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え、このブログ終了したなんて誰も言ってないっスよ?いつの間にやら400万ヒットありがとうございます

2011年05月

ロバート・"トラクター"・トレイラー(1977.2.1〜2011.5.11)

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http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=6527372

既に報じられていますが、元NBA選手だったロバート・トレイラーが34才の若さで急逝しました。先にお亡くなりになったエスカレードと言い、やはりといっては何ですがこういう体格の方は心臓発作などの形で急逝される事が少なくないようですね・・・

彼のプレーヤーとしてのキャリアはNBAより前、高校〜大学時代にハイライトがあったと言えます。何しろ彼はKG、ポール・ピアース、カーター、ロン・マーサーと同じ'95年のマクドナルド・オール・アメリカンに選出されていますからね。なお、この時KGとピアースは同じチームでプレーしていたというネタもあったりしますが。

NCAAではミシガン大へ進学、モーリス・テイラーやメイシオ・バストンとフロントコートを形成。この時点で彼の体格は身長6-8に対して体重300ポンド以上という完成形になっていました。そんなNCAAデビューイヤーに、彼はなかなかインパクト満点なダンクをぶちかましていました。



そう、リム破壊ダンクです。NCAAではなかなか見た記憶が少ないですな。ともあれこのシーズンは9.0得点5.9リバウンドをマークします。そして翌'96-'97シーズン、ミシガン大はNIT(所謂NCAAトーナメントとは別です)を制覇してトレイラー自身もトーナメントのMVPに選出され、シーズン成績も13.1得点7.7リバウンドと向上。更に翌シーズンには16.2得点10.1リバウンドという成績でチームをリードし、ビッグ10トーナメントを制してこちらでもMVPを受賞するとNCAAトーナメントでは第3シードで参戦。但しこちらは2回戦で敗退しました。

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3040936

ところが、ミシガン大のNCAA規定違反(要するにトレイラーやウェバーなど複数の選手が高校時代から金銭的援助を受けていた)が'07年になって露呈したため、彼のミシガン大時代の成績は全て抹消、上記の2つのMVPも剥奪。おまけに高校時代の'94-'95シーズンの成績までも抹消となったのです。こういった経緯のためか、ミシガン大のHPには今回のトレイラー逝去のニュースが見当たりません。流石にコメントは上記ESPNの記事などを見る限り出しているようですが。

また、同じミシガンのライヴァル、ミシガン州立大のACを当時務めていたトム・クリーン(現インディアナ大HC)はtwitterで彼への弔意を示しています。このつぶやきから暫くトレイラーの話を続けていますが、ESPNで要約した分を以下に示します。

"At Michigan State we battled against him and he might have been the most time-consuming and mind-challenging matchup we ever faced and we as coaches weren't even playing. He had great feet and hands and a very soft touch...You really had to have a plan to stop him."

ともあれ、彼は'98年のドラフトにエントリーします。1位から順にオロワカンディ、ビビー、ラフレンツ、ジェイミソン、カーターと指名が続いた後に、彼はマヴスにより6位での指名を受けました。この後の指名もジェイソン・ウィリアムズ、ヒューズと続いたこの豊作年ドラフトにあって、トレイラーはドラフト会場にてトレードされます。9位で指名された、ドイツからやってきた7フッターの若人との交換でバックス入りとなった事が、皮肉にもNBAにおいて彼のイメージを決定付けてしまいました。

ユーロ圏からのドラフトエントリー、しかもドイツからという事で多少の知名度はあったものの、ドラフトではダークホース程度のイメージだった彼、ダーク・ノヴィツキーを取ったマヴス。そして一旦彼を指名しながら放出したバックス。ノヴィツキーが徐々に真価を発揮するようになる毎にマヴスはその英断を称えられる事となりました。それはトレイラー、そして彼を獲得したバックスの評価を下げる事をも意味していたのです。



http://www.basketball-reference.com/players/t/traylro01.html

率直に申し上げれば、彼のNBAでのキャリアはドラフト6位指名という期待にそぐわないものでした。1年目こそ短縮日程の全50試合中49試合出場、43試合先発を果たしたものの5.3得点3.7リバウンド止まり。その後は先発の機会も徐々に失われていきました。NBAでの平均得点およびリバウンドが2桁に及んだシーズンは一度として無く、バックス→キャヴス→ホーネッツ(シャーロット時代1年、ニューオリンズ時代2年)→キャヴスと些かジャーニーマンな彼のNBAは7シーズンで終わりを告げたのです。因みに最後のキャヴス時代はレブロンのキャヴス時代2年目ですね。



しかし、NBAを去った後も彼はプロバスケット選手としてのキャリアを継続します。トルコ、イタリアセリエA、メキシコ、そしてプエルトリコ。'10年にはプエルトリコリーグでのディフェンシヴ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのです。そのプエルトリコでのアパートで、彼は今回倒れたのです。奥さんと通話中に発作を起こしたようで、第一通報者も奥さんだったようですね。

http://sports.espn.go.com/espn/commentary/news/story?id=6533306
http://www.slamonline.com/online/nba/2011/05/131207/

