マジック(4勝)103-90キャヴス(2勝)
'95年、ペイサーズとの激闘続きだったカンファレンスファイナルの第7戦終了後、マジックのメンバーはコート上で喜びを爆発させていました。1stラウンドでセルティクスに3勝1敗し(※H誌最新号でジョージ・リベイロ氏が、セルティクスはプレーオフでマジックに勝った事が無かったと書いていましたが誤りです。まあ原稿書く時間が無かったのでしょうね)、カンファレンスセミファイナルではジョーダン復帰のブルズに4勝2敗。そして名将ラリー・ブラウンとレジー・ミラー率いるペイサーズに4勝3敗で、遂に球団史上初のカンファレンスファイナルに駒を進めたのであります。後程ペイサーズのメンバーから「相手の前で喜び過ぎだろ」とクレームが来たのも良い思い出ですね。
あれからもう14年になります。ファイナルでロケッツに4タテスウィープ負けを喫し、次の年は完全復活したブルズにまたも4連敗。そのオフにシャックがレイカーズへと去ってから、マジックの運命は暗転したのでした。エースとして負担が集中した結果としてのペニーの故障、そして離脱。ハート&ハッスル。ヒル&T-MAC体制の確立、そして失敗。T-MACの離脱。フランシスの加入と再トレード。1stラウンドも突破出来ない日々は昨季やっと終わりを告げました。そして今季、飛躍の時が来たのです。
そんなマジックのシーズンは、しかしセルティクスとキャヴスの存在に隠されてきた感があります。今季にしても一時リーグトップに立ちながら、ネルソンの怪我で調子を崩し、その間に再逆転を許してしまいました。プレーオフに入れば入ったでアップセット候補No.1に挙げられたり、KG抜きのセルティクスとのカンファレンスセミファイナルでも今ひとつ信頼されなかったり。極め付けが、今回のカンファレンスファイナルでした。
http://espn.go.com/nba/playoffs/2009/matchup/_/teams/magic-cavaliers
ESPNの事前予想でも、シーズン中マジックが2勝1敗と勝ち越しているにも拘わらず、10人の専門家全員がキャヴスの勝利と予想。4勝1敗と予想する向きが4人もいたのです。いや、でもまだこれは良いですよ。もっとひどいのはこれ。
ESPNさん、これはないわー。レブロンとコービーのパペット人形しか用意してないとか。ドワイト、カーメロの分も用意するのが筋だろって思いますね。レブロン対コービーの対決が見れればいい、他の2チームはてきとーに負けてろって感じですかね?非常に感じ悪かったです。そんな調子ですから、今日の第6戦前にもレブロンにしかマイク向けないわ、第5戦のキャヴスが調子良い場面しかリプレイ流さないわ。えーと、これってクリーヴランド専用放送でしたっけ?
ともあれ、第6戦はオーランドでの開催です。実際にここでキャヴスに止めを刺せなければ、第7戦はアウェーゲーム。いかなアウェーが得意なマジックでも、そうそうクリーヴランドには行きたくありません。やるならここ、オーランドでキングを倒すしかなかったのです。先発陣はもちろん両者いつも通りでございます。
1Q、試合開始2分を待たずしてヴァレジャオが2ファウル。ドワイト相手に良い仕事をこなす彼がいない間にドワイトはオフェンスリバウンドをガシガシ奪ってはキャヴスのリングに叩き付けます。一方のレブロンも絶好調で、シュートというシュートを次々と決めてきました。が、外のシュートもマジックは好調な上に、外れてもドワイトが拾ってくれると来ています。マジック優位で進む試合展開、しかしQ終盤にザービアックの3、そして自ら外したシュートのリバウンドを押し込むレブロンのラリー・バード級プレーで1Qは30-25で終わりました。
2Qに入ってもマジックの優位は続き、じわじわと点差を広げていきます。お得意の3、早過ぎるトランジションでキャヴスのディフェンスが対処出来ない間にドワイトのダンク。対するレブロンは2Q、得点が完全に止まったのです。58-40という圧倒的な大差で前半を終えたマジックに、満員御礼札止めの観衆はスタンディングオヴェーションでチームを称えたのでした。
こういう試合展開だとだいたい後半に入ると反撃喰らうよなーと思ったら案の定でして、3Qに入るなりキャヴスはレブロンのアシストでモーの3、モーのアシストでウエストのレイアップ、そしてモーのアシストでレブロンの3と8-0のラン。しかし、マジックはすぐさまタイムアウトを取ると5-0のランで返します。その後もモーが頑張って10点差まで迫ったものの、ドワイトのダンクがイルガスカス4つめのファウルとなる3ポイントプレーに繋がるわ、タコルーとピートラスの3が来るわでキャヴスを近付けません。3Qが終わってみれば86-70、キャヴスは2点しか差を詰める事は出来なかったのです。
4Q、ピートラスの3とドワイトのランニングジャンパーで91-70としたマジックは、キャヴスがたまらずタイムアウトを取った間にファウルの嵩んだドワイトを一旦休ませます。なおもモーの3、ドライヴィングレイアップで迫るキャヴスに、しかしマジックは再びドワイトを出しました。ルイスの3、タコルーのジャンパー・・・キャヴスはマジックを捕まえられません。そしてレブロンは再度マジックディフェンスの前にフリーズしたのです。この試合、レブロンがインサイドへ切り込みドワイトとぶつかっても、今までの試合のようにファウルを得る事はなかったのです。これはヴァンガンディーの第5戦後のアピールが効いたのか、それとも今までのレブロンへのジャッジ優遇の帳尻合わせだったのでしょうか?
