キャヴス(1勝)96-95マジック(1勝)
今日のTV放送で言ってましたが、ご存知の通りレブロン・ジェームズは2003年のドラフト1位指名。その翌年、「レブロンはもうドラフトされたって誰か教えてあげたら?」と一般の方にまで言われながら負けまくったマジックが、その甲斐あってドラフト1位指名したのがドワイト・ハワードです。一から球団を作るならどっちが欲しいかなんて議論にもよく出てくるこの2人が遂に正面対決する時が来たんだなあと、改めて思いましたね。ところで実はあと2人の1位指名選手がこのマジックVSキャヴスの両チームに揃っています。・・・ま、それも放送で言ってましたがジョー・スミス(1995年指名)、そしてマジックでACを務めているパトリック・ユーイング(1985年指名)ですな。
さて、前回ルイスの劇的な3ポイントショットで勝ったマジック。あの一撃でキャヴスのグローリーロード一直線ムードは消し飛んだと言って良いでしょう。もしも第2戦もキャヴスが敗れる事があれば、半ば規定路線かと思われていたキャヴスのファイナル進出はかなり絶望的になります。キャヴスにとってマストウィンな第2戦だった訳です。
両者第1戦と同じラインアップで臨んだその第2戦、またまたキャヴスが先手を取りました。で、5-11となった場面で、昨日のドワイトによるゴール破壊に続き、本日もハプニングがありました。
ご覧の通り、モー・ウィリアムズがドワイトにボールを投げつけたのです。先日のアルストンによるエディー・ハウスにツッコミ事件同様、もしかするとドワイトもモーに一発入れてしまったかも知れませんからモーを一方的に責める気は無いですが、まあテクニカルファウルぐらいあっても良かったかな〜とは思いました。ともあれ、今日もまたキャヴスが先行します。1Qからいきなり二桁リードを奪われ、1Q終了時には3ポイント2本を沈められて16-30、またも大量リードです。
2Qになると更に酷くなります。てか、ジョー・スミスって3ポイントシュート決められるんですね。20-43とかなった時はいくらなんでも負けるかなぁと思いましたよ。が、第1戦では出番の無かったレディックが頑張ったり、ルイスの3が入ったりして地味に点差を詰めて行きます。44-56、まあ第1戦の事もありましたし、12点差なら後半何とかなるんじゃないかなーと思ってました。
そしたら本当に3Qからそうなったから吹きましたよ。カンファレンスセミファイナルで戦った時にセルティクスの芸風でも受け継いだんですかね?それともハーフタイム名物のヴァンガンディーHCの檄が効いたのでしょうか。ともあれ、マジックの反撃はまたもルイスがリード。3ポイントを2本連続して58-64と迫った時にはキャヴスがすかさずタイムアウトを取りました。クリーヴランドの客も2日前の悪夢が頭をよぎり始めます。ここはキャヴスが一度押し返しましたが、残り1:47でタコルーが3を沈め、69-75と再び迫りました。このスコアのまま試合は4Qへと突入したのです。
運命の4Q、ゴタートがダンクとアリウープでまずは暴れます。それでもキャヴスが73-82として9点差にしたのですが、ここからキャヴスファンの全く安心出来ない時間が始まったのです。マジックはタコルーのレイアップ、新人リーのFT×2、ピートラスの3、そしてリーのレイアップで9-0のラン。一気に82-82と追いついてしまいました。
ここから、第1戦同様接近戦のスタートです。互いに相手を突き放し切れないこのバトル、しかし今回は気持ちキャヴス優位。3点リードを再三取るものの、マジックもそれ以上突き放される事は無く、その都度1点差に迫ります。そして残り1:40。モーのフローティングジャンパーでキャヴスが90-93とした場面。ルイスの3、今回は外れました。しかしレブロンのレイアップをピートラスがブロック!オフェンスに移ったマジックはインサイドに切り込んだルイスが、今度はタコルーにパス。残り48.7秒、タコルーの3はネットを揺らし、93-93で同点!もうクリーヴランドの皆様は気が気じゃありません。
