☆現地3/8

ピストンズ102-95ホークス
ネッツ88-87ヒート
ウルヴズ110-91スパーズ
マヴス95-83ジャズ
サンダー107-92キングス
ロケッツ145-130レイカーズ

☆現地3/9

キャヴス122-100ピストンズ
マジック115-111ネッツ
ラプターズ125-114シクサーズ
ボブキャッツ94-88ウィザーズ(OT)
ホークス105-97セルティクス
グリズリーズ107-102ヒート
ペイサーズ104-102 バックス
ブルズ102-87ウルヴズ
サンズ94-88ペリカンズ
ナゲッツ123-116ロケッツ
ブレーザーズ100-99キングス
サンダー107-101クリッパーズ


ネッツ、ヒートをシーズンスウィープ!いやあ、シーズン序盤にキッドHC解任を予想していた頃を思えばビックリですわ。ペイサーズがなかなかキビシイ今、東でヒートを倒せる可能性があるのは今やこの金持ち軍団だけなんでしょうかね。ブルズも頑張って下さいよー。あ、でもペイサーズの先発5人落としってショック療法、アリだと思いました。コープランドが活躍して何だか嬉しい私です。

さて、今日はこの人の話題で行きましょう。アメリカに於いて最大のスポーツイヴェントと言えばアメフトはNFLのスーパーボウル、そしてバスケットボールはNBA・・・じゃないんですよねー。大学生チームによるNCAAトーナメントこそが、NBAファイナルをも凌ぐビッグイヴェントなんです。何しろ、トーナメントのファイナル当日はNBAは視聴率も期待出来ないからか、試合自体を行わないんですから。今回のファイナルでも、クリントン&ブッシュの元大統領コンビが並んで観戦に来たのをはじめ、数多いセレブが現地に足を運びました。オバマ大統領ならずとも、この試合には常ならぬ関心を持つもんなんですよ。

実際、NCAAトーナメントは日本における高校野球と立ち位置は相当近いです。アマチュアチームによる一発勝負のトーナメントであり、1試合でも負ければそこで終了。NBAだってドアマットチームが思わぬ快進撃で上位チームを食ったりしますが、ましてや学生同士ですからね。いかにリクルートで有望な選手を掻き集めたって、負ける時は負けるんです。

今回のトーナメントは特にそんな番狂わせ、いわゆるアップセットが増えました。ジャバリ・パーカーを擁するデューク大学がまさかの1回戦敗退なんて普通は予想出来ませんよね。これは困りものでして、NCAAトーナメントはどのチームが勝ち上がるかを予想しあうのもまた楽しいんですよ。しかし、こうもトーナメントで大番狂わせが連発しては的中率も暴落するしかありません。今回はいつにも増して的中は難しかったんじゃないでしょうか。



http://espn.go.com/mens-college-basketball/tournament/bracket

そんな大激戦のトーナメントを今回制したのは強豪校の一角、UCONNことコネティカット大学でした。男女アベック(アベックって死語ですよねしかし)優勝を成し遂げたこの大学、実はファイナルまで勝ち進んで負けた事は一度もありません。ただ、今回ファイナルで対戦した相手、ケンタッキー大学とはなかなか対照的なチームではあります。

ケンタッキー大学はNBAでのHCもあるジョン・カリパリHCの強烈なリクルート活動の下、ドラフトの年齢制限さえ無ければ高卒でNBA入りしてそうな逸材ばかりを集め、しかもその殆どが1年だけ在学してさっさとアーリーエントリーでNBAへ向かってしまうという、まるでNBA予備校状態です。この大学においては最早上級生は2浪、3浪、4浪してるようなもんですね。実際今回のチームはなんと先発全員が1年生というミシガン大学Fab5以来の偉業を達成してみせました。その中でもビッグマンのジュリアス・ランドルは豊作と前評判も高い2014ドラフトでトップ5ピックが期待されています。

対するコネティカット大学は裏腹に、高校時代から名のある選手を集めた訳ではありません。それどころか、このチームには高校生エリートバスケ選手の勲章、マクドナルドオールアメリカンの該当者がいません。NBA選手が結構な確率で選ばれているこのチームに選出された選手無しでNCAAトーナメントを制したチームは、実に2002年のメリーランド大学以来の快挙であります。