今回この記事を書くために、私にとって決して知識量の多くないトレイラーという選手について色々と調べてみましたが、彼の人柄を誉める記事が多かった印象が強いですね。特にこのESPNとSLAM誌の記事にはライターのトレイラーに対する愛情のようなものが感じられた気がします。NBAを7年で去った上位指名選手への扱いとしては上々じゃないでしょうか。実際、最後に在籍したプエルトリコのチーム、Vaqueros de Bayam���n(スペイン語。英語に直すとBayamon Cowboys)でも彼の逝去を惜しむ声は多いです。人柄、って奴でしょうか。

NBA時代はどうしてもノヴィツキーとのセットで語られていた事もあって、彼はドラフトの失敗例として語られる以外でNBAに名前を残す事は残念ながら無いでしょう。上記の金銭的援助以外にもトラブルがあったのも事実です。しかし、選手としての実績は無くとも、彼は十分に愛される素晴らしい人間だったという事が分かっただけ、私はこのエントリーを書いて良かったなと思います。

♪それぞれひとつのライフ、それぞれが選んだスタイル、とはRIP SLYMEの「One」でしたか。NBA選手として大成しなかったとしても、トレイラーは多くのものを得ていたんだな、としみじみした次第です。合掌。

※参考文献

Wikipedia
BASKETBALL-REFERENCE.comより個人スタッツ
BASKETBALL-REFERENCE.comよりトレイラー追悼記事

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雷神VSザック神、いよいよ最終戦へ

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グリズリーズ(3勝)95-83サンダー(3勝)

☆本日のハイライト
リヴァースHC、セルティクスと5年3500万ドルで契約延長
クリス・ポール、今オフは賢明にも今回は未来を語らず
レイカーズ、次代HCにまさかのマイク・ダンリーヴィー再登板か
レイカーズはリック・エイデルマンに超興味アリ、という説も
そしてウォリアーズがレイカーズのAC、チャック・パーソンとブライアン・ショーにHC職打診の動き
キャヴスのギルバートオーナー、来たるドラフトロッタリーに息子にクジを引かせる

キャヴスのドラフト、何だか失敗フラグのような気がしてならないのは私だけでしょうか・・・

それにしても今日もザック神は見事なクラッチ振りでしたね。もう当ブログもオーランド・マジックとザック神を応援するブログに衣替えしようかと思いましたw よくあんなクラッチショットを次々と決めるもんです。イバカやパーキンスのディフェンスがそんなに悪い訳でも無いと思うんですけどね、見てる限り。

ともあれ、これでカンファレンスセミファイナル唯一の第7戦突入です。こうなるともうホームがどうとかじゃなくて精神面の強さが問われますね。「Win or Go home」、正に言葉の通りの戦いとなる最終戦、どっちが勝ち上がるか本当に見物ですね。

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They're red hot

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ブルズ(4勝)93-73ホークス(2勝)

☆本日のハイライト
リヴァースHC、セルティクスと2〜3年以上の再契約へ



東のカンファレンスファイナル、整いました。ホークスは正直よく頑張ったと思います。対ローズを考えた時、やはりハインリック離脱は痛かったかと。

ブルズが最後にカンファレンスファイナルまで勝ち進んだのは、勿論あの「ラスト・ダンス」、ジョーダン、ピペン、ロドマン、ハーパー、クルコッチを擁して3PEATに挑んだ'98年以来となります。あれから13年でここまで戻れた訳です。それにしても、ジョーダンの次はローズと、ガードにスーパースターを持つのがこの球団のアイデンティティーとなりつつあるかのようです。そう言えばブルズ史上初めての永久欠番選手、ジェリー・スローンもポジションは2〜3番でしたね。

ともあれ、いよいよブルズ対ヒートです。3キングスの前に、更に下の世代となる最年少MVP、そして元レブロンのチームメイトたるブーザー、スター選手に敵愾心バリバリなノアといった面子が立ち塞がります。しかもホームコートアドヴァンテージはブルズにあり。・・・これは大盛り上がりやでえ!

マジックの敗退で些か分かり難くなりましたが、このカンファレンスファイナルはブルズやマジックといったフランチャイズスター1人を戴いて皆でもり立てるチーム体制と、ヒートやセルティクスのようなフランチャイズスター3枚(それぞれプラスマイナスの誤差があるようですが・・・)体制、それぞれの体制代表による対決という訳です。そういう意味においても、このシリーズは今後のNBAの流れを決める大事なものとなるでしょう。

パット・ライリーにとってはジョーダンの前に悉く敗れ去った'90年代のトラウマが甦りそうなこのカード、果たしてライリーのトラウマが追加されるか晴らされるか、注目です。

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グリーン・レクイエム

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ヒート(4勝)97-87セルティクス(1勝)
サンダー(3勝)99-72グリズリーズ(2勝)

☆本日のハイライト
・サンダー圧勝でカンファレンスファイナルへ王手

またひとつ、世代交代の足音ですね。スパーズが早々に散り、レイカーズが呆気なく去り、そして今セルティクスが敗れました。ロンドの怪我に原因を求め、汚い!ウェイド汚い!と毒付いてみるのも一興ではありますが、まあ4-1という結果をそれのみで総括するのは無理があります。良いところ、4勝2敗まで持ち込むのがやっとこだったんじゃないかなと。

セルティクスのBIG3もこれで解体かと思いきや、リヴァースHCは来季もやる気みたいですね。となると、ほぼ確実にBIG3&ロンド体制でもう1年はやるでしょう。BIG3を休ませられる厚いロスター構築が望まれます。まあそれがなかなか難しいんですけどね。

