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え、このブログ終了したなんて誰も言ってないっスよ?いつの間にやら400万ヒットありがとうございます

2012年05月

Lucky〜ドラフトロッタリー2012の結果がもたらす影響

ブログネタ
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ヒート(2勝)115-111セルティクス(OT)

☆現地5/30のハイライト
ジョーダンオーナー「メンゴメンゴ、ボブキャッツHCの件無しね」ユーイング「・・・ウホッ・・・」


http://www.youtube.com/watch?v=GZxImsH5rOk&feature=related



今日のロンド、尋常でなく凄かったですね。先のカンファレンスセミファイナル第7戦でピアースがファウルアウトした後も凄かったですが、今日はなんと完全フル出場、途中悪童ウェイドに顔面を叩かれても挫けずに48分+OT5分を戦い抜いてキャリアハイの44得点を叩き出しました。特にほぼヒートの勝ちが確定したOTでまで3を連続で決めてきたのにはちょっと泣けましたね(T_T)これでもヒートに勝てないとは・・・。因みにKGを元ウルヴス時代のチームメイト、ザービアックが批判していたりもします。ま、セルティクスはホームで2勝返す事にまず専念する他ありませんね。

さて、今日はその試合の寸前に主にプレーオフ不出場チームにとって重要なイヴェント、ドラフトロッタリーがありました。当然ながらダントツ最下位のボブキャッツを筆頭に1位指名権=アンソニー・“両さん”・デイヴィス獲得へ向けて各チームが血眼だった訳ですが、実は今回のロッタリーはマジックにとっても非常に重要なものだったのです。

ご存知のように名将スタン・ヴァンガンディHCと、評価は微妙だったオーティス・スミスGMがチームを離れたマジックですが、それでもなおドワイト・ハワードの去就は未だ進路クリアではありません。一説には今季のヴァンガンディHCによる「ドワイトは私を辞めさせたがってますが何か?」発言事件の際にマジックのフロントが自分をフォローしてくれなかった事にドワイトは嫌気が差したらしいとか、マジックでのゴタゴタから離れて新天地でリスタートしたいらしいとか諸説あります。とりあえず言えるのは、ドワイトはHCやGMの解任には「自分の意思では無い」と言ったものの、基本的に沈黙を守っている事です。これは言うまでもなく、今季移籍の意思を表明してチームを引っ掻き回した上に言を左右した反省から来ていますね。

恐らくは、今またドワイトは迷っています。ヴァンガンディ騒動を理由に移籍するか、それとも「Loyalty」を口にしたくせに移籍かとフルボッコされるリスクを避け、今の時点でも東のプレーオフで上位シードを望める戦力のあるマジックに留まってGM、そしてHCの人選を待つか、です。まあどちらであれ、ドワイトとすればまずはGMとHCに誰が選ばれるかを見てから考えれば良い訳です。

但し、今回はあまり時間に猶予はありません。マジック側も今季リーグをも席巻したドワイトの去就を巡るソープドラマを繰り返すつもりは無く、ドワイトに再契約の意思が無いならばオフの間にドワイトをトレード放出してしまう意向なのです。マジックとしては新GMを決定し、その新GMからドワイトに残留の意思を尋ねる、という段取りのようなんですね。あのトレードデッドラインの時と同じく、今回もドワイトの残留については悲観論が主流です。あの時はドワイト残留に好意的だったクリス・シェリダン.comやオーランド・センチネル紙のジョッシュ・ロビンスまでもが今回は悲観的なのが気になるところですね(-_-;)

じゃあドワイトの移籍先候補はどこなのよとなると、やはり最初に挙がるのがネッツでした。まあ最初にトレード話が成立しかけたのもネッツですし、デロン・ウィリアムズとドワイトのペアリングは確定かなと私も何度も覚悟した末にあのトレードデッドラインのドタバタを経て今日に至っている訳です。また焼けぼっくりに火がつくならば、そりゃやっぱりここでしょうね。

実は私の中で一つ期待していたのが、ネッツによるドラフトロッタリー1位獲得でした。もしそうなれば、

1.obukorikoriさん大歓喜
2.新進気鋭のブルックリン・ネッツにチームの顔が!
3.デロン残留の確率大幅アップ4.ネッツはドワイトを取る必要が無くなりマジック残留で俺特!


とまあ、良いことずくめだと思ったんですよ。そりゃ若くてサラリーもルーキースケールの両さんの方がドワイトよりコストパフォーマンスも多分お徳。しかもドワイトみたいに手術もしてないから健康リスクも低いですしね。実際、ネッツが1位指名権を獲得すればネッツはドワイトを獲らない、という見方はありました。

http://sports.yahoo.com/news/nba--nets-need-more-than-anthony-davis-to-hold-onto-deron-williams.html

しかし、ヤフーのワジロフスキー記者がロッタリー当日に合わせるかのように、ネッツの記事を出してきました。曰く、デロンは1位指名権が取れてもネッツには残らない、ドワイトが来なければ結局移籍だからネッツは指名権をトレードしてドワイト獲りに動くしかない・・・って訳です。この記事、デロン自身がtwitterで否定しましたがホントのところはどうかは分かりませんね。







あ、下のプロホロフオーナーのtweetは偽者なので騙されないようにw

http://blogs.orlandosentinel.com/sports_magic/2012/05/tonights-nba-draft-lottery-is-must-see-tv-for-orlando-magic-fans-and-dwight-howard.html

ともあれ、それを受けてかオーランド・センチネル紙のロビンス氏もネッツが1位指名権を獲得すればドワイトとのトレードで両さんデイヴィスがマジックに来る可能性がある、と報じたのです。もしそうら悪い話ではありませんよね。何しろ、キャヴスが経験したレブロン移籍→ドアマット→ドラ1指名権→アーヴィング、というプロセスのうち、一番ハードな過程がすっ飛ばせるのですから。それで両さんデイヴィスが期待通りの大器なら、マジックは上々のリスタートが切れる可能性があった訳ですよ。

そんな訳で、実は今朝のドラフトロッタリー、マジックファンにとっても非常に重要だったんです。そんな運命のロッタリーの結果は・・・。



http://www.nba.com/2012/news/05/30/draft-lottery.ap/index.html
http://espn.go.com/nba/draft2012/story/_/id/7989513/2012-nba-draft-new-orleans-hornets-win-draft-lottery-secure-no-1-overall-pick

喜んだのはobukorikoriさんではなくGO!HUGOさんとiris_hornetさんでした。ホーネッツが実に'91年(ラリー・ジョンソンを指名したドラフト)以来2回目の1位指名権を獲得したのであります。涙目のボブキャッツが2位、次いでウィザーズが3位に入りました。ま、ざっと並べましょう。

http://www.nba.co.jp/news/12-5-31/6265/


1位 ニューオリンズ・ホーネッツ
2位 シャーロット・ボブキャッツ
3位 ワシントン・ウィザーズ
4位 クリーブランド・キャバリアーズ
5位 サクラメント・キングス
6位 ブルックリン(指名権はポートランド・トレイルブレイザーズに移動)
7位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ
8位 トロント・ラプターズ
9位 デトロイト・ピストンズ
10位 ニューオーリンズ・ホーネッツ
11位 ポートランド・トレイルブレイザーズ
12位 ミルウォーキー・バックス
13位 フェニックス・サンズ
14位 ヒューストン・ロケッツ
15位 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
16位 ヒューストン・ロケッツ(ニューヨーク・ニックスから)
17位 ダラス・マーベリックス
18位 ミネソタ・ティンバーウルブズ(ユタ・ジャズから)
19位 オーランド・マジック
20位 デンバー・ナゲッツ
21位 ボストン・セルティックス
22位 ボストン・セルティックス(オクラホマシティ・サンダーを経由してロサンゼルス・クリッパーズから)
23位 アトランタ・ホークス
24位 クリーブランド・キャバリアーズ(ロサンゼルス・レイカーズから)
25位 メンフィス・グリズリーズ
26位 インディアナ・ペイサーズ
27位 マイアミ・ヒート
28位 オクラホマシティ・サンダー
29位 シカゴ・ブルズ
30位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ(サンアントニオ・スパーズから)


15位以下は通常のドラフト指名権で14位以上は全てロッタリーでしたが、実はロッタリー自体は途中まで至って真っ当に、当選確率の通りに進んでいました。動画を見ていただければ分かる様に、まんま確率通りにドラフトが進んでいたんです。それが6位のネッツにはアウトでした。なぜならネッツの指名権は1〜3位で無ければ、トレードデッドライン時のジェラルド・ウォーレス獲得トレードの兼ね合いでブレーザーズへ譲渡されるものだったんです。1〜3位じゃなければ意味が無い、とネッツ側は考えたのでしょうが、それが裏目に出ました。これでネッツはなんと今ドラフトの指名権を失ってしまったのです。

その後もロッタリーは5位までは確率通りに進みました。確率上1位を取れる可能性が25%と最も高いボブキャッツは「よっしゃ、そのままそのまま!」と思っていたに違いありません。それが4位で乱れました。3番目に1位指名権の確率が高かったキャヴスは、昨季1位指名権を獲得した少年の投入も空しく4位に指名権を下げたのです。この時点でボブキャッツサイドには嫌な予感が走ったかも知れませんね。そして後は上に書いた通り、ホーネッツがボブキャッツとウィザーズを抜いて1位指名を獲得した、って訳です。なお、最も1位指名権獲得の確率が高いチーム、擁するにドベチームが1位指名剣を確率通り獲得するのはむしろ難しく、実は'04年のマジック(そう、ドワイト・ハワードを指名したドラフトです)を最後に絶えてありません。案外そういうものなのですよ。負けまくったボブキャッツさん、残念でした。

