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え、このブログ終了したなんて誰も言ってないっスよ?いつの間にやら400万ヒットありがとうございます

2009年06月

カーター獲得後時点から考えるマジック補強

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さて、ヴィンス・カーターショックもそろそろ落ち着いたでしょうかね。カーター獲得は確かにマジックにインパクトを与えそうなんですが、これでマジックの現有ロスターはこうなった訳ですね。

PG→ネルソン、アンソニー・ジョンソン
SG→カーター、レディック
SF→ピートラス
PF→ルイス、アンダーソン
C→ドワイト

現在マジックのロスターにはたったの8名しか選手がいません。この不景気ですからロスター枠全てを使い切らない可能性はありますが、少なく見てもあと5人は雇わないといけない訳ですね。

http://nba.fanhouse.com/2009/06/26/magic-to-pursue-rasheed-wallace-brandon-bass/

そんな中、マジックが次に補強しようとしているポジションをご存知でしょうか。これがなんと、PFなんですね。現在マジックが狙いをつけ、水面下で動き始めているっぽいターゲットは2人。ピストンズのラシード・ウォーレス、そしてマヴスのブランドン・バスです。

・・・ちょっと待て、とお思いの方は少なく無いでしょう。私も最初はちょっと驚きました。若いバスを狙うのはまだ分かります。しかし、ドワイト対策でラシードを欲しがるチームがあるのは分かりますが、当のマジックがラシード取りですか、と。

私はもう少し時間が経って、キャリア晩年も晩年に最低保証額でラシードが来るのならアリかなと思っていました。ピストンズで対戦中にすらドワイトにアドヴァイスをくれる彼がマジックに来てドワイトに基本をもっと叩き込んでくれるなら、まだまだ素材で勝負し過ぎのドワイトが伸びるはずですからね。

言うまでもありませんか、ラシードのプレースタイルはマジックにかなりフィットしています。長身、3ポイント、ディフェンスの巧みさ、そして何よりドワイト不在時にはセンターを務める事が出来るのです。しかもルイスをSFに戻せば引き続き6-10が3人揃った長身ラインアップが、現在のヴァージョン(タコルー、ルイス、ドワイト)よりインサイドに強い形で布陣可能になるのです。ここ2、3年だけを考えれば悪くない補強と言わざるを得ません。

ただ、問題はラシードが「年俸800万ドル以上のオファーが無かったら引退する」と公言している事。この不景気な折りにそんなオファーを出せるチームはそうは無いと言いますか、下手したらどこにも無い気もしますが・・・。ただ、仮にラシードが折れたとしても、ミドル枠フルは必要なんじゃないでしょうか。

この条件が出せるチームとなると、結構幅が広がります。まずはジェファーソン獲得で勝負をかけてきたスパーズ。BIG3をBIG4にして、怪我人が出てもチームを安定させたいセルティクス。ヤオミン長期離脱が懸念されるロケッツ(ここはゴタートの方が狙い目みたいですが)。ダントーニックス(〔C〕ケンプの運転手さん)だって有り得ますし、インサイドに核が欲しいヒートも有り得ます。

ただ、ラシード本人は優勝を狙えるチームに行きたいという話みたいですので、そうなるとマジック、セルティクス、スパーズあたりが有利でしょうか。因みに私はキャヴスも彼を狙ってるんじゃないかと読みます。シャックとラシードの両方とか欲張りにも程がある気がしますが、もし実現すればかなり強力なインサイドでしょう。賞味期限が大変短いですが・・・。

ところで、ラシードなりバスなりを狙っているという事は、マジックがタコルーとの再契約はほぼ諦めている、という事をも意味します。ラシード、バス、それに近しいタレントが取れなかった時、まだタコルーが売れ残っていたらあるいは分かりませんが、可能性は一層低くなりましたね。

実はタコルーの穴をある程度安価に埋める方策、無くはないのです。しかも彼はカーターと同じくオーランド在住であり、しかも元マジックの選手・・・数年来のファンならもう分かりましたね。ええ、グラント・ヒルです。

ヒルのマジック在籍時代の悪夢を思い起こして不愉快になる向きも少なく無い筈です。しかし、あの時と違ってヒルと契約するとしても最低保証額。ローリスクどころかノーリスクですらあります。サンズ残留の意志があると言っていたヒルですが、先の短い彼がシャック移籍をみても同じ考えとは、私は思いません。マジックから声がかかれば、二つ返事で応じると私はみています。それに今こそ、あのタダメシ喰わせてた頃の借りを返してもらう好機だと思いませんか?

仮にラシードとヒルが加わったとしましょう。

PG→ネルソン、ジョンソン
SG→カーター、ピートラス、レディック
SF→ルイス、ヒル
PF→ラシード、アンダーソン
C→ドワイト

・・・平均年齢上がりまくりやんけと言われそうですが、シャックに依存しそうなキャヴスよりは健全な形のヴェテラン加入ではあるでしょう。ロスターも10人埋まりました。後はセンター補欠にフォイルを再雇用、最低保証額選手を2〜3人加えればロスター完成です。





・・・さて、ここまで書いたのが行きの通勤車両内。で、帰りの今ニュースチェックしてみると、どうやら若干風向きが変わる可能性が出てきました。

http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-sportsmagic-turkoglu-gortat-30063009jun30,0,3159313.story


スミスGM、どうやらタコルーを諦めてはいない模様です。ラシードやバスの噂が出た時点でもう無い話かと思っていましたが、一応まだオファーをする可能性がありますね。ただ、タックス支払いのラインが6900万ドルと予想される中で、既に6800万ドルを使ってしまったマジックには余裕がありませんので、FA戦線に慌てて打って出るのではなく、市場の動きをまずは眺めるようです。平たく言えば、タコルーとの契約も他チームの動向を見極め、相場を見て考えるという話ですね。

どの道余分に使えるキャップがあるでもないマジックだけに、これは一つの作戦ではあるでしょう。大不況で各チームにも余裕が無い折り、そして待ち受ける2010年問題。タコルーに十分なサラリーを出せそうなキャップに余裕のあるチームはグリズリーズ、ピストンズ、キングス、サンダー。これらのチームに続いてブレーザーズ、ラプターズであります。ピストンズは取るかもですね。近未来の強豪ブレーザーズも侮れません。ボッシュ引き止めを考えるならラプターズも動くかも知れません。

とはいえ、2010年へのキャップも空けておきたい彼らが果たしていかほどのオファーをタコルーに提示するか、です。タコルーには少々酷い気もしますが、マジックはそのオファー金額を見て、タコルーの行き先が決まらないようなら相場に準じたオファーを出そうという訳ですね。

勿論、タコルーがどこかで彼の望む年俸1000万ドル級のオファーを得る可能性もあるでしょう。そうなれば完全FAのタコルーとはお別れです。そんな殺生なとお思いの向きもありましょうが、マジックがタコルーにこの金額で再契約すると、マジックのサラリー合計は7800万ドルですからね。この時点でタックスは早くも900万ドル!しかも、まだロスターは9人しかいない訳です。最低でもあと4人、しかも契約する度にタックス取られますから支出は倍かかります。更に言えば、タックスラインが予想な6900万ドルより低ければ低いほど、更に支出は増えるのです。

てな訳で、いかにタコルーが長期大型契約を得るのが難しくても、マジックと再契約という可能性は相当低いです。ただ、もし奇跡があるとすれば、オプトアウト前の契約に近い800万ドル前後の1年契約でマジックに残る可能性はあるかも知れません。これはあくまで、

・タコルーが他チーム(恐らくはプレーオフ出場可能圏チーム)で年俸1000万ドル級のオファーを得られない
・マジックがラシードなどのミドル枠級FA選手と契約しない

という条件下でやっと起きるかどうか、という話です。あまり期待はしないが吉でしょう。

また、ゴタートの残留はタコルーよりも難しくなってしまったかも知れません。それというのも、ロケッツのビッグセンター、ヤオミンが来季、あるいはそれ以上の期間を休む模様だからです。休みがちなヤオのバックアップ役としてゴタートを求めていたロケッツでしたが、こうなると先発センターとして彼を獲得に来る可能性が出てきました。なお、スミスGMはフルミドルどころか年俸500万ドル以上のオファーでゴタートを諦める模様です。

更にスミスGMはミドル枠を分割して複数選手獲得に使う可能性を示唆しました。そうなると、ラシード級の人材確保はかなり難しくなります。また、見返り次第ですがタコルーのサイン&トレードの可能性も仄めかしていますね。サイン&トレードならピストンズあたりと、それこそラシードでも交えて、ですかね?まあこの場合はタコルー再契約よりサラリーキャップが上がらないような作戦を考えるでしょう。

ともあれ、タコルー、ラシード、バスの誰が残ろうと残るまいと、マジックはまだロスターを埋めなければなりません。タコルーが残ればルイスが引き続き先発PF、ラシードかバス、または彼らに準じた先発級PFが入ればルイスは先発SF。どちらであれフォワードのポジションは埋まる訳です。今、仮にそうなったとして、残りのロスターをどう埋めるべきか思案してみましょう。

