スパーズ(2勝)111-92ヒート(1勝)

いやー、本当にこのファイナルは分かりません。マイアミに戦いの場を移しての第3戦、しかもヒートはホームコートアドヴァンテージを奪って勢いついているだろうとばかり思っていたらまさか過ぎるスパーズの大攻勢で試合はスタート。一時はFG成功率90.5%という信じ難い高確率で試合を完全に支配し、前半終了時点でも実に75.8%。これはマジックが'09年に樹立した75.0%を更新するNBA記録です。おう、マジックそんな記録持ってたんかいと。

案の定後半になるとヒートがこの差を詰めてきましたが、結局スパーズがリードを守って見事に逃げ切り、かくてスパーズがホームコートアドヴァンテージを奪回。マイアミでのファイナル初戦で出鼻を挫かれたファン達も早々に会場を後にしたのであります。カワイ・レナードはキャリアハイの29得点!いやー、やっぱり今回も長期戦になりそうですねえ(歓喜)。

さて、こうファイナルが縺れてくるとひとつ気になるのが、今回からファイナルのフォーマットが代わる事。昨年まではプレーオフの他のラウンドが2-2-1-1-1だったのに対して、ファイナルだけが2-3-2のフォーマットでした。これはファイナルが東西カンファレンスの優勝チームの対決になるので都市間移動が大変であることが大きな理由でした。他にもそれに付随してメディア側も対応に追われる(ホテル予約など)といった副次的な事情もありましたが、今季からNBAはファイナルも2-2-1-1-1のフォーマットに変更する事になりました。メディアの移動について今回はチャーター機を用意するという気の配りようですよ。

ただ、やはり我々としてはこのフォーマット変更がファイナルの結果に影響を及ぼすのでは?という事です。そりゃですね、我らがORLみたいに0勝4敗とか1勝4敗とかでサクサクとファイナルが終わるチームにはあんまり関係無い話ですよ(つД`)

でもですね、'10年のBOS vsLALとか、'13年のMIA vs SASみたいな僅差の死闘を見てしまうと、やっぱり影響あるんじゃないかなと考えてしまうのが人情ってもんです。これはもう仕方ありませんよね。

http://www.usatoday.com/story/sports/nba/playoffs/2014/06/06/nba-finals-format-heat-spurs/10033681/

こういう時、すかさずデータを引っ張り出すのがアメリカのメディア。過去29年のデータを早速調べ上げてきました。即ち、ホームコートアドヴァンテージを持つ側のチームがファイナルの2-3-2フォーマットでシリーズに勝つ確率は72.4%。これに対して、他のラウンドでの2-2-1-1-1フォーマットで上位シードチームが勝つ確率は75.8%。おお、やっぱり2-2-1-1-1フォーマットの方が上位チームに有利ナンダネー。

いや待たんかいワレ。私、Twitter界隈でこの議論が出始めた時に絶対こういう誤った比較データが出てくると思ったんですよ。だってそうじゃないですか、プレーオフの全ラウンドを試算に含めてしまうと、実力差が明確な1stラウンドのシリーズが計算の対象になってしまいます。1stラウンドが7戦勝負になったのが2003年以降なので、これは十分統計に影響してしまいますね。また、カンファレンスセミファイナルだって結構実力差のある対戦が有り得ます。これでは純粋なフォーマットの差を比較検討するのに適当だとは思えません。以上の理由により、私はフォーマット比較をするのであればカンファレンスファイナルの結果のみを見るのがベターではないかと考えたのです。流石にここまでラウンドが進めば相当実力差が詰まってきますからね。





はい、ここでマササ・イトウさんの登場です。この通り、カンファレンスファイナルだけに絞っての調査をやって下さいました。すると上位シードチームの勝率は一気に下がってなんと65.5%!しかもここ10年では5割になってしまいました。ということはやっぱり2-2-1-1-1は上位シードチームに不利なんや!

いや、そう結論付けるのも早計なんです。だって、カンファレンスファイナルは同じカンファレンス同士の対戦。レギュラーシーズンで3〜4試合は必ず毎シーズン対戦してるんですから相手の手の内は良く分かってるチーム同士の対戦なんですよね。なので、シードの上下関係無く今回のヒートや3PEAT期のブルズみたいなチームは勝ち上がって来る事が多い訳です。それに対して、ファイナルのカードはレギュラーシーズン中2試合しか対戦がありませんし、互いに連続ファイナル進出を果たしでもしない限り2年以上連続して対戦する事も叶いません。この差はちょっと無視出来ないと思うんですよね。

ということで、残念ながら結論は出ません。データを見る限りは2-3-2の方が上位チームに有利に見える、というところまでが限界で、後はこれから2-2-1-1-1フォーマットになったファイナルの推移を見守るしかないのでしょう。

ただ最後に1つだけ。私、先程カンファレンスファイナルは勝手知ったる対戦だから下位シードの方がより有利になるのでは、と申し上げました。そして今回は2年連続MIA vs SASということで、互いの手の内はよく知っているはずです。となると、2-2-1-1-1になって有利なのはもしかしてヒートの方・・・?さて、どうなる事でしょうか。まあ私はスパーズの予想立てちゃったけどな!







TECHNODONTECHNODON
アーティスト:YMO
ユニバーサル ミュージック (e)(2011-07-26)
販売元:Amazon.co.jp