しかも、直後のモーのジャンプショットはドワイトがブロック。キャヴスはオフェンスリバウンドを取り、今度はレブロンがインサイドに切り込んでレイアップを決めてカウントワンスロー・・・と思いきや、審判の笛はレブロンのトラヴェリング。うん、これはいくらなんでも歩き過ぎですね。マジック、20秒タイムアウトを取ります。
タイムアウト明け、一旦パルヴォヴィッチのファウルで試合は止まりました。残り13.6秒のこの場面で、マジックはフルタイムアウトを取ります。そしてこの場面、やはりマジックはタコルーに賭けました。時間を使った彼はドライヴしてフリースローライン付近でジャンパーを放ち、見事に沈めたのです。残り、実に1.0秒。キャヴスファンいよいよ意気消沈であります。しかし、1秒残してしまいました。キャヴス、もちろんタイムアウトです。
キャヴス、最後のオフェンス。その時、レブロンのハイライト集に間違い無く収録されるであろう名場面が生まれてしまったのです。
ゴール下付近から3ポイントラインへ猛ダッシュしたレブロンはモーからのボールを受け取ると、タコルーのハンズアップをものともせずに3ポイントを放ちました。ルイス必死のジャンプも届かず、正面から放たれたそのシュートがバンクしながらもネットを揺らした時、2連敗の崖っぷちに立たされていた選手達、コーチ陣、アリーナの観客が総立ちになってレブロンの劇的なブザービーターを祝福したのです。・・・マジックの選手達とコーチ陣、関係者、クリーヴランドまで遠征してきたファン達を除いて。いやー、惜しかった。
http://www.nba.com/games/20090522/ORLCLE/boxscore.html
ドワイトは今回上手く抑えられてしまいました。18リバウンド2ブロックはともかくFG3/8で10得点ですからね。これはディフェンシヴ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの先輩、ベン・ウォーレスの頑張りもありますね。ドワイトからオフェンスファウルを奪ったのを見た時は、そんな弱った演技のビッグベンは見たくないなどと思いつつも、経験値というものを見せられた思いです。ジョー・スミスもドワイトにハードなファウルをしてましたね。例によってドワイトのFTは4/8だったので、この作戦は図に当たったと言えるでしょう。
ルイスはFG6/15でしたが3FG4/7で23得点5リバウンド2スティールでした。相変わらずの勝負強さを見せたタコルーもFG9/17、3FG2/4で21得点4アシスト。新人リーはFG4/9で11得点とまあまあでした。アルストンはFG1/7の4得点2アシスト止まりでしたが、何故か2ブロックです。終盤出ずっぱりのピートラスは10得点2ブロック、レディックも7得点するなど、相変わらずベンチ陣は悪くなかったですね。それだけにレブロンの一撃が残念です。
とはいえ、アウェーで2戦共接戦を繰り広げ、そのうち1戦を勝ったのです。キャヴスが今シリーズも圧勝すると考えていた人達はもう認識を改めましたね?そしてここからはマジックのホームで2連戦です。レギュラーシーズン通りの結果で行けば、マジックは問題無く勝てるはずです。そうなればマジックは一気に王手をかけられる計算になります。無論そうさせまいとレブロンは更に神がかりな活躍を見せてくることでしょう。しかし、レブロン1人ならたいていは何とかなります。それこそジョーダン1人が63得点してもセルティクスは勝ってますしね。
ま、でも今日みたいな日もあります。こんな日ばかり何度も起きられてはたまりませんけどね。カンファレンスセミファイナルの第4戦でもグレン・デイヴィスにブザービーター喰らいましたが、まあ似たようなものです。幸いにも、今日は第7戦ではありません。そしてホームコートアドヴァンテージはこちらにあるのです。焦る事は何もありません。引き続き、熱く応援して参りましょう。
P.S.