ドラフト制度がこうなったのも、1位指名権目当てで負けまくるチームへの牽制でもあります。ドラフト目当てで負けまくっても1位指名権を取れるとは限らない・・・相することによって意図的にシーズン中に手を抜く行為を抑制しているんですね。まあそれでも'02-'03シーズンはレブロンを取れる1位指名権目当てで負けまくるチームが続出したので必ずしも効果のある作戦ではありませんが。

ともあれ、これでネッツは指名権そのものがなくなりました。アンソニー・デイヴィスならずとも、せめてTOP3指名権であればマジックに対しての手土産として悪くなかったはずです。が、これで出せる指名権そのものが無いで御座る、という有様になってしまいました。ま、'13年以降のドラフト指名権を渡すという手もありますけどね。マジックがそれでOKを出さなければ、ドワイトが移籍の意思を表明したとしてもネッツ行きは恐らく有り得ません。即ち、デロン・ウィリアムズ残留の可能性は相当厳しくなった可能性があります。

逆にホーネッツはこれで不透明だったエリック・ゴードンの残留が一気にイージーモードに。今季冒頭のロックアウトを踏まえてNBA入りを遅らせた選手が多いため今回のドラフトは選手層が厚いだけに、ホーネッツは10位指名権でもそこそこの人材を取れそうです。ホーネッツの逆襲が一気に始まる可能性、少なからずありますよ。

ドラフト指名権の結果がいろんなチームに影響をもたらします。その影響は決して当事者チームだけに対してじゃないんです。さあ、ドワイトもこれでどう決断を下すのかいよいよ注目ですね。




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速報:スパーズ優勝当確

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スパーズ(2勝)120-111サンダー

☆現地5/29のハイライト
クリッパーズ、デルネグロHC続投。(・∀・)ニヤニヤ
ブレーザーズ、GMハントをジェフ・ボウアー(元NOR)、デヴィッド・モーウェイ(現IND)、ニール・オルシェイ(現LAC)に絞る

速報です。スパーズ優勝に当確が出ました。

昔々、さるスポーツ新聞がプロ野球開幕戦で、確か中日だったと思うんですが、勝った翌日の見出しが「中日開票1%優勝当確」とかだったんだそうです。選挙特番を見るのが趣味の私みたいな人間には周知の事ですが、選挙って早い時は開票率1%でいきなり当確が打たれます。あと99%もあるのになんでやね〜んとお思いでしょうが、とっくの昔に各放送局は出口調査等で票の読みが出来ていて、開票を待つまでも無く投票結果がある程度分かるからあれが出来るんですね。なんで開票では下の候補が先に当確出てるの?ってのは、要するにこれから開票する地域がその候補の地盤だったりするからです。ま、テレビもたまに当確を間違えてしまい、さっきテレビ用に万歳させられた候補が涙目なんて事もあるんですが。

それはさておき、スパーズですよ。私、今季開幕前からスパーズは油断ならないとは思っていました。確かに昨プレーオフでは1stラウンドで散りましたが、西第1シードだったじゃないですか。レギュラーシーズンをその勢いで戦えるうちはスパーズはまだまだ優勝候補だろう・・・そうは思っていたんですよ。ただ、オールスターにも選出される事も無くなり、引退も囁かれ始めたダンカンを見ていると正直不安になって来ていたのも事実でした。それが、終わってみれば今季もレギュラーシーズン1位じゃ無いですか。しかもシーズン終盤から怒涛の連勝で今季1位の座をキープし続けたサンダーをぶち抜いて、ですよ。

シーズン半ばの補強も完璧でしたね。アムネスティ行使かと言われていたリチャード・ジェファーソンを出した代わりに元スパーズのスティーブン・ジャクソンを獲得し、更にボブキャッツを放出されたディオウをトニー・パーカーのフレンチコネクションでゲットですからね。補強前のスパーズも強かったとは思います。しかし、この補強でスパーズの強さは明らかに1つ上の水準に届いてしまったんじゃないでしょうか。

で、このプレーオフですよ。1stラウンドでジャズが4タテで轟沈したのを見て、正直皆さん「ジャズよええ」とか「プレーオフ出た意味あったの?」とか失礼な事考えてませんでしたか?ジャズファンの方すいません、私もちみっとそう思ってました。しかし、それは間違いだったんです。ジャスが弱かったんじゃ無かったんっすよ、あれ。

カンファレンスセミファイナル、クリッパーズがこれまたスパーズにはリヴェンジしたかったはずのクリス・ポールの奮闘も空しくこれまた4タテ敗戦したあたりで、皆さんもちょっと尋常じゃないものを感じ始めたはずです。昨プレーオフでグリズリーズを倒し、今季著しく良い成果を挙げたクリッパーズを4タテ?これはちょっとハンパじゃありませんね。



で、皆さんもう見ましたよね、第2戦のスパーズ。私、3Qにサンダー相手に20点差をつけていたスパーズを見た時、正直もうスパーズが勝つヴィジョンしか浮かびませんでした。見たでしょ、あの芸術的に美しいパス回し。パスが余分に回っても3秒ヴァイオレーションを吹かれないように、キッチリペイントゾーンの外で待つという姿勢も素晴らしいです。







サンダーの破れかぶれに見えたハック・ア・スプリッター作戦が意外にも奏功して点差が詰まった時には驚きましたが、それも10点切るとかの世界。終わってみればサンダーは接近戦に戻す事もならず、あっさりスパーズに今シリーズ2連勝、プレーオフ10連勝を許してしまったのです。

因みにこの試合、サンダーはデュラント31得点、ハーデン30得点、そしてウェストブルックが27点。3人の選手がOT無しの試合で25得点以上を挙げたのは'95年のロケッツ以来の記録です。はっきり言って、サンダーはよく頑張りました。普通の対戦相手なら十分勝てたはずです。しかし、勝てませんでした。

サンダーの今季は非常に充実したものでした。シーズンの殆どの間に渡ってウエスト1位の座を守り続け、ウエストブルックは今季も活躍。そしてデュラントは3シーズン連続の得点王となり、最早アンストッパブルな存在となりました。それでも、勝てないのですよ。サンダーの選手達、ブルックスHC以下首脳陣の無力感は、ここまでのシーズンが成功に満ちていたが故にむしろ大きいと思います。

マジックファンとしてはどうしても、そこで'96年を思い出してしまうんです。あの時、ブルズはジョーダン&ピペンにロドマンという劇薬を加えるギャンブルが大成功し、前人未到の70勝越えを達成。ジョーダンの完全復活も相まって、ブルズの優勝はほぼ確実視されていました。

そんなブルズにカンファレンスファイナルで立ち向かったのが、シャック&ペニーを擁する新進気鋭のマジックでした。'95年プレーオフにはカンファレンスセミファイナルでジョーダンが1度目の引退から戻ったばかりのブルズを下したマジックはファイナルまで勝ち上がりました。そして'95-'96シーズンもブルズに次ぐ成績を叩き出します。シャックのシーズン序盤の離脱というダメージもペニーの大車輪の活躍で見事フォロー、それどころかシャック不在のまま当のブルズにも勝ってさえいました。マジックはブルズに気後れするところは無かったはずでしたし、実際何回も書いてきましたがブルズ側もピペンが「イーストで我々と張り合えるのはマジックだけだ」とまで言って評価していたのです。

しかし、視聴率含めてのメディア、そしてファンの期待高まったカンファレンスファイナルの結果は些か信じ難いものでした。4-0のスウィープという残酷な結末はマジックの面々にも暗い影を落とします。そしてそのオフ、シャックのレイカーズ移籍と共に、イーストの覇権を握るチームの1つだったマジックの運命は大きく狂っていったのです。サンダーがあの時のマジックと同じような運命を辿るとは思いません。しかし、もしも同じように4連敗してしまうようだと、あの時のマジックと同じ衝撃がサンダーを襲います。それがちょっと心配ですね。

http://sports.espn.go.com/nba/dailydime

遂にスパーズのプレーオフ16連勝の可能性も囁かれ始めました。'01レイカーズが12連勝の後に1敗、再度4連勝で都合16勝1敗というのがプレーオフの最高勝率である以上、これを越えるにはもう16連勝しかありません。でもなー、スパーズの真の価値を世に知らしめるにはそれぐらい派手な結果が伴わないといけないのかも、とも最近は思い始めています。私の中での今のスパーズの感じはそうですね、もうあの時マジックを一瞬で葬り去った72勝ブルズと同じです。

今はっきりしてきているのは、先日も詳述しましたがダンカンの価値、スパーズというチームの凄さ、そしてポポヴィッチの名将振りですね。元々軍隊上がりという事もあってかポポヴィッチのチームは非常に統制が取れています。




Kenchさんの先日のtweetにもこんなエピソードがありましたが、この手法なんて至って軍隊っぽいなあと。一番の選手を押さえていて他の全員を黙らせるとか見事な人心把握術じゃないですか。これ1点を見てもポポヴィッチが非常に優れたリーダーであると言う事が分かります。フィル・ジャクソンの謎めいた手法とは全く違う、しかしよりまっとうなアプローチですね。一昔前までのプレジデント誌とかにリーダーの理想像として紹介されていいレヴェルですよ、これ。日経ビジネス誌のスパーズ特集とかあるで!

とりあえずまだカンファレンスファイナルはまだこれからですし、ファイナルだってまだ分かりません。しかし、もう今言い切ってしまいましょう。「It's over」と。そして我々はスパーズの強さを今一度、そして今までで最も強く感じる事となるのでしょう。

P.S.

