さて、ロンドン五輪も終わりましたが相変わらずテレビはその余波が続いております。日本史上最高のメダリストが生まれた事もあって各選手テレビの露出が多いですね。特になかなか日頃は日の目を見ない競技が少しでも注目されていく事を願っております。カーリングみたいな感じでひとつ。

一方で、只今揉めているのが男子サッカー3位決定戦の竹島(独島)事件。韓国大統領が竹島に初めて入った翌日に試合で韓国の選手達も気合いが入ったか、イエローカード出されまくりのハードファウルの末にカウンター一発で先制すると一気に勢いに乗り、結局2-0で圧勝。で、その後あの「独島はわが領土」ボードを渡されて、場内を走り回ってしまったのですね。結局当該選手だけが現状今日に至るまでメダルを受け取れずいち早く帰国の途についた事は皆さんもご存知の通りです。

テレビ見てて憂鬱になるのが、韓国の方々がこの件について何が問題なのか未だに理解されていないように見受けられる事。あちらの偉い方々も、ソウルの市民への街頭インタビューでも「我々の領土を我々の領土だと言って何が悪いんでしょう?」ですし、問題の選手も謹慎もせずに暢気に祝勝パーティーに参加してますし。まあテレビのやる事だからまたわざとアレな発言やインタヴューだけオンエアしているのかも知れませんが。

http://matome.naver.jp/odai/2134475384788943101

これについては元陸上選手の為末さんが端的にtweetされているので是非ご覧下さい。問題の本質は内容云々以前に、政治的な主張をオリンピックでやる事自体が致命的な過ちだという事ですね。韓国の皆さんは他のスポーツ大会でもこういう事をやり続けていたので感覚が麻痺してしまっているのでしょう。こうなる前にどこかでその種のアピールを誰かが咎めるべきだったのかも知れません。



ともあれ、日韓の領土問題と相まって日本では、特にネットでこの問題がセンセーショナルに騒がれてしまいました。少し前にバスケ女子の日本対韓国の試合を編集した動画が今頃取り上げられた事も炎上に輪をかけた感があります。バスケを見ている人間ならこの動画を見ても「フーン」ですよね?確かに韓国のディフェンスは少しハードでしたが日本の選手がガチで怪我したようには見えませんし、そもそも日本側もフロップでは無いにせよ、明らかにファウルを期待して些か大袈裟なリアクションを取っているに過ぎません。申し訳無いですがあれを見て韓国が悪いみたいな事を言っている方はバスケットボールを全く知らない、見ていないヒトだと思います。

古今、政治家は内政の不満が高まると外にそれを逸らそうとします。湾岸戦争や9・11のアメリカは分かり易い例ですね。オバマ大統領だってアルカイダとの戦いを利用して支持率を上げようとしました。今回、韓国大統領が竹島入りを行なったのも国内で支持率が低迷し、このままでは彼の後継者が次の大統領戦で負けてしまい、次の大統領によって逮捕→裁判という韓国お馴染みのルートに乗りそうだからこそのテコ入れ策。そして日本も只今野駄目政権が支持率ガッタガタ・・・もしかして今回の竹島騒動、共に政権維持に苦しむ日韓のヤラセなんじゃないですかね?実際五輪とこの件のドサクサに消費税は上がり、原発維持は決まりそうですからね。皆さんが怒りを向けるべき対象はまず国外ではなく国内だと思いますよ、私。次の選挙は絶対行けよ、皆!でも既存政党に絶望→期待の新党→ナチスドイツでした、みたいな罠もあるから気をつけてね(←昨日NHKでやってました)。

ところで、この問題についてとある方がtweetされていました。ナショナリズムとスポーツの問題は境界線がはっきりしないから突っ込めない。みたいな内容だったと記憶しています。いやいや単純な話だよ、為末さんの言う通りでね・・・と書こうとして思い止まったんです。確かにはっきりしないわと。だって、政治的な主張は確かに無いけど国単位で争うんですよ?で、金メダル取ったらその国の国歌が流れて涙する・・・力一杯ナショナリズム全開じゃないですか。これで平和の祭典?今回のような事態が起きない方が難しいフォーマットです。選手の皆さんのスポーツマンシップであの場は持っているんじゃないでしょうか。

実際、オリンピックが政治闘争の場と化した事は今までも何度もありました。1972年のミュンヘン五輪ではイスラエル選手達11名がパレスチナ武装組織によって命を落としましたが、これは言うまでもなくイスラエルと中東諸国の争いが原因です。元々はイギリスが悪いんですからね、この件。まあ詳しくは各自お調べ下さい。

