ヒート105-94ウィザーズ
サンダー95-89ホーネッツ
マヴス101-91ロケッツ
ジャズ109-88バックス
☆本日のハイライト
・マヴス来てます6連勝
・ジャズも手負いのバックスを倒し6連勝
・ホーネッツはサンダーに逃げ切られ0.5ゲーム差に迫られる
・ブルズのブーザー、練習には参加
・アントワン・ウォーカー、NBADLで復帰へ
さて、チームは盛り下がっているヒートですが、話は盛り上がってます。やれマヴス戦後に選手だけでミーティングしたとか、やれスポルストラHCがレブロンに説教したとか、しまいにはヒートの選手達がスポルストラへの信頼を失いつつあるなんて、見たんかお前らと言いたくなるような情報まで玉石混淆で入って来ます。
http://sports.espn.go.com/chicago/nba/news/story?id=5862624
そこへ更に、T-MACが何故か「レブロンはブルズの方が良かった」等と言いながら乱入してきました。あんたレブロンと一緒にプレーしたがってませんでしたっけという素朴な疑問置き去りな彼ですが、しかし面白い事を言っているのは確かです。彼の発言を引用すると、こんな感じですね。
"[Chicago] was a better decision, a better place for him. You can't just go somewhere and have that type of chemistry he had in Cleveland."
クリーヴランドの時のようなケミストリーはそうそう無理ですよ、と。で、本題はこちらです。
"When they're on the court together, they're terrible. Him and D-Wade don't complement each other. They're somewhat the same type of players, 'Bron and D-Wade. ... Both of those guys need the ball, and they don't shoot the ball like Ray Allen. That's why they're having trouble scoring in the halfcourt, because they can't get a rhythm, because one of them is dominating the ball. That guy might be getting off, but the other guy [isn't]."
"That's why when they're on the court together, they're terrible. They're rhythm players that need the ball. I'm like that. I can't stand out there and catch and shoot. I've never been a guy that sits out there waiting for the ball to come to me."
簡単に言えばシューターじゃない、同じタイプの選手であるレブロンとウェイドが共存出来る訳が無い、2人共ボールを独占して持って無いと乗れないタイプなんだから・・・という話です。実はこの話の真のキモは「俺もそうなんだ」という、レブロン&ウェイドにかこつけたT-MACさんの自己アピールだったりするんですが、そこは多分あちらでも全力でスルーされている事と存じます
スルーと言えば、ボッシュの存在自体も最早完全スルーかい、って感じですがそれは正しいモノの見方なので私もスルーしましょう。そう、今のヒートは結局レブロンとウェイドがどう共存出来るかこそが最重要ポイントなんですよね。ボッシュは今や脇役の筆頭格ぐらいのポジションに過ぎません。本人もそれを望んでいる気がしますしね。
思えばセルティクスのBIG3が機能したのはタイトルに飢えたヴェテランオールスター3人が単に頭数揃ったというだけではなく、シューター(アレン)、エースアタッカー(ピアース)、インサイドファイター(KG)とバランス良い3人だったという要素が大きいんですよね。勿論、残り2ポジションにロンドとパーキンスという若き人材を得たのもラッキーでした。
翻ってヒートの場合、ウェイドもレブロンもロングレンジが駄目では無いのですが、どちらかと言うと2人共にアタッカー。インサイドに切り込んでダンクなりレイアップなり決めたり、FT取りに行ったりするタイプですよね。そしてボッシュはインサイドでダーティワークというより、外からシュートを打つ姿に象徴されるようにゴールに正対して得点を取りに行く、ピュアなビッグマンとは些か異なるタイプです。
それでも私、ペイントへ突撃したがる2人と外でフリーになるのを待つボッシュならイレギュラーなパターンながらも噛み合うんじゃないかなと思ってました。なのでそんなにヒートが出遅れるとは思わなかったのです。ブルズの記録を破るとかは寝言は寝て言えと思ってましたが、昨季のキャヴスみたいにシーズン途中から一気に来ると思ってましたし、今も思ってます。