昨晩、HOOP誌編集の柴田さん主催のNBAを語る会に顔を出して参りました。HOOP誌で長年連載をされていて私も愛読していた鈴木千絵さんにお会いできて非常に嬉しかったです。柴田さん、千絵さん、そして参加された皆様も有難う御座いました。



NBA サンアントニオ・スパーズ Team Force 24KT Gold Coin フォトミント The Highland Mint
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レブロンを継ぐ者

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ヒート(1勝)93-79セルティクス

☆本日のハイライト
ダンカン「一生スパーズ」と三木道三みたいな宣言をする

セルティクスはやはりお疲れですかね?いっそ第1戦は完全に捨ててベンチメンバーだけで戦ってみたら良かったのでは?なんて非現実的な事を考えていました。因みにセルティクスがやたらテクニカル吹かれてましたが、それが無くても今日は同じ結果だろうなと思います。

さて、今回は久々にKenchさんのtwitterネタです。スポイラことスポーツイラストレイテッド誌の表紙を飾った高校選手のその後を追った記事「WHERE ARE THEY NOW? The 14 High School Phenoms Who've Been On The Cover Of Sports Illustrated」というのをKenchさんがご紹介して下さいました。




既に企画の趣旨はお分かりでしょうが、要は高校生の時にスポイラ誌の表紙を飾った早熟なアスリート達を、その表紙で紹介すると共に現状を追ったものです。スポイラ誌のHPはよく自誌の表紙画像を使ってこういう記事をやりますが、これも正にその代表格。ハイスクールのスター達がその後にどんな運命を辿ったかが簡潔に記されていました。スポイラ誌はバスケだけではなく様々なスポーツを取り上げる総合誌なので、当然ながら様々な種目の選手が登場します。天才テニス少女ジェニファー・カプリアティなんかだと、その後の燃え尽き具合を知っているだけにキツいですねえ。

で、バスケでは我々にも馴染みあるところでKG、レブロン、そしてセバスチャン・テルファーが出てきました。KGやレブロンについてはもう今更言うべき事はありませんが、テルファーはレブロンと2人で高校時代にSLAM誌表紙を飾った頃を思うと、えらい差がついてしまったなあと思わずにはいられません。ま、つってもNBAに生き残り続けているだけで立派なもんなんですが。

で、この特集のそもそものきっかけは、スポイラ誌始まって以来15人目の高校生アスリートの表紙だったという事でした。その15人目の選手はまたしてもバスケットボールの選手だったんです。その名はJabari Parker。ま、ジャバリ・パーカーと読むのが正しい読み方なのでしょう。

パーカーは只今17才。高卒即でのドラフトエントリーをNBAが禁止している以上、彼の姿をNBAのコートで見るには彼の高校卒業、そして最低1年のNCAA生活、またはジェニングスが取った異色の作戦、ユーロで1年プレーといったステップを踏んでからでないといけません。その日まで皆さん、健康第一で気をつけて日々を過ごそうじゃありませんか。

・・・「完」って書いて終わりそうな文章ですが、本編はここからです。ではそのパーカーって選手はどないなもんなのか見て見ようジャマイカ、って訳ですよ。レブロン以来と言われるそのタレント、いか程のモノか見せてもらおうじゃありませんか!



とりあえずYoutubeで検索かけて適当そうなのを貼ってみましたが如何でしょうか?なかなか高校生離れしてますねえしかし。相手が同じ高校生だからってのもありますが、ハイライトだけ見てるともう別次元です。ってか高校生でもうフェイダウェイショット打ってませんかこれ。



何と言いますか、基本がもう出来てますね。なんだかもうNBA選手に混じってプレーしてても違和感無さそうで末恐ろしいです。ただ、若干スピードは無いようにも感じました。身体能力はそこまでズバ抜けてはいないのかも?

http://en.wikipedia.org/wiki/Jabari_Parker

例によってWikipediaなど見てみると、身長は既に6-9ですからレブロンより上背はありますね。体格的にはちょっとデュラントに近い感じでしょうか?まあそのあたりはこれから更に体が出来上がっていくでしょうね。

因みにパーカーの父は元NBA選手のソニー・パーカー・・・ってスビバセン、正直知らない選手でしたw キャリア6年じゃ流石に知りようが無いなー。お父さんは6-6でスウィングマンだったようですが、よりフィジカルに恵まれた息子はどうやらSFで行くようです。



この動画なんか見るとアロンゾ・モーニングがゲータレードがスポンサーとなっている高校生のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのトロフィーを渡しにパーカーに会いに来ているんですが、高校生らしく無邪気に喜ぶかと思ったら物凄く大人なんですね。まあモーニングの現役バリバリの頃をパーカーは知らないからってのもあるかもですが、それにしても元NBAオールスター選手が着ているというのに至って冷静ですな。そして受賞の際にもチームメイトを賞賛するこの姿勢・・・高校生とは思えない大人力、ナイスです。

http://espn.go.com/college-sports/basketball/recruiting/player/_/id/100708/jabari-parker

検索かけているとこんなものも出て来ました。なるほど、カレッジのリクルート状況ですか。ノースカロライナ、デューク、ケンタッキー、カンザス、ミシガン州立、ルイスヴィル等々NCAAトーナメントの常連とも言える名門大学の名前がズラリと並ぶ中、彼の地元イリノイ大学の名前も入ってます。そう、シカゴ出身なんですよ彼。地元志向で行くか、誘われるままに名門校を選ぶか。恐らくは1年のみの在学でNBAへ行ってしまうのでしょうが、その選択に各大学も気が抜けない日々が続きそうです。カーメロみたいに僅か1年でもそのままNCAAトーナメントを制覇してしまうようなタレントはいる訳ですからね・・・。

さて、そんなパーカーの将来はどうなるのでしょうか。本当にNBAでスターとして輝けるでしょうか?高校生時代のレブロンの試合がESPNで全国中継された時は毒舌で知られるビル・ウォルトンまでがそのプレー振りを激賞し、今すぐNBAでやれるぐらいの勢いで誉めてました。彼が正しかったのは今日皆が知るところですが、その域までパーカーが行けるかは今の時点では分かりません。何しろ実際にテルファーという例も見ている訳ですからね。

http://www.businessinsider.com/high-school-sports-illustrated-covers-2012-5?utm_source=twbutton&utm_medium=social&utm_campaign=sportspage#

では、ここでKenchさんが紹介して下さっていた記事に戻ってみましょう。かつてスポイラ誌の表紙を飾った14人の高校生がその後どういう運命を辿ったかを、簡単にまとめてみましょう。

リック・マウント(バスケットボール)→ABAで5シーズンプレーして引退。現在は警察勤務



トム・マクミレン(バスケットボール)→NBAで11シーズンプレーするがスターにはなれず。その後民主党下院議員に

・マイク・ピーターソン(野球・バスケットボール)→野球・バスケ両方秀でていたがプロではプレーせず

・ブルース・ハーディン(アメリカンフットボール)→NFLで12シーズンプレーするがスターにはなれず

・ボビー・カーペンター(アイスホッケー)→NHLで3位指名、1シーズン50得点を記録。選手で1回、コーチで2回優勝

・クリスティ・フィリップス(体操)→五輪出場はならず、現在はノースカロライナでジムを経営

・ジョン・ピータース(野球)→この2年後に回旋腱板裂傷のため現役を引退、コーチに転じるも野球からも離れる

・ジェニファー・カプリアティ(テニス)→正確には高校生ではなく13才で登場。トップ選手の1人として活躍し、グランドスラムを3回制覇した後に'04年に引退

・ケヴィン・ガーネット(バスケットボール)→略

・リッチー・パーカー(バスケットボール)→プロにはならず、現在はニューヨークで若者を指導

・レブロン・ジェームズ(バスケットボール)→略

・セバスチャン・テルファー(バスケットボール)→略

・ブライス・ハーパー(野球)→現在MLBワシントン・ナショナルズに在籍、どうやら活躍中

・・・13人中アスリートとしてどうやら成功を納めたと言えるのは5人、といったところでしょうか。それにしても今回のパーカーを含めれば14人中半分の7人がバスケットボールです。フットボールじゃないんですね。因みに私の記憶が確かならダリアス・マイルズもドラフト直後にスポイラ誌の表紙になっていた記憶がありますが、あれはもう高校卒業したって事でノーカウントなんでしょうか?

因みにバスケットボールに話を絞れば、パーカーを除けば6人中トップスターはKGとレブロンの2人。確率1/3ですな。果たしてパーカーも彼らの後を追えるかどうか楽しみです。レブロン先輩のいいところを見習い、良くない所はスルーして(笑)逞しく育って欲しいものであります。以上、多分日本初のジャバリ・パーカーご紹介で御座いました。




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Live Forever〜現役選手から将来のレジェンドを考える〜

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スパーズ(1勝)101-98サンダー

☆本日のハイライト
ボブキャッツ、ショー、シュナイダー等HC物色中



スパーズ強すぎワロタ。いやー、3Qにサンダーが2桁リードまで行った時は若干期待したんですけど、4Qであっさり逆転勝ちですか。ただ、最後にウェストブルックが1本、そしてハーデンが2本の3ポイントを土壇場で決めていたあたりにはサンダーの意地を感じました。次もいい勝負が期待出来そうです。

さて、今日は昨日書いた記事についてのコメントから。ブルーワーカーさんより、モーニングではレブロンやウェイドに対して睨みが効かないのではないかと書いたところ、以下のようなご意見を頂きました。

「仮にも永久欠番になった選手を小物扱いするのも、どうなんでしょう?(私はモーニングのファンなのでイラっとしました)」

いやあ、お気持ちは非常に分かります。私もアンファニー・ハーダウェイなんてカスだろとか書いてるのを見掛けたら「おんどりゃあナニ抜かしとんじゃワレえ!!」と関西人どころか河内弁モード入りますもん。ブルーワーカーさん、気分を害したのは正直すまんかった。

しかし、既にレスにも書きましたが私が比較した対象はビル・ラッセル、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソンといったレジェンド級の選手達です。モーニングが悪い選手なのではなく、単によりビッグネームと比較すると弱いよね、って事ですね。ブルーワーカーさん、かようにご理解頂けると深甚です。

