☆現地3/26

ボブキャッツ116-111ネッツ(OT)
サンズ99-93ウィザーズ
ラプターズ99-90セルティクス
キャヴス97-96ピストンズ
ウルヴズ107-83ホークス
ペリカンズ98-96クリッパーズ
ペイサーズ84-83ヒート
スパーズ108-103ナゲッツ
ニックス107-99キングス
グリズリーズ91-87ジャズ

☆現地3/27

ブレーザーズ100-85ホークス
ロケッツ120-98シクサーズ
バックス108-105レイカーズ
クリッパーズ109-103マヴス




共に最近調子を落としていた東の2トップ対決はペイサーズが取りました。私、この試合の勝敗に拘らずここからペイサーズが持ち直すと踏んでますがどうでしょうかね?あ、あとアーヴィングが故障離脱してジャレット・ジャックが先発PGになってからのキャヴスがかなり調子を上げてる件について。

さて今回は色々考えてたんですが、折角ペイサーズ対ヒートの対戦だったので、プレーオフに向けての話題でもしましょうか。今季もNBAは西がスパーズとサンダーを中心にタイトルコンテンダー同士が鎬を削りつつプレーオフ争いもハイレヴェルで進行中なのに対し、東はペイサーズとヒートの2チームが完全に頭一つ抜け出してます。シーズン半ばから完全に持ち直したネッツと、デリック・ローズのシーズンエンドとルオル・デンのトレード放出というダメージをものともせずにヨアキム・ノアがまさかの万能センター化しているブルズはダークホースではありますが、ペイサーズとヒートの2強を倒すのは簡単ではないでしょう。

つまり、このまま行けば昨プレーオフとほぼ同じ事が繰り返されます。西から勝ち上がるチームがどこかは全く定かではありませんが、ある程度の潰し合い、消耗は避けられないように思います。一方東はネッツとブルズが踏ん張らなければほぼカンファレンスファイナルからがプレーオフ本番でござるというオチになりかねません。つまり、ヒートを真剣に倒せるポテンシャルのあるチームは非常に少ないんです。しかも、下手するとネッツとブルズは1stラウンドで対戦してしまいます。そうなってしまったらいよいよ東の番狂わせ、アップセットの確率は絶望的になるでしょう。

それではつまらないじゃないですか。そりゃ私はヒートの3PEATを予測してしまいますよ。西からどこが勝ち上がろうとも、ペイサーズが屈した時点で今季もヒートが頂点に立ってしまうんだろうなーと予想はしてます。しかし君達、予想と願望は別腹なんスよ。ヒートがまた優勝するだろうとは思いながらも、まさかのまさかが起きて欲しいのが人情じゃないスか。妥当なプレーオフなんて、優勝候補を応援する人以外には面白くもなんともないんですよ。プレーオフが完全に蚊帳の外なチームのファンなら尚更ですね。

じゃあ、そんなミラクルと言いますか、奇跡のアップセット劇を起こすのはどんなチームだよってのが今回のお題でございます。では、実際に凄いアップセットを起こしたチームを3つ思い出しましょう。つまり、第8シードが第1シードを倒してしまった例です。

☆DEN VS SEA('94年1stラウンド)

やっぱこれでしょう。プレーオフが今の東西8チームずつのフォーマットになってから初めてとなる、第8シードによる第1シード撃破例です。ショーン・ケンプとゲイリー・ペイトンという強力無比なタンデムを中心にしたシアトル・スーパーソニックス(現OKC)はバリバリの優勝候補でした。そこに立ち塞がったのがディケンベ・ムトンボ率いるナゲッツだったのです。当時は1stラウンドは最大5戦、3勝すれば勝ち抜けでして、ソニックスは実際にサクッと2連勝しながらまさかの3タテを喰らって、あまり名誉ではない史上初のチームとなってしまった訳です。

42勝40敗だったナゲッツはムトンボ以外はそんなに名高い選手がいた訳ではありません。一発凄まじいダンクを叩き込んでチームを鼓舞したPGロバート・パック、日本のbjリーグでも最近プレーしていたPGマクムード・アブドゥル=ラウーフ、地味な実力派SFラフォンゾ・エリス、バイソン・デリに改名前のPF〜Cブライアン・ウィリアムズ等々、正直申し上げて地味なチームカラーでした。ユニフォームのカラリングも今みたいな水色と黄色ベースじゃなく、かなり通好みな紺に茶色(黄金イメージなんですが)というこれまた地味なユニフォームからは脇役スメルしか感じられなかったのがまさかのアップセットですから、そりゃあ当時は盛り上がりましたよ。因みにカンファレンスセミファイナルでもジャズ相手に善戦した事を追記しておきます。