残り4:23、ようやくレブロンが4Q初の得点を得たのはドワイトのルーズボールファウルを誘って得たFTでした。しかも彼は、1本外してしまったのです。この時点で17点差、敗北を受け入れられなかったのでしょうか?対照的にドワイトはファウルを受けても着実にFTを決めていきます。なおも諦めずにウエストの3やヴァレジャオのレイアップで返すキャヴスに対し、ドワイトは軽やかなスピンムーヴでヴァレジャオを抜き去り、スラムダンクを見舞ったのです。勝利を確信した場内はもう大フィーヴァーです。そして試合終了の時は迫りました。
かくて試合は終わりました。セント・ジョセフ大学時代のチームメイトだったネルソンとウエストがハグしながら言葉を交わしあいます。ドワイトもまたキャヴス選手と健闘を称え合いました。しかし、そこにレブロンの姿はありませんでした。彼はすぐロッカールームへ戻り、素早く着替えるとヘッドホンを耳にさっさとチームバスへ乗り込んでしまったのです。もちろん、マスメディアの取材に答える事はありませんでした。・・・気持ちは十分分かりますが、私はちゃんと敗北を受け入れ、マジックの選手達とも語り合った上でメディアの取材にも応じて欲しかったです。昨季、セルティクスに敗れた際も彼はそのような振る舞いを取ったようですね。まあ今回はマジックファンの合唱に一層イラついたせいかなとも思うのですが。
http://www.nba.com/games/20090530/CLEORL/boxscore.html
ドワイトはこの大一番にプレーオフキャリアハイの40得点!そして14リバウンド4アシストです。オフェンスリバウンドを再三奪ってのダンク、そして16本中12本を沈めたFT。正にフランチャイズを背負って立つ選手として申し分無い活躍を見せましたね。特にここに来てFTがキッチリ入ってるところが努力の跡が見えて素晴らしいです。ルイスがFG6/13、3FG3/7で18得点8リバウンド2スティールと続きました。タコルーはFG3/12で実は今ひとつなシューティングで10得点、しかし7リバウンド5アシスト。アルストンはFG5/16でしたが3ポイントは3/7で13得点4リバウンド2アシスト2スティール。リーがFG4/7の8得点4リバウンドでした。
ベンチからはピートラスがFG5/10、3FG4/7で14得点5リバウンド2アシスト2スティール。A.ジョンソンとゴタートは0得点でしたがまあ良しとしましょう。バティー、レディック、ルー、フォイル、リチャードソンはDNPでした。キャヴスではレブロンが25得点7リバウンド7アシスト、そのレブロンより長く出場したウエストが22得点4リバウンド3アシスト2スティールでした。なお、H誌で杣友さんが激押ししていたジョー・スミスはDNPでした。だからキャヴスは負けたのかと(笑)。
http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=290530019
マジックはこれで、このプレーオフで相手を90点以下に押さえ込んだ試合は9戦全勝。また6試合のシリーズで62本の3ポイント成功はNBAタイ記録です。またキャヴスはシーズン65勝以上して優勝出来なかった史上3つ目のチームとなったのです。圧倒的な強さを誇った今季のキャヴスでしたが、マジックのホームでは0勝5敗に終わったのでありました。
http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4218786
また、ビッグベンことベン・ウォーレスが引退を考えている事を認めました。これが現役最後のゲームになるとすれば、ちょっと寂しい気もしますね。マジックでの「ハート&ハッスル」が飛躍のきっかけになった彼ももう34才、残念ですが衰えは隠せません。最終的な決断はまだでしょうし、引退を発表したとしてもまた声が掛かる気はします。
かくして、ファイナルはマジック対レイカーズのディズニー対決となりました。シャックをかつて引き抜き、ジョーダン後の覇権をもマジックから持ち去ったと言えなくもないレイカーズとの対戦とはなかなか因縁を感じます。思えばマジックのプレーオフの相手はここまで、マジックの兄貴分チームと言って良いシクサーズ、NBA最多優勝回数を誇るセルティクス、次代を担うライヴァルたるキャヴス、そして今度はセルティクスと並ぶNBAのビッグネーム、レイカーズです。こんな豪華なカード、そうは続かないと思うんですよ。
しかもマジックは今季62勝のセルティクス、66勝のキャヴスをプレーオフで撃破したわけです。残るは65勝のレイカーズ。これを勝てば、今季60勝したチームを3つ共撃破する事となります。本当にキャプテン翼並みの勢いで今季を代表する強豪と総当りのマジック、決勝の日向小次郎じゃないや、コービー・ブライアント率いるレイカーズとの対決スケジュールはこうなりました。
