シクサーズ113-108セルティクス
ラプターズ110-100バックス
ウィザーズ114-93ヒート
ボブキャッツ95-93ホークス
ブルズ108-95マジック
ロケッツ104-98スパーズ
ペリカンズ101-89サンダー
レイカーズ119-104ジャズ
グリズリーズ97-91サンズ
ウォリアーズ130-120ウルヴズ


今日はもうさ、この話するしかないでしょう。

フェニックス・サンズ。昨季にはナッシュを放出してチームは再建期に入り、ドラフト高順位指名権の入荷を待つモードに入ったこのチームが今季開幕前にプレーオフ争いに参入すると予測した人間は極めて少数派だったはずです。そりゃそうです、何しろ開幕前にわざわざ順調に活躍が見込まれていたゴタートを、故障で今季の出場は無いと見込まれていた(そして実際プレーしなかった)エメカ・オカフォーと交換したのですから。

しかし、サンズファンはシーズンを諦めてはいませんでした。特に、ここ日本においてはそうでした。その中心にいたのは言うまでもなく、日本のサンズファンの今や精神的支柱といった感さえあるすべすべさんでした。私と同じく'90年代から同じチームを応援し続けてきたすべすべさんは、明らかにチームが今流行りの言葉になっているタンギングモードに入っていると知っていても、「普通に応援したいんだ!」とこれを拒否。断固としてチームがシーズンを捨てずにプレーオフ進出を目指して戦う事を望んだのです。

幸いにも、チームの思いはすべすべさん達と同じでした。新任HC、ジェフ・ホーナセックはプレシーズンマッチ時点で既に、オールスターなど1人もいないこのチームを順調に仕上げていました。ゴタートがプレシーズンマッチ後、開幕前にわざわざトレードされたのも、恐らくはタンギングが上手くいかなくなる事を危惧したサンズフロントの考えによるものだったでしょう。しかし、サンズファンにとって幸せな事に、それはあまり意味を成しませんでした。

結論から言えば、ホーナセックHCは名将でした。明らかに勝利を期待されていなかったはずの戦力を纏め上げ、開幕早々にスタートダッシュを決めてリーグを驚かせます。しかも、彼らはシーズン序盤だけの快進撃だけに終わりませんでした。サンズはその後も勝ち星を重ね、ハイレヴェルと言われたウエストにおいてプレーオフ圏内をひた走り続けたのです。



今季のサンズは選手達の才能を引き出す事にかけては本当に素晴らしい仕事をしたと思うんです。特に一度はNBAを離れ、やっと復帰したもののペイサーズでは今ひとつ結果を残せなかったこの人、ジェラルド・グリーンがここまで花開くと誰が思ったことでしょう。この動画だけ見るとただのダンクだけ野郎と思われそうですが、今季の彼のシュートは3ポイントまで含めて対戦相手にとって脅威そのものでした。

彼だけではありません。オールスター選出かとさえ思われた程のブレイクを果たしたゴラン・ドラギッチ、クリッパーズから移籍して一気に化けたエリックブレッドソー、マーキーフとマーカスのモリス双子兄弟、ネッツの実弟メイソンと共にブレイクしたマイルズ・プラムリー、謎の長身長距離砲チャニング・フライ、'06年指名ながらユーロでプレーを続け、昨季からNBAデビューを果たしていたP.J.タッカー、4シーズンでこのサンズが6チーム目という若き苦労人イッシュ・スミス・・・サンズの主力メンバーは本当にプレーオフ争いをするとはなかなか考え難い選手ばかりでした。ホーナセックHCは彼らの才能に光を当ててみせたのです。

しかし、オールスター級を欠く絶対的エースの不在、そして新たなチームの核となりつつあったブレッドソーの故障による長期離脱などの不安材料が徐々にサンズの貯金を削ります。ブレッドソーの穴を埋めるべく、ナッシュ=ダントニ時代の特攻隊長レアンドロ・バルボサ船長が帰ってきたサンズではありますが、いつしかサンズはプレーオフ進出を争う競争に巻き込まれていきました。