つまり、このファイナルは将来のNBA行きを半ば約束されたようなエリート達と、強豪校ではあってもNBA入りは簡単ではなさげなメンバーとの対戦だったと言えます。勿論、カレッジで結果を出してNBA行きを勝ち取る選手もいますから一概には言えませんがね。

そんなコネティカット大学を今回頂点へと導いたHCは、実はまだ41才という若さです。ほんの少し前までNBAで現役を続けていたこの方の名前を聞いて、すぐに名前と顔が繋がる人はそう多くはないでしょう。

ケヴィン・オーリー。ややエディー・ジョーンズ似のこの人はしかし、現役時代に選手としてスポットライトを浴びた事は殆どありませんでした。高校時代のオールアメリカン選出は勿論無く、進学したコネティカット大学(はい、彼はOBなんです)もアーリーエントリーなどせずに4年キッチリ在籍しました。

http://www.basketball-reference.com/players/o/ollieke01.html

そして見ての通り、彼は実に13シーズンをNBAで過ごしたものの、そのキャリアに於いてまともな契約を得た事が殆どありません。そもそも1995-1996シーズン開幕キャンプ参加のためにドラフト外から何とかウォリアーズと契約しながらも開幕を待たずしてウェイヴの憂き目を見て、やむなくアメリカCBAのコネティカット・プライドに加入したところから彼のプロキャリアはスタートしているのです。1995〜1997年の間をCBAで過ごした後に、やっと彼はNBA入りを果たします。しかし、ここからが彼のサヴァイヴァルの日々の始まりでした。

1997-1998シーズンにマヴスでNBA開幕デビューを果たしたオーリーでしたが、そもそもこの1年目時点で彼はマヴスで16試合しか出場していません。彼はシーズン半ば、その年の12月にマヴスをウェイヴされ、10日間契約からマジックと契約。なんとかシーズンエンドまでの契約を勝ち取れたのです。

その後もオーリーはNBAロスター生き残りギリギリのラインを渡り歩きます。短縮シーズンの1998-1999シーズンはキングスで契約→ウェイヴ、その後またもマジックの10日間契約に引っかかりますが今度は生き残れず、契約更新されずにマジックを去ります。私、この時にオーリーの出場試合を見ましたが、正直特に見るべきものは無く、これは出場時間を得るのは難しいな・・・と思った記憶があります。

その後もオーリーは契約→解雇を繰り返します。ざっと纏めると、

1999-2000シーズン→マヴスと契約もシーズン開幕前解雇→11月にシクサーズと契約
2000-2001シーズン→ネッツと契約も12月解雇→12月にシクサーズと契約
2001-2002シーズン→ブルズと契約後、2月にトレードでペイサーズへ
2002-2003シーズン→バックスと契約後、2月にトレードでソニックス(現サンダー)へ
2003-2004シーズン→キャヴスと契約
2004-2005シーズン→シーズン開幕前にシクサーズへトレード


彼はこのシクサーズで初めて安住の地を得ました。彼が2シーズン以上、同じチームでしかもフルシーズンを過ごしたのはこの時のシクサーズが初めてだったのです。ここで彼は2007-2008シーズンまでを過ごした後、キャリアの残り2シーズンはウルヴス、そしてサンダーで各1年過ごしました。ウルヴスではなんとキャプテン役となったオーリーは、現役ラストイヤー、サンダーでもプレータイム以上の影響力があったようです。本当ですかデュラントさん。

“Kevin Ollie, he was a game changer for us. I think he changed the whole culture in Oklahoma City. Just his mind set, professionalism, every single day. And we all watched that, and we all wanted to be like that. It rubbed off on Russell Westbrook, myself, Jeff Green, James Harden. And then everybody who comes through now, it’s the standard that you’ve got to live up to as a Thunder player. And it all started with Kevin Ollie.”

