☆現地12/21

グリズリーズ95-87ニックス
ウィザーズ106-99セルティクス
キングス105-100マジック
ジャズ88-85ボブキャッツ
ロケッツ114-97ピストンズ
ブルズ100-84キャヴス
バックス116-106シクサーズ
サンダー113-100スパーズ
サンズ123-108マヴス
ブレーザーズ110-107ペリカンズ
ウォリアーズ102-83レイカーズ
クリッパーズ112-91ナゲッツ

☆現地12/22

ペイサーズ106-79セルティクス
ラプターズ104-98サンダー
クリッパーズ120-116ウルヴス(OT)


http://www.orlandosentinel.com/sports/orlando-magic/os-orlando-magic-crossroads-1223-20131222,0,1750870.story

再建期のチームにあって、モチヴェーションを保ち続けるのは容易い事ではありません。プレーオフの可能性も無いチームにあって、どうやって日々のゲームに投げやりにならずに戦い続けるかって話です。もちろん、NBA生き残りがかかるような選手達にはそれなりのモチヴェーションというより、戦うべき理由がありますよ。しかし、既にNBAである程度ステータスを確立し、どのチームでもある程度の出番が保証されている中堅〜ヴェテラン選手達はどうでしょうか?彼らは他チームの友人や元チームメイト達がプレーオフでリングをかけて戦うのを指を咥えて見ている他ありません。それでも、いかにやる気を無くさず腐らずにプレーするか。それを身を以て示してみせているのがマジックのネルソン、アフラロ、グレン・デイヴィスです。デイヴィスは言います。

"It's very important, because if you see your older guys, your veteran guys that are a real vital part of this team, start to panic and get frustrated and things like that, the young guys really don't have anything to cling on to for guidance. They'd have no examples of how to stay poised in the midst of a lot of ups and downs. It's important for us to stay level and not get too high or not get too low and understand what we're ultimately trying to accomplish and never lose sight of that."

翻訳面倒なんで各自で訳しといて下さいねー(笑)。まあ若い衆の模範たらんとしているのは分かります。はい、ではお次、ネルソンさんどぞー。

"We've just got to keep grinding. When you hit a rough patch — let's call it 'adversity' — you have to figure a way to get out of it as a team, and it can't be just one person trying to do it because it's not how you win and it's not how you lose. You stick together through tough times and through the good times and just grind it out."

流石はMr.Loyalty、熱いですな。チームとしての結束を訴える彼の姿勢は正にヴェテランの鑑です。そしてアフラロさん、どぞ。

"We're not going to have a season where it's out-of-hand and we're not competitive anymore."

アフラロさん、まだ今季を諦めていません。確かにイーストの今季の惨状であれば、まだマジックにさえプレーオフの可能性はあるんですよね。ま、それぐらいの気持ちで戦い続ける事だって大事です。たとえチームの目指す方向がタンクであったとしても。あ、デイヴィスさんがまだ何か言い足りないようです。

"It's tough. It's really, really tough. Last year was my first time never playing in the playoffs. Seeing that and not being able to be a part of that, and also going through the ups and downs of this, you want to scream. But that's not how you spark things for change. Staying calm, staying poised [is].

It's OK to show a little emotion, but not to the point where you're overdoing it. The young guys need to see positive vibes. They need to see emotion and caring."


全俺が泣いた(つД`)

セルティクス時代、特にレイカーズと激戦を繰り広げた'10ファイナルをご記憶であれば、グレン・デイヴィスという選手がいかに熱い男であるかをご存知のはずです。ネイト・ロビンソンと共にチームを勝利へ導いた姿は、あの時優勝を逃したとしても確かにセルティクスのチーム史に残る素晴らしいものだったと私は思います。

そんな熱い男が今、昨季は初めてポストシーズンの無いシーズンを送りました。そして今季もこのままマジックに留まり続ける限りはそうなる可能性が極めて大です。そんな中で、叫びたい気持ちを抑えて沈黙を保ち、落ち着きを保つんだと言うビックベイビーの大人過ぎる姿勢にはちょっとグッと来ますね。

