ウエスト143-138イースト

☆ウィークエンダーなハイライト
・ビリー・ハンター選手協会事務局長、投票の結果放逐される
・クリッパーズ、ブレッドソーをKG、次いでジャズのミルサップとトレードする噂が流れる

さて、いよいよ本番でありますが・・・私、仕事してたのでいつにも増して見てませんw とりあえず先発は東がロンドの代わりにボッシュが入ったために、東はヒートのスリーキングス+カーメロ+KGという、'03世代4人とおっさんという世代間格差溢れるチーム構成となります。一方西は誰も欠場しなかったのでクリス・ポールとグリフィンのクリッパーズ勢、コービーとドワイトのレイカーズ勢+デュラントという、ロサンゼルスカルテットと得点王という、しかしなかなかウェルバランスなチームとなりました。おやおや、NHKは現地にアナウンサーと一緒に河内さんを送ったんですな。

金曜日のセレブリティゲームでもプレーしていたNe-Yoにパフォーマンスと共に選手達が入場した今回のオールスターは久々に選手を1人ずつじっくり紹介する趣向でしたが、やっぱこの方が良いですね。で、今回選手達が着ていたウォームアップがなかなか良かったんです。




このコービーの写真が非常に分かり易いんですが、左胸の部分に選手の個人業績が分かり易く纏めてあったんですね。名前の下、左上の星の中に入っている数字がオールスター選出回数で、後は優勝回数、得点王、新人王、ダンクコンテスト制覇等々の回数に因んでそれをあしらったマークがつけられていた訳です。うむ、これは今までで一番良いウォームアップであると断言しておきましょう。あ、こちらの説明も分かり易いですよ

さて、試合なんですけどレブロンがPGに入るという懐かしい展開で始まります。が、やはり最初はディフェンスが緩いのは毎度の事ですね。しかしドワイトさん、その白Tシャツ重ね着はちょっと・・・せめて目立ち難い黒にしましょうよ、レイカーズで初選出なんですから。ともあれレブロンのアリウープやらデュラントのダンクやら、派手なスタートを切ります。ま、ファンサーヴィスですよねこういうのは。ハーデンからのパスでウエストブルックのアリウープダンクなんていう、旧チームメイト同士の胸熱展開もありました。

前半から勿論ポール→グリフィンのアリウープもありましたが、前半ウェイドからのアリウープパスでタイソン・チャンドラーが叩き込む一幕もありました。これ、ウェイドが一度やってみたかったんだそうでして、チャンドラーのオールスター選出故に夢が叶ったわけですね。結局、前半は65-69でウエストがリードして終了。

3Qにはドワイトお馴染み、オールスターのお約束となりつつある3ポイントシュートを成功させて、ホルスターに銃を収めるアクションを見せたものの場内はあまり沸かなかったって本当なんでしょうか。どの道、直後にデュラントがスティール→ダンクを見せたのでそちらに注目が行ってしまったのは事実ですが・・・ともあれ、デュラントはガンガン得点を取っていく一方でクリス・ポールはアシストを量産し、西が勝ったらMVPはこのどちらかだなと思われました。

104-108で3Qも明け、いよいよ両者本気を出す時が近付いて来ました。ここまでは言ってみれば競輪の最後のダッシュまでの牽制みたいなもんですかね?競輪詳しくありませんから適当ですが、ともあれ勝負の時です。

まずはウエストがウエストブルック&ハーデンのサンダー昨季仕様コンビでガンガン点を取り、109-119とします。これに応じたのが今週末絶好調のアーヴィングでして、連続3ポイントを成功させてイーストは9-0ランとなり、勝負を1点差とします。ここからはいよいよガチ対決になって来ました。

ここでクリス・ポールが、アーヴィングにはまだNo.1PGの座は早いと言わんばかりのゲーム支配を見せます。デュラントとグリフィンへのアシストで8-2のランを演出するのみならず、自らもレイアップと3で126-132としたのです。一方のアーヴィングはここで痛恨のTO。アーヴィングとポールのジャンプボールとなり、ハーデンがレイアップに行くもミス。しかし、オフェンスリバウンドをコービーが押し込みます。126-134、イーストはレブロンに託します。

ハイライトはここからでした。レブロンはコービーと1on1となります。リーグ垂涎のこの対決、レブロンとしてみれば昨年同じ状況で自ら打たずにコービーに「なんで打たなかったんだ」と言われた経緯もあるだけに引き下がれるはずかありません。コービーを振り切り、ジャンプシュート・・・のはずが、レブロンが放とうとしたボールを、なんとコービーが横から叩き落としてしまいます。綺麗にボールだけを捉えたクリーンブロックのこぼれ球はデュラントへ渡り、ダンク。残り2:33、126-136。しかしまだ分かりません。

この場面でイーストはなんとポール・ジョージとノアを投入。カーメロのFTで点差を詰めるイーストに対し、ウエストはまたもポールが3ポイント。しかし、ノアのアシストでジョージが3を決め返します。うむ、これはナイス采配か。ジョージも3ポイントコンテストでのズタボロ振りを取り返せましたね。

さて、グリフィンがFTを1本決めて134-140となった残り1:01から、いよいよレブロンはプライドをかけてコービーに立ち向かいます。しかし、レブロンはコービーにスティールを許し、グリフィンにダンクを喰らいます。なおもゲーム再開からボールを受けたレブロンは今度は自らボールを運び、そのままゴール下へ。が、またしてもそのシュートはコービーにブロックされてしまったのです。幸いイーストボールで再開だったためレブロンは今一度ボールを持ち、今度はコービーからファウルをもぎ取ります。1本FTを外しましたが、これにジョージのアシストでカーメロの3が続き、残り23秒で138-142と、まだ望みを残しました。

