ブルズ118-111ニックス(OT)
サンダー116-97ウォリアーズ


☆本日の「決める政治」ってもしかして「勝手に決める政治」って意味じゃね?
・ブルズ、ヒートに続きニックスの連勝もストップ。13以上の連勝記録を1シーズンに複数回ストップしたのは'90-'91シーズンのサンズ以来
・サンダーはウォリアーズを問題にせず、単独西1位に。2位スパーズは0.5ゲーム差
ホーネッツのアンソニー・デイヴィス、左膝故障の為に今季残り試合を欠場。ホーネッツとしてのデイヴィスは見納めに

せやで、来季からペリカンズのアンソニー・デイヴィスやで!皆さんお忘れでしょうが、デュラントが新人時代はシアトル・スーパーソニックスだったのと似たノリですな。

さて、本日はちょっくら他チームのイケメンに纏わる情報です。ロケッツファンで当ブログにも以前からお見えのzakk22さんが、今日Twitterでなかなか面白い記事の翻訳をなさいました。これが実に興味深い内容なので、ご本人の許可を頂きまして喜び勇んでご紹介させて頂く次第です。元記事はこちらであります。

http://rockets.clutchfans.net/3681/chandler-parsons-contract-take-two/

では、この記事を頑張って精読・読解して下さったzakk22さんのTweet纏めです、どぞ!

http://togetter.com/li/486891

如何でしたか、この力作。私もこれだけ長文記事を精読したのなんて、レブロンのGQ誌インタヴューぐらいですよ。あれも大概な長さでしたけどね・・・。

これを読んでいて最初に思い出したのがスコッティ・ピペンの名前でした。彼はあのブルズ最盛期、明らかにマイケル・ジョーダンに次ぐチームNo.2選手でしたが、サラリー面ではNo.2どころではない冷遇振りでした。これはピペンが焦って長期契約を結んでいたためで、保証期間は長いものの年俸単位で見れば明らかに彼は損をしていました。ピペンは自分より明らかに活躍していない選手が自分より高額の年俸を得ている状況にいよいよ苛つき、ブルズに契約の結び直しを求めたのです。が、ブルズはこれを拒否。この事がピペンの心をブルズから離れさせて行きました。

そしてピペンはジョーダンの引退と共にブルズを離れます。彼が向かった新天地はヒューストン・ロケッツ。チャールズ・バークリーに誘われてドレクスラーに代わりオラジュワンとの新・ビッグ3を組んだのです。が、勝てなかった上にそのバークリーと揉め、今度はブレーザーズへと移籍して、そこでブルズ時代の恩師フィル・ジャクソンHC率いるレイカーズと覇を争ったのでありました。

http://www.basketball-reference.com/players/p/pippesc01.html

現在とサラリーのルールや相場が違うので一概には言えませんが、とりあえず言えるのはピペンがあの「ラストダンス」こと'97-'98ブルズで得た年俸は277万5千ドルであり、このオフにロケッツと契約してピペンが得た年俸は1100万ドルであるということです。ピペンがブルズでいかに市場価格よりも抑制されたサラリーで契約していたかお分かり頂けるはずです。ピペンのケースではそもそもブルズがジョーダン体制を解体しようとしていたという背景もありますが、そもそもピペンと長期格安契約が出来たのをブルズが徹底的に生かし、浮いたサラリーでクルコッチなどの選手を連れてきたという話でもあります。結果、チームNo.2であるにも拘らずピペンは自分よりサラリーの高いチームメイトをジョーダン以外にも持つことになってしまったのです。

http://www.basketball-reference.com/teams/CHI/1998.html

このページの一番下に'97-'98シーズンの年俸一覧があります。ちょっと見て下さいよこれ。

1.Michael Jordan /$33,140,000
2.Ron Harper /$4,560,000
3.Toni Kukoc /$4,560,000
4.Dennis Rodman /$4,500,000
5.Luc Longley /$3,184,900
6.Scottie Pippen /$2,775,000
7.Bill Wennington/$1,800,000
8.Scott Burrell /$1,430,000
9.Randy Brown /$1,260,000
10.Robert Parish /$1,150,000
11.Jason Caffey /$850,920
12.Steve Kerr /$750,000
13.Keith Booth /$597,600
14.Jud Buechler /$500,000
15.Joe Kleine /$272,25


ラストダンスのあのシーズン、ピペンはジョーダン、ロン・ハーパー、トニー・クルコッチ、デニス・ロドマン、ルーク・ロングリーの後塵を拝していたのです。そりゃあもっとサラリー寄越せって言いたくもなりますよね。しかしブルズ側はあくまで経営者の論理で「ピペンがこんな安いサラリーで使えるなんて最高!ジョーダンとの繋がりもあるからどうせジョーダンがいるうちは使えるで、ラッキー」とでも言わんばかりにピペンの給料アップの要求を頑なに拒んだ訳です。

多分、今でもブルズのフロントはこの判断について後悔してないと思います。ジョーダン体制のブルズを解散して以来ファイナルにも届かないブルズですが、残念ながらマーク・キューバンのマヴスやミッキー・アリソンのヒートと違って、ブルズの経営陣は選手のサラリーで利益を食われる上昇チームを敢えて捨てたのですから。ファンには納得行かないかも知れませんけどね。

http://www.hoopsworld.com/houston-rockets-team-salary

私、ロケッツのサラリーはこのままだと'14-'15シーズンには恐ろしいことになる、ジェレミー・リンとオメール・アシックのサラリーは500万ドル程度の年俸から一気に1500万ドル近くに跳ね上がる3年契約で、これにハーデンのマックス契約とルイス・スコラのアムネスティ分、約654万ドルの支払い(これはキャップ計算には入りませんが)が加わって大変だと思ってたんですが、違ったんですね。ロケッツのリンとアシックのサラリーについてはキャップ計算上は約837万ドル平均で計算されるんだそうです。

で、そこが過ぎると'15年オフにはキャップが再びバチコーンと空きますね。そこまで我慢してもらった上でパーソンズとは再契約するのがチーム経営だけ考えればベストではありますが、そう世の中甘くないのはzakk22さんのまとめにある通りです。個人的には私もzakk22さん同様、早めにオプション行使して制限FAで再契約がいいんでないかーいと思います。

ロケッツが鬼になってパーソンズを使える期間だけ安く使うのか、それともチームオプションを早めに行使してある程度のサラリーで報いるのか。今や、サラリーを安く抑えて契約すればいいってものでもないのがNBAの世界って事ですね。長い視点でチーム経営を考えれば、早めのお支払いで報いてあげるのが宜しいのではないかと思う次第です。あ、もし契約問題がこじれて移籍なんて話になるようでしたら地元フロリダの青ストライプチームがいつでも歓迎しますんでw レディックさんいなくなってイケメン枠が空いたんで宜しくオナシャスw





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