あと、ジャーメインより不健康だったシャックは、もうこれでキャリア終了かも知れませんね。この天王山で第3戦のような鈍重な動きしか出来なかったシャックを見るのは、ルーキーイヤーのリム破壊王時代から彼を知る者として非常に寂しいものがありますね。OB同士のゲームやる時の動きですよ、あれはもう。今日はとうとうDNPに戻ってしまいましたし。

さて、一方のヒートです。レブロンの1年越しのリヴェンジが遂に成りましたね。自らの力でセルティクスに引導を渡してのカンファレンスファイナル進出で、気が付けばヒートにとってかなり美味しい状況に。自ら難敵セルティクスを下したのは無論彼ら自身の功績ですが、ウエストでスパーズ、レイカーズが相次いで自爆したのはファイナル進出を考えれば好材料ではあります。別にヤラセ説とかではありませんが、ヒートにとってはなかなかのお膳立てですね。

当ブログにてレブ論シリーズをお読みの方ならお分かりかとは思いますが、私としてはヒートがこのままあっさり優勝してしまう事で「これからはBIG3や!」という流れが加速していよいよスター選手の一極集中とチーム間格差が進み、昨季までのセリーグみたいな「どうせプレーオフ行くチームは同じ」みたいなつまらないリーグになるのをかなり危惧してます。スモールマーケットには厳しく大都市ファンだけニコニコだなんて現実社会を反映し過ぎのリーグよりは、今季のセリーグみたいな大混戦をこそ、私は見たいです。

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どうかしてるよ〜オーランド・マジックの今オフを占う・その6

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ブルズ(3勝)95-83ホークス(2勝)

☆本日のハイライト
・ローズ33得点、ブルズ王手
バイナム、先のマヴス戦第4戦での退場ファウルで来季開幕5試合出場停止&ジャージー脱いでたので更に罰金25,000ドル
ロバート・トレイラー、34才で逝去



以下、オーランド・センチネル紙批判エントリー。

私がオーランドの地元紙たるオーランド・センチネル紙に割と辛口だったのは、ご存知な方はご存知でしょう。マジックという球団は僅か20年強のチーム史において、実に3度のドラフト1位指名権に恵まれた事もあって何気にスター選手が数多く在籍してきました。シャック、ペニー、ヒル、T-MAC・・・しかしながら彼ら全員、マジックでキャリアを全うする事無く他球団へと去って行ってしまっているのもまた事実です。

確かに本来スモールマーケットで資金が潤沢では無い、という理由はあります。スター選手がデビューした球団でキャリアを終えるなんて話が古風な昨今では尚更ですね。レジー・ミラーやストックトンみたいな選手生活は今や極めて稀なんです。

しかし、マジックの場合そういう一般論とは別の問題が以前から認識されていました。それは、オーランドの住人達のスター選手達への反応です。シャックのレイカーズ移籍後、レイカーズがオーランドに来た時のブーイングはまあ分かります。その後のペニー、T-MACへのバッシングはなかなか苛烈でした。ブライアン・ヒルHCをクビに追い込んだ首謀者がペニーという報道(情報ソースは当時のチームメイトだったようですが)以降、ペニーへの風当たりは厳しくなりました。「大人になりなさいよ」なんて言われてましたね、確か。T-MACについても「Me-Mac」なんて言われてました。

私は長らく、こういう傾向はオーランド市民の気質の問題なのかなと考えていました。しかし、もしかして違うんじゃないかと最初に疑念を抱いたのがT-MACバッシングの報道が出た時です。Me-Mac?それなんか違くね?と。そしてドワイトが昨日エントリーで紹介した通りの名指しでの批判に踏み切った今、疑惑は確信へと変わりました。オーランド・センチネル紙こそが問題だったのだな、と。

オーランド・センチネル紙はこのドワイトのツイートに対して反論記事を載せています。ドワイトにオーランドを離れて欲しいだなんて滅相も無い、我々は皆ドワイトにオーランドに残って欲しいんだ、と。しかし読者達にはそうは読めないようです。

http://www.orlandosentinel.com/sports/orlando-magic/os-dwight-howard-poll-051011,0,7462197,post.poll

まずはこちら。「Do you think the media will cause Dwight Howard to leave Orlando?」という問い掛けに対し、只今ダブルスコアで「Yes」が「No」を上回っています。

http://blogs.orlandosentinel.com/sports_bianchi/2011/05/dwight-howard-tweets-that-orlando-sentinel-trying-to-force-him-out-like-shaq.html

http://www.orlandosentinel.com/sports/os-dwight-howard-orlando-sentinel-bia20110510,0,1378719.column

お次、オーランド・センチネル紙のマジック記事ライターの1人、マイク・ビアンキが「ドワイトに去って欲しいなんて書いてないよ!僕らは皆、ドワイトにオーランドにいて欲しいんだよ!」と必死の弁明です。そりゃあ地元チームのエースに名指しで批判されたらそりゃあ必死にもなります。が、コメント欄は大絶賛炎上中。「この記事読んでオーランド・センチネル紙取るの止めたわ」とか言われる始末です。だってビアンキ、すぐ前の記事「If Dwight wants to leave then hopefully the Magic will press him to handle it like Carmelo Anthony did in Denver and not like LeBron James did in Miami.」って力一杯書いてるでしょうがw

