ペイサーズ99-94キャヴス
ネッツ104-83シクサーズ
ヒート94-83バックス
ニックス120-99ウィザーズ
ラプターズ101-98ブルズ
ロケッツ101-98サンズ
グリズリーズ94-75ボブキャッツ
サンダー90-80ジャズ
ウォリアーズ105-89ウルヴス
レイカーズ104-96ホーネッツ


☆本日の「ノウミサン、アイシテル!
・ニックス、実に'94年以来となるディヴィジョン優勝達成
・ヒート、ペイサーズ、ネッツもそれぞれ勝利。ブルズだけうっかり取りこぼす
・西は5位グリズリーズ、6位ウォリアーズ、7位ロケッツまでプレーオフ確定
・残す8位枠争いは本日ジャズが負けてレイカーズが勝ったため、レイカーズが8位に浮上&0.5ゲーム差
ウルヴスのラヴ、左膝手術に踏み切りシーズンエンド

つー訳で、正直一つ前の大喜利スペシャルを読んで頂ければ十分な気もするのですが(笑)あんな長文読めるか!って向きもおられるだろうという感じで、久々にヒートファンが心穏やかでないレブ論です。まあそうは言っても別にレブロンへの批判とかじゃないんでドントウォーリーベイベー。

とりあえず、まず事実関係を確認しましょう。えー、確か私が今季開幕前、つまり'12年10月19日のエントリーで、ESPNの与太記事を取り上げたんでした。記事の内容はレブロンが'14年オフにアーリーターミネーションでFAになれるから、まさかのレイカーズ移籍あるで!という、特に根拠もソースも無いスポーツ新聞級のでっち上げ記事だった訳です。あったり前ですが、レブロン筋もこの話をサッと否定して続報は無くなりました。

ただ、この記事ではっきりしたのはスリーキングスがアーリーターミネーションを行使すれば移籍する可能性があるという事実です。その時に彼らがどういう状況になっているかにもよりますが、深刻な故障を抱えたとか引退寸前に追い込まれたとかいうような話にでもならない限り、彼らはアーリーターミネーションを行使する事で再度長期大型契約を得られます。

アーリーターミネーション行使=移籍とは限りません。再度3人で示し合わせて再契約すればスリーキングス体制はまだまだ続きます。他チームにとってはこれは悪夢ですな。サラリー額を調整して、3人平等にサラリーを減らし、浮いた資金で更に補強・・・なんて作戦も考えられますね。まあ、ヒートと難無く再契約で終わりなら別に話は膨らみません。因みにパット・ライリーは今の体制で10年行くとか言ってましたが、スリーキングスを40まで使うつもりでしょうかw

さて、それではレブロンがヒートとの再契約をもしも選ばないとしたらどこへ向かうでしょうか。既にカーメロのいるニックス?前回のオーナーからの誘いに心が動いたネッツ?コービーが引退しているだろうレイカーズ?ジョーダンへの憧れを全開にしてブルズ?ノヴィツキー後を考えなければならないマヴス?既にキャップ的に無理な気がするチームもいくつかありますが。

そんな中、最有力候補チームが存在します。そのチーム名こそがレブロンの古巣、キャヴスなんですよ。有り得ない?それはどうでしょうか。意外に分からないですよ、この作戦。

レブロンは既にヒートで優勝の栄誉を得ました。そして今季もどうやら2連覇まっしぐらですね。そして近い将来、ヒートの前に立ち塞がる可能性のある球団も殆どありません。のびしろがあるのはペイサーズぐらいでしょう。ニックスはNBA最高齢チームですしセルティクスの高齢化も言わずもがな。ネッツ、ブルズもやや厳しいです。ホークスがFA次第では、と言いたいですが、アトランタの地はFA競争はやや不利でして・・・。

ウエストもスパーズ、レイカーズはフランチャイズプレーヤーが引退を控えてますし、伸びるとしたらサンダー、クリッパーズ、グリズリーズ、ナゲッツですが、サンダーはハーデンを出した事でまた頂点の頂点を目指すには時間がかかりそう。後のチームはヒートに勝つにはまだ色々厳しいんじゃないかなーと。

つまり、'14年オフが来るまでヒートだけが今の巨人宜しく勝ちまくり、アンストッパブルなままに3PEATでも飾ってみなさいよ。レブロンは、ゲーテ「ファウスト」の主人公の如く満ち足りた時を知ってしまうかも知れません。

あのマイケル・ジョーダンもブルズで最初の3PEATを達成した後に一度目の引退をしてしまいました。危うくシャックはルーキーシーズンしかマイケル・ジョーダンと対戦する機会が無く終わるとこだったんです。父を強盗で失った事が引退のきっかけの1つだった事は事実ですが、やはりそこには3連覇を成功して満足感を抱いてしまった事も大きく作用していたと思われます。もしもヒートが同じく3連覇を飾っていざFAとなったら、レブロンが新たなチャレンジを考える可能性も無くはないと思うんです。

