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300万ヒット行きました。ありがとうございます。

2009年05月

王制打倒成る!マジック圧勝で'95年以来のファイナル進出でござる!!の巻

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マジック(4勝)103-90キャヴス(2勝)

'95年、ペイサーズとの激闘続きだったカンファレンスファイナルの第7戦終了後、マジックのメンバーはコート上で喜びを爆発させていました。1stラウンドでセルティクスに3勝1敗し(※H誌最新号でジョージ・リベイロ氏が、セルティクスはプレーオフでマジックに勝った事が無かったと書いていましたが誤りです。まあ原稿書く時間が無かったのでしょうね)、カンファレンスセミファイナルではジョーダン復帰のブルズに4勝2敗。そして名将ラリー・ブラウンとレジー・ミラー率いるペイサーズに4勝3敗で、遂に球団史上初のカンファレンスファイナルに駒を進めたのであります。後程ペイサーズのメンバーから「相手の前で喜び過ぎだろ」とクレームが来たのも良い思い出ですね。

あれからもう14年になります。ファイナルでロケッツに4タテスウィープ負けを喫し、次の年は完全復活したブルズにまたも4連敗。そのオフにシャックがレイカーズへと去ってから、マジックの運命は暗転したのでした。エースとして負担が集中した結果としてのペニーの故障、そして離脱。ハート&ハッスル。ヒル&T-MAC体制の確立、そして失敗。T-MACの離脱。フランシスの加入と再トレード。1stラウンドも突破出来ない日々は昨季やっと終わりを告げました。そして今季、飛躍の時が来たのです。

そんなマジックのシーズンは、しかしセルティクスとキャヴスの存在に隠されてきた感があります。今季にしても一時リーグトップに立ちながら、ネルソンの怪我で調子を崩し、その間に再逆転を許してしまいました。プレーオフに入れば入ったでアップセット候補No.1に挙げられたり、KG抜きのセルティクスとのカンファレンスセミファイナルでも今ひとつ信頼されなかったり。極め付けが、今回のカンファレンスファイナルでした。

http://espn.go.com/nba/playoffs/2009/matchup/_/teams/magic-cavaliers

ESPNの事前予想でも、シーズン中マジックが2勝1敗と勝ち越しているにも拘わらず、10人の専門家全員がキャヴスの勝利と予想。4勝1敗と予想する向きが4人もいたのです。いや、でもまだこれは良いですよ。もっとひどいのはこれ。



ESPNさん、これはないわー。レブロンとコービーのパペット人形しか用意してないとか。ドワイト、カーメロの分も用意するのが筋だろって思いますね。レブロン対コービーの対決が見れればいい、他の2チームはてきとーに負けてろって感じですかね?非常に感じ悪かったです。そんな調子ですから、今日の第6戦前にもレブロンにしかマイク向けないわ、第5戦のキャヴスが調子良い場面しかリプレイ流さないわ。えーと、これってクリーヴランド専用放送でしたっけ?

ともあれ、第6戦はオーランドでの開催です。実際にここでキャヴスに止めを刺せなければ、第7戦はアウェーゲーム。いかなアウェーが得意なマジックでも、そうそうクリーヴランドには行きたくありません。やるならここ、オーランドでキングを倒すしかなかったのです。先発陣はもちろん両者いつも通りでございます。

1Q、試合開始2分を待たずしてヴァレジャオが2ファウル。ドワイト相手に良い仕事をこなす彼がいない間にドワイトはオフェンスリバウンドをガシガシ奪ってはキャヴスのリングに叩き付けます。一方のレブロンも絶好調で、シュートというシュートを次々と決めてきました。が、外のシュートもマジックは好調な上に、外れてもドワイトが拾ってくれると来ています。マジック優位で進む試合展開、しかしQ終盤にザービアックの3、そして自ら外したシュートのリバウンドを押し込むレブロンのラリー・バード級プレーで1Qは30-25で終わりました。

2Qに入ってもマジックの優位は続き、じわじわと点差を広げていきます。お得意の3、早過ぎるトランジションでキャヴスのディフェンスが対処出来ない間にドワイトのダンク。対するレブロンは2Q、得点が完全に止まったのです。58-40という圧倒的な大差で前半を終えたマジックに、満員御礼札止めの観衆はスタンディングオヴェーションでチームを称えたのでした。



こういう試合展開だとだいたい後半に入ると反撃喰らうよなーと思ったら案の定でして、3Qに入るなりキャヴスはレブロンのアシストでモーの3、モーのアシストでウエストのレイアップ、そしてモーのアシストでレブロンの3と8-0のラン。しかし、マジックはすぐさまタイムアウトを取ると5-0のランで返します。その後もモーが頑張って10点差まで迫ったものの、ドワイトのダンクがイルガスカス4つめのファウルとなる3ポイントプレーに繋がるわ、タコルーとピートラスの3が来るわでキャヴスを近付けません。3Qが終わってみれば86-70、キャヴスは2点しか差を詰める事は出来なかったのです。

4Q、ピートラスの3とドワイトのランニングジャンパーで91-70としたマジックは、キャヴスがたまらずタイムアウトを取った間にファウルの嵩んだドワイトを一旦休ませます。なおもモーの3、ドライヴィングレイアップで迫るキャヴスに、しかしマジックは再びドワイトを出しました。ルイスの3、タコルーのジャンパー・・・キャヴスはマジックを捕まえられません。そしてレブロンは再度マジックディフェンスの前にフリーズしたのです。この試合、レブロンがインサイドへ切り込みドワイトとぶつかっても、今までの試合のようにファウルを得る事はなかったのです。これはヴァンガンディーの第5戦後のアピールが効いたのか、それとも今までのレブロンへのジャッジ優遇の帳尻合わせだったのでしょうか?

残り4:23、ようやくレブロンが4Q初の得点を得たのはドワイトのルーズボールファウルを誘って得たFTでした。しかも彼は、1本外してしまったのです。この時点で17点差、敗北を受け入れられなかったのでしょうか?対照的にドワイトはファウルを受けても着実にFTを決めていきます。なおも諦めずにウエストの3やヴァレジャオのレイアップで返すキャヴスに対し、ドワイトは軽やかなスピンムーヴでヴァレジャオを抜き去り、スラムダンクを見舞ったのです。勝利を確信した場内はもう大フィーヴァーです。そして試合終了の時は迫りました。



かくて試合は終わりました。セント・ジョセフ大学時代のチームメイトだったネルソンとウエストがハグしながら言葉を交わしあいます。ドワイトもまたキャヴス選手と健闘を称え合いました。しかし、そこにレブロンの姿はありませんでした。彼はすぐロッカールームへ戻り、素早く着替えるとヘッドホンを耳にさっさとチームバスへ乗り込んでしまったのです。もちろん、マスメディアの取材に答える事はありませんでした。・・・気持ちは十分分かりますが、私はちゃんと敗北を受け入れ、マジックの選手達とも語り合った上でメディアの取材にも応じて欲しかったです。昨季、セルティクスに敗れた際も彼はそのような振る舞いを取ったようですね。まあ今回はマジックファンの合唱に一層イラついたせいかなとも思うのですが。



http://www.nba.com/games/20090530/CLEORL/boxscore.html

ドワイトはこの大一番にプレーオフキャリアハイの40得点!そして14リバウンド4アシストです。オフェンスリバウンドを再三奪ってのダンク、そして16本中12本を沈めたFT。正にフランチャイズを背負って立つ選手として申し分無い活躍を見せましたね。特にここに来てFTがキッチリ入ってるところが努力の跡が見えて素晴らしいです。ルイスがFG6/13、3FG3/7で18得点8リバウンド2スティールと続きました。タコルーはFG3/12で実は今ひとつなシューティングで10得点、しかし7リバウンド5アシスト。アルストンはFG5/16でしたが3ポイントは3/7で13得点4リバウンド2アシスト2スティール。リーがFG4/7の8得点4リバウンドでした。

ベンチからはピートラスがFG5/10、3FG4/7で14得点5リバウンド2アシスト2スティール。A.ジョンソンとゴタートは0得点でしたがまあ良しとしましょう。バティー、レディック、ルー、フォイル、リチャードソンはDNPでした。キャヴスではレブロンが25得点7リバウンド7アシスト、そのレブロンより長く出場したウエストが22得点4リバウンド3アシスト2スティールでした。なお、H誌で杣友さんが激押ししていたジョー・スミスはDNPでした。だからキャヴスは負けたのかと(笑)。

http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=290530019

マジックはこれで、このプレーオフで相手を90点以下に押さえ込んだ試合は9戦全勝。また6試合のシリーズで62本の3ポイント成功はNBAタイ記録です。またキャヴスはシーズン65勝以上して優勝出来なかった史上3つ目のチームとなったのです。圧倒的な強さを誇った今季のキャヴスでしたが、マジックのホームでは0勝5敗に終わったのでありました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4218786