☆NYK VS MIA('99 1stラウンド)

出ました、名勝負数え唄。パット・ライリーがニックスからヒートに移って始まったライヴァル関係はライリー対ジェフ・ヴァンガンディーの師弟HC対決、モーニング対ユーイング&ラリー・ジョンソンの先輩対後輩、元シャーロット・ホーネッツのチームメイト対決といった要素も加わり、しかも毎年プレーオフで激突する事もあって俄然エキサイト。モーニングとジョンソンの殴り合いをヴァンガンディーHCが体を張って止める場面もありました。

そんな両者が短縮シーズンのプレーオフ1stラウンドでぶつかったのです。シーズンを順調に送ったヒートに対してニックスはスプリーウェル、キャンビーといった新戦力が機能せず、というよりそもそもチャンスがあまり与えられず、チームとしても出遅れましたが何とかプレーオフに滑り込みました。

・・・ミラクルなシリーズの詳細は「新・栄光無き天才たち」のスプリーウェルの回に書きましたので詳しくはそちらをどうぞ。正直、どちらが勝ってもおかしくなかったこのアップセットは当時のニックスとヒートだからこそ起きた感はあります。が、ニックスがこの後ムトンボを擁するホークスを4タテでぶち抜き、ペイサーズまでもLJのミラクル4ポイントなどで撃破、ファイナルまで勝ち上がってしまったのもまた事実でした。ある意味、最強のアップセットだったと言えます。

☆GSW VS DAL('07 1stラウンド)

マヴスファンを恐怖のドン底に叩き込んだのがこれ。ノヴィツキーがMVPを受賞する程に充実していたこのシーズン、しかし1stラウンドの相手はよりにもよってマヴスを率いてきたドン・ネルソンがHCのウォリアーズでした。古巣の勝手知ったる名将の前にマヴスは翻弄され、1stラウンドが7戦シリーズになってから史上初の第1シードによる1stラウンド敗退となってしまいました。プレーオフ敗退後にMVPトロフィーを受け取るノヴィツキーの姿が悲しかったです。

プレーオフの3大アップセットといえばこの3つで決まりかと思うのですが、今度は逆に誰もが認める圧倒的なチャンピオン候補が頂点まで届かなかった例を考えてみます。たとえばジョーダンのブルズ絶頂期に彼らを倒したチーム・・・あ、そんなチームは存在しませんでしたね(^_^;) '95年のマジックは確かにカンファレンスセミファイナルでジョーダン入りブルズに勝ちましたけど、あれは万全なブルズでは無かったですからね。実際、翌年フルボッコにされましたもん。

たとえば'80年代をほぼ制圧したセルティクスとレイカーズを倒したチームは?いやあ、バッドボーイズのピストンズ前にもなくはないんですよ。

☆PHI

ジュリアス・アーヴィングを擁したシクサーズは再三セルティクス、レイカーズと激闘を繰り返しては負ける役回りでした。セルティクスにようやく勝てても、決勝でレイカーズに敗れる、そんな日々でした。それが遂に破れたのが'82-'83シーズン。スーパーセンターのモーゼス・マローンを獲得して他チームを圧倒して、プレーオフも1敗だけで電車道。ファイナルでもレイカーズを4タテで一蹴しての圧勝でありました。ただ、ここまで来るとシクサーズの方が大本命チームになってしまってますが。

☆MIL

ドン・ネルソンHCのキャリア初期はバックスと共にありました。そして'83年プレーオフ、バックスはネルソンの古巣でもあるセルティクスと対戦、なんとバックスがセルティクスを下して勝ってしまったのです。それだけでなく、バックスはカンファレンスファイナルで上記の最強モードだったシクサーズと対戦し、シクサーズに唯一の黒星をつける事に成功したのであります。これはなかなかの成果だと思いますよ。

