☆現地5/29

スパーズ(3勝)117-87サンダー(2勝)

☆現地5/30

ヒート(4勝)117-92ペイサーズ(2勝)

☆現地5/31

スパーズ(4勝)112-107(OT)サンダー(2勝)


はい、「NBAどうでしょう」生収録の晩(日本時間5/30)時点ではまだ4チーム残っていたんですが、一気に進んでしまいましたね。これで長い長いシーズンのフィナーレとなるカードも決まってしまった訳です。つーことで、まずは答え合わせであります。

☆カンファレンスファイナル

・イースタン

IND VS MIA
予想4-3→現実2-4


やっぱりハードル高かったっすねえ・・・orz

ヒバートは全く駄目ではなかったですけどやはり不安定でしたし、ウェイドは衰えるどころかFG上げて来るし、ここに来てラシャード・ルイスは復活するし。特にレイ・アレンとラシャード・ルイスの2人で得点しまくった第5戦では往年のシアトル・スーパーソニックスコンビの復活にちょっと感動を覚えてしまいましたよ。

ただ、ペイサーズではランス・スティーヴンソンが漢を見せたなと私は感じました。レブロンへの耳元息吹きかけとかあごタッチとかフラグラントファウルとか色々やり過ぎた感も無いではないですが、特にあの第6戦で唯一闘志を持ってヒートに相対したのはランスだけだったんじゃないかとさえ思いました。実際得点面でも必死にペイサーズを牽引するのみならず、体格が全く違うレブロンに徹底的に密着マークしてみせたのです。試合後、わざわざレブロンがランスを呼び止めてハグしたのはレブロンがランスを認めた証拠です。チーム内で仲が悪いとか色々言われているランスですが、私はペイサーズはなんとしてもこの人を引き止めるべきじゃないかと思いましたね。

・ウエスタン

SAS VS OKC
予想4-3→現実4-2


正直言うと第6戦はサンダーがまた勝って最終戦まで縺れると見ていたんですが、スパーズがアウェーで決めてしまいましたね。第6戦は見てましたが、4Q残り4分台まで我慢してダンカンをベンチで休ませ続けたスパーズと、デュラントを50分以上出し続けた、出し続けざるを得なかったサンダーの差が4Q終盤とOTで出てしまったように思います。そうじゃなきゃ、4Qの最後でデュラントがあんな倒れ方しませんよ。あれは足に来てしまったんだと確信してます。

サンダーはイバカが故障を押して活躍することで、やっぱり彼との再契約は間違っていなかったということを証明出来たように思います。後はハーデン離脱後の新たな得点源ですが、そこはレジー・ジャクソンが頑張ってました。いずれにせよ、デュラントをもっと休ませられるベンチの拡充が必要でしょうね。デュラントをビッグマーケットにさらわれないためにも、引き続きサンダーには頑張って欲しいです。ダンカンがいなくなればウエストの覇権はサンダーに移る可能性大なのですから。

つー訳で今回予想は勝ち上がりのみ片方正解でありました。だからヒート勝ち上がりにしとけば一応両方的中だったのに、と言われそうですがしゃあありませんな。だって無難過ぎてつーまーらーなーいー。

では、ファイナル予想行っちゃいますかね。

☆ファイナル

MIA VS SAS


遂に来てしまった2年連続の対戦。スパーズはなんとこれがチーム史上初の2年連続ファイナル進出です。対するヒートはこれでとうとう4年連続のファイナル。1年目にマヴスが勝ってなかったら4連覇寸前でした。スリーキングスに勝った唯一のチームとして、今のところマヴスファンは胸を張って良いと思います。

先日「NBAどうでしょう」でジャズファンの西尾瑞穂さんと意見が一致したのですが、この対戦はブルズ対ジャズのファイナルに被るところがあります。実は2年連続ファイナルで同じカードというのはあの時('97・'98)以来だったりするのですね。

あの時、特に2回目の対戦時はジャズ優勢という意見が多かったのです。しかし、そんな意見に対してある記者は「君たちは、本当にあのマイケル・ジョーダンが負けると思っているのか?」と反駁しました。結果はご存知の通り、ブルズに凱歌が上がったのです。西尾さんもあの時のブルズとジャズに、今のヒートとスパーズが被ると仰ってます。私も今のレブロンにはジョーダンに近いものを感じざるを得ません。

レブロンは既にジョーダンと同じ域に達しつつある、これは事実でしょう。将来今の時代はレブロンの時代だったと言われるのはほぼ確実です。それぐらい今のレブロンは圧倒的です。正直、私はヒートに勝てる可能性のあるチームはプレーオフで極めて少ないと思ってました。東ではペイサーズにしか実質期待していませんでしたが、そのペイサーズもあの通り自滅してしまいました。

となると、もうスパーズしかないと思うんですよね。あの時のブルズとジャズに図式は極めて近いですが、異なるのはあれがヴェテランチーム同士の激突だったのに対し、今回はヒートの方が幾分若いこと、そしてスパーズがビッグ3によるヴェテランチームであるのみならず、実はカワイ・レナードに代表される若さのブレンドが巧みであることです。特にレナードの成長は著しく、彼ら若手の成長がビッグ3はじめヴェテラン勢の衰えをフォロー出来ている感があります。レブロンに相対するディフェンダーとしてレナード、ディオウ、ダニー・グリーンと3枚カードを持っているのもスパーズの強みでしょう。

そして、後はHCの技量です。相手によって戦術を切り替え、アジャストしてしまうスポルストラHCの手法は見事なまでにパット・ライリーの忠実な弟子だなと感じますが、あれに相対する事が出来るのはポポヴィッチHCだけなのかも知れません。いやー、スポルストラHC就任当時すぐクビになるとか言ってて正直すまんかった。

昨年同様、今回も接戦だと思います。しかしホームコートアドヴァンテージを持つのはスパーズで、しかも今年からフォーマットは2-3-2ではなく2-2-1-1-1。つまり最初のホームゲームをスパーズが落としたとしても、第3〜5戦で一気にヒートのホームで押し切られたりはしないと思われます。移動が大変ではありますがね。

共に満を持しての再戦だけに、今回も簡単には終わらないでしょう。ということで予想は4勝3敗。そして勝つのは・・・スパーズで行きます。'00-'02のレイカーズ以来絶えて無かった3PEATか、ダンカン王朝おそらくは最後の煌きかですが、私はダンカンがビル・ラッセル同様最後の最後にもう一度栄光を掴むと予想することにします。かつてダンカンがそうやってデヴィッド・ロビンソンの花道を飾ったように、今度はダンカンが自らの花道を飾る、そう予想しましょう。

レブロンとダンカン、これはレジェンド同士のファイナルです。スリーキングス体制で連覇中の脂が乗り切ったリーグを代表するスーパースターと、シャック&コービー全盛期に被りながらも実に4回も優勝の美酒を味わってきた静かなるレジェンド。どちらが勝つにしても、心してその勝負を見守ろうじゃありませんか。





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