どっちのパターンであれ、ぱっと見て必要なのは第3のPG、そしてCの控えです。控えCを仮にフォイルとしておきます。先発SF(タコルーorルイスのところ)と先発PF(ルイスorラシードetc)は両方のパターンを想定し、仮名のままで考えてみましょう。

PG→ネルソン、ジョンソン、第3PG
SG→カーター、ピートラス、レディック
SF→先発SF、ヒル
PF→先発PF、アンダーソン
C→ドワイト、フォイル

もうこれで12人埋まってます。あと1人入れるならどこか。・・・どう見てもビッグマンですね。SFはカーター、ピートラス、またルイスでも兼任出来ます。つー事で、安いビッグマンを入れれば終了です。アンダーソンにセンターはどうかなと思うので、出来ればフォイルよりベターなセンターがいるといいですね。個人的にはピストンズでラシードとコンビを組んでいたマクダイスなんか引っ張れると最高かなと思います。つまり、こんな感じですかね。

PG→ネルソン、ジョンソン、第3PG
SG→カーター、ピートラス、レディック
SF→先発SF、ヒル(、ピートラス)
PF→先発PF、アンダーソン(、マクダイス)
C→ドワイト、マクダイス、フォイル

これで13人埋まりました。匿名部分、例えば第3PGをどう埋めるかなんですが、こういう時はFAリストに限ります。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?page=FreeAgents-09-10


http://hoopshype.com/free_agency.htm

まあ、いろいろと考えてみて下さい。第3のPG候補ですが、田臥・・・いやなんでもありません。まあ真面目に行くならディフェンスに難はありますがマーカス・ウィリアムズとかでしょうか。控えビッグマンだとドレアック呼び戻しなんてのも手かもしれません。皆さんも色々と頭をひねってみて下さい。

P.S.

http://blogs.orlandosentinel.com/sports_bianchi/2009/06/hedo-turkoglus-agent-dont-give-up-on-turk-returning-to-the-magic-.html

タコルーの件、エージェント側もマジックとの交渉が終わったという認識ではないようです。フロントとエージェントがそれぞれこういうコメントを出し合うのは、何か互いに意図があっての事なのでしょうかね?

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NBAドラフト、マジックかく指名せり・・・栄光と挫折のドラフト史(後編)

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お待たせ致しました、前編の続きでありんす。大ニュース連打で更新止まってる間にドラフト終わっちゃいましたけど(´・ω・`)

☆1999年→B

http://www.nbadraft.net/nba_draft_history/1999.html

ラロン・プロフィット(2巡目38位)

プロフィット自身はウィザーズへ出され、NBA定着も長くなかった選手なので指名としては正直スカの部類に入ります。それなのに何故にB判定なのか?それはトレードで上手く立ち回れたからです。

マジックはこの年のドラフトにてホーレス・グラント+2巡目指名権×2をソニックス(現サンダー)へ放出。見返りに13位指名の新人コーリー・マゲッティー、デイル・デイヴィス、ドン・マクリーン、ビリー・オーウェンスを獲得したのです。サラリーキャップ削減にひたすら動いたこのシーズンの、これは第一歩でありました。なお、2巡目では更にウルヴスから42位指名のルイス・ブロックを獲得するも、シーズン開幕前に解雇。今はレアル・マドリードで頑張ってたりします。

なお、ブランド、フランシス、バロン・デイヴィス、オドムとなかなかのタレント軍団が1〜4位指名となったこのドラフトは割と外れが少なく、リップ・ハミルトン(7位)、アンドレ・ミラー(8位)、マリオン(9位)、ジェイソン・テリー(10位)、ロン・アーテスト(16位)、ポージー(18位)、ジェフ・フォスター(21位)、キリレンコ(24位)などムラ無く好選手が揃ったなかなかの豊作年。2巡目からもギリチェック(40位)、リー・ネイロン(43位)、トッド・マカロック(47位)、ジノビリ(57位)と結構なタレントが揃っていました。'96年組や'03年組ほど有名ではありませんが、もっと評価されてもいいような気がします。ただ、一方でレオン・スミス(29位)の高卒エントリー→破滅が高卒エントリーに暗い影を投げかけました。

☆2000年→C

http://www.nbadraft.net/nba_draft_history/2000.html

マイク・ミラー(1巡目5位)、キオン・ドゥーリング(10位)、コートニー・アレクサンダー(13位)

出ました、究極の外れイヤー。現役でチームを引っ張るエース級選手がタコルー(16位)、マイケル・レッド(43位)しかいないという大不作の年です。しかも彼らにしてもエースとして大成したのは結構後ですからねぇ。こんなタイミングで1巡目指名権を3つも抱えて1位指名権獲得を狙ってたマジックってどないやねんって感じですが、そんな中でこのシーズンの新人王を受賞する事となったマイク・ミラーをピックしてるんですから、まあ悪くは無かったと思います。

因みに10位のドゥーリングはストロング、前年獲得したマゲッティー、将来の指名権とセットで1巡目指名権1つと交換されました。アレクサンダーも将来の指名権と交換でマヴスへ出されます。一見意味不明なこれらのトレードは、グラント・ヒルとT-MAC獲得のためにキャップを空けまくるためのものだったのです。ドゥーリングがマジックのジャージーに身を包むのは当面先の事となりました。彼はマゲッティーと共にオドム、ブランド、この年3位指名で注目を集めていた高卒新人ダリウス・マイルズ、その親友Q.リチャードソン(18位)と共に若きクリッパーズのメンバーとなったのです。

なお1位指名はケニオン・マーティン。トップ10ピックで未だにNBAで安住の地を得ているのは彼、ミラー、ジャマル・クロフォード(8位)、プリジビラ(9位)、ドゥーリングぐらいですかね。1巡目では他にイタン・トーマス(12位)、デスモンド・メイソン(17位)、マグロア(19位)、スピーディー・クラクストン(20位)、モーリス・ピーターソン(21位)、デショーン・スティーヴンソン(23位)、プリモズ・ブレゼッチ(27位)、2巡目だとヤリッチ(30位)、エディー・ハウス(37位)、エドアルド・ナハラ(38位)あたりは頑張ってますね。

☆2001年→D

http://www.nbadraft.net/nba_draft_history/2001.html

スティーヴン・ハンター(1巡目15位)、ジェリル・セッサー(1巡目22位)、オマー・クック(2巡目32位)

1巡目指名権2つを抱えながら見入りは今ひとつだった残念なドラフトです。いや、正確には3つでした。ドレアックを放出してブレンダン・ヘイウッド(20位)と交換したのです。正直、そのままヘイウッドをキープしていたならばT-MACの助けになっただろうに、マジックはヘイウッドを更にラロン・プロフィット+1巡目指名権とトレードしてしまいました。またもマジックに戻ったプロフィットは、しかし今回もマジックで出場する事無くチームを去ったのです。また、2巡目のクックは以前のトレードの絡みで1巡目指名権と交換でナゲッツへ出されました。

ハンターはそこそこはビッグマンとして頑張りましたが結局のところ先発センターにはやや力不足でしたね。そして長身PGとして期待されたセッサーは残念過ぎるほどの外れ指名だったのです。しかしまあ、全体1位がクワミ・ブラウン、4位がエディー・カリー、7位がエディー・グリフィン、8位がサガナ・ジョップ、9位がロドニー・ホワイトとTOP10指名にすら外れ物件が転がっている難しい年だったのも事実だったりします。3位のガソル、10位のジョー・ジョンソン、13位のリチャード・ジェファーソン、28位のトニー・パーカー、そして2巡目31位のアリーナスが正解でした・・・って分かるかいそんなもん!って感じでございます。個人的には26位でダレンベアを押さえたシクサーズ、38位でオクアーを引いたピストンズを評価しておきたいですね。

余談ですが、当時ウィザーズフロントにいたジョーダンはこの時エントリーしなかったヤオミンに「君が1年NBAに来るのが遅いからドラフトし損ねた」といったニュアンスの事をヤオに言ったそうです。・・・うん、ヤオとクワミでは本当に天地の差でしたね。ドワイトの憧れのヒトなんですけどねぇ、クワミ。

☆2002年→E

http://www.nbadraft.net/nba_draft_history/2002.html

カーティス・ボチャード(1巡目18位)

RどころかZと言いたい。小文字で「z」、いやいっその事アルファベットじゃない何かを書きたい。失敗の多いマジックのドラフト史上でも掛け値無くワーストピックの年です。

マジックはドラフト当日、ボチャードを指名すると早速トレードでジャズへ放出。見返りは19位指名のライアン・ハンフリー、そして2巡目47位指名のジャマール・サンプソン(あの名センター、ラルフ・サンプソンの従兄弟)でした。更にサンプソンは'95年ドラフトで2巡目38位指名のラシャード・グリフィスとの交換でバックスへと移ったのです。そして、クリッパーズからは将来の指名権と交換でマリオ・カスン(41位)を獲得。結論から言うと、この中で些かでも役に立ったのはこのカスンだけだったのです。

