☆現地5/12

ヒート(3勝)102-96ネッツ(1勝)
ブレーザーズ(1勝)103-92スパーズ(3勝)

☆現地5/13

ウィザーズ(2勝)102-79ペイサーズ(3勝)
サンダー(3勝)105-104クリッパーズ(2勝)


ネッツ、勝てると思ってたんですがキビシイですねー。レブロンにプレーオフでのキャリアハイタイ記録となる49得点を沈められ、早くも王手をかけられてしまいました。しかも次のゲームは@マイアミ・・・これは詰んでしまったかも知れません。

一方のブレーザーズは3連敗から何とか1本返しましたね。こちらも次がサンアントニオでのアウェーゲームという無理ゲーではありますが、意地は見せて欲しいと思います。まだまだ分かりませんよ!多分・・・。

ウィザーズは粘りましたというかペイサーズが自爆した感が無くはないですね。ゴタートがFG13/15で31得点16リバウンドの一方でヒバートは4得点2リバウンドと久々にダメモード炸裂。さて、次はワシントンでの試合なんですがまだ縺れるかな?

そしてサンダーはこれは負けかと思いきや、まさかの逆転勝ちで王手。いやー、これは分からんですわ。とはいえ次はロスでの第6戦ですし、やっぱ最終戦まで行く予感しかしないですね。

さて、今回はHCバナ。実は今季は珍しい事にシーズン中のHC更迭は至って少なく、ピストンズを追われたモーリス・チークスのみでした。これは即ち、今季黒星ばかりだったチームは元々大きく負け越す事は想定内だったから慌ててクビにする必要は無かったという事です。上位チームも基本的には大きく予想を裏切り下位に低迷するというようなケースは稀でした。私はネッツがシーズン中にキッド、シーズン後にその後任とHCをまた2回クビにすると踏んでいましたが、あの怒涛の出遅れにも拘らずネッツはキッドHC体制で今季を戦い抜こうとしております。

ただ、やはりシーズン中にクビが飛ばなかった分、ここに来て次々とHCのクビがウルトラマンタロウぐらいの勢いで吹っ飛び始めました。えー、この喩えが分かるあなたは間違い無く昭和の人間ですね。



まずは既報のようにニックスがウッドソンHCを、レイカーズがダントニHCをそれぞれ放出。ダントニは解任ではなく辞任となってますが、まあ希望退職みたいなもんですね。またウルヴズはエイデルマンHCが遂にチームを去る事となりました。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/10922478/mike-brown-fired-coach-cleveland-cavaliers

そしてもっとも最近クビになったのはマイク・ブラウン。レブロン時代の2010年に続き、ブラウンは同じキャヴスをこの短いサイクルで2度クビになってしまったのであります。あれ、ダントニ呼んで来て組ませるとかって噂が一瞬流れてた気がするのですがあれはなんだったのか。なお、主にレブロン時代の成果ですがブラウンはキャヴス史上2位となる305勝を挙げております。因みに1位はレニー・ウィルキンスの316勝で、3位がビル・フィッチの304勝、4位がマイク・フラテロの248勝だそうです。


http://espn.go.com/los-angeles/nba/story/_/id/10892128/mark-jackson-coach-golden-state-warriors


プレーオフ進出したチームでもHCのクビが飛ぶ可能性はあります。ただ、前フリの噂が飛んではいたものの、本当にウォリアーズがマーク・ジャクソンHCを解任するとは正直ビックリしました。何しろウォリアーズをプレーオフまで導いた成果は明らかにジャクソンの手腕によるものです。ただ、戦術ウォッチャーからはジャクソンのタイムアウトの取り方含めて戦術諸々疑問視する向きも多かったりはしました。ただ、解任の最大の原因はフロントとの不和だったようです。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/10926335/detroit-pistons-pursuing-stan-van-gundy-coach-head-basketball-operations
http://espn.go.com/nba/story/_/id/10927128/golden-state-warriors-make-another-run-steve-kerr

実は上掲の各チームのうち、最初に後任HCの人選に動いたのはニックスでした。フィル・ジャクソン球団社長がウッドソンHCの後任として交渉したのは現在解説者を務めるスティーヴ・カー先生。なるほど、ブルズ後期3PEATを経験した彼ならトライアングル導入に適任かと思われます。

ところがカー先生を候補としたチームは他にもありました。それがウォリアーズで、カー先生はニックス入りを確定させませんでした。そこに、更にウォリアーズHC候補として新たにスタン・ヴァンガンディの名前が挙がったのであります。ええ、マイアミ・ヒート、そして我らがオーランド・マジックを率いた名将が遂に現場復帰の可能性が出て来た訳ですね。一時はこれで決まりかなと思われました。

ところが、まだひっくり返りました。ピストンズがスタンにアタックしてきたのです。しかも、ピストンズの条件はなんとHC兼バスケットボール部門の社長!この条件をスタンはウォリアーズにもぶつけたようですが、ウォリアーズは首を縦に振りませんでした。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/10930909/detroit-pistons-hire-stan-van-gundy-coach

