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☆本日のハイライト
ブルズ、ベリネリと契約へ
そのブルズ、やはりアシクのオファーシートにはマッチせず
更にFAのC.J.ワトソンはネッツと契約
ジェイソン・コリンズ、セルティクスと1年最低保障契約へ
セルティクスは更にディオンテ・クリスマスとも契約
ランディ・フォイはジャズと1年契約
ビーズリー「来季はオールスターに」



つー事で見たばかりなので早速エントリータイトルに採用(笑)。あれでしょ、サマーウォーズって校内暴力溢れる高校にやって来た、数学オリンピック代表寸前だった主人公が頑張って皆を導いて花園まで辿り着いて浴衣姿の和田アキ子にキスされる話だよね!で、皆さんがオエー(AA略)モードになったところで本題です。Dwightmareはドラゴンボールどころかワンピース、コナン、はじめの一歩並みの勢いで続きそうなんであります。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/8193410/sources-orlando-magic-keep-dwight-howard-now

ESPNによると、マジックが他チームの1人のエグゼクティブに対してはドワイトとの交換材料がフランチャイズにとってグレートな場合のみドワイトをトレード放出する、と言いました。この情報源の方によれば、これがここ一週間そこらのマジックのスタンスなのだそうです。また別のマジックと話し合いを持ったエグゼクティブはマジックがドワイトをキープしたまま新シーズンを開始し、来年2月のトレードデッドラインまで待つ事かも知れないとみているそうです。要するに、近々起きそうなイキフンもあったかに見えたドワイト移籍話はまたしても遠ざかったのですよ。

さて、皆さん如何でしょうか。いや、浴衣姿の和田アキ子の感想じゃなく(笑)。え、ドワイトに和田アキ子のキスをプレゼント?それはアリだな( ̄ー ̄)

まあ当ブログを愛読頂いている向きには、今更驚くに値しない情報ですよね。前にも書いたと思いますが、そもそもマジックはドワイトをトレード放出してもしなくても、どちらの道も選べる体制を依然として維持しています。ライアンがいなくなった代わりにアヨンという頼れそうな控えセンターを獲得しましたし、ドラフトで指名したニコルソンとオクィンは2人とも使えそう。特にニコルソンはオーランドでのサマーリーグでもトップクラスの称賛を集め、NBAで即戦力となる期待すら受けています。2巡目指名のオクィンも未来の大器(多分)ドラモンドを抑え込んで評価を上げました。そしてネルソン、レディックは残留です。PGと、あとSFポジションを何とかテコ入れしたいところではあるものの、今のままでもある程度戦える戦力は維持出来ているとは言えますね。無論、ドワイトをトレードに出した瞬間に再建モードへ舵を切る事も簡単です。

マジックのヘニガンGMは就任以来、ネッツ、レイカーズ等々のチームとのドワイト移籍交渉を繰り広げて来ました。正直、彼の立場からすれば多少難のあるディールであってもさっさと纏め上げて、ドワイト体制をリセットして再建モードにすぐ突入した方が余程楽なはずです。何しろ、ドワイトにまつわるエトセトラはそもそもヘニガンGMの責任ではありません。ヘニガンGMは前任者の残務を片付ける掃除屋宜しく、ドワイトとセットで契約が長く残る選手を追い出し、ドラフト指名権+ルーキースケールの若い選手達+契約最終年選手のミックスと交換すれば十分に評価されます。ところが、ヘニガンGMはそうしませんでした。短気な人間ならとっくにドワイトを他チームへ流してしまいそうなものですが、彼はネッツ、レイカーズとのトレードスイッチを押さなかったのです。

ヘニガンGMが勝負する相手は表面的にはネッツでありレイカーズです。ドワイトが行きたがっているとおぼしきビッグマーケットチームとの交渉は無論タフな筈です。かたやニックスにカーメロ獲得のカマをかけてその獲得に大きな代償を支払わせておいて自分達はまんまとノーマークだったデロン・ウィリアムズを引き抜きドワイトとの両獲り体制を整えたロシアンマネーの権化、かたやビッグセンター引き抜きにかけては信頼と実績のある、しかもリーグきってのトレード巧者にして今オフも巧みに補強を成功させている西の覇者ですから。