また、東西対立(アメリカ・西欧VSソビエト連邦・東欧)が高まった為に西側諸国が1980年のモスクワ五輪をボイコットし、その報復で東側諸国が1984年のロサンゼルス五輪をボイコットしたという事件もありました。中華人民共和国と中華民国のボイコット合戦、南アフリカ共和国のアパルトヘイトへの抗議としてのアフリカ諸国のボイコット等々他にも例はありまして、こういうボイコットを見ているとオリンピックのどのあたりが政治的に中立やねんって感じですね。

あと、もう4年前なんで皆さんお忘れかも知れませんが、北京五輪ではチベット問題絡みで抗議デモとかありましたよね。世界を駆け巡った聖火リレーの先々で揉めていました。政治問題関係無いどころの騒ぎじゃありませんな。

次のリオ・デ・ジャネイロが初の南米開催ってのも、これまでいかに開催都市が西欧とアメリカに集中していたかの証拠です。西欧で始まった祭典だし、昔は西洋やアメリカでしか開催出来る都市が無かったのは理解出来ますが、それにしても・・・ですよ。そう思えば東京が1940年に史上初めて有色人種国家としてオリンピック開催を決めたのは物凄い快挙ではあった訳です。まあ戦争に入っていくので中止になり、実際の開催には敗戦、そして24年の歳月を必要としましたが。

なお、オリンピックに聖火リレーを初めて導入したのは1936年のベルリン五輪です。時のドイツはナチスのヒトラー独裁体制。五輪開催の為にヒトラーは一時的に人種差別的な政策を緩めたとまで言われます。オリンピックを映画として撮影したのもこのベルリン五輪が初めてでしたが、ヒトラーは要は自らの威信向上の為に五輪を開催し、映画として残したんですね。また、聖火リレーの際に道を調べた際の情報が後のドイツによる侵略に役立ったという説もあります・・・。

かようにオリンピックと政治、社会情勢との関係は普通のスポーツとの関係以上に深いです。ましてや国と国の戦い・・・ナショナリズムはむしろ燃え上がり、日韓や独仏、旧ユーゴ諸国、イスラエルとアラブなどの因縁ある国々同士の戦いは間違った方へとヒートアップしかねません。そうならない為のオリンピック精神なのですから、韓国の今回の行為は尚更繰り返されてはいけないんですよ。

さて、ここで話を飛ばします。ところでオリンピックに出場する選手達はなぜ「国のため」「国の威信のため」にプレーしなきゃいけないんでしょうか。

これはむしろ私みたいな陸バスケの青瓢箪ではなく、体育会系の皆さんに伺いたいんですが、自分が取り組んでるスポーツを始めた時に、最初から「国のために」なんて気持ちで始めたヒトはいますか?普通はまずいないと思うんですよ、私。

そのスポーツを始めて、人より上手く出来た。天性のものか後天的な努力の成果かは人それぞれでしょうが、学校の、市町村の、都道府県の代表を経て国の代表になる訳じゃないですか。そのプロセスの間に、いつの間に「国を代表して」とか「国のために」みたいな意識を背負わされるかって考えたら、普通はまず国の代表に選ばれた時じゃないのかなあと思うんですよね。

ただ、多分その前に伏線があります。学校の、市町村の、都道府県の代表になった時にきっと「学校の為に」とか「○○村の皆の為に」とかそういう意識が生まれていくんじゃないかなーと。母校愛、故郷への思い、そういった延長上に母国って意識が出来ていくんだろうなあと。

10代前半の選手が水泳やらフィギュアスケートやらでいきなり大人達を圧倒するのは多分、そういう意識が希薄だからです。中学生で愛国心がどうとか考えているのは産経新聞を社説まで読み込んでいた昔の私みたいな変人ぐらいでしょう。今なら2chでもお馴染みネット右翼的な流れもあるでしょうが。だからプレッシャーを感じる事無く大記録が出せるんです。AKBのメンバーに会いたいとか声優の誰々に会いたいなんて理由で頑張るアスリートとかアホやな〜と思いつつ応援したくなります。

それが、やがてそうひょいひょいと行かなくなってしまうんですよ。メダルメダルと煩い協会、マスコミ、日頃はスポーツへの関心も大して無いくせにオリンピックの時だけ金メダルじゃなきゃなどと偉そうな事を言う爺・・・。それでも勝ち続けられる選手は水泳の北島選手みたく余程メンタルが強いか、サッカーの本田△みたいに自分自身に絶対の自信を持っているか、アルソックの吉田&伊調選手みたいに圧倒的に強いか(あの強さは物凄い努力に立脚してますけどね)、ボクシング金メダルの村田選手みたいに奥さんが美人かじゃないと勝てないんですよチクショー(←ただのやっかみ)。