ボチャードをキープしていようがハンフリーだろうがマジックの外しっ振りは同じでした。ボチャードは怪我ばかりでまともにプレー出来ず、ハンフリーは全く戦力として計算出来なかったのです。FG成功率.271という、6-8のフォワードとは思えない致命的に駄目なスタッツを残したハンフリーはシーズン半ばにしてマイク・ミラーとセットでグリズリーズへトレード放出されました。そのトレード交換相手がドリュー・グッデン(4位)、そして'99年に40位でマヴスに指名されながら、NBAに入るまでに指名権がスパーズを経由してグリズリーズへ移っていたギリチェックだったのです。

その後ハンフリーがNBAに戻る事は無かったのであります。また、グリフィスは結局NBAでプレーする事自体ありませんでした。彼はバックスがサンプソンを無償で獲得するためだけにトレードされたようなものです。唯一、カスンだけがヨーロッパでプレーを続けた後に'04-'05シーズンからマジックに合流。2年マジックに在籍し、計73試合に平均7.8分の出場でした。7-1の長身を生かしてNBAで成長する可能性もあるかなーと思いましたが結局ユーロへ戻り、現在も現役選手です。

なお、この年のドラフトは1位のヤオミンこそ鉄板でしたが、後は2位のジェイ・ウィリアムズが交通事故で駄目になるわ、5位のニコラス・ツキチシュヴィリと6位のデジュワン・ワーグナーが鬼外れだわと実は不作。グッデンにしてももうジャーニーマンですしねぇ。まあ、アマレ・スタッダマイヤー(9位)とかカロン・バトラー(10位)とか、タイショーン・プリンス(23位)とか指名しないチームが悪いんですが。

2巡目は割と当たり年でして、31位にロジャー・メイソン、34位にダン・ガズリッチ、35位にカルロス・ブーザー、42位にロナルド・マレー、53位にラジュアル・バトラーといった面子が揃ってます。でもまあ、58位でルイス・スコラを押さえていたスパーズってやっぱ凄いなと。26位で指名してるのもジョン・サーモンズですしねぇ。

☆2003年→D

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2003.html

リース・ゲインズ(1巡目15位)、ザザ・パチュリア(2巡目42位)

1984年、1996年に並ぶ大当たり年、2003年ですら外すとは最早芸術的ですな。ただ、1巡目のスカを2巡目で補えた感はあります。

2001年のセッサーにも言える事ですが、マジックはどうもペニーの成功を受けて長身コンボガード獲得の夢を見過ぎた気がします。ゲインズもまた6-6の長身でPG〜SGまでこなせる予定だったのですが、結果はまたしても.291という致命的なFG成功率の悪さとNBAレベルでのPG能力の欠落でした。アームストロング移籍後というチャンスを全く生かせなかった彼は1年後に、T-MAC、ティロン・ルーとセットでロケッツへ送られる事となったのです。

しかし、2巡目は悪いチョイスではありませんでした。42位で指名したパチュリアはグルジアからやってきた若者でして、この時は弱冠19才。FG成功率こそ4割を割り込みましたが将来性はあるように思えたこの若人を、しかしマジックは1年後にボブキャッツのエクスパンションドラフトで放出する事となったのです。その後ボブキャッツに入らずにバックスへとトレードされると徐々に才能を発揮し始め、翌'05-'06シーズンからはホークスへ。そして先発Cとして、後に控えCとしてNBAに定着、今に至っています。個人的には勿体無い放出だったなぁと未だに思いますね。

そして今1人、43位でバックスに指名後、現金と交換でマジックが獲得した選手がキース・ボガンズでした。キャンプ時点で「ドラフトが間違いだったと思い知らせてやる」とやる気満々だった彼は1巡目指名のゲインズよりもコーチ陣の評価を得て、1年目から出場の73試合中36試合にSFとして先発したのです。しかし、ボガンズは翌シーズン冒頭の11/1にブランドン・ハンター(56位)と交換でボブキャッツへ移籍します。ボブキャッツでもそこそこ結果を出したボガンズは'06年の2/9にロケッツへとトレード、またもT-MACと組む事となったのでした。

そして'06年オフ、再びボガンズはマジックにFA契約で復帰。先発ないし控えのSGとして、好守に渋い活躍を見せたボガンズは2シーズン丸々在籍した後、この2009年2/5にティロン・ルーとの交換で本来ドラフト指名されていたバックスへとトレードされたのでした。そんなボガンズですが、今オフまたFAとなります。3度目のマジック復帰、果たして有り得るでしょうか?

・・・しかし、改めて2009年のドラフトを眺めると、上から下までタレントの宝庫だった事を思い知らされます。ピートラスも11位指名だったんですね。モー・ウィリアムスも47位だわカイル・コーヴァーも51位だわと本当に凄い年なので、是非一度じっくり眺めてみて下さい。

☆2004年→A

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2004.html

ドワイト・ハワード(1巡目1位)、アンダーソン・ヴァレジャオ(2巡目31位)、アントニオ・バークス(2巡目37位)

そしてマジックに再び恵みのドラフト1位が降りてきた訳です。21勝61敗という屈辱の最下位シーズンの果てに、マジックはドラフト1位指名権を獲得します。ここまで16回のドラフトで3回の1位指名権とか、どれだけ強運なんだよって思いますね。

1位に指名するべき候補はドワイトかエメカ・オカフォー(2位)かの2択でした。そして2位指名権はクリッパーズからボブキャッツがトレードで取得したのです。これはなかなか上手い作戦でして、マジックが取らない方を頂こうという訳ですね。T-MACからはドラフト指名権を放出してシャックをトレードで獲得しろなんて意見も出ました。ヒートがシャック獲得で成功した事を考えれば、それも間違いでは無かったかも知れません。しかし結局マジックは指名権をキープし、オカフォーの完成されつつある安定感よりもドワイトのポテンシャルに賭けたのです。結果は皆さんよくご存知の通りですね。

2巡目指名権に関してはヴァレジャオはグッデンとセットでキャヴスに出されましたし、バークスも現金と交換でグリズリーズへ送られましたのであまり関係ありません。むしろ、1巡目でマジックはもう一つ重要な動きをしました。即ち、20位でナゲッツが指名したジャミアー・ネルソンを将来の1巡目指名権と交換で獲得したのです。T-MACとの交換トレードでやってきたフランシスに向かって先発PGの座を譲るよう電話で頼んだという経歴を持つ彼に関しては背丈の問題もあって懐疑的な意見も少なくありませんでしたが、今やドワイトとのコンビはマジックの中核を成している感さえありますね。いやホント、今までのダメドラフトの歴史を変えた一夜でした。

ベン・ゴードン(3位)、デヴィン・ハリス(5位)、ルオル・デン(7位)、アンドレ・イグオダラ(9位)、アンドリス・ビートリンズ(11位)、アル・ジェファーソン(15位)、ジョッシュ・スミス(17位)、J.R.スミス(18位)、デロンテ・ウエスト(24位)、ケヴィン・マーティン(26位)、サーシャ・ヴヤチッチ(27位)、ベーノ・ウードリック(28位)と'03年程ではないにせよ多士済々な'04年、2巡目にも上述のヴァレジャオ、クリス・デュホン(39位)、トレヴァー・アリーザ(44位)を輩出するなど、なかなかの年だったと思います。

☆2005年→C

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2005.html

フラン・ヴァスケス(1巡目11位)、トラヴィス・ディーナー(2巡目38位)、マーティナス・アンドリウスケヴィシャス(2巡目44位)

本来ならこの年の評価は「E」でした。何しろ、11位まで落ちてきたスペイン人のヴァスケスをラッキーとばかりに指名したところ、オーランドまで来て入団する気満々だったはずが、彼女に渡米を反対されて一転NBA入りをやめられてしまったのですから。結局それきりヴァスケスはNBA入りの噂もあるものの、噂レヴェルで今日に至っております。

2巡目のトラヴィス・ディーナーはPGの層が厚かったこともあって出場機会に恵まれず、2年の在籍中に合計49試合に出場するも、平均10.9分しか出番がありませんでした。ロングレンジシュートに非凡なものを見せた彼でしたが、結局FAでペイサーズに去ります。ペイサーズでは一時先発PGとしても頑張りましたが、現状またも控えの座に甘んじているようです。またアンドリウスケヴィシャスに関しては'06年2巡目指名権+現金セットでキャヴスへ放出されました。彼はNBDLで練習中にチームメイトに頭を殴られて怪我をした後、現在はスペインリーグの2ndディヴィジョンでプレーしているようです。

ここまで見る限り、どこが「C」やねんとお思いでしょう。しかし、奇跡は起きました。実は今1人、サンズから57位指名のセンター、マーチン・ゴタートを現金と交換で獲得していたのです。彼の急速な台頭はもう皆さんもご存知の通りでしょう。今や「ポリッシュ・ハンマー」は今オフの有力FA選手となっています。・・・なり過ぎて今、引き留められなさそうで困ってる訳ですが。