また、ビッグベンことベン・ウォーレスが引退を考えている事を認めました。これが現役最後のゲームになるとすれば、ちょっと寂しい気もしますね。マジックでの「ハート&ハッスル」が飛躍のきっかけになった彼ももう34才、残念ですが衰えは隠せません。最終的な決断はまだでしょうし、引退を発表したとしてもまた声が掛かる気はします。

かくして、ファイナルはマジック対レイカーズのディズニー対決となりました。シャックをかつて引き抜き、ジョーダン後の覇権をもマジックから持ち去ったと言えなくもないレイカーズとの対戦とはなかなか因縁を感じます。思えばマジックのプレーオフの相手はここまで、マジックの兄貴分チームと言って良いシクサーズ、NBA最多優勝回数を誇るセルティクス、次代を担うライヴァルたるキャヴス、そして今度はセルティクスと並ぶNBAのビッグネーム、レイカーズです。こんな豪華なカード、そうは続かないと思うんですよ。

しかもマジックは今季62勝のセルティクス、66勝のキャヴスをプレーオフで撃破したわけです。残るは65勝のレイカーズ。これを勝てば、今季60勝したチームを3つ共撃破する事となります。本当にキャプテン翼並みの勢いで今季を代表する強豪と総当りのマジック、決勝の日向小次郎じゃないや、コービー・ブライアント率いるレイカーズとの対決スケジュールはこうなりました。

http://blogs.orlandosentinel.com/sports_magic/2009/05/nba-finals-schedule.html

レイカーズがホームコートアドヴァンテージを持つので、第1・2戦はL.A.での開催になります。6/4とややスケジュールが空きますので、互いに疲労は考えなくて良いでしょう。ファイナルの予想?まあ言わなくても皆さん想像ついていらっしゃると思いますが、カンファレンスファイナルの予想答え合わせと共においおいアップしたいと思います。


http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-sportsmagic-cavaliers-notes-31053109may31,0,4909212.story


なお、ネルソンがファイナルでの復帰を考えている事をお伝えしておきます。気持ちは分かります。まあ流石にスミスGMが許さないと思いますが・・・。それに今このタイミングで万全でないネルソンが復帰する事はチームにもデメリットが多いですしね。

今はしばし、地元観客達同様に14年振りの美酒に酔いましょう。そして14年前には届かなかった頂に、今度こそマジックが辿り着けると信じたいと思います。ファイナル出場を果たすも1勝も出来なかったあの日、あの時の借りを返す時が来ました。頂点に辿り着くまであと、4勝です。







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エディー・ジョーダン、シクサーズへ/田臥、マヴスキャンプへ/火星人、ウィザーズへ

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http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4216449

ウィザーズを率いていた智将、エディー・ジョーダンがシクサーズの新HCに決定です。うむ、これは手強いかも。彼ならブランドを生かしつつ今のチームの良さも打ち消さないような戦術を繰り出しそうな気がします。

なお、同じくジョーダンを狙っていたキングスはポール・ウエストファル、トム・シボドー(現セルティクスAC)、カート・ランビス(現レイカーズAC)にも合う意向。マイク・フラテロも興味を示しているそうです。何気に人気ですね、キングスのHC職。プレーオフ出場は当面難しいとは思いますが。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4217198

こちらは既にスポーツ紙などでも取り上げられましたが、田臥勇太が日本代表でのプレーを辞退し、NBA挑戦を再開する事となりました。私はてっきり、田臥がわがままを言って勝手にアメリカへ帰るのかと思いましたが、マヴスが田臥を来月のキャンプに招待したようですね。うん、そりゃあ仕方無いなと思います。高校時代の恩師の為もあって日本のJBLへ戻って来たのに、その恩師が解雇されたでは尚更ですね。

個人的にはこれがESPNの記事になったのみならず、ヘッドラインに上がって来た事に驚いています。結構注目されてるんですかね、田臥?今度こそNBA定着を目指して頑張って欲しいです。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4195465

最後にサム・キャセール。遂に引退し、ウィザーズにてACとして働く事となりました。ロケッツでいきなり新人離れしたプレーとルックス(失礼)で優勝に貢献する活躍を見せたキャセールはロケッツ2連覇でいきなり2つのリング持ちとなります。ええ、マジックが2連覇時のファイナル対戦チームだったんですよ。バークリーとのトレードでサンズへ出された後はマヴス、ネッツと渡り歩いてバックスへ。ここではレイ・アレン、グレン・ロビンソンと共にBIG3を形成し、ジョージ・カールHCの元でイーストの覇権を伺いました。SLAM誌でお馴染みののスクープ・ジャクソンが、ヒル&T-MAC時代のマジック優勝を予測したのに対し、ケヴィン・ガーネットが「彼らがミルウォーキー(・バックス)を倒せると本当に思うかい?」と言ったという逸話が残っています。そんなバックスも'00-'01シーズンにはそのマジック、ホーネッツを倒してカンファレンスファイナル進出を果たすも、アイヴァーソン率いるシクサーズとの7戦に渡る激闘の末に敗退。

'03年には孤軍奮闘していたKGを助けるべく。スプリーウェルと共にウルヴス入り。KGとのBIG3でチームは躍進、キャセール自身もキャリア唯一のオールスター出場を果たしました。そして、7年連続1stラウンドの壁を越えられなかったチームは一躍カンファレンスファイナル進出、レイカーズと2勝4敗まで行ったのです。

スプリーウェルとの再契約がこじれてウルヴスが急降下した後、'05年にクリッパーズへ。そして'08年にはクリッパーズの契約バイアウトでセルティクスに加入、3つ目のリングを獲得しました。今季は結局1試合も出場していないので、実質キャリアの最初と最後でリングを得た形になりますね。

なお、ウィザーズの新HCはフリップ・サンダース。ウルヴス時代のHCだった彼がキャセールをアシスタントに迎えるのは非常に納得が行く人事ですね。現役を離れても、きっとお得意の軽妙なトークで我々を引き続き楽しませてくれることでしょう。お疲れ様でした、そして引き続き頑張って下さいませ。



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コービー「お先に」

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レイカーズ(4勝)119-92ナゲッツ(2勝)

最後は圧勝ですか。レイカーズ、2年連続にしてチーム史上30回目のファイナル進出であります。ナゲッツはホームで逆襲かと思ったのですが残念でした。

しかし、今季開幕時点でナゲッツの大躍進を予想出来たヒトがいかほどいたでしょうか。当のナゲッツファンにしてからがキャンビー放出でかなりブルーな気分だった訳でして、その穴がネネとアンダーセンでこれだけ埋まった事がまず驚異でした。

そしてビラップスですね。ピストンズが彼を出した事自体が今にして思えば大サプライズでした。そして、移籍するなりナゲッツをここまでやれるチームに引き上げたというのが更に素晴らしいです。そう、シーズン開幕後の移籍でこれなんだったら、開幕前からチームにいる来季はどうなるのか、って話ですよ。

キャンビー放出でもなおオーヴァー気味なサラリーキャップ状態で、アンダーセンなどの再契約問題もあり、決して楽なシーズンオフではないのも事実ですが、1stラウンドを突破出来ない閉塞感ももうありません。ナゲッツの将来図は明るいなと思う次第であります。

ともあれ、これでファイナルのカードは半分決定しました。レイカーズの30チーム目の対戦相手は既に王手を掛けたマジックか、メディア期待のキャヴスか。決着の時が近付いてきました。

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キング、意地のトリプルダブルでシリーズ敗退阻止でござるの巻

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キャヴス(2勝)112-102マジック(3勝)

第4戦の記事で、レブロンとナイキ、ドワイトとアディダスという関係性について触れました。レブロン・ナイキ連合軍から見て、アディダスは今や不倶戴天の敵な訳です。ええ、今や。

D誌最新号の記事にもなっているようですが、レブロンは元々アディダスに囲われていました。彼が在学していたセント・ヴィンセント=セント・メアリー高のユニフォームはアディダスが提供していたのです。そしてレブロン本人はアディダスプロモデル、そしてT-MACのシグニチャーモデルの、彼専用にカラリングされたものを着用していたのです。高校生にして、既に彼の扱いはNBAのスター級でした。

しかし、ナイキが全てを覆します。ある日から突然、チームのユニフォームはナイキ製に切り替わり、バッシュもまたナイキになっていたのです。何が起きたかは子供でも想像がつくでしょう。ナイキは札束で頬っぺたをしばき倒し、レブロンを高校ごと引き抜いてしまったのです。えげつない?いえいえ、ナイキは投資に見合うと判断したから全力で行ったまでであり、その判断が正しかった事は最早明らかです。

レブロンとアディダスには、そういう過去もある訳です。勿論、ナイキとレブロンの関係が万が一悪化すれば、アディダスは両手を上げて彼を歓迎する事でしょうね。そして、レブロンが高校時代に履いていたプロモデルを彼の母校カラーで再発するに違いありません。KGやコービー、ダンカンみたいに契約会社を変える選手もいますからね。未来にはどうなるか分かりませんよ?