で、また思い付いたんですよ。今の現役スター選手達って将来どれくらいの選手として後世に名を残すんだろうなーと。勿論、彼らは殆どの選手が道半ばです。これから彼らが何を達成するかはまだ分かりませんから、現時点までの成果のみで評価せざるを得ませんがね。ですので、キャリアの長いスター選手の方が判断材料が多く、有利になってしまう事は予めご容赦頂いた上で以下のセンテンスをお読み下さいませ。

まず、スーパースターたる選手達のステイタスを分類・階層化してみましょう。上から順に、以下のような感じでスター選手達を分けていきたいと思います。

☆レジェンド級

リング11個(ビル・ラッセル)、1試合100得点(ウィルト・チェンバレン)、史上最多得点(カリーム・アブドゥル=ジャバー)等々の金字塔を持ち、不世出のスターとしてNBA史に不朽の名を残す伝説の選手。歴代TOP10選手に名を挙げられるクラス。近年該当するのはマイケル・ジョーダン、シャキール・オニールのみ

☆殿堂級

バスケットボールの殿堂入り確実なスーパースター。チームを優勝に導くか個人的な記録などを持ち、永久欠番などでレジェンドに次ぐスター選手として長く名を語られる。近年ではストックトン&マローン、バークリー、オラジュワン、ユーイング、デヴィッド・ロビンソンなどが該当。

☆オールNBAチーム級

オールNBAチーム、またはオールスターで先発ないしリザーヴに選ばれるクラスのスター選手。当時のNBAファンなら引退後も名前を覚えている。が、殿堂入りは出来ないレヴェル。近年だとスプリーウェル、アンファニー・ハーダウェイ、エディー・ジョーンズ、ラリー・ジョンソン、グレン・ライス、アントワン・ウォーカーなどが該当。

☆チームのエース級

チームのエースとして実績はあるものの、今まで上に挙げたような栄誉に浴する事の無いクラスの選手。ある意味運が無かった場合もあるが、理由はともあれ光を浴びる事が無かった悲運のスターであるケースが多い。近年ではシャリーフ・アブドゥル=ラヒム、マイケル・ディッカーソン、ロッド・ストリックランド、ラフォンゾ・エリスなどが該当。

・・・如何でしょう、ニュアンス掴めましたでしょうか。単純にスター選手と言っても、大まかに言ってこれぐらいに分類出来ると思うんです。で、今回はこの一番上の階層、レジェンドまで行けそうな選手は誰かをズバリ考えてみましょう。とりあえず現時点で現役の選手の中から、この栄光に預かれる可能性がある選手は、まあこんなもんでしょうか。

アレン・アイヴァーソン
ケヴィン・ガーネット
ティム・ダンカン
コービー・ブライアント
ダーク・ノヴィツキー
レブロン・ジェームス
カーメロ・アンソニー
ドウェイン・ウェイド
ドワイト・ハワード
デリック・ローズ
ケヴィン・デュラント


これぐらいじゃないでしょうか。キッド、ナッシュ、ロンド、クリス・ポール、デロン・ウィリアムズは素晴らしいPGですがマジック・ジョンソンやストックトンの域かと問われると悩みます。ま、それを言い出すと実は上に挙げた面々もそうなんですけどね。ただ、殿堂入りは現時点でほぼ全員当確かなという気がします。ローズとデュラントはまだ早いかな?

で、問題は彼らの中でレジェンド・オブ・レジェンド足り得る域に届くのは誰か、です。では、彼らの実績を並べてみましょう。

アレン・アイヴァーソン→新人王、得点王4回、MVP1回、準優勝1回
ケヴィン・ガーネット→4年連続リバウンド王、MVP1回、優勝1回
ティム・ダンカン→新人王、MVP2回、ファイナルMVP3回、優勝4回
コービー・ブライアント→得点王2回、MVP1回、ファイナルMVP2回、優勝5回
ダーク・ノヴィツキー→MVP1回、ファイナルMVP1回、優勝1回
レブロン・ジェームス→新人王、得点王1回、MVP3回、準優勝2回
カーメロ・アンソニー→特に無し
ドウェイン・ウェイド→得点王1回、ファイナルMVP1回、優勝1回、準優勝1回
ドワイト・ハワード→リバウンド王4回、3年連続ディフェンシヴ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、準優勝1回
デリック・ローズ→新人王、MVP1回
ケヴィン・デュラント→新人王、3年連続得点王


えー、見ての通りです。後で私も追加しますが、何か抜けが御座いましたらご指摘願います。とりあえず現時点ではカーメロは明らかに脱落ですね。あとローズとデュラントも今のところは割愛と致します。デュラントは遠からず殿堂入りは確定させそうでずが。

では残りの面子はどうでしょう。うーん、ウェイド、ドワイトもまだまだですねー。ウェイドは既にリング持ちですが今のスリーキングス体制ならもっとバリバリリングを集めなきゃだし、まだ優勝してないドワイトは言わずもがなです。小まめにチェンバレンの記録を超えてたりはするんですが、やはりそれだけではインパクトが足りませんね。要するにあれです、若い面々にはやはり実績が足りないんですよね。MVP3回、ファイナル進出2回のレブロンはかなり箔がついていて、流石にこの年代では一番レジェンドに近い男だなと思わせてくれます。あとはとにかくリング、でしょう。今の体制ではどうなのよ、って点ではウェイドと同じですが、まあ1回優勝すればジュリアス・アーヴィングあたりの位置までは行けるかも知れませんね。

ではヴェテラン勢はどうでしょうか。その前に、じゃあ比較しようとしているレジェンド達ってどんな面子なのかをまずポジション別に考えましょう。

PG→マジック・ジョンソン、オスカー・ロバートソン、ジョン・ストックトン
SG→マイケル・ジョーダン、ジェリー・ウエスト
SF→ラリー・バード、ジュリアス・アーヴィング、ジョン・ハヴリチェック
PF→?
C→ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル=ジャバー、シャキール・オニール


・・・あれ、PFがちょっと手薄かな。そういえば以前に「史上最高のバスケットボール選手」の投票企画をやった時も、PFが力一杯空席でしたもんね。敢えて入れるならカール・マローンとかなんでしょうけど、ちょっとこのメンバーでは弱いかな。で、ところでこの面々の功績をババっと書き並べてみましょうか。


マジック・ジョンソン→アシスト王3回、MVP3回、ファイナルMVP3回、優勝5回
オスカー・ロバートソン→新人王、シーズントリプルダブル、MVP1回、優勝1回
ジョン・ストックトン→通算アシスト・スティール数1位、準優勝2回
マイケル・ジョーダン→新人王、得点王10回、キャリア平均得点1位、MVP5回、ファイナルMVP6回、優勝6回
ジェリー・ウエスト→NBAロゴマークのモデル、ファイナルMVP1回、優勝1回
ラリー・バード→新人王、MVP3回、ファイナルMVP2回、優勝3回
ジュリアス・アーヴィング→MVP4回(うちABA3回)、優勝3回(うちABA2回)
ジョン・ハヴリチェック→ファイナルMVP1回、優勝8回
ビル・ラッセル→リバウンド王5回、MVP5回、優勝11回
ウィルト・チェンバレン→新人王、得点王7回、アシスト王1回、リバウンド王11回、1試合最高得点、平均リバウンド1位、平均出場時間48分以上のシーズンあり、MVP4回、ファイナルMVP1回、優勝2回
カリーム・アブドゥル=ジャバー→新人王、得点王2回、リバウンド王1回、ブロック王4回、通算得点1位、MVP6回、ファイナルMVP2回、優勝6回
シャキール・オニール→新人王、得点王2回、MVP1回、ファイナルMVP3回、優勝4回


・・・如何でしょうか。皆さん上の現役リストを見て、「あの選手がいない」「この選手はなんで入らないんだ」とお思いの事と思います。しかし、それらの選手の成果と、今挙げたレジェンド達のそれを比較してみてどうでしょうか?私は、この選手達と肩を並べられる可能性のある選手の話をしているのですよ。

この中だとジェリー・ウエストだけ若干項目が少ないとお思いでしょうが、『ミスター・クラッチ』ことウエストのファイナルMVPは別格なんですよ。何しろファイナルMVPという賞が制定されて1人目の受賞である上に、なんと史上唯一の敗退チームからの選出と来ています。今後二度と無いだろうと思われるこの受賞に並ぶパフォーマンスはちょっと難しいんじゃないですかね。

若手からまだ30才のウェイドぐらいまでなら、これらの何かを達成する可能性はあります。しかし、それ以上の年齢のヴェテランであるならばそれなりの実績を出していない事には、とてもこの域には届きません。そう考えるとアイヴァーソン、KG、ノヴィツキーですらちょっと色々足りない訳です。このリストに載せなかった面子については言うまでも無いでしょう。

つまり、結論として現役選手の中で、今の時点でいつまでも語られ続けるレジェンドの域に評価される選手は2人しかいません。4回優勝してMVP・ファイナルMVPの両方を複数回受賞した事のあるティム・ダンカン、そして5回優勝してファイナルMVP2回受賞のコービー・ブライアントです。

但し、コービーには一つだけ引っ掛かるポイントがあります。それは同じポジションの巨人、マイケル・ジョーダンの存在ですね。コービーはジョーダンの背中を見て育った結果、ジョーダンのあの驚異の能力を最も引き継いだ選手になったと言えます。しかし、ジョーダンを越える事は流石に無理でした。実績でも、成績でもです。ジョーダンとの比較においてはコービーは彼を凌駕する事は出来ないでしょう。後2回優勝すればジョーダンのリングの数を超える事は出来ますが、それでも「ジョーダンはあの一度目の引退が無ければ後2回は優勝出来た」と言われてしまうんですよね。コービーの評価がジェリー・ウエストを越える可能性はあると思いますが、決してジョーダンは越えられない・・・これはまあコービー本人すら「だよね〜」と認めそうです。