因みに全体的にはやや低調なドラフトでしたね。デロン・ウィリアムズ、クリス・ポール、レイモンド・フェルトンのPG3人衆が3〜5位、ジャレット・ジャックが22位で指名されるなどPGに当たりが多かったこの年、1位のアンドリュー・ボグートは悪くないビッグマンという感じのポジションですし、2位のマーヴィン・ウィリアムズもちょっと期待外れです。チャーリー・ビラヌエヴァ(7位)、アンドリュー・バイナム(10位)、ジェイソン・マキシール(26位)、デヴィッド・リー(30位)といった当たりビッグマン、マーテル・ウェブスター(6位)、ダニー・グレンジャー(17位)、ハキーム・ウォーリック(19位)といったフォワード陣など中〜下位の方が意外とタレントがいた感じですかね。2巡目ではモンタ・エリス(40位)、アンドレイ・ブラッチェ(49位)、アミール・ジョンソン(56位)あたりが当たりクジでしょうか。

☆2006年→D

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2006.html

J.J.レディック(1巡目11位)、ジェームズ・オーガスティン(2巡目41位)、Lior Eliyahu(2巡目44位)

・・・まあ、しょうがないっちゃあしょうがない気もするドラフトです。ドワイトとレディックなら悪くない組み合わせかなあと思いますよ、確かに。SG過多なロスター事情もあって、実際に戦力化するのには時間かかりましたが。2巡目のオーガスティンはハッスルマンタイプで地味に頑張ってましたが、地味なまま2年でNBAを去り、今はスペインリーグに在籍中です。Eliyahuって選手は現金と交換でロケッツへ去りました。

この年はそもそも真の当たりが6位のブランドン・ロイだったという難易度の高いドラフトでして、割と粒が揃っているかと思われたビッグマンも1位のアンドレア・バーニャーニは微妙ですし4位のタイラス・トーマスも戦力化にはもう少し時間が欲しい系。5位のシェルデン・ウィリアムズは大丈夫なんでしょうか?2位のラマーカス・アルドリッジは当たりクジでしたけどね。ああ、そう言えばラリー・バード2世もいましたね。アダム・モリソン(3位)。マイケル・ジョーダンの選手を見る目の無さをまたも証明した彼、レイカーズに流れてスーツ姿でリング獲得となりました。

ランディ・フォイ(7位)、ルディー・ゲイ(8位)、ロニー・ブリューワー(14位)、レイション・ロンド(21位)、カイリー・ロウリー(24位)、ジョーダン・ファーマー(26位)あたりが戦力として頑張ってる面々ですかね。2巡目はダニエル・ギブソン(42位)、レオン・ポウ(49位)ぐらいでしょうか。ちょっと層の薄いドラフトでありました。

☆2007年→E

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2007.html

レイショーン・テリー(2巡目44位)、ブラッド・ニューリー(2巡目54位)

2人ともマジックのユニフォーム自体を着てません。テリーはマヴスへとトレードされ、交換相手のミロヴァン・ラコヴィッチ(60位)はいまだNBAにも来ていません。ニューリーにしても現金と交換でロケッツへ行ってしまいました。要するにドラフト補強は諦めたのですね。48位にマーク・ガソル、56位にラモン・セッションズが指名されたことを考えると、勿体無い事をしてしまったかも知れません。

ここまで来ると結構最近なので、オデン君(1位)やデュラント(2位)、ホーフォード(3位)等々詳細に語る事も無いかなと思います。2巡目にカール・ランドリー(31位)、グレン・デイヴィス(35位)、ガソル弟、セッションズと当たりもそこそこある、まあまあなドラフトでした。1位のオデン君が大成する事を祈っております。

☆2008年→B

http://draftday.nbadraft.net/nba_draft_history/2008.html

コートニー・リー(1巡目22位)

これ書き始めた時は、まさか1年でマジックを離れる事となるとは思いもしませんでしたが・・・(´・ω・`)

マジック史上、非常にレアな1巡目下位での当たり選手だったコートニー・リーはシーズン途中から新人ながら先発SGに抜擢され、プレーオフでも怪我で離脱するまで先発を務めました。ファイナルでは第2戦で決勝アリウープレイアップを外すなど残念なプレーもあったものの、天下のコービー相手にアグレッシヴなデイフェンスを見せるなど、ルーキー離れしたプレーで魅せましたね。カーター獲得のためとはいえ、放出が惜しい男です。ネッツでも頑張って欲しいものですね。

1年で評価する限りでは、1巡目のタレントはまあまあって感じじゃないでしょうかね。2巡目にマリオ・チャルマース(34位)ぐらいしか当たりがいないっぽい事を考えると、層は薄いドラフトだったんだなぁと思います。それだけに22位でリーを引けたのは大きかったなと思うんですよね。将来的にフランチャイズの柱となりそうなのはデリック・ローズ(1位)だけとなるかなーという雰囲気ですが、さてどうなりますか?

・・以上、長々とドラフトの歴史を書いてるうちに2009年のドラフトも終わってしまった訳です。しかも結局2009年のドラフト、マジックは球団史上初の指名無しでしたからねぇ。とはいえここまで見てきた通り、ドラフトでの補強は球団の強化にはやはり欠かせません。来年以降もマジックがドラフトで確実に当たり指名を引いてくれる事を信じつつ、この項を締めたいと思います。

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そう言えばいつの間にかドラフト終わってた件について

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http://www.nba.com/draft2009/

つーことで、マイケル・ジャクソンはこの世を去るわ、大型トレード連日続くわですっかり影が薄くなってしまって(´・ω・)カワイソスなドラフト2009です。マジックには全く関係無いドラフトとなりましたが、とりあえずざっと行ってみます。選手についてはD誌やH誌の特集を見ると分かり易いかもですね。とりあえずTOP10までレポしますとこんな感じです。

1位(LAC)ブレイク・グリフィン
2位(MEM)ハシーム・ザビート
3位(OKC)ジェームズ・ハーディン
4位(SAC)タイリーク・エヴァンス
5位(MIN)リッキー・ルビオ
6位(MIN)ジョニー・フリン
7位(GSW)ステフォン・カリー
8位(NYK)ジョーダン・ヒル
9位(TOR)デマー・デローザン
10位(MIL)ブランドン・ジェニングス

1・2位は妥当かなと思います。ルビオは思ったより下位(つっても5位ですが)だったのが嫌なのか、それともウルヴスがPG2人を指名したのが面白くなかったのか、なんだか入団を渋っているようです。何しろウルヴスの記者会見に出て来ませんでしたからねニックスがアップを始めました、という情報もあります。ダントーニックス([C]ケンプの運転手さん)ならフィットするでしょうね、彼。

http://sports.espn.go.com/nba/draft2009/news/story?id=4287786

ドラフト絡みのトレードはこんな感じですかね。

MIN←将来の1巡目指名権
DEN←タイ・ローソン(18位指名)

DAL←Rodrigue Beaubois(25位指名)、将来の2巡目指名権
OKC←B.J.Mullens(24位指名)

WAS←現金
HOU←ジャーメイン・テイラー(32位指名)

DEN←現金
HOU←Sergio Llull(34位指名)

POR←ジェフ・ペンダーグラフ(31位指名)
SAC←セルジオ・ロドリゲス、ジョン・ブルックマン(38位指名)、現金

MIA←パトリック・バーヴァリー(42位指名)
LAL←将来の2巡目指名権、現金

NOH←マーカス・ソーントン(43位指名)
MIA←将来の2巡目指名権×2

DET←将来の2巡目指名権、現金
HOU←チェイス・バディンジャー(44位指名)

DAL←Nick Calathes(45位指名)
MIN←将来の2巡目指名権(POR由来)

OKC←ロバート・ヴァーデン(54位指名)
CHA←現金

・・・とりあえずロケッツが現ナマ配りまくりなのは分かりました(笑)。前々から言われていた通りにロドリゲスを放出したブレーザーズは何気にキャップを空けましたね。その空き金額でタコルーを狙っているとの話ですが、はてさて。ああ、もうひとつトレードありました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4285133

NYK←トニー・ダグラス(29位指名)
LAL←2011年2巡目指名権、300万ドル

これはドラフト前に指名権の取引が決まっていたケースですね。また、直接ドラフトと絡みませんがこういうトレードもありました。

http://www.nba.com/knicks/news/milicictrade090625.html

ニックス←ダーコ・ミリチッチ
グリズリーズ←クエンティン・リチャードソン、現金

'03年のドラフト外れ指名として名高いミリチッチ、これが最後のチャンスかもですね。ダントーニックス([C]ケンプの運転手さん)で駄目ならもう平凡なビッグマンでキャリアを終える事でしょう。しかし、こうして見るとニックスは何気に動きましたねぇ。

http://www.nba.com/magic/news/summer_league_schedule_2009.html


不作と言われているドラフト'09の面子が実際どうなのかを測る最初の場、サマーリーグも早速現地7/6からスタートです。恒例のオーランドでのサマーリーグはマジック、ペイサーズ、サンダー、ジャズ、セルティクス、そしてネッツ・シクサーズ連合軍という珍しい形態(まあどう見ても経費節減ですが)のチームで行われます。そこ、トップ10指名が3位のハーディン誌かいないとか言わない。まあ他地域のサマーリーグもおいおい開催されていくでしょうから、そこで各人の実力も徐々にベールを脱いでいく事と思われます。

