鹿な動きをする必要は無いんです。だってネッツにしか行かない、ネッツとしか再契約しないって宣言している選手を何故ネッツが高い代償を支払って獲得する必要があるんですか。

ドワイトのキャップが空いてない?んなもんサイン&トレードでなんとでもなります。ドワイトの契約金額が1年分+上昇率が減りますがね。ドワイトがネッツしか行かないって言ってる以上、その言が覆らない限りは(←これが怪しいという話もありますが)今季終了時にドワイトを所有するチームはネッツとのただ同然のサイン&トレードに応じる他に選択肢は無くなる、という訳です。先のドワイトの「ネッツ以外とは再契約しない」は言うまでもなく、マジックとネッツ以外の28球団への警告なんですね。俺を獲得しても無駄さ、'12-'13シーズンが終わったら出ていくんだからなって訳ですよ。

つまり、ドワイトはマジック、またはマジックに代わりドワイトを得た球団(除ネッツ)にホークスと同じようなトレードを要求しているのと同じですね。ネッツは今回のトレードでマショーン・ブルックスと自らが持つ1巡目指名権はキープしました。ジェラルド・ウォーレスとの再契約も話が纏まったようです。これにブルック・ロペスとも再契約すればドワイトの交換材料は何気に揃います。ネッツとしては嫌ならいいんだよ、別にウチは困らないから・・・ってなもんです。

デロンとJJ、ドワイトのビッグ3で勝てるかと言われると若干悩みますが、まあ少なくとも戦力的にはウェルバランスであるように思えます。後はヒートと同じようにドラフト、ミッドラヴェル枠、そしてリングレスなヴェテランで補強すれば良いのです。それこそラシャード・ルイスでも取ればいいじゃない。私はネッツの戦略はこんな感じじゃないかと予想します。

因みにデロンがマヴス行っちゃったら?まあ、それはそれでナッシュなりジェレミー・リンなり取りに行くんじゃないですかね。リンは制限FAですが、ニックスだってナッシュに触手を伸ばしたと聞いてます。それが成功すればもしかしたらリンを取れた方がむしろ美味しいかも知れません。ただ、既にデロンとキッドが仲睦まじい様子を見せている上に、既にキッドがニューヨークに家を買ったんて情報もありますから、キッド、デロン、JJ、ジェラルド、ドワイトのネッツ終結は確定路線であるように見受けられますけどね。

但し、ここでホークスという名前も飛び出して来ました。そう、ホークスは実はドワイト獲得の可能性があるダークホースなんです。何しろ今までホークスを出て行く気満々だったはずのジョッシュ・スミスなんか今までになく上機嫌で、ホークスに残る気満々だと言います。いや、それどころかむしろホークスにドワイトをリクルートしようてしているようです。

そう、忘れてましたがアトランタはドワイトの故郷。そしてジョッシュ・スミスはドワイトの親友です。もしもドワイトがネッツに行けなくなるならホークスはなかなか悪くない選択肢なんです。おまけにホーフォードにティーグ兄にネッツが流してきたトレード要員(=キャップ空け要員)にと、マジック向きのトレード材料も揃っています。正直、マジックとすればネッツより余程良い取引が組めますよ。心変わりの激しいドワイトのこと、ホークスがトライする価値は十二分にあると思います。

さて、問題はマジックです。この事態を受けて、マジックのヘニガンGMは果たしてどう動くのでしょうか?まあ、考えられるルートは2つです。

1.完全再建

これは簡単ですね。アホでも出来ます。即ち、戦力になる選手のうち契約の重い面々は片っ端からカットし、ドラフト指名権や今季契約終了の選手と交換。ルーキースケールの新人ばかり集めて戦力的に明らかに及ばないチームを作り、レギュラーシーズンはプレーオフなどとは全く無縁のシーズンを過ごしてドラフト指名権を待つ・・・ボブキャッツが今ひとつ成功させられなかった作戦でもあります。マジックが持ち前の強運でチーム史上4度目のドラフト1位指名権をゲットすれば話は別ですが、まあこればかりは運です運。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/8125453/orlando-magic-dwight-howard-go-brooklyn-nets-sources-say

ネッツとシンプルにトレードを行うなら、恐らくはこのパターンに入ります。このケースで現状交換材料とされているのはブルック・ロペス、クリス・ハンフリーズ(この2人はサイン&トレードになります)、マショーン・ブルックス、'13・'15・'17年1巡目指名権。・・・まあどう見ても戦力ダウンですね。貰える1巡目指名権だって恐らくは下位のものになってしまうでしょうから旨みは少ないです。三角以上のトレードに持ち込んで、もっと若手選手やより良い指名権を獲得したいところですし、出す方もドワイトとセットでタコルーなりJ-Richなりデュホンなりを一緒に出してしまいたいところでしょう。

2.戦力維持

ナゲッツがカーメロ放逐後に取った戦術がこれです。要するに、エース放出と交換に相応の戦力を得て、突出したエース不在でも一定の戦力を維持してプレーオフ進出を目指していく、という手法ですね。

スーパースターを擁せずに勝てるチームを作るのは、ペイサーズ、シクサーズ、グリズリーズと最近の流行です。ただ、このチーム作りが難しいのは言うまでもなく、それでは勝ち切れないって事ですよね。プレーオフには出られてもそれ以上は望めないチームなら、ホークスみたく大改造した方が良くね?って話です。

http://sports.yahoo.com/news/nba--magic-eye-lakers-center-andrew-bynum-as-target-in-potential-dwight-howard-trade.html;_ylt=A2KJhq.kbfNPTXoArQW8vLYF

ヤフーのワジロフスキー記者がドワイトとレイカーズのバイナムのトレードの可能性を再度示唆しておりますが、これは正にこのパターンの王道。上で触れたホークスとのディールもホーフォード+ティーグあたりを得られれば上々ですね。今でもドワイトに興味があるならばロケッツもスコラ、ケヴィン・マーティンなどの交換材料を持っています。ウォリアーズだったらステフォン・カリー+ボガットでしょうか?

私は1.で行くと思っていましたが、ディヴォスオーナーの高齢を考えれば恐らくはこの線で行く可能性の方が高いかなと最近は思い直しております。ドラフト1位指名権がネッツに転がり込んでいればアンソニー・デイヴィスと交換で決まりだったかも知れませんけどね。

ただ、私はもう一つの可能性を否定出来ないんですよね。え、どんな可能性?それは言うまでも無くこれですよ。

3.またしても手のひら返しの残留

これは別に希望的観測とかを言ってる訳では無いんです。もう基本的に放出で間違い無いだろうなと思ってはいるんですが、何しろ昨季だって3チームまで移籍候補を絞っておいて、まさかの「Loyalty」宣言でメディアの面々も唖然とさせられた訳ですからね。

正直99%放出だろうと私も思っています。が、昨夜の小林師範&Kenchさんの会でもその話題になったんですが「何が起こるのか分からないのがNBA」です。ここまでに名前の出なかった球団にドワイトが移籍しても不思議ではありません。この先、Dwightmareがどう進行しようとも驚く事はありません。後は推移を眺めるのみです。ま、移籍が完了したらその時はドワイトに「Loyalty hahahahaha」とtweetしてやろうじゃないですかw




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