http://blogs.orlandosentinel.com/sports_magic/2009/05/nba-finals-schedule.html
レイカーズがホームコートアドヴァンテージを持つので、第1・2戦はL.A.での開催になります。6/4とややスケジュールが空きますので、互いに疲労は考えなくて良いでしょう。ファイナルの予想?まあ言わなくても皆さん想像ついていらっしゃると思いますが、カンファレンスファイナルの予想答え合わせと共においおいアップしたいと思います。
http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-sportsmagic-cavaliers-notes-31053109may31,0,4909212.story
なお、ネルソンがファイナルでの復帰を考えている事をお伝えしておきます。気持ちは分かります。まあ流石にスミスGMが許さないと思いますが・・・。それに今このタイミングで万全でないネルソンが復帰する事はチームにもデメリットが多いですしね。
今はしばし、地元観客達同様に14年振りの美酒に酔いましょう。そして14年前には届かなかった頂に、今度こそマジックが辿り着けると信じたいと思います。ファイナル出場を果たすも1勝も出来なかったあの日、あの時の借りを返す時が来ました。頂点に辿り着くまであと、4勝です。
ブルーノート・セレブレーション(2CD)
アーティスト:ブルーノート・セブン
販売元:EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
発売日:2008-12-26
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'95年、ペイサーズとの激闘続きだったカンファレンスファイナルの第7戦終了後、マジックのメンバーはコート上で喜びを爆発させていました。1stラウンドでセルティクスに3勝1敗し(※H誌最新号でジョージ・リベイロ氏が、セルティクスはプレーオフでマジックに勝った事が無かったと書いていましたが誤りです。まあ原稿書く時間が無かったのでしょうね)、カンファレンスセミファイナルではジョーダン復帰のブルズに4勝2敗。そして名将ラリー・ブラウンとレジー・ミラー率いるペイサーズに4勝3敗で、遂に球団史上初のカンファレンスファイナルに駒を進めたのであります。後程ペイサーズのメンバーから「相手の前で喜び過ぎだろ」とクレームが来たのも良い思い出ですね。
あれからもう14年になります。ファイナルでロケッツに4タテスウィープ負けを喫し、次の年は完全復活したブルズにまたも4連敗。そのオフにシャックがレイカーズへと去ってから、マジックの運命は暗転したのでした。エースとして負担が集中した結果としてのペニーの故障、そして離脱。ハート&ハッスル。ヒル&T-MAC体制の確立、そして失敗。T-MACの離脱。フランシスの加入と再トレード。1stラウンドも突破出来ない日々は昨季やっと終わりを告げました。そして今季、飛躍の時が来たのです。
そんなマジックのシーズンは、しかしセルティクスとキャヴスの存在に隠されてきた感があります。今季にしても一時リーグトップに立ちながら、ネルソンの怪我で調子を崩し、その間に再逆転を許してしまいました。プレーオフに入れば入ったでアップセット候補No.1に挙げられたり、KG抜きのセルティクスとのカンファレンスセミファイナルでも今ひとつ信頼されなかったり。極め付けが、今回のカンファレンスファイナルでした。
http://espn.go.com/nba/playoffs/2009/matchup/_/teams/magic-cavaliers
ESPNの事前予想でも、シーズン中マジックが2勝1敗と勝ち越しているにも拘わらず、10人の専門家全員がキャヴスの勝利と予想。4勝1敗と予想する向きが4人もいたのです。いや、でもまだこれは良いですよ。もっとひどいのはこれ。
ESPNさん、これはないわー。レブロンとコービーのパペット人形しか用意してないとか。ドワイト、カーメロの分も用意するのが筋だろって思いますね。レブロン対コービーの対決が見れればいい、他の2チームはてきとーに負けてろって感じですかね?非常に感じ悪かったです。そんな調子ですから、今日の第6戦前にもレブロンにしかマイク向けないわ、第5戦のキャヴスが調子良い場面しかリプレイ流さないわ。えーと、これってクリーヴランド専用放送でしたっけ?