結局、スタンはピストンズを選択。5年3500万ドルという高額待遇はウォリアーズとの取り合いになったためでしょうか。スタンも流石にこれはスルー出来なかったようです。ただ、マジック時代のACは軒並みボブキャッツ改めホーネッツに籍を置いているので、コーチ陣をどうするかは要検討ですね。面倒だから兄にジェフ・ヴァンガンディも呼んで兄弟舟体制でどうや(棒)。

また、スタンはヒート時代にはシャック、マジック時代にはドワイトと揉めた人です。シャックには「マスター・オブ・パニック」と揶揄され、ドワイトとは解任を要求したって話でドワイトの株が一気に下がったのは記憶に新しいところですね。コーチとしての手腕は500戦以上指揮したHC中でも歴代6位となる.641の勝率が示す通りですが凄まじく口うるさいのが選手から嫌われる原因でして、実際何かのアンケートでもプレーしたくないHC1位に選ばれてましたw 中にはマジックでのレディックみたいになかなか出番を貰えずに一時は不満を口にし、トレードまで要求しながら後には心酔し、ドワイトとスタンの対立が表面化してからは完全にスタンの側に立ったという例もありますがね。

ともあれ、才能は確かにありながら歯車が全く噛み合っていないように見えるピストンズでスタンの手腕が生きるかどうかはこれからです。既に制限FAのグレッグ・モンロー移籍は確実という情報もありますが、まだ若くて今ならスタンの言うことを聞きそうなアンドレ・ドラモンドを軸にどんなチームを作るか楽しみではあります。ドワイトの能力を今まで一番発揮させたコーチは間違いなくスタンなだけに、今度はドラモンドがオールスター級センターに飛躍しても驚いてはいけませんよ。

http://espn.go.com/nba/story/_/id/10929407/utah-jazz-plan-gauge-john-stockton-interest-open-coaching-job

さて、最後にちょっとビックリ情報。ジャズはタイロン・コービンとの契約を終えてこれまたHC後任を探す事になったんですが、なんと後任候補としてジョン・ストックトンの名前が浮上してきました!引退後は解説もやらず、息子のカレッジでの試合ぐらいしかメディアにも登場する機会が少なかったストックトンでしたが、最近彼にしてはメディアで見かける機会が増えたなとは思っていたんですよ。やはり、バスケへの情熱冷めやらぬものがあったんでしょうか。

古株ジャズファンならばこの人選に異を唱える事は難しいどころか不可能でしょうね。今までコーチ経験は皆無だとはいえ、名将ジェリー・スローンの元で長年プレーしてきたという経験はサンズでいきなり結果を出したホーナセックHCと同じ、いや年数的にはむしろ上です。

ジャズに他に候補がいるかは知りませんが、ストックトンがノーと言わない限りこれはもう決まりだと思います。ストックトン対ホーナセックのHC対決とか、ジャズファン悶絶ものでしょうね。次代を担うPGとしてトレイ・バークという新たな人材を得た今、ストックトンは彼の素晴らしい教師となる事でしょう。いやー、これは本決まりになるのが楽しみです。

しかし、HCって本当に因果な稼業ですよね。マイク・ブラウンは2010年以降キャヴスで2回、レイカーズで1回クビになってますし、スタンにしてもマジックであれだけ色々ありながらの現場復帰です。あの大激戦ウエストで2年連続プレーオフ進出を果たしながらクビになるマーク・ジャクソンみたいなケースもあります。いくら高給でもなかなかキッツイ仕事ですよ、これ。

それでも、今回スタンが復職を果たしたように、今回職を追われた皆さんもきっと、また新たな機会があれば喜んでHCの仕事を受ける事でしょう。このおじさん達もまた、真のバスケットボールジャンキーなのでしょうね。去っていった皆さんの復活と、戻って来てしまったマリオ似のヒゲオヤジ、そして新たにこの修羅場に足を踏み入れそうな方々の健闘をお祈りしております。

P.S.

http://sports.yahoo.com/news/steve-kerr-to-coach-warriors--turns-down-knicks-002452432.html

スティーヴ・カー先生、フィル・ジャクソン導師のオファーを断ってウォリアーズと5年2500万ドルで契約。前任者と正反対なコーチになりそうな予感です。ただ、サンズGM時代にシャックが評価したように人当たりは良いのでマーク・ジャクソンみたいな理由で解雇される事は無いと思います。

ニックスは人選が難しくなってきました。ニックスOBにしてブルズ前期3PEATメンバーであり、コーチとしての実績もあるビル・カートライトあたりが私は適任じゃないかと思います。ニックスOBという意味ではマーク・ジャクソンもアリですが、彼だとトライアングルやりたくないんじゃないかな?





BGMBGM
アーティスト:YMO
ソニーミュージックエンタテインメント(2003-01-21)
販売元:Amazon.co.jp