モーのボール投げつけ事件を取り上げておいてなんですが、そんなにジャッジに大きな不満はありません。マジックファンから見れば「リーのあれがなんでチャージングになるのよ」「ドワイトは背中向けて立ってるのにファウルかよ」となりますが、キャヴスファンから見れば「ドワイト肘打ってるじゃねぇかよ」「つーか今蹴ってたんじゃね?」ってなもんです。
「ボフィシャル」「カニシャル」(クラヴドリブル→カニ)などなかなかセンスのある新語だとは思いますが、私はあまり審判のジャッジにどうこうは言わない立場です。審判批判はだいたい場が荒れますしね。モーのボール投げつけは流石に後でジャッジが覆る気がするので取り上げただけとご理解下さいませ。
王様伝説~祝!即位10周年記念大全集
アーティスト:王様
販売元:BMG JAPAN
発売日:2003-07-23
おすすめ度:
クチコミを見る
今日のTV放送で言ってましたが、ご存知の通りレブロン・ジェームズは2003年のドラフト1位指名。その翌年、「レブロンはもうドラフトされたって誰か教えてあげたら?」と一般の方にまで言われながら負けまくったマジックが、その甲斐あってドラフト1位指名したのがドワイト・ハワードです。一から球団を作るならどっちが欲しいかなんて議論にもよく出てくるこの2人が遂に正面対決する時が来たんだなあと、改めて思いましたね。ところで実はあと2人の1位指名選手がこのマジックVSキャヴスの両チームに揃っています。・・・ま、それも放送で言ってましたがジョー・スミス(1995年指名)、そしてマジックでACを務めているパトリック・ユーイング(1985年指名)ですな。
さて、前回ルイスの劇的な3ポイントショットで勝ったマジック。あの一撃でキャヴスのグローリーロード一直線ムードは消し飛んだと言って良いでしょう。もしも第2戦もキャヴスが敗れる事があれば、半ば規定路線かと思われていたキャヴスのファイナル進出はかなり絶望的になります。キャヴスにとってマストウィンな第2戦だった訳です。
両者第1戦と同じラインアップで臨んだその第2戦、またまたキャヴスが先手を取りました。で、5-11となった場面で、昨日のドワイトによるゴール破壊に続き、本日もハプニングがありました。
ご覧の通り、モー・ウィリアムズがドワイトにボールを投げつけたのです。先日のアルストンによるエディー・ハウスにツッコミ事件同様、もしかするとドワイトもモーに一発入れてしまったかも知れませんからモーを一方的に責める気は無いですが、まあテクニカルファウルぐらいあっても良かったかな〜とは思いました。ともあれ、今日もまたキャヴスが先行します。1Qからいきなり二桁リードを奪われ、1Q終了時には3ポイント2本を沈められて16-30、またも大量リードです。
2Qになると更に酷くなります。てか、ジョー・スミスって3ポイントシュート決められるんですね。20-43とかなった時はいくらなんでも負けるかなぁと思いましたよ。が、第1戦では出番の無かったレディックが頑張ったり、ルイスの3が入ったりして地味に点差を詰めて行きます。44-56、まあ第1戦の事もありましたし、12点差なら後半何とかなるんじゃないかなーと思ってました。
そしたら本当に3Qからそうなったから吹きましたよ。カンファレンスセミファイナルで戦った時にセルティクスの芸風でも受け継いだんですかね?それともハーフタイム名物のヴァンガンディーHCの檄が効いたのでしょうか。ともあれ、マジックの反撃はまたもルイスがリード。3ポイントを2本連続して58-64と迫った時にはキャヴスがすかさずタイムアウトを取りました。クリーヴランドの客も2日前の悪夢が頭をよぎり始めます。ここはキャヴスが一度押し返しましたが、残り1:47でタコルーが3を沈め、69-75と再び迫りました。このスコアのまま試合は4Qへと突入したのです。
運命の4Q、ゴタートがダンクとアリウープでまずは暴れます。それでもキャヴスが73-82として9点差にしたのですが、ここからキャヴスファンの全く安心出来ない時間が始まったのです。マジックはタコルーのレイアップ、新人リーのFT×2、ピートラスの3、そしてリーのレイアップで9-0のラン。一気に82-82と追いついてしまいました。
ここから、第1戦同様接近戦のスタートです。互いに相手を突き放し切れないこのバトル、しかし今回は気持ちキャヴス優位。3点リードを再三取るものの、マジックもそれ以上突き放される事は無く、その都度1点差に迫ります。そして残り1:40。モーのフローティングジャンパーでキャヴスが90-93とした場面。ルイスの3、今回は外れました。しかしレブロンのレイアップをピートラスがブロック!オフェンスに移ったマジックはインサイドに切り込んだルイスが、今度はタコルーにパス。残り48.7秒、タコルーの3はネットを揺らし、93-93で同点!もうクリーヴランドの皆様は気が気じゃありません。
