さて、レブロン以下FAの話は一旦置いてドラフト話に戻ります。というのも、私が前々回エントリーにて予想したORLのドラフト指名権トレードアップ話が、なんと現実にESPNに噂として出て来ました。

http://www.orlandosentinel.com/sports/blogs/magic-basketblog/os-mbb-orlando-magic-cleveland-cavaliers-trade-rumor-20140624,0,4835552.post

ORL←1位指名権
CLE←4・12位指名権+アフラロ


基本線はこうで、後はどう肉付けするかという話です。どうやらORLは同じ条件をMILにも持ちかけているそうですが、恐らくMILはこれを飲まないでしょう。MILはエグザム指名も考えているようですが、4位では彼を取り損ねるリスクがあるからです。

CLEの1位指名権については現在PHIが3位指名権+タデウス・ヤング、UTAが5位指名権+アレックス・バークス+デリック・フェイヴァースをオファーしているようですが、CLEはこれらのオファーには興味無さげ。PHIが3・10位指名権両方差し出す覚悟ならORLといい勝負になるかも知れません。その場合はアフラロとヤング、どっちがいいのかという議論になって来るのでしょう。ただ、更に追加材料を出すのであればORLの方が材料は豊富だと思います。

さて、まず問題なのが果たしてここまでORLがトレード材料を差し出す必要があるのか。実際、Twitter上でもこのトレードの噂については評価が真っ二つ。やれやれとけしかける側、絶対やめて!と止める派と綺麗に分かれています。何しろ放出するタマがあまりに多いですからね。

ただ、双方にメリットが無い話ではありません。ORLはとにかくフランチャイズの柱が欲しいのです。オラディポのウェイドないしウエストブルック級の覚醒でも無論構わないのですが、やはり将来に渡ってNBAの顔となり得るポテンシャルを秘めたウィギンスのような存在を狙いに行きたいのはやまやまでしょう。

一方のCLEにとっては、確かにみすみす
1位指名権を明け渡すよりはウィギンスかジャバリ(最新情報ではこの2択に絞りつつエグザムも検討しているようですが)を取りに行く方が賢明だとは思います。レブロンが来てくれる確証でも無い限り・・・。

ただ、1位指名権の代わりに4・12位指名権、更にアフラロとなればSGのアップグレードは確定。更に1巡目前半の指名権で複数ポジションの補強も出来ます。トレードついでにORLに不良債権を押し付ける事も可能でしょう。チームとしての底上げはかなり期待出来ますよ。SF?C?何ならORLからトバイアス・ハリスないしヴーチェヴィッチまで搾り取るのも手かも知れません。そういう既存の計算出来る戦力を引っ張る事で、たとえばエンビードみたいな選手をCLEがドラフトするリスクも下がる訳です。

http://sports.yahoo.com/news/magic-could-try-move-top-191138378--nba.html

http://www.orlandosentinel.com/sports/blogs/magic-basketblog/os-mbb-rob-hennigan-answers-draft-questions-20140625,0,6236565.post

なお、ORLの敏腕ヘニガンGMはトレードアップ及びダウンの可能性を認めています。特にトレードアップについては「It's difficult.」と正直に述べつつも互いのチームのニーズ次第だとも言っていますね。そう、トレードは結局は互いのニーズの問題なんです。

複数の1巡目指名権が勿体無い?元々はドワイトを出して増やした指名権、ドワイトに代わるチームの柱を得られるなら安いものです。アフラロにしても28才、今はまだフランチャイズの柱が定まらないORLには必ずしも旬なタイミングではありません。

ORLは今すぐ勝つ事よりも先を見ています。一方アーヴィングの再契約が控えるCLEは割と早く結果を出す事が求められています。このギャップが、ORLに吉と出る一発大逆転トレード実現の引き金となる事を願っております。

P.S.

別のトレード来ました。

http://probasketballtalk.nbcsports.com/2014/06/25/report-knicks-near-trade-to-send-tyson-chandler-raymond-felton-to-dallas/

NYK←ホセ・カルデロン、サム・ダレンベア、シェーン・ラーキン、ウェイン・エリントン
DAL←タイソン・チャンドラー、レイモンド・フェルトン


NYKはダレンベアの契約をバイアウトする事で380万ドルのサラリーのところ180万ドルに圧縮可能です。また、カルデロンを取ったというのはFAのガソル兄獲得の布石かも知れませんね。キャップ空いてないけど。

DALは優勝時のセンターを取り戻して再び勝ちに行く構えですな。うん、ダンカンとスパーズばかり讃えられる昨今ですが、ノヴィツキーとマヴスの軌跡もそれに続くものです。1stラウンドでのSASとの激戦を見れば分かるように、まだノヴィツキーだってやれるんです。タイトルコンテンダーとして今一度の再浮上、楽しみにしてますよ!



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