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緊急:ヴィンス・カーター、マジックへ

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http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-bk-magic-trade-for-carter-062509,0,3371112.story

http://www.floridatoday.com/article/20090625/BREAKINGNEWS/90625026/1002/SPORTS/Magic+making+deal+to+get+Vince+Carter

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4287197


マジック←ヴィンス・カーター、ライアン・アンダーソン
ネッツ←アルストン、コートニー・リー、トニー・バティー

T-MACとドワイトのコンビを見たいと思った事はないかね。幾分元気だった頃の・・・ね(「修羅の門」風)。

朝目が覚めてみたら、昨日のシャックトレード(因みに確定しました)に続き、またしても結構なブロックバスタートレードですよ。しかも、マジックが!世間はマイケル・ジャクソン一色でしょうが我々NBAファンはそっちばかり気にしてもいられない訳です。

今にして思えば予兆はあったのです。マジックのプレーオフ快進撃をカーターが見に来ていたんですよ。いや、んなもんシャックもウェイドも見に来てたやろと言われればそうなんですが、カーターはフロリダ地元っ子でマジックでプレーしたがってたのも事実。またキッド放出後優勝を争うレベルからは後退したネッツで依然としてそれなりに結果は出していましたが、何かやる気微妙な感じでしたもんね。ラプターズ末期程酷くは無かったですが・・・。

さてトレードの中身なんですが、分かり易過ぎる程に両チームの狙いは正反対。2010年に向けてレブロン獲得レースを諦めていないネッツは、またしてもキャップ空けに成功ですよ。アルストン、バティーの契約は今季で終了ですからね。2年目リーのような活きのいい若人をセットでつけるのも常道です。タックス空けのヴェテラン+ルーキー契約の若者ってのはこういうトレードでは王道のパターンであります。

ネッツは元々カーターをスパーズに売り込んでいましたが、既報の通りスパーズはジェファーソンを獲得しました。恐らくはスパーズの条件(即ち、バックスへトレードされた面子)がネッツには受け入れ難かったのでしょう。マジックもドラフト指名権はありませんが、まだ1年目を終えたばかりで、しかもファイナルの舞台を踏んだリーを得たのですからスパーズと取引するよりはネッツも良い結果を引き出せたと言えます。

対するマジックですが、完全に勝負をかけてきましたね。アルストンとバティーの放出は予定調和という感じですが、期待の新人だったリーを諦めてまでカーターを取りに行ったというのは、戦力底上げに賭けたという一点でしょう。

ただ、今回のトレードは事前に全く噂・憶測すら流れなかった予想外なものでした。私にしてもアルストンとバティーを出すとしても、その見返りがまさかオールスター級選手とは思ってもいませんでしたしね。タコルー再契約を楽観視してた向きも絶望してた向きも、こんな斜め上の展開は予想し得なかった事と思います。てかこんな予想絶対無理。いたら神とお呼びしたいレベル。何しろこのトレードでマジックはサラリー総額を減らすどころかむしろ増やしてます。そうでなくともタコルーとの再契約は困難とされていたところに、更にハードルが高くなった訳です。

今朝時点ではオーランド・センチネル紙とサードクォーターコラスプ.comはタコルー再契約は無くなった派。対してESPN.comとフロリダ・トゥデ―紙はまだタコルー再契約の可能性に含みを持たせていましたが、その後、大勢はタコルーの引止めは難しく、出ていく他無いだろうという論調になりました。

現実的に考えれば、タコルー再契約はかなり難しくなってきました。そもそもタコルー再契約の可能性はマジックがタックス払う気概と経済的余裕があるのか、にかかっていました。で、マジックのフロントがタックスを払う、と言いはじめたのはここ最近の事だった訳です。私は、その「タックスを払う」はタコルー再契約で足が出るぐらいはおk、という意味に解釈してました。しかし、もしこれが「優勝のチャンスなんで徹底的にやる」なら話は違ってきます。どうやら、マジックはタコルーとの契約交渉を始めていたようです。で、交渉が不調に終わったのを受けてのこのトレードだったという流れのようですね。

因みにカーターの加入ですが、私はあまり高く評価してはいません。スターパワーは認めますし、マジックの得点力はまたアップするでしょうが、カーターが未だ頼れるゴートゥガイかというとちょっと不安。また、ルイスやタコルーといった控え目なキャラ揃いの今までの主力陣と違い、一時はリーグの顔だったカーターがダンク・コンテスト王者の後輩、ドワイトとフィットするのかはちょっと不安です。もっとも、元々2人の仲は良いみたいですし、カーターはエゴは酷くない方ではあります。チームリーダーの座はドワイトとネルソンに引き続き預け、ルイスと同じようなスタンスで行くのもアリかも知れませんね。

昨日レブロンとシャックのコンビをDr.Jとモーゼス・マローンにたとえましたが、カーターとドワイトがその域のコンビになれるか?というところです。ネッツから来た希代のダンクアーティストと高卒のレジェンド級インサイドプレーヤー・・・確かに共通点は多いです。カーターがDr.J級かというとちと疑問符が付きますが。ただ、マジックの武器はどこからでも得点出来るオプションの多さですから、カーターもラプターズ時代のような絶対的なエースではなく、ルイスと近い立ち位置で行きつつ、いざという時はゴートゥガイという感じで良いのではないかなと。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4288680


ところで話を戻しますが、マジックはタコルーをどうするつもりなんでしょうかね?既に彼はオプトアウトして完全FA選手となってしまってます。再契約する気はあるのでしょうか?

http://www.orlandosentinel.com/sports/basketball/magic/orl-bk-magic-trade-for-carter-062509,0,3371112.story

「Team President Bob Vander Weide said the club's payroll would be likely about $75 million, meaning the team will be taxed anywhere from $5 million to $7 million, and it could rise to as much as $10 million in the next few years.」

つまり、チーム全員のサラリー合計をマジックは約7500万ドルと予定しているのですね。で、カーター移籍でそうれが現状どうなっているかと言いますと、

http://hoopshype.com/salaries/orlando.htm

タコルーが既にオプトアウトしたので彼のサラリー分(7,354,500ドル)をこの表にある75,419,716ドルから引くと、68,065,216ドル。8人の契約金額で既にこれだけに達しています。つまり、マジックは残り6,934,784ドルで最低でもロスター4人、まあ現実的には5〜6人埋めなければならない訳です。

タコルーは年俸1,000万ドルベースを求めていた訳で、代理人のロン・バビーはもう少し強気な交渉に出ていた筈です。もしタコルーが1,000万ドルで折れてくれたとしても、マジックのサラリーは9人で既に7800万ドルに達してしまいます。現在リーグでサラリー総額TOP3はニックス、マヴス、キャヴス(順不同)ですが、この調子だとそれに次ぐ4位が見えてきてしまいます。果たしてそこまでやるかな?というところですね。

マジックとタコルーがどれぐらいの金額ベースで交渉しているのか、具体的なディール内容が見えないので断定は難しいですが、このまま行けばタコルーは出て行く可能性の方が高くなってしまったかなと思います。ここまでチームのゴートゥガイとして引っ張ってくれた彼を、出来れば失いたくはありませんけどね。果たして上述の通りマジックが7500万ドルぐらいでサラリー総額を纏めてしまうのか、それとも更に大枚はたくのか、引き続き続報を待ちましょう。

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シャック、キャヴス移籍の衝撃を冷静に考える

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・・・もうですね、連日結構なニュース続きで更新する方もえらいこっちゃなんですよ。そんな矢先にビッグトレードと来ました。D誌・H誌の編集の方々は発売日にこんな特大ニュースで涙目でしょう。私だって今日から通勤時間に「逆転検事」始めたばかりなのに、それどころじゃ無くなってしまいました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4285489

キャヴス←シャキール・オニール
サンズ←ベン・ウォーレス、サーシャ・パヴロヴィッチ、46位指名権、50万ドル

かねてからの噂、遂に具現化しましたね。なかなか勝ち切れないキャヴスがレブロン引き止めの切り札として、遂に元NBA最強センターを引っ張る決意を固めたようです。

このトレードの意味するところを、まずはサンズ側から考察します。要するにサンズはサラリーキャップ削減策に出た訳ですが、シャックを出したということは、'07年のトレードデッドライン前にマリオンを放出してシャックを獲得したトレードが誤りだったとスティーヴ・カーが今回認めたのと同じです。ええ、過ちを認める事は良い事ですよ。

サンズはこれで一気に再建モードに行くかというと、どうやらそうではないようです。まあナッシュとアマレというチームの元からある核は変わっていませんからね。マリオンもベルもディーオゥもいなくなりましたが、ナッシュが元気なうちはリスタートも難しくないでしょう。引退寸前のベンやパヴロヴィッチは契約切れを待てば良い訳ですし。

ただ、私はグラント・ヒルがサンズを去ると見ます。思い出しても見てください、彼がピストンズ、そしてマジックを去る時に結構古巣に冷たかったのを。シャック放出の見返りが少ないのを見て、ヒルが移籍の決断をしても私は全く驚きませんし、それを咎める気持ちもありません。だってヒルに残された時間はあまりに短いのですから。