過去に何度かオーランド・センチネル紙の記事を批判的に取り上げて来た自分としては、今更こんな見苦しい言い訳してないでさっさと謝っとけって感じです。つーか、こういう時は言い訳する前にまず謝れよと思うんですが、まあそれが日米の差なんでしょうかね。

ただ、洋の東西を問わず、メディアってのは時に嘘をつきますからねぇ。特に新聞はどこの国でも経営状態が宜しくありません。巨人がいつの間にやら年俸総額4位にダウンしているのは別に偶然でも何でもなく、巨人戦の視聴率ダウンにとTV局の収入ダウンに加えて読売新聞の部数ダウンという要素も間違い無く絡んでいます。日本の新聞も軒並み部数が落ちてますが、無論日本だけの話では無いんですよね、これ。

今や名だたる歴史ある新聞社でも買収・倒産の憂き目にあっている昨今、あちらでも状況は同じです。オーランドセンチネル紙さんにしても、まあセンセーショナルな見出しの方が売れるんですよね。「ドワイトは残留、間違い無い」より、「すわ、ドワイト移籍か!?」の方が注目されるのは理の自然でありますな。結果、メディアは時に世論をミスリードしてしまうってのはあります。

今回の場合、元々選手バッシングに走りがちな傾向があったオーランドセンチネル紙にそういう新聞の懐事情が重なって、ドワイト本人の意向に全く関係無く「ドワイトが移籍するかも」的な記事が先行してしまい、ドワイトを一層イラつかせているのでしょう。ま、ESPNさんは相変わらず「ドワイトはレイカーズか!?」って感じですし。

そういえばオーランドセンチネル紙の上掲記事コメント欄でこんな指摘がありました。

Dwight is correct! Whether or not the Sentinel wants Dwight to stay isn't the question. The point is, this is twice now that the Sentinel has been associated with making a superstar feel this way. You never heard Lebron mention The Cleveland Plain Dealer, or Carmelo mention The Denver Post. The Sentinel is doing something to make the Magic superstars feel unwanted. The stories they write and the polls they publish have a cynical tone to them. They're trying to sell papers and get clicks. They just want the publicity, and don't recognize the damage they're doing. If it happened just once (with Shaq) it could be overlooked, but twice now? It's not right.

「レブロンがクリーヴランドプレインディーラー紙について、カーメロがデンヴァーポスト紙について言及したなんて聞いたこと無いだろう。(オーランド)センチネル紙はマジックのスーパースターが望まない事をやってるんだ」「彼らは新聞を売って(HPの)クリックを稼ごうとしている」「シャックで1回起きただけなら大目に見るが、今や2回目だろ?それは正しくないんだよ」


正に我が意を得たり、ですよこのコメント。何故かタンパベイ.comでオーランドセンチネル紙援護があったりするんですけど、私は断然このコメントの方を支持しますね。

つー事でオーランドセンチネル紙におかれましては、特に名指しでの批判を受ける事で定評のあるブライアン・シュミッツ氏をメインとした謝罪記事を早急に載せるべきだと思います。このままドワイトを敵に回したらドワイトの去就に拘わらずオーランド・センチネル紙はおしまいですよ〜。



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いじわる〜オーランド・マジックの今オフを占う・その5

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ヒート(3勝)98-90セルティクス(1勝)
サンダー(2勝)133-123グリズリーズ(2勝)


☆本日のハイライト
・OT勝利、ヒートが王手
・3OT勝利、サンダーが五分に



さて、今日は2試合ともOTだわ激戦だわ、セルティクスまで角番になって世代交代感バリバリだわと凄い日ではありましたが、それはサラリと流してマジック話に戻します。

http://www.orlandosentinel.com/sports/orlando-magic/os-dwight-2012-interactive,0,1600830.htmlpage

只今、オーランド・センチネル紙のサイトにてドワイト着せ替えがすぐ出来るページがあるのをご存知でしょうか。レイカーズやニックスあたりはまだしも、何故かノースカロライナ大やハーレムグローブトロッターズにAND1、アイヴァーソン所属のトルコチーム、果てはオーランド・センチネル紙のチームに早変わりするというお馬鹿振りになかなか笑えます。最初に見た時は冗談でもこんなもん作るんじゃねえよ(゚Д゚)ゴルァとか思いましたが、よくよく見ると結論は「ドワイトはん、マジック残留が一番でっせ!」になるように出来てるんですね、これ。うむ、オーランド・センチネル紙のドワイト移籍説関連の記事は大概苛々させられるものばかりでしたが、これは全力で許した。

まあ実際のところ、ドワイト本人が早々に公式ブログで「来季もマジックで優勝を目指す」と明言してる時点でドワイト移籍話は終了なんですが、そこはメディアもそういう噂を立ててみた方が記事のアクセスも稼げます。そこにドワイトに来て欲しい大都市チームの意向がミックスされて、めでたくドワイト移籍説完成ですよ。

http://sports.espn.go.com/nba/playoffs/2011/columns/story?columnist=adande_ja&page=LakersNext-Adande-110508

ESPNでは現状2説が紹介されてますね。ドワイトがレイカーズ行きたがってる説、そして逆にドワイトがマジックにクリス・ポールを迎えたがっている説。この正反対の情報2点を線で繋いで導き出せる仮説は、例えば「マジックにクリス・ポール獲得、さもなくばレイカーズへの自身のトレード」という条件を出している、なんて具合では如何でしょ?