これだけヒートが予想以上に出遅れた理由は、多分元々の組み合わせの問題だけでは無いと思います。ええ、故障です。それも単なる戦力の欠落というだけの話じゃありません。躓きの第一歩は、プレシーズン初戦でのウェイドの故障による戦線離脱でしょう。あの怪我があったため、ヒートは折角のプレシーズンで新BIG3の実戦投入が殆どできずに本番を迎える事となってしまいました。そりゃ出遅れもします。
更に響いたのはマイク・ミラーの故障でしょう。彼は単なる3ポイントシューターではなく、実は結構なオールラウンダーなんですよね。彼がチームにいれば単に外角のシュートがより安定する、というだけではありません。ボールの回りが良くなるんです。ジェームズ・ジョーンズも良く頑張ってますが、こういうところではマイク・ミラーに遠く及びません。エディー・ハウスだってポジションはPG~SGでも自身のシュートが第一でしょう。彼らは彼らなりにヒートに貢献していますが、ミラーが出来る事とは差があります。
そしてハスレム。彼のようなハードワーカータイプこそが、実はスター軍団となったヒートのような球団には真に必要な人材でした。彼の穴がダンピアーで埋まるかというと、何とも言えないなぁってのが正直な感想ですね。スタッツ的にはいいとこ行けるかも知れませんが、目に見えない部分での貢献とか、ヒートの戦術への理解度とかでは圧倒的にハスレムに軍配が上がるのが実情でしょう。
要はシーズンへの準備がキッチリ整わないまま開幕を迎えてしまった上に戦力不足な訳でして、そんな状態で苦戦しているのを捕まえて「ヒートオワタ」とか騒ぐのは正直早過ぎると思うんですよね。しかし、この早漏モードな流れは日本の2chだけではありません。むしろ現地アメリカの方が早くも上記に多数紹介したような記事で溢れ帰っている訳です。
このレブロンの、スポルストラHCへの肩激突事件がそういう話の火に油を注いだ事は明らかでしょう。確かに、敬意を持っている相手にやることじゃありませんね、これ。パット・ライリー相手には多分やらないだろうと思います。
もっとも、キャヴス時代にマイク・ブラウンHC(当時)にも同じように肩でぶつかった事のある彼なので、もしかするとまったく深い意味は無い可能性もあります。ありますが、昔からHCの事を馬鹿にしていた可能性も否めませんね。
http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=5864576
とはいえスポルストラHCとレブロンはミーティングを持ち、とりあえず少なくとも表面上はぎくしゃくした雰囲気を取り除きました。一応和解したのかなー、みたいな感じですね。肩衝突の件に関してもレブロンは、
"I didn't realize it and I don't think Coach realized it either until it was brought to our attention. Incidental contact, I guess."
と、火消しに回っている印象です。
ま、このHCとレブロンの経緯についてはESPNよりもヤフーですね。最早完全にレブロン推しのESPNに対するカウンターカルチャーとして機能し倒しているヤフーの記事ですが、その中心は勿論ワジロフスキー。今回もぶっ飛んでます。
http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=A2KIPHRZ_PRMQQ4BHQe8vLYF?slug=aw-lebronspoelstra112910
「King James wants Spoelstra to bow to him」っていう強烈な記事のタイトルが全てを言い表してますね。キャヴスでは好きに振舞えた裸の王様レブロンが、ヒートではスポルストラに行動の自由を制限されている件、ウェイドがレブロンの悪影響を受けて一緒にHCバッシングに動こうとしている様などが書かれています。
http://sports.yahoo.com/nba/blog/ball_dont_lie/post/Relationship-between-LeBron-and-coach-gets-chill?urn=nba-290079
しかし、ワジロフスキー以上に飛ばしまくってるのはこちらの記事でしょう。これ、一読すれば分かりますが上で取り上げたESPNの記事のソースがレブロンの馬鹿エージェント、マーベリック・カーターである事を暴露しているんです。カーターがメディアを使ってヒート側にプレッシャーをかけようとしている、って書いてるようなものですよこれは。
つー訳で、表面的に和解したところでこんなHCと選手のパワーゲームが繰り広げられているような状態で、果たしてチームとしてまとまるのか正直心配ってレヴェルを超えてますが、ともあれこの日は勝てたのも事実です。そこからなんだかんだで纏まっていくのか、それとも空中分解しかかったところでパット・ライリーの出番か。ヒートの行方、早くも正念場です。
かせきさいだぁ
アーティスト:かせきさいだぁ≡
おもちゃ工房(2008-08-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