つまり、そこでダンカンなのですよ。彼の君臨し続けたPFのポジションには、実は上述の通り超大物は実はいません。勿論PFにはアルヴィン・ヘイズ、マクヘイル、バークリー、カール・マローン等々過去にも人材はいます。が、彼らは殿堂入りレヴェルには間違い無く届いていますが、それ以上かと言われるとちょっと悩みます。上に列挙したレジェンド達の域にはちょっと届かない面子ばかりだったんです。

しかし、ダンカンなら遜色ありません。連覇こそしませんでしたが優勝回数では申し分ありませんし、MVP・ファイナルMVPを両方複数回取っているのも花マル。そして何より、サンアントニオという強豪ながらも優勝には長年手が届かなかったスモールマーケットチームの柱となり、移籍する事無くチームの中心となって結果を出し続けてきました。デヴィッド・ロビンソンはダンカンをチームメイトに迎えるまで優勝する事はありませんでした。もし今季優勝すればダンカン(そしてスパーズ)の優勝回数は5回に達しますが、これはマジック・ジョンソンと並ぶ優勝回数です。ファイナルMVPはトニー・パーカーかも知れませんが、ダンカン無しでトニー・パーカーの成功が無かった事は言うまでもありません。

そういう訳ですので、最終結論はダンカン、この人です。史上最高のPFの座は彼に帰する事となるでしょう。ケヴィン・ラヴやブレイク・グリフィンが彼の域まで達するかというとちょっと現状では厳しい気がしますね。アンソニー・“両津”・デイヴィスならもしかして、とは思いますが何しろまだドラフトもされていませんので判断するには早いです。彼がダンカン級の評価を得るには少なくとも10年を要する筈です。つまり、少なくとも向こう10年はダンカンが史上最高のPFの評価をキープし続けるのでしょうね。そして恐らくはそれ以上の長さとなるでしょう。

コービーにも言える事ですが、我々は得てして現役選手の活躍をリアルタイムで見てきているため、逆に彼らの功績を過小評価してしまうきらいがあると思うんです。新しいスター選手は次々登場しますし、どうしても他の選手も見ているのであの選手もこの選手も、となるのはしょうがない事なんですよ。私だってアンファニー・ハーダウェイという、恐らくは後世に名を残さない選手が一番好きだったりする訳ですから。

しかしコービーとダンカン、この2人は恐らく我々が今見ている選手達の中でも別格として後世にもその名を語られ続ける事と思います。私の見立てではコービーはレジェンドと殿堂入り選手の間辺り、史上最高の選手論議ではTOP20には入るでしょうね。そしてダンカンは今後、史上最高の選手TOP10といった企画ではTOP10に選ばれるのがやっとかも知れませんが、ポジション別となるとPF1位となるでしょう。もっとも、これがチームで5人選べっていうと超激戦区のセンターを2人選んでPFを外す人が結構いるんですけど。

という訳で結論としては「ダンカンとコービーをもっとリスペクトしよう」、という話でした。特に今季スパーズが優勝するようなら尚更ですね。皆さん、もう一度この2人のキャリアを見直してみませんか?まだ彼らが元気なうちに。

P.S.

NBA50周年記念オールタイムチームのリストなどを見てみると、この種の議論がもっとやりやすくなるかも知れません。今回の人選に異論がある方は是非目を通してみて下さい。



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プレーオフ2012カンファレンスセミファイナル予想結果&カンファレンスファイナル予想

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1stラウンド予想結果&カンファレンスセミファイナル予想はこちら

はい、今回もまずは答え合わせからです。私、前回は割と安易でして要するに全部4勝2敗の予想だったんですよねw

☆イースト

セルティクスVSシクサーズ

予想4-2→結果4-3


まー大体合ってたって事で。でもシクサーズは私の思ったよりも良いチームでした。試合終了後の両者やり切った感も良かった・・・ってまだカンファレンスセミファイナルですからね〜。

ヒートVSペイサーズ

予想4-2→結果4-2


こちらは完全的中。でも、ペイサーズが2勝1敗とリードした時はちょっと期待してしまいましたよ私も。そんなとこからひっくり返ったなんてよくある話で、このシリーズもそうなっちゃいましたけどね。因みにシリーズ終了時って健闘を称え合うハグとかやったんでしょうか、この人達?

☆ウエスト

スパーズVSクリッパーズ

予想4-2→結果4-0


スパーズ優位とは予想しましたけどここまでとは・・・。ポールの意地とクラッチで2勝は返せると思ったんですけどね〜。スパーズ恐るべし。クリッパーズは最後はほろ苦かったですが良いシーズンでしたね。

サンダーVSレイカーズ

予想4-2→結果4-1


私、今更なんですけどコービーさんとこでやってみた予想では元々レイカーズが4勝3敗、って読んでたんですね。相当迷ってたんだなあ私。でも、今回予想した時は迷わずサンダーと踏んでたので、コービーさんとこ見に行った時「あれ、サンダー勝利って予想してなかったっけ?」と思ったというw まあここではほぼ的中って事で。レイカーズはガソル兄がトレードされる悪寒しかしませんが、さてどうなんでしょうかねー。

ではいよいよカンファレンスファイナル予想です。

☆イースト

ヒートVSセルティクス


因縁の対決が再び実現。前回はヒートが勝ってレブロンが涙しましたが、今回はまだボッシュが戻るかどうか分からないってのは不安材料です。ロンドには最悪レブロンが付き、ピアースにはバティエーを付ければ・・という分析をtwitterで見ましたが、そうなるとハスレムでKGを押さえられるのかいな〜と。ヒートのインサイドではKGとバス、両方押さえるのは難しいと思うのですよ。

ペイサーズはヒートのディフェンスにやられてインサイドの優位を生かし切れなかった感がありますが、海千山千のセルティクスとなるとそう甘くは無いと思います。昨プレーオフでロンドがもし故障していなかったら・・・という解答を今年は目の当たりにするんじゃないでしょうか。という事で、セルティクス4勝3敗と予想します。

☆ウエスト

スパーズ対サンダー


もしかするとこれが事実上のファイナルだった・・・となるかも知れませんね。片や8連勝、片や8勝1敗という圧倒的な勝ち上がりです。この対決はちょっと一筋縄では行かないでしょう。チームの人脈的には師弟対決の感もある(サンダーのフロントはスパーズ人脈)この両者、完成されたヴェテランチームと今最も旬な若手チームという対照的な対決となります。

サンダーの勢いをおっさん軍団が止められるのか、という疑問もありますが、私はスパーズの強さは過去最強と理解しています。サンダーが第3戦をうっかり取りこぼすようなら、まさかの4タテさえ有り得るのではないでしょうか。という事で、スパーズ4勝2敗と予想しましょう。

・・・KG対ダンカンのファイナルというのはコービーさんとこでも私は最初から予想していましたが、果たして的中なるか?今季もいよいよ大詰め、楽しみに見ていきましょう。



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伝統とOB

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セルティクス(4勝)85-75シクサーズ(3勝)


☆本日のハイライト
ロケッツのカイル・ロウリー「マクヘイルHCの元ではプレーしたくない」



いやあ、カンファレンスセミファイナル最後の1戦は素晴らしい試合でしたね。ピアースとブランド、両チームを牽引していたヴェテラン2人が共にファウルアウトという激戦を制したのはロンドの頑張りでした。エース不在のこの場面でロンドはまさかの3ポイントを含む11得点を4Qだけで決め、セルティクスではラリー・バード以来2人目となる第7戦でのトリプルダブルでチームを勝利に導いたのです。試合の最後はシクサーズがファウルゲームをやめて投了したのに対し、セルティクスはショットクロックを使い切ってシュートを打たないという、互いが互いの健闘を称え合うかのような素晴らしいエンディング。ドック・リヴァースHCとダグ・コリンズHCの非常に時間の長いハグも印象的でした。終戦後がこんなに爽やかなプレーオフっていつ振りだろうなーと思いましたね。ほら、もう一方のカンファレンスセミファイナルがあんなんだっただけに尚更、ねえ

ところでこの試合見てて考えた事があります。ビル・ラッセルVSチェンバレン時代から連綿と続くこの伝統のシリーズだけあって、会場にもOBが結構姿を見せていました。シクサーズはジュリアス・アーヴィングとアレン・アイヴァーソンが第6戦に姿を見せていましたね。セルティクスはもうアンタ、言うまでも無いでしょう。何人OBいると思ってるんですかw



いやー、アイヴァーソンはまだまだフィリーで愛されてますねえ。何だかんだで永久欠番になるんだろうなあ、3番。しかし背番号23、ルイス・ウィリアムズのユニフォームを選んだ理由が知りたいです。「練習しないでいいから試合出てくれ」ってプラカードには吹きましたがw

で、ふっと思ったんです。ヒートのスリーキングス、ってかレブロンとウェイドの傍若無人な振る舞いについては私も数々取り上げて来たじゃないですか。それって、セルティクスやシクサーズみたく重鎮のOBみたいな存在がいないことが結構大きいんじゃないかな、と。

例えばセルティクスなんて割りとフツーにレジェンドだった選手が練習に顔を出したりします。試合じゃない場面でもハヴリチェックとか来ちゃったりするんですよ。だいたいGMからして'80sの栄光時代を知るエインジでしょう?あんまり軽率な行動は取れないと思うんですよ。レイカーズだってそうですね。ジャバーだのマジック・ジョンソンだのジェリー・ウエストだの、綺羅星の如く並ぶ往年のスター達が意見を言ったりするじゃないですか。マジック・ジョンソンなんかHCの人事なんかにまで意見言ってたりしますよね。実際に影響力あるかは知りませんが。

こういうOB達は単に口やかましいだけではありません。何か現役選手達がやらかした時、OB達は彼らをフォローしてくれたり、メディアに対して擁護してくれたりする事もあるじゃないですか。あれも何気に重要な機能だと思うんですよね。

ところが、チームの歴史が浅いヒートにはそういう口うるさいOBはいません。チームの歴史を考えると該当しそうなのはアロンゾ・モーニングとティム・ハーダウェイあたりですが、2人ともプライヴェートで自身が色々やらかしているせいか、現在のヒートについて彼らがどうこう言っているというニュースも記憶に無いですね。それにマジック・ジョンソンやジュリアス・アーヴィングといった上記の大物OB達と比較すると、ZOやティムといえども流石に見劣りしてしまいます。大怪我でもない限り殿堂入りが約束されているレブロンやウェイドが彼らのいう事を聞くでしょうか?

