☆現地3/21

ペイサーズ91-79ブルズ
ニックス93-92シクサーズ
サンダー119-118ラプターズ(OT)
ペリカンズ111-105ホークス
ネッツ114-98セルティクス
ヒート91-86グリズリーズ
マヴス122-106ナゲッツ
サンズ98-92ピストンズ
スパーズ99-79キングス
ウィザーズ117-107レイカーズ

☆現地3/22

ボブキャッツ124-94ブレーザーズ
ロケッツ118-111キャヴス
ブルズ91-81シクサーズ
グリズリーズ82-71ペイサーズ
ペリカンズ105-95ヒート
ジャズ89-88マジック
スパーズ99-90ウォリアーズ
クリッパーズ112-103ピストンズ


では、続き行きましょう。半袖ユニフォーム導入の大きなファクター、あと1つは広告であります。

http://bleacherreport.com/articles/1999142-adam-silver-says-nba-jerseys-will-most-likely-have-sponsor-ads-within-5-years

これに関してはもう、アダム・シルヴァー新コミッショナーが明言している事です。もう話は広告が入るかどうかではなく、いつ広告が入るか、へとシフトしていると言って間違いないでしょう。そしてこの記事ではその時期を5年以内としています。つまり来季いきなり導入といった性急な話にはならないでしょうが、数年スパンでは起きますよって事です。

以前のエントリーではいくつか挙がっていた予想画像を貼り付けてお見せしましたが、あの時はまだ正直なところ半分ネタみたいなところがありました。しかし、どうやら話はよりシリアスになっているようです。なるほど、そうなれば尚更半袖ユニフォームは推進される事でしょうね。

袖無しから半袖ユニフォームに変更する事による、広告面でのメリットは2つ。1つには単純に広告面積が広がる事ですね。袖の部分に、ユニフォームの正面や背面と異なる広告を入れる事も可能となります。

もう1つのメリットは、今回リーグが半袖ユニフォーム導入にあたって明言している、日常ファッションへのジャージーの取り込みです。袖無しジャージーをシャツの上に重ね着するという方法もありますが、やはりそれより普通に半袖ユニフォームを着る方がファッションとして敷居が低いのは事実です。広告を出す側としては、普段からそのユニフォームを着用して、広告が試合会場以外の場所でも目立つ方が有難いに決まっています。

また、ジャージーへの広告が当たり前となれば、当然ながらジャージー以外のアパレルへの広告も増えていくでしょう。たとえばTシャツ、キャップ、ジャケット、携帯関連グッズ等々にも広告が入るようになれば、更に広告を出す側のメリットは増しますね。

実のところ、こういう流れになったのは意外でした。NBAに限らず、アメリカのメジャースポーツの傾向として、そもそも企業色を嫌う傾向があります。そりゃあ場内にはこれでもかというぐらい広告が入ってますし、テレビ中継には企業広告が溢れ返ってますよ。本拠地の名前すら企業に買われ、トヨタセンターだのオラクルアリーナだのと企業名が冠となってます。しかし、チームそのものについては広告色を避けて来たのです。それは徹底してまして、たとえばグリズリーズがヴァンクーヴァーからメンフィスへと移転した際にもメンフィス・エクスプレスという改名案がありましたが、これは結局フェデックスという企業名をモロに連想させる球団名はご法度という事でボツになっています(因みにアリーナ名にはフェデックスが入ってますね)。それが、今や企業名こそチーム名に入れないとはいえ、とうとうユニフォームに広告を入れようというのですからね。

ただ、NBAやアメリカのメジャースポーツだけを見ているファンの方であればこの変化に違和感を感じるかも知れませんが、それ以外のスポーツを見ている方であればこんなのは「ああ、NBAも広告入れるんだ。ふーん」で終わる話でしょうね。だって、サッカーなんか見てればユニフォームに広告なんて全く珍しくも何ともありませんよね。

もっと強烈なのはモータースポーツで、あの世界はもう企業広告無しでは全く成り立ちません。だからユニフォームどころか、車自体に広告がバンバン入ってます。え、たまに広告少ない車があるって?それはスポンサーが付かなくて財政難なだけのチームですからね(つД`)だいたいバスケにしても、NBAじゃなくたとえばユーロ各国のプロチームであればフツーにユニフォームに広告が入ります。我らが日本のNBL、bjリーグもまた然りでしょう。

実のところ、アメリカでもWNBAは既に広告がユニフォームに入ってます。そしてMLSことメジャーリーグサッカーの世界ではなんと、ニューヨーク・レッドブルズなるチームが既に存在するのです。正確な球団名はレッドブル・ニューヨークらしいですが、まあどっちでも同じですな。しかも本拠地名はレッドブル・アリーナと来ています。

NBAだっていつこうならないとも限りません。私はシカゴ・ブルズにレッドブルのスポンサーが付くのは最早時間の問題じゃないかとさえ思ってますよ。そうなった時、たとえブルズというチーム名が変更されなかったとしても、レッドブル側は当然こういうキャッチコピーを使うはずです。「シカゴ・“レッド”ブルズ」と。

ファンがこういった動きに対して文句や批判を言うのは自由です。しかし、リーグやオーナー側から「赤字だ」「このままではリーグが維持出来ない」と言われてしまうと、我々には最早返す言葉はありません。我々ファンが楽しむプロスポーツの殆どはなんだかんだ言っても企業のスポンサーマネーによって成り立っており、彼らがカネを引っ込めれば大抵のスポーツはお手上げなのが現実です。NBAではスターン前コミッショナーが辣腕振りを遺憾無く発揮して財政基盤は大幅に改善されましたが、それでも企業広告は大きな収入源である事に変わりはありません。これはマイケル・ジョーダン全盛時代であっても全く変わらなかった構図であります。それが嫌ならチケット販売収入だけで成り立つプロスポーツ興行を成立させるか、自分でチームを買って、一切広告を排除するべく動くしかなく、それが出来ない我々に出来る事はせいぜい文句を言うことぐらいしかありません。確かにプロスポーツは他にも選択肢がありますが、プロバスケとなるとNBA以外の最高峰はユーロぐらいしかないですからね。そして、ユーロのバスケこそ広告に関してはNBAより先輩です。

そんな訳ですので、半袖ユニフォームも広告入りユニフォームも、最早導入・定着は避けられなくなるでしょう。今から、自分が応援しているチームにどんな広告が入るか予想して、心の準備をしておく事をお勧めしますよ。オーランドさん、お願いだからオーナー企業の広告だけはやめて〜><





テレビの中にテレビの中に
アーティスト:KAN
アップフロントワークス(2010-10-26)
販売元:Amazon.co.jp