つー訳でサタデーですよサタデー。私にとってのオールスター本番は例年この日ですw

☆NBADL3ポイントコンテスト/ダンクコンテスト/オールスター

はい、今年もこれをやってたんですよね。折角なので見てやって下さいな。なお3ポイントコンテスト優勝はNBAにいたマーカス・ランドリー。カール・ランドリーの弟ですね。ダンクコンテストはオールスターゲームのハーフタイムで行われましたがセドリック・セバロスやダリル・ドーキンスといった元NBA組が審査員になっててなかなか良いですよ。ダンクコンテストを制したのはトニ・ミッチェルですね。

http://www.nba.com/dleague/games/20130216/FTRPRS/gameinfo.html

ま、一番のお勧めはオールスターですかね。正直ノーディフェンスなのですが、それ故にNBAのオールスターでもなかなかお目にかかれないようなナイスプレーもありますんで、ぜひ見てみて下さいな。MVPはトラヴィス・レスリーでした。





☆シューティングスターズ


http://www.nba.com/news/as.shooting.stars/2013-shooting-stars-event-page/index.html


今年は東西2チームがエントリー。トーナメント制になっておりまして、西はチームハーデン(37.9秒)とのハイレヴェルな戦いをチームウエストブルックが29.5秒の快記録で制します。一方東はボッシュチームがグダグダ(50秒)ながら何とかチームロペス(1分7秒)を倒して勝ち抜け。

そして決勝、まずチームボッシュはなんと1分29秒もかかってしまうグダグダ振り。これはもうアカンと思いきや、チームウエストブルックは順調に行っていたのにハーフコートショットが大ブレーキとなり、まさかまさかの負けとなってしまったのです。しかも、勝ったチームボッシュでハーフコートショットを決めたのは2回ともいい年になってしまったはずのドミニク・ウィルキンス・・・。ということでなんとも締まらない形で終わってしまったシューティングスターズ、そろそろ廃止してもいいんじゃね?という感じでありました。



☆スキルズチャレンジ


http://www.nba.com/news/as.skills.challenge/2013-skills-challenge-event-page/index.html
http://www.sbnation.com/nba/2013/2/16/3996978/2013-nba-skills-challenge-results

こっからは今年も根詰めて、ちゃんとタイムやスコアを纏めて参りましょう。

・ラウンド1(予選)

イースト
ジュルー・ホリディ(PHI)29.3秒
ジェフ・ティーグ(ATL)49.4秒
ブランドン・ナイト(DET)32.2秒

ウエスト
ジェレミー・リン(HOU)35.8秒
ダミアン・リラード(POR)28.8秒
トニー・パーカー(SAS)48.7秒


イーストはホリディとナイトはまずまずでしたが、ティーグがグダグダな上に最後のレイアップまで失敗。一方のウエストもリンは全体的にスローモーに過ぎ、パーカーはコート反対側のミドルシュートを全てミス。2連覇の夢は費えました。そんな中、新人リラードが金曜日いまいちだったリヴェンジか、トップタイムをマーク。後半のドリブルでボールを受け取るのに手間取らなければもっと記録は良かったと思います。

かくて、ホリディVSリラードで決勝カードが確定しました。

・ラウンド2(決勝)

ジュルー・ホリディ(PHI)35.6秒
ダミアン・リラード(POR)29.8秒


2人とも、ラウンド1よりタイムを落としてしまいましたね。ですがやはりこの日はリラードの方が上でした。爆発的に早かった訳ではありませんが、見事にホリディを上回ってルーキーながら栄冠に輝きました。



☆3ポイントコンテスト

毎度お馴染み、シューター自慢のコーナー。

http://www.nba.com/news/as.3pt.contest/2013-three-point-contest-event-page/index.html
http://probasketballtalk.nbcsports.com/2013/02/16/kyrie-irving-wins-2013-foot-locker-three-point-contest/

・ラウンド1(予選)

ウエスト
ステフォン・カリー(GSW)17点
ライアン・アンダーソン(NOH)18点
マット・ボナー(SAS)19点

イースト
カイル・アーヴィング(CLE)18点
ポール・ジョージ(IND)10点
スティーヴ・ノヴァック(NYK)17点


カリーは前半ボロボロだったのを後半持ち直したものの届かず。ライアンは悪くないかと思いましたが、ボナー神が上回りましたね。因みに熱いボナーファンの間ではボナーは「レッド・マンバ」と言われてまして、それはそれは悪趣味なTシャツを本人に渡してましたw