まあ、そんな仮説はさておき、ドワイトを欲しがるチームはNBA全チームと言って良いぐらいでしょうね。しかし、実際にドワイトを狙えるチームは限られます。何故なら、もしもマジックが今のタイミングでドワイトを放出するならば、確実にアリーナスをセット販売するだろうからです。マックス契約級の選手を今引き取れる、そんなチームはビッグマーケットでないと無理というものです。要するに、現時点でドワイトとアリーナスをセットで引き取れるような豪勢な大都市チーム以外、ドワイトに手は出せません。例外はマヴスぐらいでしょう。

つー事で、ドワイトを本当に狙ってそうな球団は、恐らくこの方々です。以下、基本的にマジックからドワイトとアリーナスをセット販売したケースとしてお読み下さい。

☆レイカーズ


ここはもう、隣の芝生からビッグセンターを獲りに行く事に関しては伝統芸能の域に達しております。ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、そしてシャック。レイカーズの歴史は他球団から獲得したビッグセンターの歴史と言っても過言では無いのですよ。チェンバレン時代は1回しか優勝出来ませんでしたがカリーム時代は5回優勝、そしてシャックは3PEAT。これだけ成功例を並べていれば、レイカーズがドワイトを欲しがるのはむしろ必然と言うものですな。

ドワイトを取れるんならガソルとバイナムのセットぐらいレイカーズなら差し出すでしょうし、フィル・ジャクソン辞任で一層扱いの難しそうなアーテストあたりもディールに使えば、アリーナスだって余裕で引き取れます。シャックの悲劇、再びでしょうか?

☆ニックス

♪ちゃーんちゃちゃちゃんちゃちゃちゃんちゃちゃんちゃちゃーん(スターウォーズのアレ)

暗黒卿、アイザイアのあるところ金満補強あり。アマレとカーメロいるのにこれ以上やる必要ある?とお思いかもしれませんが、ドワイトとクリス・ポールの両方を狙うぐらいの勢いで来ても私は驚きません。流石に両方は取れないでしょうけど。ま、アマレがいるのにドワイト取るのはあんまり現実的ではありませんけどね、正直。

☆ネッツ

本当に厄介なのはこっち。メディアはもちろんNBA関係者、選手達の度肝を抜いたデロン・ウィリアムズ獲得は言うまでも無くビッグマン獲得への布石です。勿論ドワイトと組ませる事は視野に入っているでしょう。いざとなれば湯水の如く資金投入出来るだけの財力もあれば、ニューヨークという大都市故の強みもあります。ニックスが暗黒時代に入ってしまうなら尚更ネッツには好材料です。唯一問題なのは交換材料の不足ですね。アウトロードラフト指名権でも大量に頂きますか?

ネッツの場合ドワイトが取れなくともそんなに問題はありません。ブルック・ロペスというリーグ有数のセンターが元からいるのですから。セカンドプランがどっちなのか知りませんが、どう転がってもネッツの未来は明るいという訳です。むしろ、そういう飛び道具補強無しで強くなっていくネッツを見たい気もしますけどね、私。

☆ブルズ

これ、有り得なくは無いと思います。だって取れるなら取るでしょ、ブルズだって。今のチーム体制でも悪くありませんが、マイアミのBIG3と戦う事を考えればこういう思い切った補強もアリです。交換材料もノア+ブーザー+デン+αぐらいぶちかませば十分な筈です。ブルズがこのまま優勝した場合は別ですが、それ以外の結果であればこの可能性も頭においておくべきではありましょう。

☆セルティクス

これは、セルティクスが現行BIG3体制に別れを告げるケースです。交換材料はKG+レイ・アレン+ラシードの契約+αって感じでしょうか。これでも材料不足ならジャーメイン・オニールもセットでも良いかも知れません。つまり、ロンド+ピアース+ドワイトでBIG3改訂Ver.、って訳です。カンファレンスセミファイナルで敗色濃厚となった今、セルティクスが持ちかけるとしたらこんな感じかも知れませんね。

☆マヴス

マーク・キューバンならきっと狙いますw それ以外に何か付け加える言葉があるでしょうか?ただ、流石にノヴィツキーは動かさないでしょうから、そうなるとキッド、テリー、ヘイウッド、マリオンまで差し出してもまだ足りないぐらい。・・・只今レイカーズを4タテでファイナルを望める位置にあるマヴスが、今のチームを捨ててまでそういうチーム改造をやるかどうか、ですな。

・・・てな感じで、実際にマジックにオファーしてきそうなチーム
を考えてみました。ま、つってもスミスGMがそもそもドワイトをトレードしないって言ってるんですけどね、現状。

http://www.twitlonger.com/show/ac6siv

あと、最後に自ら種を撒いた訳でも無いのに移籍話ばかりな状況にイラついたか、ドワイトが上記のようなツウィートをしているのでご紹介しておきます。

"Y does it seem like the writers of Orlando sentinel are tryna push me out of Orlando with dumb articles. It's annoying. Can I enjoy my summer and get ready for next season in Orlando. Pls. Same thing u guys did to Shaq. Smh "


「オーランド・センチネル紙のライター達は僕を愚かな記事でオーランドから追い出そうとしているように見える。迷惑だ。僕は夏を楽しみオーランドで来季に備える事が出来るだろうか。頼むよ。同じ事を君達(オーランドセンチネル紙の連中)はシャックにもやったんだ。信じられないね」

そういう訳で、ドワイトには相変わらず移籍の意思は全く見られないという、マジックファンにとっての朗報、他チームファンにとってはがっかりな最新情報をお伝えしてこのエントリーを終わりたいと思います。つーか、最初は誉めたけどやっぱりオーランドセンチネル紙ファッキュー「The Lakers are coming after Dwight Howard」とか書いてる場合かと。東京電力経営陣並みの勢いでドワイトとオーランド市民に土下座の刑で宜しく!