さていよいよ本題、キャヴス側から見たシャック獲得の狙いですが、まあもう100人が100人、誰でも分かりますよね。先だってのカンファレンスファイナルでの惨敗をもって、マジックはキャヴスにとって不倶戴天の敵となったのです。どうやってマジックを倒すか、そこをキャヴスは今オフ最重要ポイントと考えて動いています。実は私は、ブログネタが無ければ、キャヴスがこのオフどう補強に動くべきか考察するつもりでした。その矢先にこのトレードですよ。という事で、ある程度考えていたアイデアを交えつつ書いていきます。

私が考えていたキャヴスの対マジック対策補強案、それはドワイトの天敵獲得作戦でした。即ちラシード・ウォーレス、ブレンダン・ヘイウッドといった、1人である程度ドワイトを抑えてしまえる人材です。セルティクスは同じ理由でケンドリック・パーキンスを当面手放す予定は無いと思いますが、キャヴスに必要なのもまずはインサイドの核。ラシードのように得点力も伴えばベストでした。それにピストンズのインサイド陣が揃って対ドワイトのディフェンスに長けていたのはラシードの指導の賜物と私は睨んでいますが、そういう指導力を発揮すればヴァレジャオはじめキャヴス現有戦力のビッグマン達もドワイトを守るのが上手くなりそうですしね。

そういう視点からすると、シャック獲得というのはあまりマジック、ドワイト側から見ると怖くは感じません。なるほど彼は生ける伝説、レジェンドセンターです。しかし、天分に恵まれた彼のプレースタイルはノースカロライナ大で仕込まれた基本が身に付いているラシードと違い、チームメイトの参考にはならないでしょう。

レブロンとシャックのコンビは私に'82-'83シーズンを圧倒的な強さで頂点まで駆け上がったシクサーズのジュリアス・“Dr.J”・アーヴィングとモーゼス・マローンの名コンビを連想させます。ファイナルまで進みながら勝てなかった2人のオールスターが組み、プレーオフを全シリーズ通算僅かに1敗、マジック・ジョンソンとカリーム・アブドゥル・ジャバー率いるレイカーズすら完膚無きまでに粉砕したシクサーズと今回のキャヴスのチームの立ち位置はかなり近いとさえ私は考えます。

しかし、問題はあの時のDr.Jよりレブロンは若いのですが、あの時モーゼスは28才だったのに対し、シャックはもう37才だという事実です。いや、シャックはモーゼス以上のスーパーセンターだと仰る貴方、確かにそうかも知れません。

では、もう少し分かり易い例を出しましょう。ヒート時代、ウェイドと組んでいた頃のシャックです。ウェイドとレブロン、組む相手は同じシャック。しかし、ヒートが頂点を極めたのはもう'06年の事。あれから3年経っているのです。覚えてますか、ヒートがあの翌年には新進気鋭のブルズに1stラウンドで仕留められ、たちまち瓦解したのを。あの時シャックももう過去の人かとまで言われたものです。

その時点のシャックより、今のシャックは確実に衰えている訳です。今37才、'72年の3月6日生まれですから'09-'10シーズン中には38才です。当然ながら故障による長期欠場のリスクも高いですし、あまり長時間のプレーは考え物です。因みにかつてのレジェンドセンター達が最高何才で優勝チームでプレーしたかを調べてみまししょう。但し完全控えモード(てか殆ど出番無し)だったロバート・パリッシュ@シカゴ・ブルズは除きます。

ウィルト・チェンバレン→36才
ビル・ラッセル→35才
カリーム・アブドゥル・ジャバー→41才


ジャバーがおるやん、と言われそうですが彼の身上は力づくのプレーよりも鮮やかなスカイフック。それにWikipediaにも記述がある通りウェイトトレーニングにヨガに瞑想に武道(何しろブルース・リーの遺作映画「死亡遊戯」でラスボス役で出演してます)と、ミック・ジャガーや小田和正並のストイックなボディーコントロールを己に課した結果です。ポジションは違いますがジョーダンやストックトンが40代まで輝きを保ち続けていられたのも弛まぬ努力あっての事でしょう。そもそも30才で引退すると嘯いていた事さえあるシャックがそういった体のケアに熱心とは到底考えられません。

今ひとつ指摘したいのが'80〜'90年代を席巻したビッグセンターたちの38才頃の姿です。ユーイングはその頃には遂にニックスを離れ、ソニックス、マジックと渡り歩いていました。まるで今のシャックのように・・・。彼のライヴァルだったオラジュワンもまたロケッツを離れ、衰えを見せながらラプターズへ移籍するも1シーズンで引退。そしてデヴィッド・ロビンソンは37才にして2度目の優勝で自らの花道を飾り、ユニフォームを脱いでいたのです。37〜38才というのは、そういうお年頃なのですよ。

シャックという人は、ドワイトを結構早い段階からライヴァルと睨んでいた節があるように思います。オールスターでダンス対決してた頃はまだ普通に接していたと思うのですが、ドワイトがシャックのトレードマーク的なモチーフだったはずのスーパーマンの姿でダンクコンテストを制した頃から、シャックはドワイトに対して厳しい言動をするようになった印象があります。

そして今季、マジックがシャック時代以来のファイナルまで勝ち進んでなお、シャックはあんなにいがみ合っていたはずのコービーの肩を持ち、ヴァンガンディーHCはじめマジックに対してはあまり応援するような発言は見られなかったと思います。これはマジックがファイナルで1勝でもすれば、かつての自分がマジック時代に果たせなかったファイナルでの白星をドワイトに達成されることになるのが面白くなかったからだ、なんて説もあったぐらいでした。かつてシャックが世界屈指の名センターだったサボニスとマッチアップし、彼を出し抜いてアリウープダンクを叩き込み、彼独特の決めポーズを繰り出す姿を見たものですが、シャックは今や自分がサボニスの立場に立っている事、そしてかつての自分の位置にドワイトが立っている事を正確に理解しているのだと思います。

ともあれ、シャックは今一度ドワイトの前に立ち塞がります。レブロンも自分1人ではマジックに勝てないと悟ったばかりですので、シャックと組む=優勝しても3PEAT時代のコービーみたいに「シャックのお陰」と言われるリスクがある、だとしてもこの際シャックのキャヴス入りを諸手を上げて喜ぶはずです。まあかつて優勝した時の、どの時点のシャックより今は衰えているのですから、これで優勝出来ればレブロン>コービー&ウェイドという図式が成り立つような気がしないでもありませんし。

しかし、もう一つ厳しい指摘をしておきましょう。それはドワイトと戦えるビッグマン達の年齢です。ケンドリック・パーキンス(25才)とヘイウッド(30才)はまだ若いですが、シャックは上述の通り来季中には38才。今回キャヴスにとってよさげに思えたラシードにしても、この9月で36才を迎えます。

キャヴスが現在抱えているビッグマンを考えてみても、イルガスカスがまもなく34才になる訳です。ヴァレジャオはまだ27才間近と若いですが、ドワイトを止められないのはご存知の通り。シーズン途中で加入したヴェテラン、ジョー・スミスがまもなく34才。そしてシャック獲得トレードで放出されたベン・ウォーレスもまもなく35才です。お分かりでしょうか、キャヴスのフロントコートは殆ど34才以上で支えられているのです。

ヴィンス・カーター時代のラプターズもこんな感じでしたね。オークリー、アントニオ・デイヴィス、ケヴィン・ウィリスなどのヴェテランビッグマンを大量に抱えていたラプターズは、結局カンファレンス決勝まで届く事無く、カーターもチームを去りました。しかしそれは、今にして思えばそれ以上のビッグマンを取るのが難しい情勢でベストを尽くした結果だったように思えます。

キャヴスもレブロンがFAで去る危険を抱えたまま、残り1シーズンとなりました。ここで優勝して気分良く長期契約を交わすためにも、キャヴスは今度こそファイナルまで勝たねばならないのです。そのためには先が短くとも実績あるビッグマンを確保せねばなりませんでした。今回のシャック移籍は、ある意味そういったニーズから行われてきた場当たり的補強の究極の形だとも考えられるでしょう。

もしかするとシャック移籍がカンフル剤となり、レブロンは遂にチャンピオンに手が届くかも知れません。しかし、先が短いシャックの加入は正に短期間しか効かないカンフル剤であり、長期政権は望めないでしょう。そしてシャックやイルガスカス、ラシードがコートを去る頃、不測の事態さえ無ければ再びドワイトを止められるセンターは殆ど見当たらなくなってしまう可能性が高いのです。

私のキャヴス補強作戦の最終結論、それはホーネッツが出したがっていたタイソン・チャンドラー獲得でした。怪我がちというリスクが裏目に出る可能性もありますが、それはシャックとて同じ事。だったらまだこの10月にやっと27才と若いチャンドラーを獲得し、レブロンと組ませれば中長期的にも安定したチームが作れたのではないかと思います。しかし、それもシャックが加入してしまった今となっては詮無い事です。

恐らく来季もキャヴスは強いと思います。思いますが、シャック長期離脱でシーズン終了のリスクも抱えました。だいたいヒート、サンズにとってもシャックは短いタームで勝つための獲得選手だった訳でして、シャックを取るという事はセルティクスの中高年BIG3をチームの中心に置くのと同じく、故障のリスクも抱え込みつつ今すぐ結果を出すための切り札な訳ですよ。

ということで、自分はあまりシャックのキャヴス入りはリーグの構図に大きな変化をもたらさないと予想します。ひょっとするとマジックだけでなく、KG復帰モードのセルティクスの方がキャヴスより有利であるかも知れない、とさえ思ってます。そうなるとキャヴスのレブロン引止めは相当困難を伴いますが・・・。

ただ、シャック加入で勝てる可能性がアップしたとばかりに、キャヴスがFA獲得競争で有利なポジションに立つという線はありますね。ジェイソン・キッド、ラシード・ウォーレスあたりが一緒に加入してくれば、あるいはマジックやセルティクスを倒せるかも、と思ったりしてます。キャヴスフロントが果たしてまだまだ動くのかどうか、明日のドラフトも含めてまだまだ見逃せないシーズンオフになりそうですね!