ともあれ、第6戦はオーランドでの開催です。実際にここでキャヴスに止めを刺せなければ、第7戦はアウェーゲーム。いかなアウェーが得意なマジックでも、そうそうクリーヴランドには行きたくありません。やるならここ、オーランドでキングを倒すしかなかったのです。先発陣はもちろん両者いつも通りでございます。
1Q、試合開始2分を待たずしてヴァレジャオが2ファウル。ドワイト相手に良い仕事をこなす彼がいない間にドワイトはオフェンスリバウンドをガシガシ奪ってはキャヴスのリングに叩き付けます。一方のレブロンも絶好調で、シュートというシュートを次々と決めてきました。が、外のシュートもマジックは好調な上に、外れてもドワイトが拾ってくれると来ています。マジック優位で進む試合展開、しかしQ終盤にザービアックの3、そして自ら外したシュートのリバウンドを押し込むレブロンのラリー・バード級プレーで1Qは30-25で終わりました。
2Qに入ってもマジックの優位は続き、じわじわと点差を広げていきます。お得意の3、早過ぎるトランジションでキャヴスのディフェンスが対処出来ない間にドワイトのダンク。対するレブロンは2Q、得点が完全に止まったのです。58-40という圧倒的な大差で前半を終えたマジックに、満員御礼札止めの観衆はスタンディングオヴェーションでチームを称えたのでした。
こういう試合展開だとだいたい後半に入ると反撃喰らうよなーと思ったら案の定でして、3Qに入るなりキャヴスはレブロンのアシストでモーの3、モーのアシストでウエストのレイアップ、そしてモーのアシストでレブロンの3と8-0のラン。しかし、マジックはすぐさまタイムアウトを取ると5-0のランで返します。その後もモーが頑張って10点差まで迫ったものの、ドワイトのダンクがイルガスカス4つめのファウルとなる3ポイントプレーに繋がるわ、タコルーとピートラスの3が来るわでキャヴスを近付けません。3Qが終わってみれば86-70、キャヴスは2点しか差を詰める事は出来なかったのです。
4Q、ピートラスの3とドワイトのランニングジャンパーで91-70としたマジックは、キャヴスがたまらずタイムアウトを取った間にファウルの嵩んだドワイトを一旦休ませます。なおもモーの3、ドライヴィングレイアップで迫るキャヴスに、しかしマジックは再びドワイトを出しました。ルイスの3、タコルーのジャンパー・・・キャヴスはマジックを捕まえられません。そしてレブロンは再度マジックディフェンスの前にフリーズしたのです。この試合、レブロンがインサイドへ切り込みドワイトとぶつかっても、今までの試合のようにファウルを得る事はなかったのです。これはヴァンガンディーの第5戦後のアピールが効いたのか、それとも今までのレブロンへのジャッジ優遇の帳尻合わせだったのでしょうか?