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さよならフィル先生

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マヴス(4勝)122-86レイカーズ
ホークス(2勝)100-88ブルズ(2勝)


☆本日のハイライト
・ホークス競り勝ち、タイに戻す



その時、ひとつの時代が終わった・・・。

キューバン「こ、○したあ!フィル・ジャクソンを○したあ!アヒャヒャヒャヒャ(゚∀゚)」(一部表現自粛)


エントリータイトルと全く関係無い上に、一部にしか分からないネタ振りは程々にしますが、いやあ、今プレーオフは驚きの連続ですね。スパーズが1回戦で割と呆気無く散った次は、レイカーズまさかのスウィープ惨敗ですか。フィル・ジャクソン自身もまさかHC最終試合をこんな形で終わるとは思ってもみなかったんじゃないかと思います。バイナム含めて故障者もいないのにこの崩壊、そりゃヤフージャパンのトップにもなりますわ。オドムとバイナムが退場になったのを見ても明らかですが、最後は完全にチームとして機能してませんでしたね。

試合やシリーズ自体についてはNBAちゃんぷる〜のtkさんが最速エントリーを投入してますし、数多あるレイカーズブログさんでも悔し涙に暮れながらのエントリーを書かれている事でしょうからそちらに任せますが、一つだけ感傷的な事を言わせて頂くなら、まあこれはキッドとストヤコヴィッチによるリヴェンジかも知れませんね。ネッツを率いてファイナルまで勝ち進むもシャック&コービー全盛期のレイカーズの前にスウィープ敗けを喫したキッド、同じくあの頃のレイカーズに阻まれてファイナルに進む事さえ叶わなかったキングス時代のペジャ。彼らのリヴェンジが、今ようやく成し遂げられたって事じゃないですかね。

ともあれ、今回ばかりはフィルの辞意も固いようです。恐らくフィルが去り、後任はブライアン・ショウでほぼ決まりでしょう。ただ、レイカーズがこれでチームを再建モードまでご破算にしてしまうかと言えば、答えはノーでしょう。コービーのキャリアはまだ終わっていませんし、恐らくはこのままレイカーズでの引退を望んでいるはず。つまり、マジック同様レイカーズもロスター改造を迫られている、という事です。今回はコービー以外全員移籍の可能性があると思いますね。

ただ、だからといってドワイトとポールをトレードで獲得して最新BIG3や!とかそういうのだけは本当に勘弁して欲しいですね。そんなNBA、流石の私も全力で引くわ(^ω^;)



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レブ論・8〜『GQ』誌レブロンインタヴュー精読・その4 インタヴュアーによる補足

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(その1その2その3より続く)

・・・まさか、まだ続くと思ってなかったでしょ?

http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=5470162
http://sports.yahoo.com/nba/news;_ylt=AppzxoEC3oA2Hp940nAVg968vLYF?slug=txlebrongqinterview
http://sports.yahoo.com/nba/blog/ball_dont_lie/post/Choose-your-favorite-bizarre-LeBron-James-quote-;_ylt=Aqns6pEhGL2UYBFbftTovRK8vLYF?urn=nba-263088

あのGQ誌インタヴュー後、そのインタヴューを元とした記事がいくつか出ました。概ねレブロンがキャヴスへ戻る事を考えているというフレーズ、あとはキャヴスオーナーのダン・ギルバートへの批判、アクロンは好きだけどクリーヴランドは好きじゃなかったという発言などが取り沙汰され、レブロンショックに打ちひしがれていたキャヴスファンの心を更に逆撫でしたのは皆様の記憶に新しい事と思います。


http://www.gq.com/sports/profiles/201009/lebron-james-september-gq-miami-heat-summer-lebronathon


なお、当該インタヴュー記事は現在、オンラインで全文を読むことが可能です。私の稚拙な英文読解にツッコミを入れる為にも、皆さんも是非目を通して見る事をお勧めします。面倒ならGoogleかエキサイトの翻訳を使ってみるのも良いかも知れませんね。

http://www.gq.com/sports/profiles/201009/lebron-james-backstory-gq-jr-moehringer

ところで、このインタヴューを行ったモリンジャー氏への後日談的なインタヴューが存在するのをご存知でしょうか。この記事、存在自体が日本では殆ど知られていないと思いますがなかなかに重要なセンテンスを含んでいます。流石にもう全訳する根性はありませんので、かいつまんで紹介しましょう。

まず、今回のインタヴュー中でもっともクレージーな景色は?と尋ねられたモリンジャー氏は多分、「the decision」開始前のグリーンウィッチだろうと答えています。まあ、あの放送前ですからそりゃそうですね。クリーヴランドでのホテルが町全体の感じを要約していた、なんて話が続いた後、なかなか重要な話に行くのですよ。