ヒートのチーム史上、実は最も大物なのはシャックなんです。しかし、かつてウェイドとレブロン、両方と一緒にプレーした事のあるシャックはどちらかというとヒートよりもかつて自身をドラフトしたチーム、マジックについて語る機会の方が圧倒的に多いように思います。言うまでも無く、ドワイトの存在が近年とみにシャックの関心をオーランドへ向けている事は言うまでもありませんが、そもそもシャックは今でもオーランド在住。そしてマジックのオーナーになるのが夢であるシャックがヒートよりもマジックについてあれこれ言いたくなるのはまあ当たり前の事なんですよね。

ヒートの2人についてあれこれ言ってるのはむしろチャールズ・バークリーとマイケル・ジョーダンだったりする印象が強いですが、彼らは無論ヒートのOBではありません。ま、ジョーダンならウェイドにとっては契約するジョーダンブランドの社長ですし、レブロンはナイキブランドの後輩です。まあそれ以前に憧れの選手ですよね、2人にとって。ま、つってもどれ程影響力があるかはまた別問題ですが。

私、もしかしてレブロンとウェイドはそういうOBがうるさそうな老舗チームを避けてヒートに集まったのかな、って気もするんですよね。ブルズとかニックスあたりならそれこそ一言も二言もある面々が揃ってます。ピペンとかよく会場にも来てますし、あれこれ口を挟んでますもんね。

伝統がどうとかっていうのも、拘りが過ぎるとおかしな純血主義に陥ってしまいます。F1、フェラーリの低迷もイタリア純血主義への拘りを捨てた時に終わりました。阪神タイガースも星野仙一を監督に迎えて一気に変わりました。巨人はまだ監督については巨人OBじゃないといけないようですね。落合監督とか入れりゃいいじゃんと思いますが、まあ今は原監督で上手く行ってるから良いのでしょうか。

でも、今のヒートに必要なのは増長する若い衆に大沢親分の勢いで喝を入れられる存在だと思うんですよ。パット・ライリーも差し当たりアロンゾ・モーニングでも連れて来て「喝だ!」とか言わせとけばいいんじゃないですかね。レジェンド級には及ばないかもだけど、少なくとも迫力はあると思いますんでw

P.S.

今日の試合中に流れたレイ・アレンの暗闇でのシュート練習、カッコ良過ぎるだろJK。





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大喜利NBAスペシャル〜第1回師範ミーティング(後半その1)

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前半はこちら

兄弟子:はい、では後半戦入ります。
弟弟子:兄さん、前半だけで「The Game」並みの疲労度なんですが。



兄弟子:最近の若いもんは根性が無いなあ。
弟弟子:兄さん、私の設定って若いって事になってるんですか。
兄弟子:特に今まで決めてなかったもんねぇ。金髪ツインテール美少女って事にしとけば人気出るんじゃね?そんな女子小中高生、二次元の世界以外で見た事ないけどな。
弟弟子:今までの私の言動的に相当無理があると思うんですけど、その設定。
兄弟子:じゃあボクっ子って設定で良いじゃん。最近流行の男の娘とか。
弟弟子:あんたテキトーに知ってる二次元知識並べてるだけやろ!
兄弟子:そうですが何か?さて続きですが、ここで師範がiPadを取り出したんですよ。師範、なんとこの日の為だけにプレゼンみたいにスライドを作成していたんですな。

スライド1


弟弟子:師範絶対仕事出来るヒトですよね。あれ、会場は横浜だったんですか。
兄弟子:あ、バレちゃったかテヘペロ
弟弟子:兄さんみたいなおっさんがテヘペロしても誰得です。

スライド2


兄弟子:さて、最初のお題はこちら。「Linsanityの特別さ」。
弟弟子:え、ぱっとしなかった人が突然脚光を浴びるなんてNBAでも良くある話じゃないんですか?
兄弟子:師範曰く、「こういうの経験した事が無い」と。
弟弟子:アジア人がこんなに、って事ですか?
兄弟子:違う違う、だったらヤオミンがいるじゃん。そうじゃなくて、例えばそんなにドラフトで評価が高くなかったのにブレイクしたウォルター・デイヴィスみたいなのはいたし、マイケル・ジョーダンだってあんなに良い選手だと思わなかったと。でも、リンの場合は「あんなに」の度合いが全然違うんだって話。
弟弟子:ドラフトで引っ掛からなかった訳ですもんね。
兄弟子:師範曰く、ニューヨークのファンがあんなに喜んだの久し振りだと。Kenchさんに言わせればそこは今までいかにニックスが酷かったかって話なんだけどさ。
弟弟子:ファイナル進出の後、アイザイア暗黒時代がありましたからねぇ。
兄弟子:ニューヨークって大阪みたいと言ったのは宇多田ヒカルだけど、師範曰く、ニックスファンって阪神ファンみたいなところがあると。で、スパイク・リーだけじゃなくアリーナ全体の人が震えるほど喜んでると。Kenchさんはそれを受けて、一番凄かったのはトロントだったと仰ってたな。




弟弟子:このクラッチショットとレイカーズ相手の勝利でリンのブームはピークに達した感がありましたよね。
兄弟子:Kenchさんはナゲッツとの試合でアジア系の観客がいつもの倍ぐらいだったと仰ってたなぁ。
弟弟子:中国、台湾両方の方々がお越しになってたみたいですね。
兄弟子:で、師範が仰るのにはね、皆にはこれに今遭遇出来てる幸せ度を本当は分かって欲しいと。Kenchさんも、出来ればプレーオフまで行ってプレーオフで印象に残る活躍をしてもらって、長く記憶に留めて欲しいなと。
弟弟子:今季プレーオフでリンを見る事が出来なさそうなのは残念ですよね。
兄弟子:このお話した時はまだシーズンエンドじゃなかったんだよなあ、リン。で、リンとナッシュを比較する意見って結構あるじゃない。
弟弟子:同じダントニの元でのプレーだから尚更そういう話になりますよね。
兄弟子:Kenchさん曰く、切り込み崩してそこから展開していく、でナッシュと共通してるのが切り込めない時に潰れないでもう一度出来るのが凄いと。普通の人は切り込んで、あ、駄目だとなるとターンオーヴァーしちゃうじゃない。
弟弟子:ネルソンですね分かります。
兄弟子:師範はそこで全盛期のアイヴァーソンの名前を出されてたかなw チームを無視してしまう、でパスされた方が困るというw お前いつもの通り最後まで行けよ!と皆が見てるのにパスされると、でお前が取らねぇって怒るんだと。
弟弟子:マーブリーもそうでしたよね〜。
兄弟子:師範は昔プレーしてたから分かるんだけどスゲエ腹立つんだと。しかも相手に文句言われると更に腹立たしいって。師範はそれで一度そういうPGに「ふざけんじゃねーよ、だったらいつもパスしろよ」って言って帰ったことがあるそうだw
弟弟子:自分で自分を窮地に追い込んで「助けて〜」ですか。
兄弟子:それ、Kenchさんが仰ってたね。多分アマチュアレヴェルでも怒るレヴェルの憤りは同じだろうと師範が仰ってたよ。経験者の皆さん、やっぱそうなんですかね?
弟弟子:まあ正直、文字面だけ読んでてもそう思いますもんねぇ。
兄弟子:さて、ここで次のお題になりました。

スライド3


弟弟子:2つ目のお題は「ボブキャッツの行く末」ですか。
兄弟子:実は師範、今季何度かメール頂いた時もこの話してたんだよねw ボブキャッツがどこまで勝率を下げるかって。
弟弟子:師範ヒドスw
兄弟子:師範は特に応援するチームが無いからどのチームがこうなっても多分同じような事考えられると思う。おいらもマジックがボロボロだった時はちょっと考えたもん。
弟弟子:中立だからこそ、の企画ですか。
兄弟子:このスライドだと3/18時点で7勝36敗だったんだけど、師範曰く、ここのところ残念な事に調子を上げているとw で、おいらは「すいません、それマジックのせいです」と。
弟弟子:おお、珍しく口を挟めましたね。
兄弟子:ピットマンもたまにはダンクするぜ!ついでに後期スリーピートのブルズがラプターズに負けたって話もしてみたぜ!
弟弟子:正にルーキーが奇跡的にシュートが決まったみたいなもんですな。
兄弟子:ま、結果は皆さんご存知の通りで師範の着期待通り(?)ボブキャッツは新記録更新しちゃった訳だけどね。ここでまた師範の体験談なんだけど、あ、行けるなと思って油断するとかなりの実力差があっても追いつかれて逆転されちゃうんだと。で、勢いがひとたび向こうに行ってしまうとなかなか実力を持ってしても取り戻せないんだと。
弟弟子:日本シリーズの巨人対近鉄ですね、分かります。