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ジャマール・クロフォード、ホークスへ/ブレーザーズ動く

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おいおい、連日トレード出まくりなんですけど。

http://www.nba.com/2009/news/06/24/hawks.warriors/index.html

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4284512

ホークス←ジャマール・クロフォード
ウォリアーズ←エイシー・ロウ、スピーディー・クラクストン

ドン・ネルソンはクロフォードをあまり買ってませんでしたから、ウォリアーズが彼を出すのは想定の範囲内でした。見返りはPG2人かいと思いきや、最近故障がちなクラクストンは解雇の方向なのだそうです。

しかし、ホークスはジョー・ジョンソン、モーリス・エヴァンス、それにロナルド・マレーまでいてSG取りますかね。え、まさかPGとしての獲得ですか?そうなるとビビーの処遇をどうするか、ですな。

http://www.nba.com/2009/news/06/24/blazers.mavs.ap/index.html

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4284712

こちらはドラフト指名権の交換であります。

ブレーザーズ←22位指名権
マヴス←24位&56位指名権、2010年2巡目指名権

要するにブレーザーズはより確実に指名したい選手がおり、マヴスは少し順位が下がってでも指名権を多くしてチームサラリー合計を減らしたかったという感じでしょうか。

http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=AvhcjFCVRxstiddPljx_LS68vLYF?slug=aw-draftbuzz062409&prov=yhoo&type=lgns

明日のドラフトへ向け、更に噂は加速しまくっているようです。参考までに貼っておきます。書いてる事をてきとーにピックアップしていくと、

・ジェイソン・キッドはブレーザーズ、キャヴス、ニックスが狙ってる
・ペイサーズがT.J.フォードをサンズetcにトレードする話をしてる
・ニックスとグリズリーズでQ.リチャードソンとミリチッチのトレード話をしてる
・ウルヴスがグリズリーズの2位指名権を狙ってる
・ブルズのハインリックがブレーザーズに行かされるかもと言った
・ネッツはカーターを出さないと明言
・ブルース・ボウエンはオベルトと違ってスパーズに戻らない風

ま、あくまで噂ですから。

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ウィザーズ、即戦力確保へ(追記あり)

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・・・なんか臨時ニュース連発で、予定していた更新が進まないですウィザーズとウルヴスでトレードがありました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4282279

ウィザーズ←ランディ・フォイ、マイク・ミラー
ウルヴス←5位指名権、オレクセイ・ペチョロフ、イタン・トーマス、ダリウス・ソンガイラ

ウルヴスが第3のトレード参加チームを探しているそうなので、これでも完成形では無い可能性はあります。さしあたりこのままであると想定した場合、ウィザーズは相当ガードのポジションの層が熱くなりますね。ドラフト指名権を捨ててまでガードの布陣をここまで熱くする必要あったのかな、と思わなくもありません。手薄なインサイドは果たして埋まるでしょうか?とはいえ、フォイとマイク・ミラー加入はこのチームの層を相当厚くします。多少の故障者が出ても変わらず戦えるでしょう。

ウルヴスは敢えてまたドラフト権を確保しましたか。これで今ドラフトには5・6位、18位、28位と実に4つの1巡目指名権に45・47位の2巡目指名権2つとなった訳ですが、はたしてそのまま新人4名様を引き取るのか、それとも更に動くかは要注目です。個人的には既にドラフト不作説の流れる昨今にドラフト指名権を増やす意味が分からないですが・・・。これは使い切れないピックを頂戴すべく、マジックがアップを始めるかもですね。

http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=ApdkcA9Ej_glUc_upt6rRpy8vLYF?slug=aw-pistonsbucks062309&prov=yhoo&type=lgns


追加情報入りました。またトレードです。

ピストンズ←ファブリシオ・オベルト
バックス←アミール・ジョンソン

ピストンズ、動きました。が、これは補強ではないようです。どうやらオベルトはピストンズへ行くと契約をバイアウトされてFAになり、スパーズと再契約する見込み・・・ってやっぱスパーズ抜け目ねー!という話でした。しかし、本当にスパーズはこの手のトレード放出選手出戻りが多いですよね。

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速報:ジェファーソン、スパーズへ

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http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4281291

スパーズ←リチャード・ジェファーソン
バックス←ブルース・ボウエン、カート・トーマス、ファブリシオ・オベルト

来ましたねぇ、スパーズ。ダンカン体制も終盤が見え始めたこのタイミングで、トニー・パーカーとジノビリをキープしたままのトレード強化に成功しました。ボウエンは既に衰えが見え始めていましたし、手薄になったビッグマンに関してもスパーズなら補充の手はあるでしょう。見事な一手です。

バックスの目的はキャップ空けですね。ボウエンとオベルトを放出すればタックス支払いの危機だったバックスは一転、タックス支払いまで1100万ドルの余裕が出来ます。危惧されていたヴィラヌエヴァやラモン・セッションズとの再契約のためにもキャップは空けておきたいという訳です。

つーか、バックスへ移った面々が解雇→スパーズが最低保証額で回収といういつもの流れになりそうな気がするのは私だけでしょうか・・・。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4281247

次のニュースです。ボブキャッツは4年328試合中82試合の出場に留まり、故障のオンパレードで結局戦力としてまともに機能しなかったフォワード、ショーン・メイにクオリファイング・オファーを提示せず、彼を無制限FAとしました。再契約の可能性も消えてはいませんが、どの道ディオウがいるチームで先発は難しいでしょう。

なお、共にノースカロライナ大でNCAA制覇を成し遂げた間柄でもあるレイモンド・フェルトンは1年550万ドルのクオリファイング・オファーを得ました。彼の場合はこの1年契約終了後に制限FAとなり、他チームからのオファーシートにボブキャッツがマッチすれば、フェルトンはボブキャッツ残留になります。トレード説もあった彼ですが、マイケル・ジョーダンとラリー・ブラウンのノース・カロライナ大人脈を考えると残留の線が強そうですね。

http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=AoQy_aiwBI1GJDDsDBLyyfe8vLYF?slug=aw-celticspistons062209&prov=yhoo&type=lgns

最後にセルティクスとピストンズに関し、このようなトレードのオファーがあったとヤフーUSAが報じました。

セルティクス←リップ・ハミルトン、タイショーン・プリンス、ロドニー・スタッキー
ピストンズ←レイ・アレン、レイション・ロンド

http://sports.espn.go.com/nba/draft2009/news/story?id=4281276

しかし、ESPNの記事でエインジはチームの中核プレイヤーのトレードの可能性を否定。現状ではヤフーUSAの報じたようなトレードは無いと示唆しました。

・・・これは判断が難しいところです。本当に実現していれば、確かにセルティクスのバックコートは若返りますし、プリンスが6thマンというのは相当心強い体制になりますからね。ただ、ロンドがいなくなるのが痛いなぁと。スタッキーもいい選手ですけどね。

私の見るところ、エインジもそういったトレードを水面下で模索はしていると思います。今回は話が纏まっていない、ないしは流れたので情報が流れてしまったのかなと。宮地陽子さん曰く、こういう情報がリークされた場合、たいてい話としては終わっている可能性の方が高いそうですね。

ともあれ、BIG3体制を築き上げるまでは謎のトレードを行う事で定評のあったエインジのことです。今のところ否定はしていますが、何かやらかす可能性はあると思うので油断はなりませんよってな感じでありましょう。以上、予定を変更してお送り致しました。

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オーランド・マジック、'09総括(フォワード・センター編)

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ガード編の続きです。さっき結構書き上がってたのに操作ミスでパーにして涙目(つД`)

☆マイケル・ピートラス→RS5点、P8点

シーズン中はファールメーカー&故障者リストの常連と化してしまい、先発SG&エースストッパーという当初の期待に応えられませんでしたが、プレーオフに入ると「エアー・フランス」は突然テイクオフ。6thマン&ディフェンスの要として活躍、またしてもスミスGMの見る目を証明してみせました。

来季も6thマンとして貢献してくれる事でしょう。SG〜SFまでカバーしてくれる貴重な存在として、この調子で頑張って欲しいですね。

☆ジェレミー・リチャードソン→RS1点、P採点無し

まあ、出番ありませんでしたから。マジックが1試合あたりの3ポイント成功数新記録を出した時に3を決めたのが唯一のハイライトです。

☆ヒド・タコルー→RS7点、P10点

MIPだった昨季よりは流石に成績を下げましたが、プレーオフとなるとやはり違いました。直後にブザービーター2回喰らいましたが、トレードマークのクラッチショットは健在。PG役の兼任に加えて不得手だった筈のディフェンス面ですら貢献とあっては、もうマジックのレブロンとお呼びしたいぐらいです。

再契約、当然マストですね。他チームにかっさらわれる訳には行きません。今度こそファイナルで彼のウィニングショットがマジックを頂点に導く事を信じましょう!