Q.レブロンの側近について少し話して欲しい―単に家族や周辺だけでなく、貴方がクリーヴランドで会った昔のチームメイトやコーチたちについても

A.ええ、彼は家族の層、それから旧友の層、そしてそれからナイキの人々の層に囲まれている―だからクリーヴランドは彼が恐らく、本当に外の世界から隔離されていると私が実際に感じた場所だった。全ての有名人が取り巻きと側近者を持っているが、これ(管理人注:レブロンを取り囲む層)は何かより大きな、もっと保護的な、突破するのがより難しいものに思えた。人々が彼の決断を待っている時、それ(管理人注:レブロンを取り囲む層)が彼に現実世界の雰囲気を判断するのを妨げてしまったかもしれない、とも感じた。彼は本当に彼を操る人、援助者、そしてマネージャー達の莫大なグループの真ん中にいるように見えた―そして、それがその日その日の基準では彼を心地良く感じさせるが、マイナス面もあるだろうと確信している。


私、レブロンに関する全報道の中でこれが一番重要だなと感じました。要はレブロンはそういった取り巻き、昔からの友人達は仕方無いにしても、ナイキにまで守られ、スポイルされてるって意味じゃないですかこれ。こんな報道、国内外を問わず殆どされてないはずです。まあ、ナイキへの配慮を考えたらなかなかこれはメディアでは報じられないでしょうね。特にスポーツ誌やメディアにとって、ナイキは重要かつ巨額のスポンサーですから。これは、昨今の原発事故に関して民放での扱いが明らかに腰が引けているのと同じ理由です。

誤解しないで欲しいのですが、これは別にナイキだけの問題ではありません。広告をもらって、その広告料金で稼ぐというビジネスモデルを取っている限り、メディアではこういう足枷が出来てしまいます。それが嫌ならばかつての噂の真相誌みたく、ほぼ広告に頼らずやっていける体制を築き上げる他は無いのですから。この件については恐らく、ナイキが圧力をかけるとかではなく、そもそもメディア側が自主規制しているように感じますね。



ただ、かつてはセンスの塊のようだったナイキの広告手法に、近年疑問を持つような事が増えたのも事実です。タイガー・ウッズの不倫事件後のCMも大いに疑問を持たれたものでしたし、レブロンの「What should I do?」も正直、傷口に塩を刷り込むかのような挑発的なCMで如何なものかと思いました。



どうせなら徹底的に謝り倒す土下座モードで、日本が誇る謝罪ランキングに一躍ランクインするぐらいの勢いを見せてみる、というのもアリだったかも知れませんね。ほら、「どげせん」なんて漫画もありますし、この際土下座で気迫を見せるなんてのは如何でしょw

ともあれ、このインタヴューはもう少し続きがあります。レブロンが親友達とプレーしていた頃が一番幸せだった、ヒート移籍はそれを取り戻そうという試みだ、というモリンジャー氏の分析についての話、レブロンの好感度ダウンに対してレブロンがどう応じるか、といった話がされた後、最後にこんなQ&Aがありました。

Q.今季最大の話題は?

A.どこへ行ってもブーイングされるレブロンだと思う。

(中略)

彼の罪は、彼がマーケティングの失態を犯したということだ。


どこへ行ってもブーイングとまでは行かなかったかな、と今となっては思いますが、少なくともマーケティングという観点から言えば彼がミスを犯したのは明らかです。それはヒートを選んだという選択ではなく、ああいう形で移籍を発表した点ですね。あれが無ければ彼の印象はあの時そこまで酷くは無かったでしょうし、今季も恐らくレブロンはドワイトを抜き、少なくともMVP投票2位には入っていたはずです。

クラシックの世界においてカラヤンやバーンスタインを継ぐ巨匠がなかなか現れないのと同様、ジョーダン引退後に彼のようなレジェンド級選手はシャックとコービー、ダンカンぐらいしかいません。そして、この3人とても後世に名前は残るにせよ、ジョーダンのカリスマには及ばないでしょう。レブロンにはそういう、NBAで唯一無二の存在と成り得る選手になれる可能性が確かにあります。が、この移籍にまつわるゴタゴタがジョーダンの賭博疑惑、コービーの裁判事件に近いダメージをレブロンにもたらしたのも確かです。ジョーダンの騒動は対して尾を引かず、コービーの件もすっかり忘れ去られつつありますが、さてレブロンはどうでしょうか?

イーストも既にセルティクスの先は長くなく、マジックもやや低迷気味。マジックが賢明なテコ入れをして来ない限り、近い将来頂点を争うのは、当面ブルズと見るべきでしょう。ニックスやネッツがその域に届くにはまだ材料不足ですからね。ヒートの将来はCBAで彼らに苦しいルールが決定されない限り、約束されていると言えます。

そして今季、ここまでヒートの新体制は概ね順調です。70勝達成は流石にありませんでしたが、現在プレーオフもカンファレンスセミファイナルまで進み、ファイナル進出も十分視野に入るところまで来ています。BIG3のはずが実際のところBIG2だった気もする昨今ではありますが、まあ勝てば官軍なのも世の常です。レブロンが自分の流儀を押し通し、批判をものともせず悲願のリングを獲得するのか、はたまた今季は敗れて来季以降の頂点を目指すか。レブロンに始まった今季がレブロンで終わるか、それとも思わぬ伏兵が現れるか。とりあえずの答えが出る日は、もうすぐです。