しかし、ヘニガンGMがこの気が遠くなりそうな神経戦を戦っている真の相手は、実はドワイト本人、そして彼のエージェント、フィーガンに他なりません。そう、これはヘニガン&マーティンスCEOVSドワイト&フィーガンによる花札こいこい勝負だったんですよ!・・・と言いつつ、私は花札知識皆無なので比喩表現はここまでですが(笑)。

この昨季から続く戦いはドワイトとの移籍要求カードと共に始まり、一旦ドワイトがマーティンスCEOの粘りと外野の観客の声に押されて引き下がったものの、ドワイト自身がヴァンガンディ前HCの解任希望トラップに引っ掛かって赤っ恥をかいた事で再び態度を硬化させたために再戦となってしまいました。ドワイトが先もって切ったカードは「手術・リハビリによるシーズン離脱」。これにマーティンスCEOはシーズン終了後のヴァンガンディHC&スミスGMの更迭により、ドワイトが移籍したい要素を打ち消すという形でまず応じます。そして新たな戦いのパートナーとしてヘニガンを呼んだのです。

ドワイト側がこれに対して切って来た手が「ネッツのみ希望」です。もうネッツにしか行かないし再契約もしないからさっさとネッツにトレードしろや、と勝負をかけてきた訳ですね。正直、ここでさっさと白旗を挙げてもそんなにおかしい選択肢ではありませんでした。マックス4年契約のロペス兄を引き受ける事だけは問題でしたが・・・。

しかし、ヘニガンGMがこれに応じて切ったカードはまさかの「トレード失敗」です。そしてネッツはロペス兄にオファーシートが届くという情報を得て、マジックとの交渉を打ち切りロペス兄、ハンフリーズと再契約。ドワイトはキャップの空きが無くなったネッツへの移籍が少なくとも1/15まで不可能となってしまったのです。

この事態に対して、ドワイト側が次に切って来たカードが「レイカーズ入りの可能性」。ネッツを諦め、ナッシュも加わりタイトルコンテンダー復活の薫り漂うレイカーズに加わるべくドワイトはわざわざドジャースタジアムに姿を見せ、球場のスクリーンに映し出されてLAの観客の歓声を受けます。記者に対して「来シーズン開幕には間に合う」と言ったのは「マジックで来季開幕を迎えたら仮病で休む」と言われた事に対する反論であると同時に、だから安心して自分をトレードで獲得してくれというアピールでもあったのでしょう。第一、トレードさえされればマジックにいたら開幕時にどうしてたなんて話は仮定の話でしかありませんからね。

ただ、ドワイト側はレートを上げようとして余計なカードを切ってしまいました。「どこのチームとも契約延長しない」って奴です。再契約で5年マックスのサラリーを得るためだとはいえ、これはドワイト獲得を目指すチームにはネガティヴ情報でしかありません。

この状況でヘニガンGMが切ったカードが上記の「今すぐトレードする気は無い」という訳です。これによってネッツ行きの可能性が再浮上した事はレイカーズに対するプレッシャーとしても有効である事は論を待たないでしょう。そして同時に、これはドワイト本人に対するプレッシャーでもある訳です。ただでさえ自ら引き起こした移籍騒動でドワイトのイメージは地に堕ちています。そんなドワイトが、何ら去就がはっきりしない状況でオーランドでの開幕を迎えた時、観客がどんな反応をする事でしょう?

