グリズリーズ(1勝)111-105サンダー(1勝) (OT)
クリッパーズ(1勝)138-98ウォリアーズ(1勝)


はい、明らかに激戦コースのウエスト2戦がシリーズの星を分けました。正直2勝2敗までは確定じゃないスかね、こりゃ。勝負の分かれ目は先に王手をかける第5戦かな?なーんて思ってたらここから片方のチームが3タテで決めてしまう事もあるのがプレーオフなんですがね。

http://www.nba.com/bulls/history/bulls-center-joakim-noah-named-2013-14-kia-nba-defensive-player-year.html
http://espn.go.com/chicago/nba/story/_/id/10817297/joakim-noah-chicago-bulls-named-defensive-player-year

さて、いよいよプレーオフ進行と共にシーズン各賞が発表され始めました。まずは一時ドワイトが独占していた賞、ディフェンシヴ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー。選ばれたのは12.6得点11.3リバウンド5.4アシストというスタッツの選手。あれあれSFかな?長身ガードかな?クリス・ウェバー的なパスに秀でたポイントフォワードタイプかな?



いいえ、彼はDPOY受賞における近年のトレンド通り、センターでした。ジョアキム・ノアが、マイケル・ジョーダン(1988年受賞)以来となるブルズ史上2人目の受賞者となったのであります。ここでジョーダンの名前が出て来るあたりがもう色々ビックリですよ。なお投票2位はロイ・ヒバート、3位はデアンドレ・ジョーダンと完全にセンターの賞になってますね。ヒバートのシーズン後半の失速が無ければもっと接戦になったかも知れませんが、125人の記者のうち100人がノアに投票という圧勝でした。

今季のノアはディフェンス面での貢献は勿論ですが、アシスト増が凄まじいですね。実は昨季時点で2.5→4.0アシストと前年から伸ばしてきてはいたのですが、今季は更に上げて5.4アシストです。その伸びがチームの大黒柱、デリック・ローズの欠場と同タイミングなのは、言うまでもなく偶然ではありません。何でもセンターでこれだけアシストしまくってだのはヴラデ・ディヴァッツ(SACなど)以来らしいですね。

重ねて今季は長年共にプレーしてきた生え抜きの仲、ルオル・デンまでもがトレードで移籍。ノアにかかる負担は更に激しくなりました。それでもブルズは今季もプレーオフに戻って来たのです。しかも低調なイーストとは言えど第4シードですからね。今回の受賞はそんなノアの頑張りに対する敬意の現れだろうと思います。

勿論、ノアはこの賞を得るに相応しい選手です。上の動画を見ても分かりますが、レブロンのドライヴを巧みに防ぐフットワークとポジショニングはセンターのそれから逸脱してます。これはスウィングマンの動きですよ実際。オラジュワンかよ!

しかもノアは只今29才、そろそろヴェテランの域に達しつつあるこのタイミングでキャリアベストシーズンを送っているんです。オールNBA1stチーム入りも夢ではありませんからね。

ドワイトはすっかり選考対象から離れたんかいという疑問も無くはありませんが、ノアの受賞は異論無し。プレーオフでは現在ウィザーズ相手に苦労してますが、チームのエースを失い、更に主力を放出したシーズンとは思えないブルズの頑張りはノアあってこそ。マイケル・ジョーダン王朝時代とは全く異なる、しかし何だか好感の持てる今のブルズがどこまで通用するか。正直優勝するには足りないピースが多いのは百も承知ですが、やれるとこまでやって欲しいですね。ノアのトリプルダブルとか期待してますよー。





Yellow Magic OrchestraYellow Magic Orchestra
アーティスト:YMO
Epic /sony Music(2003-10-19)
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