オーリーがサンダーの全てのカルチャーを変えた、だと・・・!現在に繋がるサンダーの繁栄の礎をオーリーが築き上げたとは知りませんでしたよ。凄えなオーリー!なお、キャヴスでオーリーはレブロンのルーキーシーズンを共に過ごしてもいますが、当時キャヴスのGMだったジム・パクソンまでもがオーリーのレブロンへの良い影響について語っております。なるほど、そういう話を聞かされるとオーリーがコーチへと転職したのはむしろ当然のように思えます。

オーリーはNBAを引退すると早速、母校コネティカット大学へアシスタントコーチとして復帰。そして、2012年にヘッドコーチへと昇格します。前任はNCAAトーナメントを3回制覇し、バスケットボール殿堂入りを果たした名将、ジム・カルフーンです。後任にはなかなかプレッシャーのかかる人事ですが、逆に言えば、オーリーは学生時代からカルフーンの指導下でプレーしており、名将の薫陶を受けてきた訳ですね。

一般的に、名選手は名監督たり得ないとされます。それはスター選手は他の選手に出来ない事が普通に出来てしまい、彼らの苦労が分からないからです。こんな事簡単だよ、なんで出来ないんだい?ってなもんですね。選手としてもHCとしても、しまいにゃチーム経営者としても成功を収めてしまったラリー・バードみたいなのは例外オブ例外なんですよ。

その点、NBAで酸いも甘いも噛み分けたオーリーなら全く問題ありませんね。しかもHCに適任なPG出身者と来ています。現役時代には目立たなかった選手がコーチになった途端に成果を挙げるのって、こういう流れなんだなと再確認させられたように思います。

今回のNCAAトーナメント制覇にあたり、現地で大喜びしていたレイ・アレンをはじめとするOB達の喜びようは勿論でしたが、現役・引退含めてNBA球団・選手達がオーリーを祝福するメッセージを出していたあたりにも、オーリーの人柄が現れているように思います。特に驚いたのは、あのアレン・アイヴァーソンまでもがシクサーズで共にプレーしていた頃の画像を引っ張り出してオーリーへのTweetをしていた事でした。

@alleniverson: Congratulations K.O. this couldn't happen to a better person. I'm very excited about you being in the… http://t.co/mmCT7Y0zc0

いやあ、流石にこれはアイヴァーソン本人はやってないんじゃないの、スタッフ的な人が代わりにやってんじゃないのと思わなくもないですが、それにしてもなかなかやりませんよね。

早くもオーリーは今回ファイナルで戦ったカリパリと共にレイカーズの次期HC候補なんて噂も流れてますが、さてどうでしょうか。NBAで流行りの若手で選手と仲良くやれるHCタイプですので、今すぐではないにしてもNBA各チームで今後候補として名前が上がりそうな気はしますね。ただ、彼も母校コネティカット大学への愛着もあるでしょうからなかなか簡単ではないかも知れませんが。

逆に言えば、NBAでのトレンドだった若手HC起用の流れが、NCAAでも始まるかも知れませんね。大学バスケの世界は上下関係がキッチリしていて、コーチの命令はNBAとは比較にならないぐらいキッチリしてます。NCAAのコーチがNBAで失敗するのは、この感覚のままでNBAでも選手に対して厳しく怒鳴り散らしたりして反発を喰らうからなんですよね。その最大の失敗例がスプリーウェルに首を絞められた事でお馴染み、P.J.カーリシモでした。

これからはNCAAでもNBA同様、若くて選手と友達感覚みたいなHCが流行るのかも知れません。なあに、『スクールウォーズ』だって監督若かったじゃないか・・・え、そんなドラマ知らない?なんでや、給食に鯨出て来るのが当たり前やったやないか!(←更なるジェネレーションギャップ)

ともあれオーリーの更なるコーチキャリア成功、そして第二、第三のオーリー登場に期待したいと思います。ACやってるダレル・アームストロングとかどないでしょうかねー。あ、うちのジャック・ヴォーンさんも多分来季から本気出すから(震え声)。

※参考・・・Wikipedia






魔法科高校の劣等生 (13) スティープルチェース編 (電撃文庫)魔法科高校の劣等生 (13) スティープルチェース編 (電撃文庫)
著者:佐島勤
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス(2014-04-10)
販売元:Amazon.co.jp

魔法科高校の劣等生 九校戦編(1) (Gファンタジーコミックススーパー)魔法科高校の劣等生 九校戦編(1) (Gファンタジーコミックススーパー)
著者:佐島 勤
スクウェア・エニックス(2014-04-10)
販売元:Amazon.co.jp

【Amazon.co.jp限定】魔法科高校の劣等生 入学編 1(完全生産限定版)(オリジナルステッカー付き) [Blu-ray]【Amazon.co.jp限定】魔法科高校の劣等生 入学編 1(完全生産限定版)(オリジナルステッカー付き) [Blu-ray]
アニプレックス(2014-07-23)
販売元:Amazon.co.jp