ドワイトはもうかれこれ4月21日から、twitterアカウントで何も呟かなくなりました。正直、twitterで自分がどんな事を書かれているか見るのも怖いんじゃないでしょうか?あるいは単に何も見ない、言わないようにフィーガンに言われているだけかも知れませんが、そもそも昨季のトレードデッドラインでの「Loyalty」発言を見れば分かるように、ドワイトは大衆の意見を結構気にします。そんなドワイトが、明らかに針の筵モードに入っている現状でオーランドでの開幕を迎えるとなったら、これはキッツいプレッシャーです。

ドワイトとしては背中の故障と手術、リハビリを口実に開幕から休み続ける、というストライキ的なカードを切る事も可能でした。ところが、そのカードは「来シーズン開幕には間に合う」と言ってしまった事で自ら封じてしまった訳です。まあ後から「やっぱりリハビリが・・・」とか言うのも手ですけど、取ってつけた感満載にはなりますよね。

そもそもドワイトのマジックに対する攻撃として有効なのはシャックのトラウマ、「見返り無しで移籍されるダメージ」をアピールする事でした。しかしレイカーズがあの移籍を可能にしたのは、ひとつにはコービーの指名権と交換でディヴァッツなどの選手をトレードに出し、キャップを空けてFA移籍を可能にしたからこそです。レブロンがFAになったあの夏、各チームかこぞってキャップを空けてレブロンを出迎える準備をしていたのをご記憶の方も多いでしょう。さて、ドワイトがFAになる来オフはどうでしょうか?


http://espn.go.com/new-york/nba/story/_/id/8192332/brooklyn-nets-introducing-borough-team-core-four


ドワイトの大本命、ネッツはデロン・ウィリアムズ、ジョー・ジョンソン、ブルック・ロペス、ジェラルド・ウォーレスの4人を中核としたキャンペーンを始めました。既に彼らはドワイト獲得構想を過去のものとして動いているように思われます。少なくともこの4人をキープするならばネッツにドワイトを獲得するキャップの空きはありません。

慢性的キャップオーヴァー体質に戻りつつあるニックスについてはもう言うまでも無くキャップの空きなど望むべくもありませんし、クリッパーズもクリス・ポールとグリフィンで席は埋まってますし、クリッパーズがキャップバリバリオーヴァーの金満補強体制に入るとも思えません。レイカーズはバイナムというトレード材料を持ちますが、ネッツ同様キャップを空けてドワイト獲りに動ける体制で無い事だけは間違いありません。ローズの故障で暗雲漂うブルズもノアを中心にトレード材料はありますが、キャップ空いてる?と言われるとこれまた厳しいのです。そして、これら以外のチームで来オフにキャップが空いていたとして、ドワイトがそこを選択するか?というと疑問が残ります。

要するに、「FAになるぞ!移籍しちゃうぞ!」とドワイトが言ってみたところで「ふーん、で、どこへ行くの?」「ぐぬぬ」状態な訳です。勿論実際にはサイン&トレードなんでしょうけど、そうなるとドワイトは最大4年までしか契約を結べないのはご存じの通り。FA移籍でも同じ条件ですからこれまたドワイトには不利ですね。要するに、マジックにとってはそんなに追い詰められている訳でもないんですな。実際現状はむしろドワイトが攻め手を欠いていると見るべきでしょう。

http://www.hoopsworld.com/nba-am-can-magic-persuade-howard-to-stay

そしてマジックはどうやら、そんなドワイトにまたも前に切ったカードを再度ぶつけようとしています。「マジックに残留しない?」ですよ。正直ドワイトにうんざりしている向きの方々には信じられない話かもしれませんが、私は全然ありだと思っています。確かにドワイトのあれこれには私もかなりガッカリしてますが、一方でドワイトの放出から始まるチーム再建がいかほど気の長いプロジェクトかも良く分かってます。ドワイトを引き止められるならそれに越した事はありません。第一、彼がどれほど心変わりの多い男かを我々は良く知っています(笑)。マジックに留まって結構チームがいい感じで勝ち進めばまた翻意する可能性は決して低くない訳ですよ。

2週間前、電話でヘニガンGMがこの慰留カードを切った時はそれを拒んだドワイトでしたが、今度はドワイトがロサンゼルスで直接会う事をOKしました。これが何を意味するのか、ドワイトの態度が軟化してまさかの逆転ホームラン残留となるか。ま、まだまだ夏はこれからです。Dwight愛の劇場を引き続きお楽しみ下さいませ(笑)。

P.S.



twitterで見付けました。ああ、この時からドワイトとデロンは仲良しだったんですねー。





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