☆HOU

優勝には届きませんでしたが、'80年代にロケッツは2度に渡ってファイナルに到達しています。

一度目はモーゼス・マローンを擁した'81年で、なんとこの時は40勝42敗と負け越していたのに1stラウンドでレイカーズを倒してしまうと勢いに乗ってスパーズ、キングス(当時はカンザスシティ)を連破、まさかのファイナル到達となりました。ファイナルではセルティクスに屈しましたが、負け越しチームによる唯一のファイナル進出記録ですね。

二度目は'86年、オラジュワンとラルフ・サンプソンという夢のツインタワー形成時です。この時はレギュラーシーズンも51勝31敗となかなかの好成績で、プレーオフもキングス、ナゲッツを続けて下すとカンファレンスファイナルでレイカーズと対峙。なんと4勝1敗、しかも最後はサンプソンのアリウープブザービーターで決着という劇的な幕切れでまたもレイカーズを下してみせたのであります。ま、ファイナルでセルティクスに敗れた点は5年前と同じでしたが。

☆DET

とりあえずバッドボーイズはセルティクスとレイカーズが衰え出した'80年代末にようやく彼らを倒しているので今回の趣旨からは少し外れるかも知れませんが、2004年のチームはやはり触れない訳にはいかないでしょうね。シャック&コービーにペイトンとカール・マローンまで加えたチームをファイナルで迎えた伏兵ですからね。伏兵と言ってもこの時点で3シーズン連続50勝超えでしたからかなり安定してましたが。ただ、あのファイナルでピストンズ勝利を予想した者が皆無に近かった事もまた事実です。レイカーズと対照的なスターレス軍団がまさかの4勝1敗で優勝の大本命候補をあっさり下す姿はなかなかインパクト大でした。

☆ORL

プレーオフの大本命チームを倒してみせたチームというと、あとはやはり手前味噌でマジックも入れておきたいですね。上記の通りでブルズに勝った'95年は正直ジョーダン完全復活前でしたし、マジック自体が普通に優勝候補だったのであまり今回の趣旨とは合いません。しかし、キャヴスのファイナル進出が固く信じられていた'09年のカンファレンスファイナルについてはようやったと言えるんじゃないでしょうか。未だにKGが怪我してなければ云々と言われるあのシーズンですが、少なくともレブロン率いるキャヴスにマジックが勝つと予想していた評論家は決して多くはありませんでした。あそこで4勝2敗で勝ち抜けてみせたのは結構な偉業だと思うんですよね。

さて、色々並べてみましたが、これら番狂わせチームの特徴を並べてみようと思います。

1.インサイドが強力
2.新戦力がプラスアルファされている
3.対戦相手に詳しい人間がいる


たぶん、この3つだと思われます。まあ1はそもそもエリートチームなら概ね満たしている条件なんですが、DENにムトンボ、NYKにユーイング&キャンビー、PHIとHOUその1にモーゼス・マローン、HOUその2にツインタワー、DETにWウォーレス、ORLにドワイトがいたのは多分偶然ではないと思うんです。

2.についてはそれぞれ戦力の上積みって話ですね。これのもっとも代表格はNYK。スプリーウェル、キャンビーがプレーオフで一気に花開いたのは大きかったです。

3.はGSWですね、ハイ。このケースではHCという例外的なケースでしたが、たとえば近々まで対戦チームにいた選手が在籍していたりするとこのようなケースが起き易いかも知れません。

うーん、これらを満たすチームはそう多くはありません・・・おっと、INDがちょっと近いかな。ほら、インサイドは堅牢だし新戦力にバイナムとエヴァン・ターナーが加わってますし。やっぱりMIAを倒せるのはこのチームなのでしょうか。CHIもたとえばトニー・スネルあたりがラッキーボーイ化したら面白いかも知れませんね。

西ではプレーオフに出られたら、MEMの異常に分厚いインサイドが生きるかもと思ってます。コスタ・クフォス、エド・デイヴィス、ジョン・ルアーがベンチに控えるインサイドって層厚いにも程があるだろうと。新戦力としてコートニー・リーとジェームズ・ジョンソンが加わっているのも面白いです。

ということでMIAを倒せる可能性があるとしたらIND・・・って昨年と結局結論一緒やろって感じですかね。西はもう全チームプレーオフでアップセットあるからな・・・うむ、今回の考察あんまし意味がない気がして参りました(大汗)。





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