☆ラシャード・ルイス→RS8点、P9点

すっかり板に付いた先発PFでオールスターにも再選出。控えCをやらされてH誌のネタにされていたのは気の毒でした。今プレーオフではピートラスと並び、最も評価を上げた選手じゃないでしょうか。次々クラッチショットを沈め続ける勇姿に、2chのアンチファンの方が詫びを入れていたのにはちょっと感動すら覚えました。

契約金額故に批判の対象になるのは宿命といった感もありますが、ファイナル進出の原動力となった事でかなり批判の声を抑える事が出来たと思います。後はファイナル第4・5戦のようなゲームを無くし、より安定した得点源となって欲しいですね。来季も頼みましたよ、フィニッシャー!

☆ブライアン・クック→RS1点

出番無いまま、アルストン獲得トレードでロケッツへ。マジックの面々とは引き続き仲良いみたいですね。達者でな〜。

☆トニー・バティー→RS5点、P5点

控えビッグマンとしてはゴタートより後ろのポジションになりましたね。出たら出たなりの結果は残したと思います。アルストンと同じくサラリーキャップ空けのトレード材料にされそうですが、契約が終わったり買い取られたりしたらまた戻って欲しい気はします。

☆マーチン・ゴタート→RS7点、P7点

遂にその真価を現しつつあるリーグ最強の控えセンターです。特にプレーオフ1stラウンドで出場停止だったドワイトの代打で先発した第6戦でのダブルダブルは彼の価値をかなり高めてしまいました。

タコルーとの再契約金額とサラリーキャップの削減度合いにもよりますが、残念ながらマジックを去る可能性は高そうです。むしろドワイトの良いライヴァルになりそうで心配ですね(-_-;)

☆ドワイト・ハワード→RS10点、P9点

リバウンド王&ブロック王でディフェンシヴ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー受賞では文句の付け所を探す方が難しいというものです。しかもプレーオフ中に弱点だったFTに改善の兆しが見えた日には、この男、底が知れぬ!と思いました。まあファイナルでは肝心なところで外してしまいましたが。

今ひとつだったフックの成功率も徐々にですが改善されている風です。ディフェンスは既に最強モード入ってますから、次は天分の体格に頼るだけでは無くオフェンスの武器を増やす事でしょう。ユーイングACの確かなご指導で、更に成長する事を期待したいものです。ゴリ先生、宜しくお願い致します。

☆アドレナル・フォイル→RS4点、P4点

出番無いにも関わらず点数があるのはドワイトの練習相手として頑張っていた点と、ファイナル第2戦での新人リーのアリウープ失敗を真っ先に慰めていたヴェテランらしさへの評価です。確か変人という風評だった彼ですが、リーの頭を撫でる姿は孫を可愛がる好好爺のようでした。

現役続行の意志がある、との報道も出ています。ゴタートとバティー移籍の可能性大な来季こそ、コートでの出番があるかもですね。因みに、アルストン獲得トレードの際に一度放出されてたの、覚えてました?

※明日「コーチ&フロント編」をやるかもです。

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オーランド・マジック、'09総括(ガード編)

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こんにちは、昨日の記事の続き書いてたらPCの前で寝てました。こんにちは、廃人です。いや、これでも日々労働してるんですよ。

つー事で通勤電車の中からお届けする企画は昨季に続き、レギュラーシーズン&プレーオフで選手を10点満点評価してみよー、という訳です。では早速参りましょう。昨季はアルファベット順でしたが、今季はポジション順で。

☆ジャミアー・ネルソン→レギュラーシーズン(以下RS)9点、プレーオフ(以下P)4点

とにかくあの故障が悔やまれる訳ですが、そこまでのネルソンは批判の声も止まざるを得ない見事なプレー振りでした。いわゆる正統派PGのプレースタイルでこそありませんが、PG離れしたFG成功率とクラッチタイムでの勝負強さはオールスター初選出も納得の内容だったと言えるでしょう。

ファイナルでの復帰が彼の印象をやや悪くしてしまった事は事実ですが、まああれだけ動けたらプレーするなとは言い難いですよね。プレータイムが長過ぎた気はしますが・・・。ともあれ、ドワイトと2人してレイカーズ優勝の様子を目に焼き付けた事ですし、それを糧にしつつこの夏に怪我からの完璧な復活と更なるステップアップを期待しましょう。

☆レイファー・アルストン→RS8点、P8点

いかにヒート時代に経験済のヴァンガンディーHCの指揮とはいえ、ロケッツからの中途入団、しかもネルソンの後釜というかなり難しいミッションを果たした功績は大きいです。FG成功率の低さなど問題が無かった訳ではありませんが、チームをファイナルまで連れてきた司令塔の役割を果たした以上、採点は甘くならざるを得ません。

ファイナルでは残念でしたが、これは多分にヴァンガンディーの指揮の問題もありますので、アルストンを責める事は控えたく思います。来季もマジックにいる可能性は低いですが、ストリートレジェンドがファイナルのコートに立った事を素直に喜びたいですね。

つー事でマジック公式HPは大至急、なぜか販売を急遽終了したアルストンのジャージー販売再開を宜しく!

☆アンソニー・ジョンソン→RS7点、P7点

すまん、正直おじさんの力を舐めてましたよ。控えPGとしてキッチリ仕事をこなし、何気に大事な3を決めたりする彼の姿は正に仕事人。それだけに、3度目のファイナルに彼の出番が無かったのは可哀想でしたね。

なお、「SLAM」誌に1stラウンドでの、ラトリフ相手にぶちかましたワンハンドダンクが「SLAM A DA MONTH」のページで取り上げられてました。おじさんの勇姿、是非チェックしてみて下さい。

☆ティロン・ルー→RS1点、P採点無し

ジョンソンと同じく2度目のマジック入りでしたが、こちらは全く貢献する事無く終わりましたね。彼が機能しなかったからスミスGMはアルストン獲得に動いた訳でして・・・。ファイナルではネルソン復帰に伴いスーツ姿でした。H誌もこれでは取り上げ難いですかね?

☆コートニー・リー→RS7点、P7点

もうファイナル第2戦の件は許してあげるべき。そんな簡単じゃないですよ、あのプレー。新人離れしたどころか新人なのを忘れさせる落ち着き払ったプレー振りでシーズン半ばから先発SGの座を獲得、好ディフェンスと意外に勝負強いロングレンジシュートで見事にチームにフィットしました。ドワイトの肘で顔面骨折後はマスクを被ってリップ・ハミルトン2世になってましたね。

余程の事が無い限り、マジックの先発SGの座は彼のものでしょう。ファイナルの辛い経験も必ずやバネにして、更に成長してくれると信じます。頑張れ若人!実はドワイトとあんまし年違わないけど。

☆J.J.レディック→RS5点、P6点

やっと、って感じですかね。ベンチ漬けの日々をやや脱し、それなりにですが出番を得始めた感はあります。まあエヴァンスもボガンズもいなくなったと思ったら新人リーに抜かれた訳ですが。

ただ、カンファレンスセミファイナルでそうでなくてもお疲れだったレイ・アレンを一層疲弊させたディフェンスは評価に値します。肝心の得点面はアレでしたが、アレンの活躍が抑制出来たのだから全然OKでしょう。だって考えてもみて下さい、彼みたいなシュータータイプの選手がディフェンスで貢献したなんて聞いた事無いですよ。

来季も控えの地位は変わらないでしょうし、どこのチームへ移籍したとしても恐らく同じ事。しかし、ディフェンスもいけるシューターってのは面白い存在ではあるので、この芸風を大成させて欲しいですね。頑張れデューク大のスター。

☆キース・ボガンズ→RS6点

忘れてたでしょ?大丈夫、私も忘れてました\(^o^)/

ルーとのトレードでマジックを去るまで、いつも通り頑張ってくれました。いいロールプレーヤーになりましたね。三度目のマジック復帰もちょっと期待しちゃったりします。

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この文を書きたる者
ペニー
六伍壱 ◆MAGICcvM2E
昔の名前はセントトーマスこと 「NBA MAGICAL INSIDE」 (現在更新停止)管理人、 2chマジックスレ は最近はご無沙汰。シャック&ペニー時代からマジックを追っかける'90s世代NBAファンです。耳寄り情報・ご要望・リクエスト・リンク希望・ツッコミetcはmagicalinside651@gmail.comまでドゾー。twitterにもおりますので「六伍壱」で検索してみて下さい。
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