会社とかにも言える事ですが、我々がその組織に対して尽くすほどには、通例その組織は貴方に尽くしてはくれません。消費税を上げてTPPで原発をやめないで震災地に投じるべき金で新幹線を延長しようとする、そういう国家に果たしてそこまでして尽くす価値があるのか、と常々思うんですよね。守るべきは人であって国じゃありません。その国が我々をないがしろにするのなら尚更です。中国みたいに割と簡単に国家が交代してきた国の人なら尚更そう思うでしょう。私はアスリート達にも、日本のためにとか言う前にまずは自分自身の為に頑張って欲しいんですよね。

http://day.aimnet.ne.jp/kanrinin/kanrinin5.htm

ロンドン五輪でジョン・レノンの「Imagine」が流れたのは私には衝撃でした。皆さん、あの歌は天国も地獄も無い(=宗教否定)、国境も無い(=国家否定)、ものを分かち合っていく(=資本主義ほぼ否定)、という凄まじくアナーキーな歌ですからね。まあでも、ここまでナショナリズムがまた高まりつつある戦争前みたいな嫌な空気を断ち切るにはジョン・レノンぐらいの劇薬が必要なのかも知れません。

最近思うんですけどね、五輪でもっとギスギスした空気を無くすんだったら国別だけでなく、アジア、ヨーロッパ等々の地域別対抗でもメダル総数を競い合ってみては如何でしょう。高校野球で自分の都道府県の高校が負けたら、代わりに同じ近畿とか四国地方とかのチームを応援したりした事無いですか?あんな感じで、近隣諸国同士でのいがみ合いな空気が変わるんじゃないかなと。今までアレな目で見てた隣国のメダルも今度からは仲間がメダル獲得って訳ですよ。よっしゃ、中国今回も絶好調だな、日韓中がメダル総数でアジアを引っ張るぜ!となれば互いの嫌悪感も随分和らぐんじゃないですかね。

オリンピックは平和の祭典です。せめてその間だけでも極力ナショナリズムを廃して互いに頑張れば、きっと見えてくるものがあります。そうやって少しでも戦争やらいさかいやらが減ってくれれば・・・というのが原点のはずです。今回の韓国の件はペナルティーやむなしでしょうが、互いに過剰反応し過ぎずに行きたいものですね。

P.S.

http://togetter.com/li/354715


twitterで只今「#大阪オリンピック」が盛り上がっておりますw 探せば「#名古屋オリンピック」「#京都オリンピック」「#群馬オリンピック」等々ございますので皆さんも自分の都道府県を探して盛り上げてみて下さいw 自分自身のネタではこれが最高傑作でした。




P.S.2

この件、韓国大統領の火に油を注ぐ発言やら香港からの尖閣諸島上陸もあって更にエスカレートしてますね。清水エスパルスの韓国人選手獲得への抗議はさすがにちょっと落ち着けよと言いたくなりました。確かにあの場にいた選手なのは分かりますけど五輪前に決まってた話でしょうし、まず落ち着けとも思います。

韓国人に過激なナショナリズムの人間がいるのは確かなんですが、それを韓国人全員に当て嵌めるのは早計に過ぎるのではないでしょうか。それは韓流にハマってるオバちゃんだけを見て「日本人は全員韓流大好き」って判断するのと同じぐらい誤ったモノの見方です。

韓国嫌いの皆さんの中で、今回のアーチェリー種目を見た方はいかほどいらっしゃるでしょう。個人男子で日本人選手との対決を制して優勝した金メダリストは韓国人ですが、彼は銀メダルの日本人、銅メダルの中国人を優しくねぎらい、共に肩を組んで非常にフレンドリーな印象でした。また彼のコーチは彼が途中のラウンドで圧勝した時、単に喜ぶのではなく相手選手の心中を慮ってむしろ申し訳無さそうなしぐささえ見せていたと聞いています。

「だから○○人は〜」と近隣諸国同士でいがみ合ったところで、白人WASP達から見れば我々は皆イエローモンキーです。猿同士がいがみ合ってるぜ(プ、とか思われてるんですよ。勿論怒るべき事はあるでしょうが、基本的には白人による植民地支配の基本は同じ民族同士を宗教や領土を巡って戦わせる事でした。インドとパキスタン、アフリカの状況は一番分かりやすい例ですね。日韓も同じようなものだと思います。

日韓が揉める事で笑ってる奴が必ずいます。上でも指摘したように、この事態で調子に乗る政治家なんてのも正にそうです。消費税アップも原子力規制委員会に原子力ムラの御用学者を選ぼうという酷い人事も、故郷へ帰ることも叶わない福島の方々の存在も忘れさせようとしている政治家達もそうでしょう。

怒って物事が好転する事など殆どありません。他人の間違いを指摘するなら冷静に問題を指摘すれば良いだけの事です。皆さん、どうかワンクッションおいて、頭を一度冷やしてから今の日韓・日中問題を考えて下さい。





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