・・・長きに渡って続けさせて頂きました「レブ論」シリーズでしたが、当エントリーを持ってひとまずの終了としたく思います。アンチレブロンの方もファンの方も、お付き合い頂きまして有難う御座いました。ドワイトやクリス・ポールがレブロンやカーメロの後を追って移籍してしまわない事を願いつつ、これにて幕、でございます。

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ヒートが悪役商会化している件

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グリズリーズ(2勝)101-93サンダー(1勝)
セルティクス(1勝)97-81ヒート(2勝)


☆本日のハイライト
・OTの末、グリズリーズが勝ち星先行



今日もプレーオフ観戦してました。ヒート対セルティクス、見た方はご存知の通りでセルティクスの圧勝ではあったんですよ。この試合は怪我を押して出場し続けたロンドの気迫、動けなくてもとりあえず出てきただけでそれなりに役立ってたシャック、そしてヒートのFGを.425に抑え込んだセルティクスのディフェンスに尽きるゲームでしたね。ヒートはBIG3のうちウェイド以外は散々でしたし。しかし、この試合見て一番印象的だったのはこれです。

「ウェイドってこんな選手だったっけ?」


いやですね、プレー自体は相変わらず彼らしい凄さではあるんですよ。ちょっとした隙を突いてインサイドへ切り込んでダンクするあたりは流石だなと思いました。でもですね、今日の3Qでロンドが肘を怪我させたのは、他ならぬウェイドだったんです。ダイジェスト動画でも分かる通りなんですが、ルーズボールを取らせず速攻を防ぐためだとはいえ、ああまでしてかにバサミで転倒させる必要あります?結果、ロンドは左肘脱臼ですよ。

しかもその直後に今度はレイ・アレンにハードファウルで乱闘寸前・・・あれ、ウェイドってこんなダーティーワークな選手でしたか?それとも今まで私の目が節穴だったんでしょうかね。プレーオフは得てしてフィジカルなものですしこういうフィジカルなプレーがシリーズの流れを変える事は珍しくありませんが、これはちょっとがっかりしました。レブロンの悪役化はもうあのFA移籍以降仕方ありませんが、ウェイドまでダークサイドに堕ちるの?とは思います。

ヒートは既に2勝しており、シリーズはヒート優位に進んでいます。マヴス同様に3連勝で一気にシリーズを決定付けたいウェイドの気持ちは分かりますが、今回はやり過ぎじゃない?と思わずにはいられません。試合自体はほぼ片手で4Qコートに立ち続けたロンドの陸奥九十九張りのプレー振りでセルティクスが制しましたが、彼とても第4戦以降万全とは言い難いでしょう。もっとも、これでセルティクスが勝ち上がるようなら最早ロンドはレジェンドPGへの道を進みつつある、と言って差し支え無いと思いますね。



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時代は変る

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ブルズ(2勝)99-82ホークス(1勝)
マヴス(3勝)98-92レイカーズ


☆本日のハイライト
・ローズ44得点、ブルズがホームコートアドヴァンテージ奪回

どーなるのこれ。マジックも敗退した事ですしプレーオフもすっかり他人事モードでしたが、今日は何となく生放送見てたらレイカーズまさかの3連敗ですよ奥さん。0勝3敗から盛り返したチームってNBA史上皆無なんだそうですね。私、マジックも昨カンファレンスファイナルで0勝3敗だった時にそういうデータを見ているはずなんですが、すっかり忘れてました。よりによって第3戦でアーテストが出場停止処分を食らっていた不運はあったにせよ、流石にこれはレイカーズも厳しいですね。

宮地陽子さんによるとコービーは「僕は気が狂っているのかもしれないが、まだこのシリーズに勝てると思っている」との事ですが、まあそれぐらいの勢いで無いと困りますよね、コービーは。実際第3戦を見る限り、彼個人は極めて好調であるように見受けられましたし。ただ、ゲーム終盤のクラッチタイムでスローインミスするなど、フィッシャーがらしからぬミスをしたのは気になります。

なお、これまた宮路さんのご指摘ですが、もしもこのままマヴスがスウィープ勝ちとなると、フィル・ジャクソンはロサンゼルスでの最後のコーチングを終えてしまっている事になるのです。うーん、負ける時はフィルのチームって結構あっけないんですが、果たしてどうなるでしょうか?

レイカーズ敗退が決定した訳ではないとはいえ、ほぼ敗退当確状態だけに、早速「今オフはドワイト取って来い!」みたいな話も出ているようですが、まあとりあえずあと1敗してからそんな話するべきだと思いました。レイカーズファンの皆さん、諦めたらそこでゲーム終了ですよ。

それにしてもかつてフィルが名声を築いたブルズが遂に復活し、頂点を伺う位置まで戻って来たのと同じタイミングでレイカーズがファイナルを待たずしてここまで追い詰められる日が来るというのも何かの因果でしょうかね。盛者必衰、という平家物語の冒頭を久々に思い出しました。




時代は変る時代は変る
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この文を書きたる者
ペニー
六伍壱 ◆MAGICcvM2E
昔の名前はセントトーマスこと 「NBA MAGICAL INSIDE」 (現在更新停止)管理人、 2chマジックスレ は最近はご無沙汰。シャック&ペニー時代からマジックを追っかける'90s世代NBAファンです。耳寄り情報・ご要望・リクエスト・リンク希望・ツッコミetcはmagicalinside651@gmail.comまでドゾー。twitterにもおりますので「六伍壱」で検索してみて下さい。
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