そんなレブロンとナイキの野望は今や、アディダスを履くNo.1センター率いる青色軍団に崖っぷちまで追い込まれました。しかしレブロンは恐らく、この厳しい状況下にあってなお望みを捨てていないと思われます。確率がどうとかは彼の耳に入らないはずです。スーパースター、それもリーグトップの看板役者ってのはそういうものであります。ええ、ガチで彼はここから3連勝するつもりでしょう。それぐらいのメンタルタフネスを彼は持っているから、あの年でバスケ雑誌の表紙を飾れるのです。

オーランドでの2連戦を終え、会場は再びクリーヴランドへ戻りました。マジックの売りはアウェーでの強さ。王手をかけて乗り込むマジックと、追い詰められたキャヴスでは一気に決まる可能性もあるかと思っていましたが、試合開始早々に正反対の展開が待っていました。

先発陣は今までと全く変わらないのにも関わらず、いや、だからこそでしょうか?第1・2戦の再来を見るかの如く、キャヴスが序盤圧倒的な確率でシュートを沈めていきます。対するマジックはファイナルを意識して固くなり過ぎたかガタガタ。いきなり22点差がついたのには正直吹きましたね。あらあら、今日はもう終戦っスか?と思った途端にマジックもやっと正気を取り戻したかのようにチームが機能し始めます。

今までは後半にやっと追いついていたマジックでしたが、この日は前半だけでたちまち差を詰めていきます。1Q終了時は18-35だったというのに、マジックは前半終了間際に「最高額砲」(2ch愛称)ことルイスのレイアップ、そしてほぼブザービーターの3ポイントで55-56の1点差まで迫って前半を終えたのです。しかもこの段階でヴァレジャオもイルガスカスも3ファウル。この勢いなら今日決めてしまえるかな、と思ったんですけどねー。

この追い込みの勢いでそのままリードを奪えれば良かったんですが、ここから試合は一気に膠着します。3Q当初こそ6点のリードを取ったものの、その後はもうずっとシーソーゲーム。その間にドワイトのファウルは嵩んでいったのです。そしてこの膠着状態は、4Qになっても変わりありませんでした。

4Q残り4:45、93-94。しかしこの時点でドワイトは5ファウル。そしてここからキャヴスは走りました。まずレブロンのアシストでギブソンが3ポイント、次いでレブロンが自らジャンパーをヒット。93-99となったこのピンチにあって、しかしマジックのオフェンスは沈黙。そこへ、キングが止めを刺しに来ました。インサイドへ切り込んだ彼はドワイトから6つ目のファウルを奪う3ポイントプレーを決めたのです。残り2:22、93-102。決定的です。

マジックもピートラスがヴァレジャオから3ポイントプレーをもぎ取ったものの、残り2分を切っての96-102では遅きに失しました。そこへ更にレブロンのジャンパー、そして決定的だったのがレブロンからのパスでヴァレジャオがゴタートから3ポイントプレーを奪ったこと。いかに3ポイントが得意なマジックでも、最早追いつくのは無理というものでした。かくしてキャヴスは第5戦という速さでホームでのプレーオフ敗退という最悪の事態を免れ、ファイナル進出へ望みを繋いだのです。


http://www.nba.com/games/20090528/ORLCLE/boxscore.html


というより、これは最早危険な兆候ととらえるべきでしょうね。キャヴスはレブロンのトリプルダブル(37得点14リバウンド12アシスト)だけでなく、遂にチームメイトからのスコアリングがキッチリ出来ました。何しろ、必勝発言で男を下げたモー・ウィリアムズが遂に24得点と当たり、イルガスカスもFG6/8で16得点と貢献、ベンチスコアリングの問題もギブソンの11得点(3FG3/4)で些か改善されました。要するに、シーズン中のキャヴスのフォームを取り戻しつつある、という事です。

一方のマジックですが、ドワイトは結局24得点10リバウンドでした。タコルーはFG10/18の3FG2/5で29得点6リバウンド2スティールで頑張りましたが、クラッチタイムでの貢献が珍しく乏しかったですね。最高額砲さんは残念ながらFG4/13で15得点8リバウンド、しかし何故か4スティールでした。リーは9得点3スティールとそこそこ頑張りましたね。アルストンはFG1/10で3得点4アシスト止まり・・・。明らかに第4戦の好成績で調子乗ったでしょ、これ。ベンチはいつものピートラスが13得点でしたね。

この敗戦でキャヴスは首の皮一枚繋がったどころか、「あと2勝すればいい」という自信を持った感があります。レブロンなら「1-3から3連勝してファイナルへ進出し、また伝説を作ってやる」ぐらいは思っていることでしょう。マジックは「あと1回勝てばおk」などと思っていたらもう1勝も出来ずに終わってしまいかねません。「次はホームだし」?キングと戦う限り、ホーム寄りの笛などありません。ことジャッジに限れば、全試合アウェーみたいなもんです。試合後のヴァンガンディーHCの台詞はもうご存知ですか?

"If he gets in the paint, it's automatically a foul. One of the things we have to do, we can't keep putting him on the line 20 times a game. We have to find a way to stop that."

「he」、つまりレブロンがペイントに入れば、自動的に(マジックの選手が)ファウルだ。我々がやらねばならないことのひとつは、レブロンを1試合に20回もフリースローラインに立たせ続けられない、ということだ。それを止める方法を見つけなければ」

審判への間接的な批判&プレッシャーですね、分かります。ヴァンガンディーGJ!マゲッティー同様に恵まれた体格を生かしてインサイドに切り込んではFTで得点を稼いでいる彼ですが(この日もゲームハイのFT19本)、レブロンの場合は相変わらず笛の鳴る基準が低いから困ります。まあ、私はギブソンが出てきてモーが生き返った事の方がより心配ですが。

次の第6戦、本当に必殺の気合を持ってかからなければマジックは一気に3勝3敗の五分で最終戦はアウェーという袋小路に追い詰められます。ここで大事なのは第3・4戦と同じくマジックの勝ち試合パターンに持ち込むこと。そしてレブロンだけが孤軍奮闘していた感が強い第1〜4戦のモードにキャヴスを押し戻してしまう事ですね。今日はレブロンにかき回されてしまった感のあるマジックのディフェンスラインですが、彼がインサイドに無理矢理切り込みに行くか、ジャンパーを打つしか無くなるモードに追い込めばマジックの勝ちパターンが戻ります。慌てる事はありませんが、危機感は無くさず、今度こそキッチリ勝ちに行ってファイナル行きの切符を勝ち取りたいものであります。このまま3連敗→レブロン伝説の踏み台モードだけは勘弁な!