ただ、そうなったとしても恐らくキャヴスとヒート以外のチームにチャンスはありません。レブロンとすれば、勝ちたいならそのままヒートで今の体制を続ければ良いだけの話ですからね。レブロンがそれ以外のチームに移って、わざわざ他の組み合わせを試すとは思えないんですよ。

ただ、キャヴスだけは違います。レブロンをドラフトした球団であり、一応レブロンの故郷に一番近いチームです。そして一度はファイナルまで辿り着きもしました。レブロンがやり残したミッション、それはキャヴスをチーム初の栄冠に導く事なんですよ。

私が知る限り、一旦チームを離れたフランチャイズプレーヤーが再び舞い戻り、優勝を達成したケースはジェイソン・キッドぐらいです。しかもマヴスに戻った時にはキッドはかなりの高齢であり、少なくとももうチームのエースではありませんでした。まだまだ働き盛りのタイミングでチームに舞い戻ったフランチャイズスターを、私は知りません。

私がこのまさかの「The Decision」が起きたら面白いなと思うのは、レブロンがもしそうしたら他のフランチャイズスター達はどうするか、が気になるからです。彼ら、つまりカーメロ、クリス・ポール、ドワイトといった面々は明らかにスリーキングス結成に影響され、自らも新たなチームを求めてトレードを要求し、FAになる前に移籍を果たしました。もしもレブロンがキャヴスに舞い戻るなんて事をやってのけたら、彼らはどうするでしょうか?

が、恐らく彼らの殆どはレブロンがそうしたとしても今のチームに留まる可能性が高いのは事実です。たとえば、カーメロ・アンソニーならまずこの道は選ばないでしょう。彼はニューヨーク大好きっ子ですからね。そう、ロケーションが大事なんです。さっき名を挙げたカーメロ、ポール、ドワイト、あとデロン・ウィリアムズもそうですが彼らは全員、ニューヨークないしロサンゼルスという全米1、2の都市にあるチームを選びました。彼らは勝ちたいという思いも去る事ながら、都会での生活を志向したという側面もあるのです。ドワイトなんかシャックほどじゃありませんがロサンゼルスのテレビ番組なんかに出てご機嫌ですからねえ。

そこで思い出しましょう、レブロンのいるチームのロケーションを。そう、マイアミです。フロリダ州随一の都市だといっても全米6位、ニューヨークやロサンゼルスとはちょっと比較になりませんね。彼らは都市規模でチームを選んだ訳ではありませんでした。パット・ライリーの手腕によるところ大でしょうが、少なくともスリーキングスはバスケットボール優先であの選択をしたのです。

まあまたライリーが3人を説得してスリーキングス体制継続、となるのが普通でしょうね。勝てる、現に勝ちまくっているチームをわざわざ潰す必要がどこにあるんだい、と言われればその通りですからね。ただ、キャヴスにもチャレンジするだけの可能性は十分あると思います。もう十分勝てる事は証明したじゃないか、さあもう一度チャレンジしてみないか、前回はいなかった頼れるパートナーもいるよ・・・。

そう、アーヴィングですよ。レブロンは今日に至るまで未だに、本格派PGと組んでレギュラーシーズンを戦った経験が無いんです。そしてアーヴィングのクラッチタイマー振りは既に折り紙付きですね。レブロン自身も既にクラッチタイムでのプレーについてはかなり挽回出来た感がありますが、やはり仲間にこういう選手がいてくれるのは信頼感が違います。

キャヴスの新旧ドラフト1位指名選手が揃い、新たに頂点を目指す・・・どうです、ワクワクしませんか?そして思い起こして下さい、ホーネッツにはドラフト1位の未来を嘱望されたビッグマン、アンソニー・デイヴィスがいるという事実を。おや、クリス・ポールのアリウープパスを受け取るのに格好の存在ですね?マジックもまた、今季が終われば恐らくはトップ5のドラフト指名権を得ます。どのポジションを狙うのかはまだ定かではありませんが、ドワイトが組みたいと思っていたようなタレントが来るかも知れないじゃないですか。

新天地で結果を出した後にかつて所属したチームへと元気なうちにUターンする、なんてトレンドがもし生まれたらNBAもまた更に面白い事になるんじゃないでしょうか。かつて所属したチームとほろ苦い別れ方をしたであろうスター選手達にとっても、これ以上のフォローと名誉挽回のチャンスはそうはありません。一度彼を獲得して去られた側としても、在籍時の恩を考えればそうそうブーイングは出来ないんじゃないですか?今オフにドワイトが再移籍しちゃったとかなら話は別ですが、流石にそれは無いでしょうし。

ま、そんな訳ですからヒートが3連覇を飾ろうと他チームファンが嘆く必要は無い、かも知れません。むしろ、どうせなら勝ちまくってレブロン達が「もう十分だ〜」って満足しちゃうぐらいの方が良いのかも知れないんです。人生万事塞翁が馬、諦めるのはまだ早いです。俺たちスモールマーケットチームの戦いはこれからだ!?





マクファーレン NBA 3インチシリーズ レブロン・ジェームズ/クリーブランド・キャバリアーズ(白)
マクファーレン NBA 3インチシリーズ レブロン・ジェームズ/クリーブランド・キャバリアーズ(白)