さて、開幕もいよいよ目に見えて迫って来た中、この時期は開幕前キャンプ向けの契約が目立ちます。そんなNBA残留を賭けたギリギリの選手もいる一方で、ルーキー契約からの再契約で巨万の富を得る選手もいる訳です。今回はそのルーキー契約延長を果たした、新たなスーパースターから。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/9718327/paul-george-officially-signs-long-term-extension-indiana-pacers

はい、ポール・ジョージです。Yahooのお馴染み辣腕記者のワジロフスキーがいつものように第一報を流したこのニュース、しかしまだこの時は確定ではありませんでした。が、やはりの正式契約延長となった訳です。これでジョージはジョン・ウォールに続く2010年ドラフト組のマックス契約獲得となります。

なお、ジョージの契約は5年8000〜9000万ドルです。ジョージが新シーズンにオールNBAチームに選出されれば9000万ドルコース確定となります。サードチームでもOKですので、まあジョージが大怪我でもしない限りほぼ9000万ドルコースかと思われます。

これでペイサーズはヒバートと2人のマックス契約となります。こうなるとペイサーズにとって次に難しいのが2013-2014シーズン終了後にFAとなるグレンジャー、そしてランス・スティーヴンソンの去就です。何年か前はチームの赤字が凄くて深刻な経営状態だと報じられていたペイサーズは決して金銭的に余裕のあるフランチャイズではありません。大都市チームや大富豪オーナーのチームみたいにタックス支払いまくってチームを維持する事は出来ないのです。ジョージが飛躍するまでの間にチームを支えて来たグレンジャー (因みにエージェントはジョージと同じ人です)を果たしてどう処遇するか、そしてこれまた伸びて来たスティーヴンソンを残せるか。ペイサーズの戦いはコート外でも続きます。

http://basketball.realgm.com/wiretap/229993/Sam-Young-Reaches-Deal-With-Spurs

さて、次はそのペイサーズにいた選手について。地味に控え役をこなしていた6-6のディフェンス志向スウィングマン、サム・ヤングがスパーズへ向かいます。キングス、ニックスもコナかけていた中での契約なので、最低保証額でもキャンプ向け保証無し契約ではないんじゃないかと。

http://probasketballtalk.nbcsports.com/2013/09/26/report-spurs-add-corey-maggette-to-training-camp-roster/

スパーズは更に、キャンプ向け保証無しでコーリー・マゲッティと契約しました。最近パッとしませんが、これはもしかして儲け物になるかも知れません。スパーズ、相変わらず地味に渋い仕事をしますな。もっとも、マゲッティについては開幕前にカットの可能性も少なからずあると思われますが。

http://basketball.realgm.com/wiretap/229996/Lakers-Sign-Eric-Boateng-Darius-Johnson-Odom-To-Camp-Deals

レイカーズはキャンプ用保証無し契約ながらセンターのEric Boateng(ボーテン、ですかね)、そして昨季レイカーズにいた新人のダリウス・ジョンソン=オドムと契約。センターのエリックなんとかさんはNBADLのアイダホ・スタンピードとオースティン・トロスで頑張りつつギリシアやドイツでもプレーしていた選手ですが、ロスターに残るのは容易ではないでしょう。

ジョンソン=オドムは2巡目55位マヴス指名からレイカーズ入団となりましたが出場自体が4試合に留まりました。同じレイカーズにお声がかかったあたり、残留の望みもあるかなとは思いますが、果たしてどうでしょうかね。

http://espn.go.com/blog/los-angeles/clippers/post/_/id/4907/sources-clippers-sign-lou-amundson

そんなレイカーズを今季も凌がんとするロサンゼルス仲間のクリッパーズは、ルー・アムンドソンとノン・ギャランティー契約。ただ、クリッパーズのロスターは実はまだこれで15人。これから更に契約で加わる選手もいるでしょうが、残留の目は割と高そうに思えますな。

http://sports.yahoo.com/news/nba--demarcus-cousins-agrees-to--62-million-extension-with-kings-050230969.html

ラストは再びマックス契約。キングスがダマーカス・カズンズと4年6200万ドルのマックスにて契約延長です!しかも一切のオプション無しであります。これを果たしてどう評価するべきなんでしょうか。

ま、カズンズは元々マックス契約or移籍をキングス側にリクエストして来たという話もありますので、キングスとしてみればこれでも5年ではなく4年に圧縮出来た分リスク軽減が出来たと言えるのかも知れません。ただまあ、間違い無く言える事はキングスがカズンズと心中する覚悟であるという事実でしょう。それが果たして吉と出るか、無残な結果に終わるかはまあこれから、であります。

これでウォール、上述のジョージに続き2010年ドラフト組3人目のマックス延長契約ゲットになりました。とりあえずさ、新人契約延長時にFAで移籍ってのは主軸選手では無理だとそろそろ悟るべきだと思います、私。



Vol. 2-1990 a New DecadeVol. 2-1990 a New Decade
アーティスト:Soul II Soul
Atlantic / Wea(2000-01-01)
販売元:Amazon.co.jp