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ドワイト、テクニカルファウル取り消し

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http://sports.espn.go.com/nba/playoffs/2009/news/story?id=4210088

なんじゃそれって感じですかね。カンファレンスファイナル第4戦、ヴァレジャオに抱きつかれながらボールをねじ込み、ヴァレジャオと違う方向を向いて「おっしゃあ!」みたいなポーズを決めたらテクニカルファウルという、かなり酷い笛を吹かれたドワイトでしたが、このテクニカルファウルが取り消しとなりました。これでドワイトの今プレーオフ累積テクニカルファウル数は5に戻された訳です。

これはおそらく、高まる審判批判へのフォローという面がひとつ。もうひとつは恐らく、このままマジックが勝ち上がった場合、チームのエースがテクニカルファウルの累積でファイナルの重要な場面で出場停止、といった場面を作りたくないとリーグが考えているからだと思われます。この累積テクニカルファウルによる出場停止でエースを欠いた方が負け、ファイナルの勝者がこのペナルティーで事実上決したりする事があったら、これ程締まらないファイナルもそうはないでしょう。

また、ぶっちゃけビジネスの事も頭にあるでしょうね。考えて下さい、仮にマジックがファイナルに出場出来たとして、ドワイトが出場しない試合があったら視聴率にどれだけ響く事か。同じ事はコービー、カーメロ、レブロン皆に言える訳です。スター選手が優遇されるのにはそういう背景も当然あります。

NBAとしてはレブロン対コービー、またはレブロン対カーメロのファイナルを期待していたことでしょうが、それも今やキャヴス敗退の危機で風前の灯。であるならば、事前の策としてイーストからファイナル進出が濃厚なマジックのエース、ドワイトに盛り上げて欲しい。そんなドワイトのテクニカルファウルが嵩むのは避けたい・・・そういう判断が無かったとは言い切れませんね。

理由や思惑はどうあれ、これでドワイトは些か気が楽になった事でしょう。それでも、あとテクニカル1回で出場停止の危機、ぐらいの気持ちでゲームには臨んで欲しいと思います。短気を起こして得する事は殆どの場合まずありません。それをドワイトも今回のプレーオフで学んだはずです。1stラウンドでのダレンベアへの肘打ち事件、カンファレンスセミファイナルでのアルストンによるツッコミどつき事件。結果的にどちらもシリーズを勝ち抜けましたが、一歩間違えばあれらのファウルが致命傷だったかも知れないのです。まだ若いマジックのメンバーですが、そういった面は大人になってプレーして欲しいですね。

ともあれ、明日の第5戦はクリーヴランドでのゲーム。3勝1敗の勢いを失う事無く、このまま一気に決めてしまって欲しいところですね。

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もう一つの「伝統」

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レイカーズ(3勝)103-94ナゲッツ(2勝)

カンファレンスセミファイナルでマジックが運良く倒した古豪、ボストン・セルティクス。東の古豪代表がセルティクスなら、西の古豪代表は勿論ロサンゼルス・レイカーズと決まっております。

マジックに続き、そのレイカーズも王手をかけました。プレーオフ史上でもまだ4度しか無い、1〜3Q全て同点で進行したこの試合でしたが、最後はレイカーズが勝りました。もっとも、ナゲッツのジョージ・カールHCは審判がレイカーズ贔屓だとこぼしていました。マジックのアレを見ているだけに、簡単に否定出来ない自分がいたりします。

ともあれ、2勝2敗のタイから先に王手を掛けたシリーズでレイカーズが負けた記録は、'69年ファイナル、対セルティクス戦を最後にありません。確率問題だけなら、マジックVSレイカーズの可能性は極めて高くなった訳です。

17回の優勝、不滅の8連覇・・・セルティクスの記録は圧倒的ですが、リーグ創成期のミネアポリス・レイカーズ3連覇、ベストオフェンシヴセンター、ウィルト・チェンバレンとNBAロゴのモデル、ジェリー・ウエストを擁した史上最強チーム、カリーム・アブドゥル・ジャバーとマジック・ジョンソンを中心に一世を風靡した「ショータイム・バスケットボール」、そしてシャック&コービーの3PEAT・・・レイカーズの歴史はセルティクス以上に綺羅星の如く並んだスターの輝きに満ちていると言えるでしょう。

そう、ミネアポリス時代からレイカーズの伝統はリーグを代表するビッグセンターを擁している事でした。ジョージ・マイカン、チェンバレン、カリーム、シャック、皆殿堂入りを済ませているか、間違い無く殿堂入り確定の選手達です。

レイカーズが怖いのは、ビッグセンターの必要性を知り尽くしているのか、ありとあらゆる手段を用いて他球団からビッグセンターを引き抜いてしまう事。チェンバレンはフィラデルフィア・ウォリアーズから、カリームはミルウォーキー・バックスから、そしてシャックはオーランド・マジックから。昨季グリズリーズからガソルを獲得した手腕もなかなか鮮やかなものでしたね。

私はレイカーズが次に狙っているのはドワイトだと思っています。ドワイトが他球団に移籍する噂が流れるなら、間違い無くレイカーズは常に真っ先に名前が上がる球団でしょうね。マジックとしてみれば、シャックに続きまたしてもレイカーズにチームの柱を持って行かれる訳には行かないのです。

マジックとレイカーズが本当にファイナルで対戦する日が来れば、レイカーズはビル・ラッセル、モーゼス・マローン、ロバート・パリッシュ以来のオールスターセンターと対決する事になります。その結果、レイカーズは一層ドワイトが欲しくなるのかも知れませんね。バイナムという逸材を得た事ですし、たまには自前でビッグセンターを育てて欲しいものですな。

ともあれ、いよいよプレーオフも大詰めですね。勿論、キャヴスとナゲッツのプレーオフはまだ終わった訳じゃありません。キャヴス、と言うよりレブロンはこのまま事実上のスウィープ敗退と言われかねない、レギュラーシーズンの輝きを全てほろ苦い思い出にしかねないような終わり方を決して潔しとしないでしょうし、ナゲッツだって2連勝の可能性は低くありません。マジックがセルティクスの不敗神話を破ったように、ナゲッツがレイカーズのジンクスを破らないと誰が言い切れるでしょうか。

カンファレンスファイナルも東西揃って王手が掛かった最終局面。王手を掛けた方がそのまま寄り切るのか、掛けられた方が土俵際の粘りを見せるのか。決着の時が迫りました。

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ファイナルへリーチ!キング&キャヴス完全KOへあと1勝でござるの巻

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マジック(3勝)116-114キャヴス(1勝)



ジュリアス・アーヴィング。この名前を出しても、誰なのか分からない向きもそろそろ少なく無い事でしょう。NBAのライヴァルリーグとして誕生したABAの看板を背負い、ABAがNBAに吸収合併された後はシクサーズで華麗なプレーを披露した、マイケル・ジョーダンのアイドルとしても有名なスーパースターの一人、通称Dr.Jです。ジョーダンがダンクコンテストで再三決めてきたレーンアップのダンクは彼がオリジナルであります。軽やかに舞い上がるアフロヘアーの勇姿、時に見せる独創的なムーヴ。彼の存在が当時のブラックカルチャーへ与えた影響力は非常に大きかったのです。人気という点に於いてはマジック&バード時代到来まで図抜けていましたし、セルティクスとレイカーズが支配した'80年代においてさえ、彼の率いるシクサーズは優勝争いに絡み続けたのです。

しかし、そんな彼でしたがNBAで優勝の美酒を味わう事がなかなか出来なかったのです。シクサーズ加入時にはオールスター満載のゴージャスなロスターに加わりながら、ビル・ウォルトン率いるブレーザーズの前にファイナルで敗退。その後もファイナルでルーキーのマジック・ジョンソンにやられて敗退したり、カンファレンスファイナルでセルティクスの前に散ったりと苦難の道は続いたのでした。

一昨日からフリを続けてきた私がレブロンに被って見える選手、それはレブロンと同じSFであり、同じく時代を代表するスターだったDr.Jだったという訳です。無論、プレースタイルは違います。しかし、彼が今立っている状況はあまりに近過ぎるように私には思えるのです。

Dr.Jにもサポーティングキャストはいました。ビッグマンにしてもリング破壊王、ダリル・“チョコレート・サンダー”・ドーキンスを擁していたのです。しかし、あと一歩のところでシクサーズはいつも、より完成されたチームの前に屈し続けていたのです。レブロンも今、Dr.Jと同じような心境に陥り始めているのではないでしょうか?