兄弟子:近鉄バファローズ、なんでこん時優勝出来へんかったんや・・・。
弟弟子:兄さんも関西人なんですねえ。
兄弟子:唯一日本シリーズを制する事無く散った球団だからねぇ。師範曰く、そういう流れが変わってしまうのを英語で「momentum」と言うんだそうで。
弟弟子:確かに近鉄の3連勝4連敗ってそういう流れでしたねぇ。
兄弟子:相手に流れが行ってしまうとノーマークでも何だかちじこまるんだ、で、これ決めないとますますマズイなと思うとのびのびとシュートが打てないと師範は仰ってたなぁ。
弟弟子:経験者の皆さ〜ん、そういうもんなんですか?
兄弟子:Kenchさんはね、その「のびのびと」ってのが大事なんだと。試合の行方が決まった後ってのはアリウープでも何でも出来るんだと。これをやんなきゃいけないという時にやるのが凄いんだって。
弟弟子:もっともですね。
兄弟子:そこで師範が「だから○○は嫌いなんだ」って言ったのは内緒ですw
弟弟子:「○○」に入るのは何なんでしょうかね〜。
兄弟子:それは現場にいた人間だけの禁則事項ですw 因みに今回ボブキャッツが記録を塗り替えるまで最弱の名を恣にしてきた'72-'73シクサーズを作ったのが、名将ジャック・ラムジーだったりするだそうで。
弟弟子:殿堂入りの名HCですよね?
兄弟子:最初はシクサーズのGMだったのよ。で、ウィルト・チェンバレンをレイカーズへトレードしちまったんだなこれが。Kenchさんによると、GMからHCにやらされたんだそうで、つまりはマクヘイル@ウルヴスと同じパターン。
弟弟子:チームグダグダにしたんだからお前が責任持てってことですか。
兄弟子:シクサーズが最低記録を樹立した時のHCはもうラムジーじゃなかったりするけどね。因みに当時のシクサーズの背番号3がフレッド・カーターという方だそうですよ。流石は師範、スコンとこういう知識が出てくるな。

1972Topps029FredCarterPSA9


弟弟子:アイヴァーソン以前の背番号3ですか、将来忘れられそうなポジションですね。
兄弟子:背番号被るってリスクがあるねえ。調べてみるとカーターはアイヴァーソン到来以前の'93-'94シーズンにシクサーズでHCをやってた方でもあるね。
弟弟子:Wikipedia読んでると、「NBA史上ワーストチームのベストプレイヤー」って触れ込みでESPNのアナリストとしてで成功したって書いてますね。
兄弟子:前向きでいいじゃない。マイケル・ジョーダンも是非、「NBA史上ワーストのチームのオーナーにして、NBA史上ベストのチームのエース」という触れ込みでこれからは頑張って欲しいもんだなと。さて、ここで次のお題が出ました。

スライド4


弟弟子:「レブロンは悪役か」ですか。兄さんのブログでも常々取り上げてきたテーマですね。
兄弟子:意外とこれを正面切って論じるヒトって少ないよなと思って、炎上覚悟で書いてましたが日本のNBAファンの皆様が理知的で私は感謝感激です。特にcoinさんいつもお世話になってます。
弟弟子:で、ここはどういう入り方を。
兄弟子:Kenchさんがスパッと一言、「悪役というよりか、不甲斐無い」とw
弟弟子:レブロンよりもウェイドが悪役ですもんね、最近。
兄弟子:レブロンを悪役にしないためにウェイドがわざとああしてる、って説があるよね。KenchさんはYahooで見たんじゃないかと仰ってたので検索してみたけど見付からなくて、代わりに「ドワイトの方がレブロンよりも悪役やで!」みたいな記事がヒットしたわw
弟弟子:次回のテーマはそれになってたりしてw
兄弟子:師範に言わせれば、「レブロンは悪役にしてはちょっと役不足。もう少し悪のオーラが無いと本当の悪役になれない」と。
弟弟子:元々ベイビーフェイスが意図せずに悪役に転職しただけですもんね。
兄弟子:Kenchさんは「徹底的に嫌われていい。嫌われるの嫌なんだもん、嫌われたくないから」と。そこに師範が更に被せて「結構人が良いんじゃないかな。多分会って話したら嫌いになる奴いないと思うな彼は」と。
弟弟子:なんで自分が嫌われるようになったか分かってなかった風ですもんね。
兄弟子:我々ファンがこんな風に話しても、モーゼス・マローンみたいに「No!」とか言わないじゃないかと師範は言ってましたw
弟弟子:モーゼス・マローンってそんな人なんスか。
兄弟子:師範の経験談だそうですw 何の機会かは聞きそびれたけど、話聞きに言ったら断られたと。まあタイミングとか色々あるんかもだけどね。
弟弟子:ファンにとっては一期一会ですからね。
兄弟子:最近だとラシード・ウォーレスがそんなノリだとSLAM誌の投稿コーナーにあったような。ここでKenchさんがマジック・ジョンソンについての話をされてたな。マジックはそういうファンサービスを欠かさないって話。ドリームチームの時も他の選手は裏口から出て行くのに、マジックだけは正面から出て行ってひとしきりファンサーヴィスをしてたって話をされてたよ。
弟弟子:なるほど、自分のスターとしての役割を分かってたって事ですね。
兄弟子:そういうこっちゃね。この後、Kenchさんからはバードとマジックでコンヴァースのバッシュ、ウェポンのCM撮影をした時にバードの母さんがマジックにお昼をご馳走してくれて、それでマジックとバードが打ち解けたって話をされてたな。
弟弟子:イイハナシダナー・・・ってちょっとレブロンから話が遠くなってません?
兄弟子:Kenchさんはマジックとバードのドキュメンタリーを見て来たところだったから、そりゃあそっちの話にもなるさ。それに歴代プレイヤーと比較する、ってテーマから考えればマジックとバードってのは正しい比較対象ではあるよ。で、話はレブロンに戻って師範曰く「悪役に行くか、ベイビーフェイスに行くか、そろそろ決断の時ではないか」と。
弟弟子:本人はベイビーフェイス派のつもりだと思います。
兄弟子:ESPNがやたらレブロンをMVPに推してるのって、悪役イメージ払拭の為じゃないかって気がしてきたな。で、この後レブロンってかヒートが勝てるのか?でプレーオフへの観測話をしてたのよ。サンダーは勝てるかとか、スパーズ意外と良いよね、とか。Kenchさんは「毎年僕はスパーズには期待しているんだ」と。師範も「我々の世代はスパーズのバスケは応えられないんだ」と。「どんなにつまらないと言われても基礎は全て押さえている」と。
弟弟子:やはり年齢層高めの方の心を掴むんですね、スパーズ。
兄弟子:でもKenchさんは「やっぱり今の時点では(スパーズの優勝の可能性は)希望的な観測でしかない」とも仰ってたね。
弟弟子:あくまで客観的ですねえ。
兄弟子:一方クリッパーズに関しては・・・おおっと、よく良く聞き直してみたら「ここだけの話」と仰ってたから内緒w
弟弟子:ェェェェエエエエ工工(゚Д゚)工工エエエエェェェェ
兄弟子:ま、それは現場にいた人間の役得って事でw ただ、グリフィンとラヴは疲れてるんじゃないか、ペース配分が分かってないんじゃないかなーみたいな話はしてたはず。
弟弟子:ああ、そう言えばグリフィンはオールスターの時にジェレミー・リンにそんな事を言ってましたけど、あれは自分の事だったんですね。
兄弟子:あと、師範がデアンドレ・ジョーダンを見てみたらこれは駄目だと思ったって話を受けてKenchさんが、今のセンターは若い時のバイナムみたいで、こいつはきっと凄くなるだろうなってのはいるんだけど、それがチームの中で機能するまでに行くまでのギャップは大きいんだなと。その意味ではネネなんかは良く出来たなと仰ってたなあ。デビューした時はあんなに荒削りで大丈夫かと思ったんだけど彼は出来た、と。
弟弟子:・・・しかし、またすっかり話が逸れましたねw
兄弟子:いやあ、ここで師範が話を戻されてね。レブロンは悪役かベイビーフェイスか、今丁度道の分かれ道だなと。で、Kenchさんが「『The Decision』で悪役へと舵を切ったと思ってたんだけど本人はそういうつもりなかったのかね」と仰ってたんで、そこは師範も私も「本人はそういう気持ち全然無いよ」「無いですよ」と。
弟弟子:二人で突っ込んだんですね。
兄弟子:で、市中の反応があまりにもネガティヴだったんで、そのギャップでどう自分を・・・ってとこで師範が何と言ったか聞き取れない(泣)。
弟弟子:根性無しですなあ。
兄弟子:すっごいスロー再生しても分からん時は分からんのだよ(泣)。で、それに対してKenchさんが「その迷いで優勝に行けなかった」と。で、「時々ふてくされてみたりとか」って師範が更に被せて、「NBAの選手と言えどもね、人間的には我々と全く変わらないレヴェルの精神の持ち主だから、俺が『つまんねえな』とか『やる気ねえな』と思うのと同じようなもんが彼にも起こるんじゃないかな」と。「現場に近いところで見て初めて、あ、この人たちも体でっかいし能力桁違いだけど普通だな、って思う」と。
弟弟子:「にんげんだもの」ですか。
兄弟子:Kenchさんはでもね、「今のNBAの取材の人たちは選手にあまり近付かないと思うよ」ってゆってたなあ。数が多くて競争が激しいからって。
弟弟子:そう言えば独占インタヴューとかありますよね。レブロンもドワイトもやってましたけど。
兄弟子:「アメリカのメディアではそういう事はあまり無いと思ってたんだけど、独占インタヴューがコネとか、向こうのやりたい事とか、あとNGとかあるでしょ、それは(昔は)有り得なかったのよ」と仰ってたな。固有名詞を出すと迷惑掛かりそうだか伏せるけど、さるスーパースター選手に日本のライターの方がインタヴューに言った時もNGの内容が事前に言われてて、そこを聞こうとすると止められちゃうんだって。
弟弟子:えらい過保護ですねえ。
兄弟子:師範曰く「因みに昔の選手は気さくにいろんな事を話すんですねえ。ウォルト・フレイジャー然り、ビル・ウォルトン然り」と。Kenchさんは「上手く振ると話をしてくれるんだ」と仰ってたよ。
弟弟子:流石はMJにインタヴューした方ですね。
兄弟子:さて、かなり脱線しまくったけど次のお題。