残り4:23、ようやくレブロンが4Q初の得点を得たのはドワイトのルーズボールファウルを誘って得たFTでした。しかも彼は、1本外してしまったのです。この時点で17点差、敗北を受け入れられなかったのでしょうか?対照的にドワイトはファウルを受けても着実にFTを決めていきます。なおも諦めずにウエストの3やヴァレジャオのレイアップで返すキャヴスに対し、ドワイトは軽やかなスピンムーヴでヴァレジャオを抜き去り、スラムダンクを見舞ったのです。勝利を確信した場内はもう大フィーヴァーです。そして試合終了の時は迫りました。
かくて試合は終わりました。セント・ジョセフ大学時代のチームメイトだったネルソンとウエストがハグしながら言葉を交わしあいます。ドワイトもまたキャヴス選手と健闘を称え合いました。しかし、そこにレブロンの姿はありませんでした。彼はすぐロッカールームへ戻り、素早く着替えるとヘッドホンを耳にさっさとチームバスへ乗り込んでしまったのです。もちろん、マスメディアの取材に答える事はありませんでした。・・・気持ちは十分分かりますが、私はちゃんと敗北を受け入れ、マジックの選手達とも語り合った上でメディアの取材にも応じて欲しかったです。昨季、セルティクスに敗れた際も彼はそのような振る舞いを取ったようですね。まあ今回はマジックファンの合唱に一層イラついたせいかなとも思うのですが。
http://www.nba.com/games/20090530/CLEORL/boxscore.html
ドワイトはこの大一番にプレーオフキャリアハイの40得点!そして14リバウンド4アシストです。オフェンスリバウンドを再三奪ってのダンク、そして16本中12本を沈めたFT。正にフランチャイズを背負って立つ選手として申し分無い活躍を見せましたね。特にここに来てFTがキッチリ入ってるところが努力の跡が見えて素晴らしいです。ルイスがFG6/13、3FG3/7で18得点8リバウンド2スティールと続きました。タコルーはFG3/12で実は今ひとつなシューティングで10得点、しかし7リバウンド5アシスト。アルストンはFG5/16でしたが3ポイントは3/7で13得点4リバウンド2アシスト2スティール。リーがFG4/7の8得点4リバウンドでした。
ベンチからはピートラスがFG5/10、3FG4/7で14得点5リバウンド2アシスト2スティール。A.ジョンソンとゴタートは0得点でしたがまあ良しとしましょう。バティー、レディック、ルー、フォイル、リチャードソンはDNPでした。キャヴスではレブロンが25得点7リバウンド7アシスト、そのレブロンより長く出場したウエストが22得点4リバウンド3アシスト2スティールでした。なお、H誌で杣友さんが激押ししていたジョー・スミスはDNPでした。だからキャヴスは負けたのかと(笑)。
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マジックはこれで、このプレーオフで相手を90点以下に押さえ込んだ試合は9戦全勝。また6試合のシリーズで62本の3ポイント成功はNBAタイ記録です。またキャヴスはシーズン65勝以上して優勝出来なかった史上3つ目のチームとなったのです。圧倒的な強さを誇った今季のキャヴスでしたが、マジックのホームでは0勝5敗に終わったのでありました。
http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4218786
また、ビッグベンことベン・ウォーレスが引退を考えている事を認めました。これが現役最後のゲームになるとすれば、ちょっと寂しい気もしますね。マジックでの「ハート&ハッスル」が飛躍のきっかけになった彼ももう34才、残念ですが衰えは隠せません。最終的な決断はまだでしょうし、引退を発表したとしてもまた声が掛かる気はします。
かくして、ファイナルはマジック対レイカーズのディズニー対決となりました。シャックをかつて引き抜き、ジョーダン後の覇権をもマジックから持ち去ったと言えなくもないレイカーズとの対戦とはなかなか因縁を感じます。思えばマジックのプレーオフの相手はここまで、マジックの兄貴分チームと言って良いシクサーズ、NBA最多優勝回数を誇るセルティクス、次代を担うライヴァルたるキャヴス、そして今度はセルティクスと並ぶNBAのビッグネーム、レイカーズです。こんな豪華なカード、そうは続かないと思うんですよ。
しかもマジックは今季62勝のセルティクス、66勝のキャヴスをプレーオフで撃破したわけです。残るは65勝のレイカーズ。これを勝てば、今季60勝したチームを3つ共撃破する事となります。本当にキャプテン翼並みの勢いで今季を代表する強豪と総当りのマジック、決勝の日向小次郎じゃないや、コービー・ブライアント率いるレイカーズとの対決スケジュールはこうなりました。
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レイカーズがホームコートアドヴァンテージを持つので、第1・2戦はL.A.での開催になります。6/4とややスケジュールが空きますので、互いに疲労は考えなくて良いでしょう。ファイナルの予想?まあ言わなくても皆さん想像ついていらっしゃると思いますが、カンファレンスファイナルの予想答え合わせと共においおいアップしたいと思います。
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今はしばし、地元観客達同様に14年振りの美酒に酔いましょう。そして14年前には届かなかった頂に、今度こそマジックが辿り着けると信じたいと思います。ファイナル出場を果たすも1勝も出来なかったあの日、あの時の借りを返す時が来ました。頂点に辿り着くまであと、4勝です。
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