マジックに2勝1敗と先行を許し、ここで負ければ崖っ淵に立たされるキャヴス。モー・ウィリアムズが第4戦の必勝を約束したのも無理からぬ事でありました。アンソニー・ジョンソンの肘を喰らった(←フラグラント・ファウル1になりました。出場停止はありません)彼が闘志を燃やしたのは分からないでもありません。

http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-sportsmagic-referee-26052609may26,0,282843.story

そんな中、マジックに対する様々な記事が踊りました。一つは地元紙オーランド・センチネル紙が、審判毎のマジックの勝率を調べた記事。先般の第2戦でのモー・ウィリアムズボール投げ付け事件が未だに全くお咎め無しである事実、第3戦で試合終盤、ドワイトの完璧に見えたクリアーブロックが一転してドワイトの6thファウルになった事で、マジックファンの審判不信は頂点に達しつつあります。そんな観客の怒りを上手く記事に反映したオーランド・センチネル紙にリスペクトですな。審判に対するプレッシャーという意味でも極めて秀逸でしょう。

http://online.wsj.com/article/SB124329703234152859.html

そもそも何故そこまでジャッジがマジックに厳しいのか、その可能性を仄めかした記事が、何とウォールストリートジャーナル紙にありました。この記事、かなり冗談めかしているので真に受けるのもアレですがなかなか秀逸です。要するにレブロンが頂点に立ってめでたしめでたしの予定なのに、マジックは空気読まずに何やってくれとんじゃあ、という意味の事が書かれていました。

ナイキの広告を思い起こしてみましょう。「WE ARE ALL WITNESSES」、つまり「我々は皆目撃者だ」。北京五輪で金メダルの栄誉に輝いたレブロンが、次に目指すのは悲願のNBAチャンピオンリング。ほら見てごらん、次はシーズン勝率1位、そしてシーズンMVP。 後はファイナル制覇、そして勿論ファイナルMVP。さあ、思う存分歴史が刻まれる瞬間を目撃し、時代の証言者となるがいい・・・ナイキが言いたいのは、まあそんなところでしょう。

その計画を狂わせつつあるのがアディダスの広告5人衆で今季唯一の勝ち残り、ドワイト率いるマジックというのも何とも皮肉な巡り合わせです。そもそも北京五輪の代表人選にはナイキの意向が反映されている、という説がありました。実際北京で金メダルを取って来た以上、選手の人選に問題は無かった訳ですが、ドワイト以外の全員がナイキのバッシュを履いていたのは事実です。え、ウェイドはコンヴァースだろって?コンヴァースは今やナイキ傘下ですよ。五輪代表の写真撮影の時も、ドワイトの足元はわざと写らないように写真が獲られた、という話もありました。ある意味、ナイキはそういった仕打ちの報いを受けているようにも見えます。

もしも今本当に審判がレブロンと彼のチームに対して異常に甘いジャッジをしているとしても、それはレブロン個人の悪意故では無いでしょう。ナイキ、その他レブロンに優勝してもらう事で潤う会社。彼らが直接的・間接的に圧力をかけている可能性が無いとは言い切れません。そして、もしそうだったとして、それをレブロンが指摘する事は出来ないのです。ゴルフの愛ちゃんとさくらが全く対立する会社のスポンサーばかり付いているのを見れば分かるように、レブロンもまた背負っているものが多いのですよ。

それに、よしんばレブロンがジャッジにより恩恵を受けていたとしても、レブロンという選手の価値には変わりません。審判の判定に関係無く、第2戦のブザービーターはレブロンが自力で沈めたものであり、あれはレブロンの真価を示すものなのです。審判の問題を語る際、そこは外してはならないと思います。

ところでこのウォールストリートジャーナル誌の記事、最後にこんなくだりがあります。マジックがファイナルへ進むだろうと言いつつ、まだ「Witness」ジャージーを脱ぎ捨てず、(レブロン応援の)ヘッドバンドを身に付ける、今や愚かしく見えるけれど・・・と書いた挙句にこの記者、こう書いてますよ。

「Maybe LeBron can pull off a comeback. Maybe the referees will call every foul in Mr. James' favor -- whoops, sorry, they already do that.」

レブロンはきっとカムバックを果たす。審判が毎回ファウルを取ってくれる・・・おおっとごめん、それはもうやってるな、ですって(笑)。審判問題はどうやらアメリカ屈指の経済誌お墨付きとなってしまいました。

http://sportsillustrated.cnn.com/2009/writers/steve_aschburner/05/26/officials/index.html?eref=T1

スポーツイラストレイテッド誌にもマジックファンの心境を書いた記事が載ってて面白いです。以上2本、オーランド・センチネル紙ブログからのご紹介でした。

さてさて、超絶長い前フリになってしまい、「俺は試合結果知りたいだけなんじゃゴルァ」な方には誠に申し訳御座いません。お待たせしました、やっとここから本日の試合経過です。

第3戦のウェイドに続き今度はシャックが見守る中、両者不動の先発陣で臨んだ第4戦、試合開始早々にアルストンが3をヒット、次いでタコルーのアシストでドワイトがアリウープ。8-3と快調なスタートを切ったマジックでしたが、しかしキャヴスも気合が違います。マジックに追いつき、更にQ終盤にはレブロンの3などでキャヴスが先行。21-25で2Q突入です。

2Qをドワイトのダンクからスタートし、3ポイント攻勢でサイド逆転したマジックはしばし4〜5点のリードを保ちましたが、またもキャヴスが追いつき追い越します。そんな中、アンソニー・ジョンソンがギブソンのキックを喰らいました。これは結局テクニカルにはならず、単なるシュート中のファウルとして処理されます。結局このQは、何だか久々な気がするギブソンの3ポイント2本が終盤に決まって50-58、キャヴスがややリードして終わります。ここまでのところ、モーの約束は守られるかに思われました。

3Q、今度はアルストンがいきなり3連続ジャンパー成功。しかも3本目は3ポイントでした。一気に点差を詰めたマジックはこの後一度は押し返されたものの、Qが終わるまでには78-79とほぼ点差の無い状態まで復活。この大一番、またしても縺れ込みそうな戦況と成りました。ただ、残り4:11段階でドワイトがヴァレジャオに半ば抱き付かれながらもレイアップをねじ込み、「どうだ!」とばかりにポーズを2度ほど決めると、テクニカルの笛が吹かれてしまいました。これでドワイトは今プレーオフ6度目のテクニカルファウルとなり、あと1個のテクニカルで1試合出場停止を喰らう事となります。

さて、勝負の4Qはピートラスの3で始まります。アルストンがレイアップと3で続き、更にルイスもジャンプバンクショットをヒット。リーの3が決まった残り7:49時点ではとうとう91-83となり、遂にマジックが余裕あるリードを取りました。しかし負けられないキャヴスもレブロンがインサイドでファウルを取ってはFTを決め、再三3点差まで迫ります。そして残り1:58、ピートラスをドリヴルで振り切ったレブロンが素早くインサイドへ切り込んでボースハンドダンクを叩き込むと試合は96-95、またしても超接近戦へ移行します。

ヴァレジャオ5つ目のファウルでドワイトがFT2本中1本を決めたのに対し、キャヴスはウエストがレイアップを決め、遂に97-97の同点に。アルストンが左コーナーからの3を外すと、リバウンドを取ったレブロンはそのままボールを運ぶとインサイドへまっしぐら。ドワイトに正面衝突すると、彼からFTをもぎ取ったのです。レブロンは1本目をミスしたものの、2本目は決めて97-98。残り1:05、キャヴスが再びリードです。

次のオフェンス、マジックはタコルーの3がリムに嫌われます。このリバウンドもレブロンは自ら掴むとそのまま攻め上がり、今度は3ポイント正面から第2戦の再現とばかりに3ポイント・・・しかし外れ、リバウンドはタコルーの手に。残り20.9秒、しかしマジックはタイムアウトを取らずそのまま攻めます。ピートラスが残り7.9秒に右コーナーから3を放ち、これは外れました。が、リバウンドを倒れ込みながら取ろうとしたウエストの手はボールに触れたものの掴む事はならず、マジックボールに。首の皮一枚繋がったこの場面で、マジックはフルタイムアウト。残り時間は6.4秒となっていました。

一旦ボールを入れ損ねて更に20秒タイムアウトを取ったマジック、タコルーがスローインした相手は、ドワイトをスクリーンで使ってベン・ウォーレスを引き剥がし左コーナー側でフリーになったルイスでした。迷いも無く放たれた3ポイントは見事にネットをくぐりました。残り4.1秒、100-98!またしてもルイスが土壇場で男を見せてくれました。キャヴス、タイムアウト。

と言っても、キャヴスはもうレブロンに託するしかありません。レブロンはボールを持つと、ピートラスのディフェンスを受けながらドライヴしていったら転倒し、ゲームオーヴァーかと思った瞬間、またしても笛が吹かれます。特にハンドチェックが執拗だった訳でもないピートラスのファウルで、残り0.5秒でレブロンはマジックファンの願いも空しく、FT2本を沈めたのです。100-100。しかし、0.5秒残っています。

