サンズ91-78キャヴス
シクサーズ100-98マヴス
ロケッツ117-101ラプターズ
ウルヴス97-89キングス
ペイサーズ79-77レイカーズ


☆本日は知事選公示前日
・ブランドの古巣が現所属チーム相手の連敗を6でストップ
・ラヴ24リバウンド、ウルヴス漸く下げ止まる
・コービー高熱40得点&クラッチ同点3ポイントも実らず、ジョージ・ヒル残り0.1秒のドワイト越えレイアップでペイサーズの勝ち。レイカーズのFT23/43ェ・・・

さて、昨日のネタエントリーは如何だったでしょうか。私としてはややネタ作成に苦労しましたが、kirk12さんのおかげでネタの方向性がよりクリアになったのと、弁護士ネタに繋げる事が出来たのがちょっと会心の一撃でしたね。まあ皆さん、選挙は行って下さいよマジで。東京都民なら都知事選もありますから尚更マストですよ!因みに選択肢に迷ったら、宮崎駿さんのアドヴァイスに従うのも手ですよん。

さて、ところでこのネタ、たまたま選挙が来たのでそういうネタ振りにしましたが、今季入るぐらいからちょっと考えていた事ではあったのです。それはリーグに流れる新しい流れ、マジック魂ならぬスパーズ魂です。

皆さんご存知のようにスパーズはダンカンをドラフトで獲得して以来、デヴィッド・ロビンソンとのツインタワーからトニー・パーカーとジノビリとのトリオ編成へとチームをトランスフォームしながらタイトルコンテンダーとしての地位をキープし続けて来ました。ドラフト1位指名選手たるダンカンをチームの中心に据えながら、元からいたロビンソンはともかくそれ以外の戦力はドラフト下位指名で仕入れ、今日に至る隆盛を築き上げたのは今更言うまでも無いでしょう。トニー・パーカーの1巡目28位、ジノビリの2巡目57位指名は語り草ですが、他にもカワイ・レナードが1巡目15位、ティアゴ・スプリッターが1巡目28位、デジュアン・ブレアが2巡目37位、そしてゲイリー・ニールに至ってはなんとドラフト外と、エースからベンチまでをドラフトで仕入れる事が出来たのは、その圧倒的なスカウティング能力を背景にしている事は明らかです。

この手法をそのまま引き継ぐのがサンダーですね。スパーズ上がりのサム・プレスティGMはそのスパーズさながらに、デュラントとウエストブルック、そしてハーデンというトップ5ピック3人を中心に据え、更にイバカ(1巡目24位)を加えて一躍タイトルコンテンダーとなるチームを形成しました。それだけドラフト上位指名権があれば当たり前と思われるかも知れませんが、1位だろうが2位だろうが外れはある訳で、トップ5ピック全て当たり、更にはイバカも的中というのはやはりプレスティGMの手腕に他なりません。ハーデンをトレード放出したのもサラリーキャップの問題もあるでしょうが、何よりハーデンを出してもなおチームを強豪の地位に保てる自信が裏にある事は明らかです。

そのプレスティと共にスパーズ、サンダーでの成功を支えて来たのが只今マジックのGM1年目を任されている若き俊英、ロブ・ヘニガンであります。ドワイト・ハワードの引き止めこそ成らなかったものの、チームの再建という難しいミッションに挑んでおります。ドラフト指名に関してはアンドリュー・ニコルソンが1巡目19位でしたがここまで平均13:09の出場時間でFG成功率53.1%、6.6得点2.5リバウンドとまあ1年目は及第点という感じでしょうか。2巡目49位指名のカイル・オクィンは平均5:48しか出場時間が無いので今のところまだ未知数ですが、シクサーズからトレードで獲得した新人モー・ハークレス(1巡目15位)は平均16:27の出場時間でFG52.6%の4.5得点4.3リバウンドで期待は持てそうですね。そしてクエンティン・リチャードソンをカットしてまでドラフト外から残した新人デクワン・ジョーンズは平均13:18出場でFG38.1%の3.4得点1.8リバウンド・・・いやいや、これからやで!

この3チームが由緒正しいスパーズ一派だと言って良いと思うんですが、更にそこに加えるべきチームが2つあります。ホーネッツはドラフト1位指名のフランチャイズスター、アンソニー・デイヴィスを中心にチームの再建を始めたところです。そしてこのチームのGM、デル・デンプスもまたスパーズから着た男なのですよ。HCもこれまたスパーズコネクション全開のモンティ・ウィリアムズですからね。

そしてもうひとつ注目なのがホークス。ジョー・ジョンソン放出の大鉈を振るったホークスのGMはダニー・フェリー、これまたスパーズ出身です。キャヴスGM時代はレブロン引き止めに失敗して職を追われましたが、レブロンの力量によるところ大とは言うものの何度もリーグ最高勝率を叩き出し、ファイナルまで届いたのもまた事実。まあその時ファイナルでキャヴスをスウィープで下したのは本家スパーズなんですけどね。

それはさておき、ホークスのフェリーGM就任後のチーム改革はなかなか興味深いです。ジョー・ジョンソンを放出した事でサラリーキャップには余裕が出来、トレードを要求していると噂のあったジョッシュ・スミスについてもその後はむしろホークス残留に前向きらしいという情報が聞こえてきます。

ホークスはこのままジョッシュ・スミスとホーフォード、そして成長著しいジェフ・ティーグを中心にチームを作り上げるも良し、噂のドワイト&クリス・ポール両獲りみたいなスター狙いも良しの構えです。そしてチームは現在ラリー・ドリューHCの下で8勝4敗の好スタート・・・フェリーGM、なかなか順調じゃありませんか。

HOOP誌でもお馴染みの石垣さんや、H誌のスパーズ座談会に参加された皆さんならスパーズコネクションがリーグにかなり広がっている事はご存知の通りでしょう。そしてスパーズのこの方法論は確実にリーグに広がりつつあります。

サンダー、マジック、ホーネッツ、ホークスをスパーズ直系チームとするならば、一方で直接スパーズの人材を連れて来た訳じゃありませんが、スパーズの方法論を踏襲しているチームも散見されます。マジックもかつてはその路線で行こうとしましたが結果は失敗となり、完全にスパーズ直系に入りましたが(笑)。

ウルヴスやバックスの今季の飛躍を見ていると、それぞれペコヴィッチやラリー・サンダースといった人材発掘に成功しているんですよね。スモールマーケットチームの飛躍にはやはり、こういう努力が欠かせません。

スパーズの方法論を単純に纏めると、

1.サラリーマネージメント
2.指名順位に拘らず的確なドラフト指名
3.トレードによる戦力維持
4.安価かつ実力あるヴェテラン獲得


こんな感じでしょうか。考えてみれば全て当たり前田のクラッカーなポイントばっかりなんですが、この普通の事をちゃんとやるのがどれだけ難しいかって話ですよね。それを突き詰めたところにスパーズの隆盛があり、サンダーの躍進がある訳です。

アメリカ含め世界の景気情勢が相変わらず不安定な中、スパーズの方法論はむしろこれから広がって行くと思われます。ビッグマーケットチームだって今日のような大盤振る舞いが難しくなるような景気情勢になれば、むしろスパーズ式チーム経営術はリーグの主流となる事でしょう。マジックがそちらへシフトしたように。

第三極ならぬリーグの第二極、スパーズの方法論を採るチームが正に「NBA未来の党」となってリーグの主流になる事をモノスゴク期待したいなーと思う次第です。






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