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※画像引用元

一方のイーストは正直期待してなかったアーヴィングがいきなり大当たり。ポール・ジョージはNBA公式に動画がアップされないほどの惨状に終わり、スペシャリストとして期待していたノヴァックは惜しくも届かず。かくて、決勝戦はボナーVSアーヴィングとなったのです。

・ラウンド2(決勝)

カイル・アーヴィング(CLE)23点
マット・ボナー(SAS)20点


3ポイントコンテスト決勝って、実は先手必勝なんですよね。特に1対1だと先に良いスコアを出してプレッシャーをかければ勝てるパターンが結構あります。で、今回もそうなりました。クラッチに強い男、アーヴィングがいきなり23点を叩き出してしまったのです。ボナー神も頑張りましたが出足の悪さが響き、結局予選より1点伸ばしたものの届かず。アーヴィングが優勝となりました。あれ、もしかしてこのオールスターウォークエンド、アーヴィングショーになってきたんじゃね?



☆ダンクコンテスト


いよいよ来ました、サタデーの華。今回は期待通り蛇足化していた小芝居要素が大幅にカットされましたよ。


http://www.nba.com/dunk/


但し、この競技のみNBA.comが使い物にならないのでスポーツイラストレイテッド誌ウェブサイトを使います。

http://nba.si.com/2013/02/17/2013-nba-slam-dunk-contest-grades-nba-james-white-gerald-green/#

・ラウンド1(予選)

イースト
ジェラルド・グリーン(IND)50点+32点=82点
ジェームズ・ホワイト(NYK)45点+32点=77点
テレンス・ロス(TOR)50点+49点=99点

ウエスト
ケネス・ファリード(DEN)39点+50点=89点
エリック・ブレッドソー(LAC)39点+50点=89点
ジェレミー・エヴァンス(UTA)47点+43点=90点


まず1本目ですが、いきなりグリーンが元チャンプに相応しい豪快なリヴァースアリウープを叩き込んで50点!次いで登場のホワイトですが、なんだかスチュワーデスが一杯出てきて並ぶとかいういらん小道具が・・・おいおい、そういうしょうもないファクターを廃するためにホワイトさんは出て来たんとちゃうんかーいとか思ってたら何度か失敗の末にようやくトレードマークのレーンアップをボースで決めますが、点数は伸びません。






そしてロスは、確かに難易度の高いことをやりました。背中でボールを左手から右手に持ち替え、斜めに回りながらのワンハンドダンクは確かに凄かったですね。5回失敗したのだけが玉に瑕ですが、これでまずロスがトップに立ちます。



ファリードはまず360度ワンハンドダンクで行きましたが、これは見た目も地味で点数が取れず。ブレッドソーは360度でレッグスルーを狙うも果たせず、結局360度+ボードタッチのダンクで行きますがこれまた冴えず。そんな中、ウエストではジェレミー・エヴァンスだけが、すっかりおじいちゃんになってきたジャズOBのマーク・イートンを座らせ、彼が手に持ったボールを掴みながら飛び越えての両手リヴァースダンクを叩き込みます。成功まで手間取った分、点数は間引かれましたがまずは良い出足です。





2回目、期待のホワイトは勿論今度もFTラインからの飛翔でレッグスルーを狙います。が、何度も失敗。フリースローライン近くからのウィンドミルも失敗する中、NBA側も何度か時間制限の時計を止めるサーヴィスまでし、しまいには時間を使い切ったホワイトにラストチャンスまで与えたのです。が、最後までホワイトはダンクをフィニッシュ出来ずに終わります。ホワイトの翼は残念ながらもう折れていたようです。もう数年早くNBAに戻っていれば・・・。かくて、私の予言は大外れに終わってしまったのであります。外れた事自体より、ホワイトがここまで飛べなくなってしまった事の方が悲しいですね・・・orz