マジックはタコルーからのスローインでドワイトのアリウープを狙いに行きました。残り時間0.5秒ではこれくらいしか策がありませんよね。しかし、タコルーのロブパスをキャッチするべく飛ぼうとしたドワイトはヴァレジャオにディナイされ、絡み合って倒れます。しかし、今度は全く笛が吹かれなかったのです。これにはドワイトが試合後に"If that was LeBron ... "と口走った程です。このプレーそのものはヴァレジャオの好ディフェンスだったと私は思います。ただ、先程のレブロンへの扱いを思えば、何この格差社会と思わずにはいられません。ともあれ、試合は今シリーズ初の延長戦へ突入したのです。

イルガスカスの代わりにレブロンがジャンプボールに飛んだ延長戦。しかしここでドワイトが暴れました。度重なる審判の冷遇から来るモヤモヤをプレーで吹き飛ばさんと、ダンク2発にレイアップを決めます。ヴァレジャオが6ファウルで退場したのを尻目にピートラスが3で続くと、更にドワイトが今一度タコルーのレイアップが外れたところをティップイン。残り1:12、111-105、今度こそ決まりかなと思いましたが、レブロンがレイアップにFT2本(ドワイト5つ目のファウル。これも普通にドワイトのブロックに見えましたが・・・)を沈め、残り39.3秒にして111-109とまたしても迫ります。

時間をじっくり使ったマジックのオフェンスはビッグベンによるドワイトへのファウルとなります。この大事な大事なFT、しかしドワイトは外しませんでした。2本とも決めた残り21.0秒にて113-109、決定的です。しかもタイムアウト後のレブロンのレイアップはドワイトがブロック、しかしこれはジャンプボールと判定されます。ジャンプボールの結果ボールはキャヴスへ渡り、レブロンはフェイクでドワイトを飛ばすと3ポイントを放ったのです。ドワイト退場とFT3本の王手飛車を狙ったこのプレーはしかし、審判に認められません。しかし、リバウンドはイルガスカスの手に渡り、ピートラスがファウル。イルガスカスもこの重要なFT2本を沈め、残り7.4秒で113-111です。

キャヴスとしてはまず時計を止めるべくファウルするしかありません。残り6.4秒、フリースローラインに送られたのはルイスでした。ルイスは2本とも外さず、115-111。今度こそもう大丈夫かと思ったタイムアウト明け、レブロンがなおも勝利への執念を見せます。残り4.1秒、3ポイントライン左側中央でボールを受け取ると、またしてもクラッチ3ポイントをねじ込んだのです。115-114、まだ分かりません。

残り3.2秒、またもルイスはFTラインに立ちます。今度はFT1本目を外してしまい、116-114に。またしても3ポイントで逆転負けのリスクがのしかかったこの場面、しかしキャヴスにはもうタイムアウトは残っていませんでした。自軍コートエンドからスローインのキャヴスはしかし、レブロンがまたしてもボールを受け取ると一気にコート左へ走り、あらかじめ待っていたイルガスカスをスクリーンに使ってフリーになると、ピートラスのジャンプをかわして執念の3ポイントを放ったのです。が、ボールはゴール左ボードとリムに当たって落ちました。タコルーが両手を掲げます。そう、大熱戦を制してマジックがファイナル進出へあと1勝と迫った瞬間でした。

http://www.nba.com/games/20090526/CLEORL/boxscore.html

ドワイトはFG10/16で27得点14リバウンド4アシスト3ブロック、苦手のFTも7/9でした。得点面で彼に続いたのはFG10/17、3FG6/12で26得点4アシスト2スティールをマークしたアルストン。ここに来て勝負強さが際立って来たルイスはFG5/9、3FG2/4で17得点5リバウンドです。タコルーもFG5/13、3FG2/5で15得点7リバウンド8アシスト、まあ5TO以外はまあまあでしたかね。リーは5得点3リバウンドと地味でした。ベンチは例によってピートラスの3FG5/11(2ポイントFGは2本ともミス)17得点3リバウンドがベストリザルトでした。キャヴスではレブロンが44得点12リバウンド7アシストでしたが、8TOです。FG成功率も13/29ですから良い方では無いですね。勝利確約男、モーは18得点でしたがFGは5/15ですからあまり良い出来ではありません。

ともあれ、これでマジックはファイナルまであと1勝です。もちろん、キャヴスを倒した訳ではありません。次の第5戦はクリーヴランドのホームですし、そこで息を吹き返す可能性も無い訳ではありません。かつてマジックは'03プレーオフ1stラウンドでピストンズを3勝1敗まで追い込みながら3連敗した苦い経験がありますが、それを繰り返す愚は犯せませんね。

第6戦のホームで勝てば良い、なんて甘い意識だけは排除せねばなりません。相手はキング、まだ完全に勝った訳では無いのです。第2戦のブザービーターが無ければスウィープだったなんて仮定はあまり意味はありません。あと1勝し、レブロンを完全に倒さない限りファイナルへの道はまだ開けていないのです。しかし、プレーオフ全ラウンドで激戦を乗り越え成長して来たであろう今のマジックなら、そんな油断とは最早無縁であると信じたいと思います。ファイナルまであと1勝、そして悲願の頂点まであと5勝。今はただ、その日がまもなくやってくる事を信じましょう!

・・・最後に余談です。アーヴィングはキャリアでただ一度、'83年に頂点に立ちました。シクサーズはトレードでオールスターセンター、モーゼス・マローンを獲得、圧倒的な強さでシーズンを終えるとプレーオフ通算僅か1敗というこれまた他を圧する強さで頂点に立ったのです。レブロンがもし将来、故障等で衰える事無くオーランドでドワイトと組む事があれば、その時マジックはこのシクサーズの再来となると思います。・・・もっともこのコンビ結成はレブロンがそれまでにアーヴィング同様、一度も優勝出来なければやっと実現するかどうか、という話ですが。



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ジョーダン後継者達の憂鬱

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ナゲッツ(2勝)120-101レイカーズ(2勝)

現在ベスト4に残っているチームには、マジック以外全てジョーダンの後継者と目される選手がいますね。キャヴスはレブロン、レイカーズはコービー、ナゲッツはカーメロ。ある者は直接ジョーダンと対戦し、背番号をわざわざ彼より1つ大きい数字に改めました。ある者はジョーダンの背番号をそのまま受け継ぎ、ナイキの看板を背負っています。またある者はナイキどころか、ズバリジョーダンブランド契約選手の代表格として頑張っています。

今のNBAでプレーする選手逹にとってジョーダンの存在は依然として圧倒的に大きく、その影響力は並ぶ者もありません。だいたい、現役時代からしてジョーダン2世だのベビー・ジョーダンだのが雨後の筍の如く次々現れた程ですからね。

それは選手だけでなく、評論家、ファン側の意識にも言える事です。評論家達、そして我々ファンはファンでいつか真のジョーダン2世が現れ、あの頃のように再びリーグを支配すると信じている節があります。D誌最新号でレブロンがリーグ最高の選手になったか、というテーマで4者対談がなされていてなかなか面白かったのですが、これなどいい例ですね。ああ、今しがた新宿のタワーレコードで「SLAM」誌を買って来ましたが、これまた表紙はレブロンVSコービー。バスケ雑誌編集者までもがレブロン、そしてコービーをジョーダンの後を継ぐスターと見ている訳です。アイヴァーソンは残念ながらその域に届きませんでしたが、レブロンならやってくれるのではないか・・・まあそんな感じですね。

しかし、小林師範がかつて強調した通り、バスケットボールというスポーツにとって一番大事なのはサイズ、です。コービーは現在のところシャック不在では優勝に手が届いていませんし、レブロンもファイナル進出は果たしたものの、残念ながら4連敗。

今まで、優勝するのには優れたビッグマンの存在が不可欠だったというのがNBAの歴史が語る真実です。セルティクスの8連覇はビル・ラッセルなくしては有り得ませんでしたし、チェンバレンのおかげで遂に悲願の優勝に手が届いたチームは複数存在します。カリーム・アブドゥル・ジャバーもそうですね。彼が引退するや否や、マジック・ジョンソンとレイカーズは優勝の美酒から遠ざかりました。そしてシャック。彼はサンズ以外の在籍全球団を優勝候補に仕立て上げてファイナルへ進み、うちマジック以外の2球団で優勝を果たしました。ほんの少し前の事ですが、皆さんお忘れになりましたか?