しかも、直後のモーのジャンプショットはドワイトがブロック。キャヴスはオフェンスリバウンドを取り、今度はレブロンがインサイドに切り込んでレイアップを決めてカウントワンスロー・・・と思いきや、審判の笛はレブロンのトラヴェリング。うん、これはいくらなんでも歩き過ぎですね。マジック、20秒タイムアウトを取ります。
タイムアウト明け、一旦パルヴォヴィッチのファウルで試合は止まりました。残り13.6秒のこの場面で、マジックはフルタイムアウトを取ります。そしてこの場面、やはりマジックはタコルーに賭けました。時間を使った彼はドライヴしてフリースローライン付近でジャンパーを放ち、見事に沈めたのです。残り、実に1.0秒。キャヴスファンいよいよ意気消沈であります。しかし、1秒残してしまいました。キャヴス、もちろんタイムアウトです。
キャヴス、最後のオフェンス。その時、レブロンのハイライト集に間違い無く収録されるであろう名場面が生まれてしまったのです。
ゴール下付近から3ポイントラインへ猛ダッシュしたレブロンはモーからのボールを受け取ると、タコルーのハンズアップをものともせずに3ポイントを放ちました。ルイス必死のジャンプも届かず、正面から放たれたそのシュートがバンクしながらもネットを揺らした時、2連敗の崖っぷちに立たされていた選手達、コーチ陣、アリーナの観客が総立ちになってレブロンの劇的なブザービーターを祝福したのです。・・・マジックの選手達とコーチ陣、関係者、クリーヴランドまで遠征してきたファン達を除いて。いやー、惜しかった。
http://www.nba.com/games/20090522/ORLCLE/boxscore.html
ドワイトは今回上手く抑えられてしまいました。18リバウンド2ブロックはともかくFG3/8で10得点ですからね。これはディフェンシヴ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの先輩、ベン・ウォーレスの頑張りもありますね。ドワイトからオフェンスファウルを奪ったのを見た時は、そんな弱った演技のビッグベンは見たくないなどと思いつつも、経験値というものを見せられた思いです。ジョー・スミスもドワイトにハードなファウルをしてましたね。例によってドワイトのFTは4/8だったので、この作戦は図に当たったと言えるでしょう。
ルイスはFG6/15でしたが3FG4/7で23得点5リバウンド2スティールでした。相変わらずの勝負強さを見せたタコルーもFG9/17、3FG2/4で21得点4アシスト。新人リーはFG4/9で11得点とまあまあでした。アルストンはFG1/7の4得点2アシスト止まりでしたが、何故か2ブロックです。終盤出ずっぱりのピートラスは10得点2ブロック、レディックも7得点するなど、相変わらずベンチ陣は悪くなかったですね。それだけにレブロンの一撃が残念です。
とはいえ、アウェーで2戦共接戦を繰り広げ、そのうち1戦を勝ったのです。キャヴスが今シリーズも圧勝すると考えていた人達はもう認識を改めましたね?そしてここからはマジックのホームで2連戦です。レギュラーシーズン通りの結果で行けば、マジックは問題無く勝てるはずです。そうなればマジックは一気に王手をかけられる計算になります。無論そうさせまいとレブロンは更に神がかりな活躍を見せてくることでしょう。しかし、レブロン1人ならたいていは何とかなります。それこそジョーダン1人が63得点してもセルティクスは勝ってますしね。
ま、でも今日みたいな日もあります。こんな日ばかり何度も起きられてはたまりませんけどね。カンファレンスセミファイナルの第4戦でもグレン・デイヴィスにブザービーター喰らいましたが、まあ似たようなものです。幸いにも、今日は第7戦ではありません。そしてホームコートアドヴァンテージはこちらにあるのです。焦る事は何もありません。引き続き、熱く応援して参りましょう。
P.S.
モーのボール投げつけ事件を取り上げておいてなんですが、そんなにジャッジに大きな不満はありません。マジックファンから見れば「リーのあれがなんでチャージングになるのよ」「ドワイトは背中向けて立ってるのにファウルかよ」となりますが、キャヴスファンから見れば「ドワイト肘打ってるじゃねぇかよ」「つーか今蹴ってたんじゃね?」ってなもんです。
「ボフィシャル」「カニシャル」(クラヴドリブル→カニ)などなかなかセンスのある新語だとは思いますが、私はあまり審判のジャッジにどうこうは言わない立場です。審判批判はだいたい場が荒れますしね。モーのボール投げつけは流石に後でジャッジが覆る気がするので取り上げただけとご理解下さいませ。
王様伝説~祝!即位10周年記念大全集
アーティスト:王様
販売元:BMG JAPAN
発売日:2003-07-23
おすすめ度:
クチコミを見る