そして次、グリーンも残念でした。おもむろにゴールネットをNCAAトーナメント優勝者の如く切ってしまった彼は、ストリートバスケットボールの伝説に挑みました。ワンハンドダンクしたボールをもう一方の手で掴んでもう一度ダンクする、「THE G.O.A.T.」ことアール・マニゴート伝説のダンクです。しかし、残念ながらようやく彼がそれを成功させた時には時間切れとなっており、しかも絵的に地味でした。点数は伸びませんでしたし、正直もったいないことをしたなとも思いますが、私は伝説に挑んだチャレンジ精神を高く買いたいですね。

そしてロスは強敵2人の自爆を見て手堅く360度ワンマンアリウープを叩き込み、文句無く決勝ラウンドへ駒を進めたのであります。まあ、そうなりますわな。




ウエストではファリードが今度はボードに当てたボールをレッグスルーして叩き込む大技を決めて50点満点を叩き出しましたが、これはやや遅きに失してしまいました。ブレッドソーもワンマンアリウープのボースハンドを豪快に叩き込んで50点満点で続きます。



そしてジェレミー・エヴァンスは昨年同様ボールを2つ叩き込むダンクを行いました。ただ、昨年のようなアリウープでもありませんし、このダンクは小さくまとまった迫力が無いダンクになりがちなんですよね。結果点数は伸び悩んだものの、1本目のリードが効いてエヴァンスが僅差で逃げ切りました。

・決勝ラウンド

先手はエヴァンス。黒い布を被せたキャンバスを飛び越えるウィンドミルダンクを披露した後、布を外すとそこにはエヴァンス自筆による、そのダンクをしている自分の絵が!というなかなか技術点の高い趣向でまず見せます。



一方のロスはラプターズの先輩、カーターのジャージを着て登場。この手のトリビュートもお馴染みですが、移籍したとは言え現役選手のジャージでこれをやるのは多分初めてでしょうね。そんなロスはゴール横に高校時代のチームメイトだったテレンス・ジョーンズを立たせ、彼がボード真横に当てたボールを360度ワンハンドで豪快に叩き込みます。1本目、なかなか伯仲しました。



2本目、エヴァンスは今度はダンテ・ジョーンズをゴール下に座らせ、彼が投げ上げるボールを彼自身を飛び越えながら豪快に一発で叩き込みました。対するロスはTwitterCEOの息子をゴール下に立たせ、彼を飛び越えながらレッグスルーを成功させたのであります。



恒例となったインターネット投票ではロスが58%の得票となりました。かくてロスは先程ジャージを拝借した先輩に続き、ラプターズの短いチーム史上2人目のダンクコンテストチャンピオンとなったのであります。過去のチャンピオン2人を含む強敵達を倒しての優勝、天晴れでありました。

正直言えば、リーグも期待していた節のあるホワイトの大失速もあって、記憶に残るダンクコンテストでは無かったかも知れません。しかし、昨年の行き過ぎた感のあった小芝居は排除され、ダンクそのものの素材感で勝負した感の強いコンテストになったのは好印象でしたね。ロスにせよジェレミー・エヴァンスにせよ小道具は使いましたが、ダンクそのものを豪快に決めたからこそ小道具も生きたと思います。

敢えて苦言を呈するなら50点がやや乱発された採点の甘さですが、これはクライド・ドレクスラー、ハキーム・オラジュワン、ディケンベ・ムトンボ、ヤオ・ミン、ルディ・トムジャノヴィッチとロケッツOBで固めた審査員というより、50点満点を取ったら10点が選手の所属するカンファレンスに入るというシステムのせいでもあるかなと思います。今年は特に採点が横並びになってしまったかなーという印象を受けました。50才の誕生日だったマイケル・ジョーダンに頼めば良かったのでは?ま、50点乱発以外は概ね妥当なジャッジかなとも感じましたが。



ともあれ、これでサタデーも終わりました。私のジェームズ・ホワイトの夜になるという予想は完璧に外れ、今やカイリー・
アーヴィングの週末となりつつあるオールスターもいよいよ本番を残すのみ。腕を怪我していたカーメロは結局出場するようですが、さて今年も'03世代前後の面々の祭になってしまうのか、はたまた意外な伏兵が現れるのか。個人的にはグレン・ライスやミッチ・リッチモンドみたいな予想外なMVPを見たいですね。つー訳で、アーヴィングやったれや!と期待しておきましょう。





ベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズ
アーティスト:ベイ・シティ・ローラーズ
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