これは完全に師範の受け売りですが、NBAを支配して来たのはいつもビッグマンです。ジョーダンのようなガードのスターが過去にいなかった訳ではありませんが、フランチャイズの柱は行き着くところ、やはりビッグマンがデフォルトなのであります。今まで、その例外としてジョーダンの名前がいつも上がっていました。彼だけはそういったビッグマンの存在無しで勝ってきたではないか、と。しかし、それは正確な表現では無いなと最近私は思っています。

ジョーダンにもホーレス・グラントがいました。そしてジョーダンがグラント出奔後のブルズに戻った時、シャック、そしてホーレスのいたマジックに敗れたのは、ジョーダンの復帰まで日が浅かった事だけが原因で無いのは明らかです。そしてホーレスの代わりにやって来た男こそがロドマンでしたよね。背丈こそ6-8しかありませんでしたが、彼は紛れも無くリーグ屈指のビッグマンでした。そう、ジョーダンもやはり優れたビッグマンの助けがあったからこそ、あの圧倒的な強さを発揮出来たんですよ。

翻って今プレーオフを思い出して下さい。ヒートのウェイドは確かに素晴らしい活躍でしたが、ジャーメイン・オニールは残念ながらオールスターの輝きが曇っていました。そしてビーズリーはまだ若過ぎたようです。今プレーオフを勝ち上がっている4チームのうち、キャヴスはイルガスカス、ヴァレジャオ、ビッグベンがインサイドにいます。レイカーズはガソル、バイナム、オドム。ナゲッツはK-Mart、ネネ、アンダーセンですね。

ドワイトを擁するマジックは別にして、この3チームのうち、一番インサイドが充実しているのはレイカーズですね。ジョーダンの後継者3人のうち、コービーがもっともリングに近い位置にいると私が思う所以です。彼は恐らく、シャック離脱後のチーム低迷を見て、相当後悔し、また懲りていると思います。が、同時にシャック抜きのリーグ制覇といい願望は相当なものでしょう。

問題はレブロンとカーメロかもです。彼らはジョーダンがビッグマン抜きで頂点を極めた、という思い込みからまだ脱していない気がするのですよ。むしろジョーダンよりビッグマンの助けを借りずに頂点に立とうとか思ったりしかねません。それに本人がそんな意識から脱したとしても、回りが「いや、ジョーダンは違った」とか余計な事を言いそうです。

私はレブロンとカーメロ、どっちが先に優勝するかと言ったら、このあたりの意識改革が先に出来た方、分かり易く言えばオールスター級のビッグマンと先に組んだ方だと思っています。ボッシュとかヤオミンとか、それこそドワイトとかですね。せめてガソル級。但し、今のビッグベンみたく全盛期を過ぎる前という条件付きです。

かつてジョーダン2世と呼ばれた選手達のその後のキャリアは殆どの場合順調とは言い難いものが殆どでした。レブロン、コービー、カーメロの3人はそういった選手に比べれば幸いにも良いキャリアを重ねていますが、ジョーダンというあまりに高い理想像と比較されるのはむしろここから。コービーは既に強力なインサイド陣と組めている気がしますが、レブロンとカーメロは果たしてどうでしょうか?今のままで頂点を極め、ある意味ジョーダン以上の偉業を成し遂げるか、やはり一級のビッグマンが必要だなと肩を落とすか。カーメロとナゲッツは今日勝ちましたが、レブロンとキャヴスはどうでしょうか?うーん、レブロンの方がどうにも背負っている荷物が大きいように私は思います。リーグのトップスターなのは間違いありませんが、その姿はまるで・・・おっと、その話はマジックが王手をかけたなら明日、そうでなければマジック勝ち上がり後にしましょう。

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ドワイトファウルトラブルでもマジック2勝でござるの巻

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マジック(2勝)99-89キャヴス(1勝)

思えば、マジックが背番号23のスーパースターとカンファレンスファイナルで戦うのはこれが2回目。'95年はカンファレンスセミファイナルで1度目の現役復帰でまだ感が戻らないジョーダンとブルズを4勝2敗で倒したマジックでしたが、翌'96年のカンファレンスファイナルでは激戦との事前予想を大きく裏切り、ロドマンを迎えた最強ブルズに1勝も出来ずに散ったのです。ジョーダン、ピペン、ロドマンのBIG3にロン・ハーパー、クルコッチと戦力充実し倒したブルズを倒せる物は無く、ファイナルで2勝を挙げたソニックス(現サンダー)が大健闘と称えられた程でした。あれを最後に、マジックはプレーオフで1シリーズも勝てない日々が始まったのでした。

あれから暦一回り、今またマジックの前に背番号23のリーグを代表する男がカンファレンスファイナルで立ち塞がっているのです。ただ、今回はややサポーティングキャストが弱いように私には思えます。あの時ほどの厳しさは無い、私はそう信じています。とは言え、第2戦のブザービーターも記憶に新しいのは事実。審判が味方じゃないかとか批判的な声もありますが、いかな審判でもあのシュートを決めさせる力まではありません。つまりは、レブロンはやはり化け物なのです。ただ、初優勝に至る前のジョーダンに近いイメージで私は見ています。

そんな規格外の男、キングがオーランドにやって参りました。1勝1敗のカンファレンスファイナル第3戦、マジックのホームに舞台を移してのゲームは引き続き、両者同じ先発ラインアップでの試合となりました。マジックの本拠地ならマジックに有利な笛が吹かれるだろうからマジックは一層有利になる・・・そう思った時期が私にもありました(AA略)。

第2戦で経緯はどうあれドワイトにボールを投げ付けたモー・ウィリアムズが何のお咎めも無く普通に試合に出場している時点でそもそも「?」なんですが、試合が始まるともっとビックリ。今日の審判はもの凄く厳格なタイプの方だったようです。オーランドセンチネル紙ブログで「It's the Magic against the World tonight.」と書かれた意味を、観客も選手も知る事となりました。

何しろ、試合開始1分16秒、10:44時点ででドワイトは最初の笛を吹かれます。2つ目の笛は6:41でした。こうなるとゴタートが出るしかありません。ここまではアルストンやルイスの3が決まったこともあり、このシリーズ始まって初めて順調なスタートを切ったマジックは、ドワイト不在でもアルストンがこの後も得点を重ね、1Qを24-17とまずまずの形で終えます。

2Q冒頭、珍しくもドワイトとゴタートのツインタワー方式でQ開始を迎えたマジックは、しかし今ひとつだったのかゴタートをルイスにチェンジ。しかし、ゴタートの再登板はすぐでした。7:27、レブロンに突っ込まれたドワイトが早くも3つ目のファウルを取られたのです。先ほどは凌ぎましたが、そうそうインサイドの柱不在を切り抜けられるものでもなく、キャヴスはここからレブロンのFT2本を皮切りにモーの3、レブロンのレイアップ、モーのFT2本、再度レブロンのレイアップで11-0のランを決め、一気に29-34としたのです。

しかし、実はこのランのうち、モーのFT2本は少々フィジカルなものでした。アンソニー・ジョンソンがインサイドへ切り込んだ際、モーの左目近くを肘で一撃やってしまったのですね。これは故意ではないにせよ宜しくないです。モーの左目、ボクシングマンガで見たような痣が出来てましたからね。ええ、フラグラントファウル2が取られ、モーは傷ついた左目でFT2本を決めると、一旦ロッカーへ消えたものの、結局この後も試合に出場し続けます。これはモー偉いと言っておきましょう。結局、この後ゴタートが踏ん張ってレブロンのショットをブロックするといった場面もあり、前半は41-42で終了します。うーん、また接戦だと最後面倒だなぁなどと思っておりました。

3Q、ドワイトがイルガスカスから3ポイントプレーを奪って幸先良いリスタートを切ったマジックは、エアペニー3を纏った新人リーの3、そしてレブロンの背後からのブロックをかわしてのワンハンドダンクで56-48とします。そしてインサイドではドワイトが、イルガスカスから4つ目のファウルを取ります。取りますと言うより、ドワイトがインサイドでボールを持ったらとにかくファウルするしかないのですね。しかし、この日のドワイトは何故かFTがあまり落ちません。更にアルストンがゴール下をドリブルして潜り抜け、ドワイトへアリウープパスを送るといった場面も見られます。更には、ヴァレジャオが4つ目のファウルを吹かれ、キャヴスは先発センターとPFを欠く事態となったのです。

ただ、ここはマジックもドワイトを下げて良かったように思えます。ここでドワイトを出場させ続けた結果、ドワイトは残り2:50でベン・ウォーレスを突き飛ばしたかどでルーズボールファウルの判定を取られた上に、ベンチへ下がる最中のグチのような言葉を審判に聞かれ、テクニカルを吹かれてしまったのです。ユーイングが審判をなだめようとしていましたが一歩遅かったのでした。これでドワイトはコービーと並び、今プレーオフトップの5テクニカルファウルとなりました。あと2ファウルで1試合の出場停止だけに、ドワイトはこれから忍耐が要求される事となります。