さて、そんなマジックの試合なんですが、キングスをホームに迎えたりなんかしていました。ルディ・ゲイのトレード獲得で意気上がるキングスですが、この前日にヒートにボコられていたのであります。フロリダ半島の連戦ってありがちな展開ですね。まあボコられたという事は主力を休ませたって話でもあるのですが。

マジックの先発はアフラロが復帰した結果、ネルソン、アフラロ、トバイアス・ハリス、グレン・デイヴィス、ヴーセヴィッチというラインアップになります。なんとオラディポが先発からベンチ行きとなりました。まあ最近確かに調子を落としていましたし、ヴォーンHCはオラディポが疲労していると見たのかも知れません。対するキングスはゲイのトレードでグレイヴィス・ヴァスケスが去った事により先発PGの座が確立されたアイザイア・トーマス、マジックが指名する可能性もあった新人ベン・マクレモア、どうやら先日の怪我は深刻じゃなかったようで一安心のゲイ、彷徨える若手ジェイソン・トンプソン、そして今のところキングスの大黒柱なダマーカス・カズンズという先発陣です。えーと、デリック・ウィリアムズのボーナスタイム終わるのはええよ(´Д` )

9-2となかなかナイスなスタートダッシュを切ったマジックでしたが、キングスもすぐさま反撃。何度かマジックがリードを広げても再びキングスも取り返し、結局1Qが終わってみれば31-25でした。2Qに入ってもマジックの攻勢は続き、ハークレスの速攻ダンクやアフラロのジャンパーなどで一時は48-36としたのです。が、ゲイの連続3ポイントを含む10-0ランでこのリードも消滅し、結局前半は58-56で折り返す事となったのです。

3Qは19-19で分けた両者、勝負の4Qで先手を取ったのはキングスでした。ゲイのレイアップから始まりソーントンの3ポイント2発で終わる16-2ランでまず81-93とし、一気にマジックを突き放しにかかったのです。しかしマジックもアフラロが連続得点で迫ります。残り3:25でハリスがレイアップを決めた時には93-98というところまで押し戻したのです。

しかし、ここまででした。ヴーセヴィッチが続けざまにファウルを吹かれて退場となったマジックはカズンズにレイアップとFT1本(3ポイントプレーではありません)を決められて93-101とされます。なおもハリスが1本返し、更にFT2本を決めて残り1:30で97-101と逆転勝利の可能性を残したマジックはここで、カズンズのオフェンスリバウンドからのレイアップをオラディポがブロックしてみせます!更にオフェンスリバウンドを再度奪われるもののアイザイア・トーマスの3は外れました。・・・キングスさん、ここ時間使うところなのになんで次々シュート打ってるんですかね・・・。

ともあれマジックは一気に速攻に移りましたが、残念ながらオラディポのレイアップはミス。ビッグベイビーとアフラロもこれを押し込み切れず、結局ボールはキングスへ。そして今度こそ時間を使ったキングスはトーマスがとどめのバンクショットを沈め、残り36.8秒でのリードを6点に広げたのです。そして直後のインバウンドをキングスが許さず、マジックにTOを強いた時点で勝負は決着したのでありました。

http://www.nba.com/games/20131221/SACORL/gameinfo.html#nbaGIboxscore

マジックのスコアリングリーダーは帰って来たアフラロ(26得点)ですが、この試合ではハリスの復調も際立ちましたね。FG7/11で21得点4リバウンド2アシストは昨シーズンを髣髴とさせるプレー内容だったと言えます。また、ベンチスタートに戻ったオラディポはFG5/13ではありましたが12得点2アシストとそこそこの内容ではありました。2桁得点はあとはネルソンとデイヴィスだけなんですよねー。ヴーセヴィッチはFG2/6で4得点9リバウンド2ブロック、5TOに6ファウルとやや低調な日でした。

マジックのホームゲームはこの後もニックス、ピストンズ、ホークス、ナゲッツと年内一杯続きます。故障者の復活もありつつ、ヴェテランの思いもありつつ進むシーズンも既に1/3が経過しております。リーグ内の明暗はそろそろ分かれつつありますが、マジックとしては引き続き若手育成のためにも、ヴェテランによるチーム士気の維持と若手指導をお願いしたいところですね。





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