そしてサンズはマヴス、グリズリーズとの三つ巴でプレーオフ枠を争う事となります。何の因果か、サンズはこのシーズン最終盤に両チームと直接対決するスケジュールになっていました。まずマヴスがサンズに勝ち、西のプレーオフ7番目のイスを得ます。



そして最後、8番目のイスを賭けたサンズとグリズリーズとの戦いは終盤まで縺れました。しかし、最後はザック・ランドルフ神からマイク・コンリーへの逆転3となるゴッドアシストパス、ゴッドハンドによる無慈悲なスティール、そして神の見えざる手による謎の押し込みFGにより4点のリードを奪ったグリズリーズがサンズの更なる反撃を許さず、遂に決着。グリズリーズがプレーオフ進出を自力で決めたのです。

結果として、サンズはライヴァルチームとの決戦2回によりプレーオフ進出の戦いに敗れた訳です。しかし、考えようによってはこれほど明確にプレーオフ争いが決着した分、ある種スッキリした感はあると思います。ウチの方が強かったはずなのにー的な未練は断たれた訳ですからね。

今季のサンズは1999-2000シーズンにリーグを席巻した「ハート&ハッスル」のオーランド・マジックの再来そのものだったと言えます。オールスターがいない上にわざわざトレードで弱体化されたロスター、明らかに再建フェイズで勝ちを期待されていないチーム、実績皆無の新人HC、そして誰もが予想し得なかった快進撃と、届かなかったプレーオフ最後の出場枠。残り1試合で47勝という成績を、しかもハイレヴェルな競争が繰り広げられたウエスタンで残した事を考えると、今回のサンズの成果はあの時のマジック以上だったと言えるでしょう。

あの時のマジックからはドック・リヴァースHCが、当時最強を誇ったレイカーズを率いていたフィル・ジャクソンを抑えてコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。プレーオフ不出場チームからコーチ・オブ・ザ・イヤーが選出されたのはこれが初めての事です。そして、私は今季2回目の選出が当然あるべきだと思います。それぐらいのご褒美があって当然じゃないですか?47勝でプレーオフを逃したなんて、それはもう逃してないのとほぼ同価値ですよ。MIP、6thマン等々、他にもサンズから選出される可能性のあるアワードはありそうですね。

また、このメンバーでこれだけの成果を残せてしまった事実は、FAに於いて凄まじくプラスに働きます。実際ハート&ハッスル明けのマジックはFA大人気チームと化し、あのダンカンまでもが一時は真剣にマジック行きを考えた程です。結局はグラント・ヒルとトレイシー・マクグレディーがやって来ましたが。サンズもこれから大物FA選手達の行き先としてかなり魅力的な選択肢になるはずで、タンキングをしなかった事で得られなくなった高順位ドラフト指名権の分はそこで埋まると思います。私がタンキングしないならしないでアリだと思っていたのはこういう展開を期待していたからなんですが、今回はマジックでなくサンズがそれをやってのけた訳ですね。

サンズの今季の戦いは終わりました。しかし、開幕前にはサンズファンとチーム以外誰も予測し得なかっただろう快進撃のことはきっと長く覚えていると思います。サンズが再びバークリーやナッシュがいた頃のように強豪への返り咲きを果たした時、きっと今季、2013-2014シーズンが礎となったと言われる事でしょう。その瞬間を見ていられたファンは幸せです。

サンズファンの皆さん、サンズ復活の日は近い、というより殆ど復活したようなものです。太陽はまた高く昇ろうとしています。ウエスタンの競争は更に激しさを増す事でしょうが、いつかファイナルで戦える日が来る事を楽しみにしております。





Ladies & Gentlemen: The Best of George MichaelLadies & Gentlemen: The Best of George Michael
アーティスト:George Michael
Epic(1998-11-09)
販売元:Amazon.co.jp

Twenty FiveTwenty Five
アーティスト:George Michael
Epic(2006-12-18)
販売元:Amazon.co.jp