かくして両者共にインサイドの主力を欠いた3Qでしたが、ピートラスの3ポイントプレーなどの頑張りが効いて、レブロンの終了間際レイアップにも拘らずマジックは68-63とリードして最後のQを迎える事となったのです。僅か5点で大丈夫かなーと心配でしたが、案の定4Qは今まで程では無いにせよ安心出来ない展開となりました。

4Q、ドワイトを温存したいマジックはゴタートをセンターに立てます。ゴタートはジャンパーで答えました。次いでルイスとピートラスがチームをリード、ドワイトがコートに戻ってからも彼らが得点を重ねます。ルイスの3で一時9点のリードを取ったマジックに対してキャヴスも粘ります。ルイスが5ファウルで一時下がるも、1分も経たずに戻ってきました。

キャヴスはドワイトにダンクされるぐらいならと、ヴァレジャオが5ファウルも省みずドワイトをフリースローラインへ送るのですが、ドワイトは不思議とFTを外しません。まるでファウルのフラストレーションをFTへと込めたかのようです。なかなかリードを5点より詰め切れないキャヴスはとうとうヴァレジャオが6ファウルで退場してしまいます。

こうなるとキャヴスはやはり、レブロンです。またしてもドワイトに突っ込み、計算通りファウルを取った上に決めてきました。3ポイントプレーです。が、直後にイルガスカスも5つ目のファウル。ドワイト、またもFTを外しません。92-86とした残り2:18のこの時点から、しばらく両者共に無得点が続きました。レブロンがピートラスに衝突し、レブロンがFTを得た場面もありましたが、なんとレブロンはFT2本を落としてしまったのです。この2本が決まっていれば4点差、まだ勝負は分かりませんでしたね。

むしろ試合は更に審判が支配します。この後、タコルーの外れたシュートをピートラスがオフェンスリバウンドを奪い、押し込もうとしたところをイルガスカスがファウル、これでイルガスカスも退場です。更にウエストはピートラスに余計な手を出してしまい、これがテクニカルファウルに。このテクニカルファウルのFTこそルイスが外したものの、ピートラスは2本キッチリ沈めます。残り1:08、94-86、マジック極めて優位に立ちました。

が、まだ分かりません。残り36.1秒、今度はレブロンの3ポイントシュートをドワイトが後ろからクリーンブロック!と思いきや、なんと判定は衝撃のドワイトへのファウル。ドワイトは文句を言おうにも先程もテクニカルを吹かれたところだけに何も言えず、6ファウル退場です。あれ、どう見てもボールにしか触ってないようなんですが・・・。レブロンはこのFT3本をキッチリ沈めました。94-89。

しかし、もう時間切れでした。この後のファウルゲームをマジックは見事耐え抜き、しかもキャヴスのシュートを1本も許さなかったのです。かくてキャヴスを今プレーオフワーストのFG成功率37.2%に押さえ込んだマジックが、ドワイトのファウルアウトも問題とせずに2勝目を挙げたのです。

http://www.nba.com/games/20090524/CLEORL/boxscore.html

ドワイトは結局27:53の出場に留まって9リバウンド止まりだったものの、不得手なはずのFTを14/19と珍しく高確率で沈め、23得点。ルイスはFG5/8なんだからもっと打って良かった気もする15得点。一方タコルーはFG1/11と散々ながら、FTは11/12とキッチリ入れて13得点10リバウンド7アシストとさり気無くトリプルダブル未遂でした。アルストンはFG6/13で18得点4リバウンド3アシスト3スティールとなかなか、新人リーもFG4/9で9得点4リバウンド3アシスト3スティールでした。ベンチからはピートラスがFG4/9で16得点6リバウンド2スティール2ブロック。ゴタートもドワイトの代役時間が長くて23:37出場し4得点5リバウンド、そして2ブロックでした。

キャヴスはレブロンが41得点7リバウンド9アシスト2スティールと相変わらず図抜けていますが、思った通りそれ以外のメンバーが相変わらず微妙です。今日もベンチスコア8点(ジョー・スミスとビッグベンの各4点ずつのみ)だけですよ?つーか、レブロンも前回決めたからって3打ち過ぎてません?結果1/8ですし・・・。

冒頭でも申し上げた通り、やはり今のキャヴスは3PEAT前のジョーダン&ブルズと被るものを感じます。レブロンをサポートするキャストが今のままではやはり足りないのではないでしょうか?イルガスカス、ビッグベンあたりはこれから更に衰えていきますし、モーやウエスト、ヴァレジャオは悪い選手ではありませんがレブロンと並んでBIG2とか3とかと称されるには明らかに役者不足。私はこの勝負、勝てると思っています。

そして、最近の私にはレブロンがある伝説のSFと被って見えてきました。その選手が誰であるかは、マジックが先に第4戦で王手を賭けた時、または競り合った末にキャヴスを倒してファイナル進出を果たした際にでも述べようと思います。ともあれ次も大事な第4戦。負けてしまえば2勝2敗で元の木阿弥、キャヴスの息を吹き返させてしまいます。今度こそ3ポイントの雨を降らせて圧勝し、キャヴスの闘争心をへし折ってしまいたいところですね。

P.S.
ドワイトの6thファウルとなったブロックショットの動画がNBA.com、ESPNどちらのダイジェストにも収録されていません。NBAもあれはマズいと思っているのかも知れませんな。



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五輪戦士達の頂上決戦

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レイカーズ(2勝)103-97ナゲッツ(1勝)

こんな事はカンファレンスファイナルのカード決定時点で言っとけという話なんですが、思えば今時点で勝ち残っているチームを率いる面々、揃いも揃って北京五輪を戦い抜いた選手ばかりですね。我等がマジックのドワイト、対するキャヴスのレブロン、その親友たるナゲッツのカーメロ、そしてレイカーズのコービー。おっと、レイカーズならガソルもいますね。

通例だと五輪出場組は成績落としたり、今季のジノビリみたいに怪我でリタイアしたりとマイナス効果が指摘されがちで、ともすればそれが出場辞退の原因にもなりがちなんですが、今季に関してはあまりそれは当てはまらない印象ですね。スパーズだけは残念でしたが。

多分、出場した面々が若かったのが大きいんでしょうね。ドワイトが確か、若いから疲労など溜まらないとか言ってました。今回の五輪出場メンバーの人選、アメリカは上手くやったと言えるでしょうね。ビッグマン不足だけが気掛かりですが・・・。オデン君が健康なら良いのですけどね。

そろそろ今日の試合の話をしろやって感じですが、うーんナゲッツ惜しかったなと。ホームで2連勝すれば王手って、レイカーズ相手に簡単に出来る事じゃありませんからねえ。ただ、同じ負けるにしても第4戦の方が良かったかな〜。レイカーズに白星先行を許すのはちとキツいですからね。

それにしてもアリーザは良い感じです。第1戦に続き今日もクラッチシュートならぬクラッチスティールを決めてきましたよ。ニックス時代から地味に注目されていた彼、マジックで伸び始めるもロングシュートの力不足がヴァンガンディーHCの戦術に合わず、惜しくもレイカーズへトレードされた訳ですが、レイカーズではそのシュートにも磨きをかけたようですね。

もしもマジックとレイカーズがファイナルで対戦するなら、それはアリーザにとってある種のリヴェンジですね。マジック側にはトレード時の交換相手(モーリス・エヴァンスとブライアン・クック)はもういませんが、そうなったらそれはそれで嬉しいですね。勝ち上がりがナゲッツだったら、こっちが対ビラップスへのリヴェンジ対決ですか。まあその前に、キャヴス相手に勝ち上がるというハードなミッションを越えなければならないんですけどね。マジックには出来るでしょうか、ホーム2連勝?出来れば第3戦は圧勝して、キングにプレッシャーをかけたいところであります。

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六伍壱 ◆MAGICcvM2E
昔の名前はセントトーマスこと 「NBA MAGICAL INSIDE」 (現在更新停止)管理人、 2chマジックスレ は最近はご無沙汰。シャック&ペニー時代からマジックを追っかける'90s世代NBAファンです。耳寄り情報・ご要望・リクエスト・リンク希望・ツッコミetcはmagicalinside651@gmail.comまでドゾー。twitterにもおりますので「六伍壱」で検索してみて下さい。
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