ノアのやや手荒過ぎたファウルゲームを受けて、ボールが1本FTをミスして5点差。イーストは今度はジョージが3を打ちましたが残念ながらミス。これで、華やかな真剣勝負の幕は閉じられました。ウエストが3連勝となったのであります。

http://www.nba.co.jp/news/detail.html?vid=6553
http://www.nba.com/games/20130217/ESTWST/gameinfo.html

MVPはクリス・ポール。20得点15アシスト4スティールですからね。20得点15アシスト以上はマジック・ジョンソン、アイザイア・トーマス以来3人目の快挙であり、またPGのMVP選出は'05年のアイヴァーソン以来の事でした。この週末はアーヴィングの活躍が目立ち、現役No.PGは彼ではないかと囁かれてもいました。クリス・ポールはそれ故に気合が入り、真のNO.1PGが誰なのかを自ら証明する事に成功したんだと思います。その意味では、アーヴィングの登場がポールのMVP獲得への触媒となったと言って良いのではないでしょうか。



他にオールスターで面白かったのはノアがなんとザック・ランドルフに対してクロスオーヴァーを披露した場面(しかも成功!)、あとウエストブルック&デュラントが元チームメイトのハーデンと絡むとこあたりですかね。ハーデン、サンダー組との友情は健在なようで何よりですな。

一方の主役となるはずだったヒートのスリーキングスですが、ウェイドは上記のチャンドラーへのアリウープもありましたし、コービーには昨年のハードファウルネタをコービーにからかわれたりと今回は平和な感じでした。可哀想だったのは繰り上げ先発のボッシュでして、エアボールかますわ股抜き喰らうわと散々でありました。まあナイスガイなんで色々許そうやないですか。

で、レブロン。終盤のコービーに2ブロック喰らった件、さぞやアンチレブロンの方々にはチョー気持ちいいーって感じ
だったかと思います。しかし、私は昨年と違い、今年のレブロンの姿勢は高く評価したいですね。私が前回オールスター時に書いた事、覚えていらっしゃいますでしょうか?

そもそも、オールスターのラストショットなんて外したところでさしたる問題はありません。外した事も世間は速やかに忘れ、覚えているのは勝者の記憶のみです。ああ、デュラントが初MVPだったよねで終わる話なんだから、迷わずレブロンは自ら打つべきでした。外したって構わないんです、挑戦した結果なんですから。ましてやこれはオールスター、失敗したところでさしてダメージはありません。それが3回もシュートチャンスを見送った結果、逆にレブロンには肝心なところでシュートを打たない男だという評価が一層確立され、人々はレブロンがクラッチに弱いとされる実例のサンプルをまた1つ得てしまった訳です。マイケル・ジョーダンがナイキのCMで言っていた「何回もシュートを失敗してきたからこそ私は成功した」という言葉の意味、レブロンは分かっているのでしょうか?

あの前回オールスター終盤、シュートを打てたはずなのにすっかり消極的になってしまっていたレブロンに私はなかなか辛辣でしたね。あれから1年、今回のレブロンは私が昨年望んだレブロンでした。なるほど、確かにコービーに再三やられてしまったかも知れません。それでも、今回のレブロンは昨年より明らかにメンタルが成長していました。俺が打つんだ、当たり前だろという意思の強さが凄く前に出ていましたね。優勝という成果を得たレブロンが自信をつけ、精神的に強くなった証拠です。

コービーにしてやられたのは結果論に過ぎません。たとえ3回やられたとしても構いませんよ。それでも、レブロンが打たずに無様に敗れた昨オールスターより遥かにいいです。イーストのチームメイト達だって、クラッチタイムにレブロンがボールを独占する事に何ら不満は無かったはずです。レブロンとコービーが東西オールスターの選手紹介でそれぞれトリを取るってのはそういう事ですよ。

今回の試合後のインタヴューでレブロンは試合を楽しんだ旨を話しているようです。しかし内心はコービーの前にやられた悔しさを晴らしたくてしょうがないんじゃないでしょうか。あのブロックの話を尋ねても返事が無かったなんて話も聞きます。まあ、大人気無いっちゃあ無いですね。でも、それは負けん気の裏返しでもあります。

あれだけヘタれていた、コービーにまで「打てよ」と言われてチキングとまで呼ばれていた男が今、この日50才の誕生日を迎えてなお現役復活説がまことしとやかに囁かれる神、マイケル・ジョーダン同様に負けず嫌い振りを発揮するようであれば、リーグは完全にレブロンのものとなり、パット・ライリーはかつて自分がHCとしてヒートを率いていた時に自チームの前に立ち塞がったあの強さを完全に我が物としてしまう事でしょうね。そういうモチヴェーションを今、レブロンも得たんじゃないかと思います。

祭りは終わり、いよいよ後半戦の幕が上がります。プライドをいたく傷付けられただろうレブロンとボッシュが奮起して、更にヒートのギアが1つ上がっても私は驚きません。まあ今や完全に再建まっしぐらなマジックは当面優勝争いに関係ありませんので、ここ数年のNBAの覇権がどうなろうと他人事です。今優勝を狙う戦力を持つチームのファンの方々は大変ですね。三国志演義で、諸葛亮孔明と同じタイミングで生まれてきた事を嘆いていた周瑜(因みにフィクションです)のようなノリではありますが、皆さんの応援チームの健闘を願って止みません。君死に給ふことなかれ。





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