サンダー95-89ホーネッツ
マヴス101-91ロケッツ
ジャズ109-88バックス
☆本日のハイライト
・マヴス来てます6連勝
・ジャズも手負いのバックスを倒し6連勝
・ホーネッツはサンダーに逃げ切られ0.5ゲーム差に迫られる
・ブルズのブーザー、練習には参加
・アントワン・ウォーカー、NBADLで復帰へ
さて、チームは盛り下がっているヒートですが、話は盛り上がってます。やれマヴス戦後に選手だけでミーティングしたとか、やれスポルストラHCがレブロンに説教したとか、しまいにはヒートの選手達がスポルストラへの信頼を失いつつあるなんて、見たんかお前らと言いたくなるような情報まで玉石混淆で入って来ます。
http://sports.espn.go.com/chicago/nba/news/story?id=5862624
そこへ更に、T-MACが何故か「レブロンはブルズの方が良かった」等と言いながら乱入してきました。あんたレブロンと一緒にプレーしたがってませんでしたっけという素朴な疑問置き去りな彼ですが、しかし面白い事を言っているのは確かです。彼の発言を引用すると、こんな感じですね。
"[Chicago] was a better decision, a better place for him. You can't just go somewhere and have that type of chemistry he had in Cleveland."
クリーヴランドの時のようなケミストリーはそうそう無理ですよ、と。で、本題はこちらです。
"When they're on the court together, they're terrible. Him and D-Wade don't complement each other. They're somewhat the same type of players, 'Bron and D-Wade. ... Both of those guys need the ball, and they don't shoot the ball like Ray Allen. That's why they're having trouble scoring in the halfcourt, because they can't get a rhythm, because one of them is dominating the ball. That guy might be getting off, but the other guy [isn't]."
"That's why when they're on the court together, they're terrible. They're rhythm players that need the ball. I'm like that. I can't stand out there and catch and shoot. I've never been a guy that sits out there waiting for the ball to come to me."
簡単に言えばシューターじゃない、同じタイプの選手であるレブロンとウェイドが共存出来る訳が無い、2人共ボールを独占して持って無いと乗れないタイプなんだから・・・という話です。実はこの話の真のキモは「俺もそうなんだ」という、レブロン&ウェイドにかこつけたT-MACさんの自己アピールだったりするんですが、そこは多分あちらでも全力でスルーされている事と存じます
スルーと言えば、ボッシュの存在自体も最早完全スルーかい、って感じですがそれは正しいモノの見方なので私もスルーしましょう。そう、今のヒートは結局レブロンとウェイドがどう共存出来るかこそが最重要ポイントなんですよね。ボッシュは今や脇役の筆頭格ぐらいのポジションに過ぎません。本人もそれを望んでいる気がしますしね。
思えばセルティクスのBIG3が機能したのはタイトルに飢えたヴェテランオールスター3人が単に頭数揃ったというだけではなく、シューター(アレン)、エースアタッカー(ピアース)、インサイドファイター(KG)とバランス良い3人だったという要素が大きいんですよね。勿論、残り2ポジションにロンドとパーキンスという若き人材を得たのもラッキーでした。
翻ってヒートの場合、ウェイドもレブロンもロングレンジが駄目では無いのですが、どちらかと言うと2人共にアタッカー。インサイドに切り込んでダンクなりレイアップなり決めたり、FT取りに行ったりするタイプですよね。そしてボッシュはインサイドでダーティワークというより、外からシュートを打つ姿に象徴されるようにゴールに正対して得点を取りに行く、ピュアなビッグマンとは些か異なるタイプです。
それでも私、ペイントへ突撃したがる2人と外でフリーになるのを待つボッシュならイレギュラーなパターンながらも噛み合うんじゃないかなと思ってました。なのでそんなにヒートが出遅れるとは思わなかったのです。ブルズの記録を破るとかは寝言は寝て言えと思ってましたが、昨季のキャヴスみたいにシーズン途中から一気に来ると思ってましたし、今も思ってます。
これだけヒートが予想以上に出遅れた理由は、多分元々の組み合わせの問題だけでは無いと思います。ええ、故障です。それも単なる戦力の欠落というだけの話じゃありません。躓きの第一歩は、プレシーズン初戦でのウェイドの故障による戦線離脱でしょう。あの怪我があったため、ヒートは折角のプレシーズンで新BIG3の実戦投入が殆どできずに本番を迎える事となってしまいました。そりゃ出遅れもします。
更に響いたのはマイク・ミラーの故障でしょう。彼は単なる3ポイントシューターではなく、実は結構なオールラウンダーなんですよね。彼がチームにいれば単に外角のシュートがより安定する、というだけではありません。ボールの回りが良くなるんです。ジェームズ・ジョーンズも良く頑張ってますが、こういうところではマイク・ミラーに遠く及びません。エディー・ハウスだってポジションはPG~SGでも自身のシュートが第一でしょう。彼らは彼らなりにヒートに貢献していますが、ミラーが出来る事とは差があります。
そしてハスレム。彼のようなハードワーカータイプこそが、実はスター軍団となったヒートのような球団には真に必要な人材でした。彼の穴がダンピアーで埋まるかというと、何とも言えないなぁってのが正直な感想ですね。スタッツ的にはいいとこ行けるかも知れませんが、目に見えない部分での貢献とか、ヒートの戦術への理解度とかでは圧倒的にハスレムに軍配が上がるのが実情でしょう。
要はシーズンへの準備がキッチリ整わないまま開幕を迎えてしまった上に戦力不足な訳でして、そんな状態で苦戦しているのを捕まえて「ヒートオワタ」とか騒ぐのは正直早過ぎると思うんですよね。しかし、この早漏モードな流れは日本の2chだけではありません。むしろ現地アメリカの方が早くも上記に多数紹介したような記事で溢れ帰っている訳です。
このレブロンの、スポルストラHCへの肩激突事件がそういう話の火に油を注いだ事は明らかでしょう。確かに、敬意を持っている相手にやることじゃありませんね、これ。パット・ライリー相手には多分やらないだろうと思います。
もっとも、キャヴス時代にマイク・ブラウンHC(当時)にも同じように肩でぶつかった事のある彼なので、もしかするとまったく深い意味は無い可能性もあります。ありますが、昔からHCの事を馬鹿にしていた可能性も否めませんね。
http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=5864576
とはいえスポルストラHCとレブロンはミーティングを持ち、とりあえず少なくとも表面上はぎくしゃくした雰囲気を取り除きました。一応和解したのかなー、みたいな感じですね。肩衝突の件に関してもレブロンは、
"I didn't realize it and I don't think Coach realized it either until it was brought to our attention. Incidental contact, I guess."
と、火消しに回っている印象です。
ま、このHCとレブロンの経緯についてはESPNよりもヤフーですね。最早完全にレブロン推しのESPNに対するカウンターカルチャーとして機能し倒しているヤフーの記事ですが、その中心は勿論ワジロフスキー。今回もぶっ飛んでます。
http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=A2KIPHRZ_PRMQQ4BHQe8vLYF?slug=aw-lebronspoelstra112910
「King James wants Spoelstra to bow to him」っていう強烈な記事のタイトルが全てを言い表してますね。キャヴスでは好きに振舞えた裸の王様レブロンが、ヒートではスポルストラに行動の自由を制限されている件、ウェイドがレブロンの悪影響を受けて一緒にHCバッシングに動こうとしている様などが書かれています。
http://sports.yahoo.com/nba/blog/ball_dont_lie/post/Relationship-between-LeBron-and-coach-gets-chill?urn=nba-290079
しかし、ワジロフスキー以上に飛ばしまくってるのはこちらの記事でしょう。これ、一読すれば分かりますが上で取り上げたESPNの記事のソースがレブロンの馬鹿エージェント、マーベリック・カーターである事を暴露しているんです。カーターがメディアを使ってヒート側にプレッシャーをかけようとしている、って書いてるようなものですよこれは。
つー訳で、表面的に和解したところでこんなHCと選手のパワーゲームが繰り広げられているような状態で、果たしてチームとしてまとまるのか正直心配ってレヴェルを超えてますが、ともあれこの日は勝てたのも事実です。そこからなんだかんだで纏まっていくのか、それとも空中分解しかかったところでパット・ライリーの出番か。ヒートの行方、早くも正念場です。
かせきさいだぁ
アーティスト:かせきさいだぁ≡
おもちゃ工房(2008-08-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る