スライド5


弟弟子:「選手評価」ですね。
兄弟子:過大評価組にカーメロ、デアンドレ・ジョーダン、イグオダラ。過小評価組にランドリー・フィールズ、ケヴィン・ラヴ、ゴタートの名前を出されてきました。
弟弟子:いいラインアップ選びましたねえ。
兄弟子:この当時、カーメロ復帰して1勝9敗だったのよニックス。リンとどういう風に共存するかでどっちも遠慮したという。
弟弟子:なんだかえらい前のような気がしてしまいますねえ、それも。
兄弟子:Kenchさんはカーメロ好きでね、今回も「カーメロ・アンソニーが雰囲気壊さないように物凄く気を遣ったのが分かる」と。師範が更に「元々チームプレイヤーじゃねえ奴がチームプレイすると駄目なんだよね」と突っ込むのよ。台湾での試合を師範は見てて、「得点のセンス抜群。普通の人はあのレヴェルでは出来ない、でも足りないんだよね、何か」と。
弟弟子:確かに間違い無くNBAのトップスターなのに、レブロンやウェイドに比べると何かがもう一歩及ばない感が。
兄弟子:Kenchさんも「ファイナルフォーの決勝戦でやっぱり1人だけ抜きん出てたんだよね」と。回りの選手とは比較にならなくて、こいつはプロ行って活躍するなと思ったら案の定だったと。「でもそこから先の何か、自分のあり方とかね、自分が何をしたいかとかって言うのはね、ちょっと方向性が無くなっちゃった」と。
弟弟子:レブロンの移籍がモロに影響した感はありますよね。
兄弟子:師範はね、「自分がこんなオッサンになって凄く分かるんだけどホントにオコチャマ。もうちょっと成熟しろやとは思うんですけど残念ながらね、なかなか我々が50になってようやく分かる事は25の頃には分からない訳だ」と。
弟弟子:
兄弟子:Kenchさんは「2年目だと思うけど、なんか大差のついた試合に戻れと言われて嫌がった事があった」のが印象深いと。
弟弟子:そう言えばナゲッツ時代にそんなことがあったような。
兄弟子:ここで私、奥さんの悪影響もあるんじゃないかって話しました。トニー・パーカーは奥さん振り切ったじゃないですかと。一方カーメロは「Go New York Go!」さんにカーメロのナサケナイ記事が出てましたよ、と。これとかこれとか。
弟弟子:お、久々に突っ込めましたね。
兄弟子:そしたら師範から、うちのブログ記事でデュホンが一番嬉しかったとw
弟弟子:ああ、あのお姉ちゃんとよろしくやってるシリーズですか。
兄弟子:デュホン=堅実ってイメージを完璧にフッ飛ばしてるもんな、あれ。まあ先日もトラヴェリングダンスとかやらかしてくれたし、実はかなり軽率だよなー。
弟弟子:ところでデュホンの女遊びの件って、確かD誌のコンプリートガイドが初出ですよね。
兄弟子:そうそう、だからあのネタを最初に見つけてきたのは吉藤宗弘さんですよ、って話をしたらさ、師範が「吉藤さんの記事は最高だよね!あれに優る記事はそうはねえんじゃねえか?彼の記事は突出して良いね!」と大絶賛。Kenchさんも同意されてたよ。
弟弟子:おおお、吉藤さん超誉められまくりっすね。
兄弟子:「バスケとボル」は私も残念ながら持ってないんだけど、Kenchさんはトレーディングカード屋さんなんかでガリ版の風情が良かったと仰ってたよ。吉藤さんのネタの完成度の高さは現在D誌に掲載されてる連載でも明らかだからねえ。昔、Number誌に吉藤さん作のNBA年表が載ってたんだけどスプリーウェルがHCの首締めた時の事を「ファイト・クラブ」って書いてたからなあw



弟弟子:吉藤さんみたいな方の仕事はやっぱり見てる方は見てらっしゃるんですねえ。
兄弟子:で、ここで話は「過大評価」に戻ってイグオダラの名前が師範から出たのよ。平均18得点級の選手が22点ぐらいの評価ってのはどうかと。
弟弟子:イグオダラさんは昔からNo.2の器とされてますよね。ピペンに喩えられたりとか。
兄弟子:今のシクサーズでエースになっても20点を越えられない器だと。
弟弟子:確かにキャリアで20点超えた事はありませんね
兄弟子:2番手・3番手になったら凄いんだがなあ、って話になったよ。で、今度は過小評価の選手としてフィールズの話がまず出たんだわ。
弟弟子:リンとの知性派バックコートコンビの方ですね。
兄弟子:師範曰く、あのリバウンド力は素晴らしい、なんで去年あれだけのスタッツを残して誰も取り上げないのか、と。
弟弟子:82試合中81試合に先発して9.7得点6.4リバウンド、FG成功率.497。確かに今にして思えば昨季時点でルーキー離れしたスタッツですね。
兄弟子:因みにジェレミー・リンのハーヴァード大はNBA選手よりも大統領の方が輩出者が多い訳だけど、Kenchさん情報ではフィールズのスタンフォード大ではなんでリンをリクルートしなかったのかと今になって散々言われてるそうで。
弟弟子:スタンフォード大はNBAのOB多いですよね。マーク・マドセンとかコリンズ兄弟とか。
兄弟子:あと、師範から「ケヴィン・ラヴはチェストパスが評価されてもいいのではないか」と。
弟弟子:そこに絞りますか。
兄弟子:「最も地味なバスケットのプレイなんだけど、あれを正確に出来ているって事は凄くて、UCLAの頃から変わらない」と。普通リバウンド取るとオーヴァーヘッドとかシングルハンドのパスをするんだけど彼はチェストパスなんだと。
弟弟子:基本に忠実って事はダンカンの後継者的な流れですか?
兄弟子:師範に言わせるとラヴの方がもっと地味だと。
弟弟子:ダンカンより、ですか!3ポイントコンテストにも優勝したし、注目集まりつつはあるんですけどねえ。
兄弟子:で、ここでゴタートですよ。
弟弟子:おお、マジックファンとしてはテンション上がりますね。
兄弟子:マジック時代から先発センター余裕で行けると信じてたからな、ゴタート。ウォルトンがいた時のスウェン・ネイターと同じポジションと師範は仰ってたよ。
弟弟子:そういうスター選手の陰に隠れた実力派選手って、今も昔もいるんですね。
兄弟子:いるんだなあ。Kenchさんもゴタートに関しては評価されててね、ハワードがファウル等でいない時にゴタートがこれだけやってくれれば申し分無いだろうと思ったんだと。
弟弟子:実際安定感が凄かったですよね、プレーオフでドワイトが出場停止の時にゴタート先発で余裕で勝ったりしてましたし。
兄弟子:これは私が言ったんだけど、ドワイトが昨季まで大きな故障も無くやって来れたのって実はゴタートが控えてて、無理をしなくて済んでいたってのが大きかったんじゃないかなと。
弟弟子:昨季はゴタートがいなくなってからバックアップ役がほぼいませんでしたもんね・・・。
兄弟子:ドワイトがファウルトラブルになったらライアンがセンターやったりしてたからなあ。グレン・デイヴィスが来てくれて今季は助かったけど。
弟弟子:デイヴィスをもっと早く取れてたら、あるいはゴタートの放出が無かったらドワイトの運命も違ったかもですね。
兄弟子:でもなー、師範もKenchさんも声を揃えて仰るのは「ゴタートはサンズに合ってる」って事なんだよね。実際コイントスでジャバーを取り損なって以来40余年、サンズ史上最高のセンターかも知れんのだし。
弟弟子:サンズのセンターと聞くとジョー・クライン、オリヴァー・ミラー、ロングリーとかしか思い浮かびません。
兄弟子:ジョー・クラインの前にアルヴィン・アダムスという6-9のセンターがいて、師範の上司と同じ背丈だそうだw
弟弟子:どんな職場環境なんですか師範って。
兄弟子:さて、そろそろ次の話題へ行きます。

スライド6


弟弟子:「NBAフランチャイズの意義 30チーム必要か?」・・・これはなかなか刺激的なテーマを持って来ましたね。
兄弟子:これは師範のかねてからの持論だね。Kenchさんとはいつも話題になるんだって。レヴェル云々よりも単純に多過ぎない?と。
弟弟子:マジックあたりが加わった時のエクスパンションで4球団プラス、その後カナダ2球団、でボブキャッツって感じですから80年代から7球団増えた訳ですか。
兄弟子:昔はKenchさんも師範も全球団のスターターが言えたんだけど、今はトロント、シャーロット、ニューオリンズ、メンフィスあたりになるともう怪しいと。
弟弟子:グリズリーズは最近いい感じじゃないですか。
兄弟子:Kenchさんはグリズリーズ好きだし、師範はザックのどざくさに紛れるゴール下のレイアップが大好きだと言ってたよ(笑)。ああいうタイプは実際対戦しても腹立つぐらい抑えられないんだそうだ。



弟弟子:・・・本当だ(笑)。
兄弟子:あと、Kenchさんと師範が仰ってたのは自分で上げて自分で取ってだんだん近付いていくというモーゼス・マローンが得意とするプレーだとか。



弟弟子:なるほど、何か通じるものがありますね。
兄弟子:で、話は戻るんだけどさ。やっぱりトロントとシャーロットのチーム状況は酷いなと。ニューオリンズは元々あんまりバスケットが盛んなとこでも無いんだと。昔アトランタからニューオリンズ・ジャズ(現ユタ・ジャズ)へ移籍したピート・マラヴィッチが巨大なスーパードームで客席がガラガラなのに凹んだらしいんだ。
弟弟子:マラヴィッチでもですか・・・。
兄弟子:Kenchさんに言わせればバスケ用じゃない球場みたいなとこで試合やるから無理があるって事なんだけどね。
弟弟子:昔のスパーズもなんかそんな感じでしたよね。
兄弟子:でね、グリズリーズなんだけどさ、今は強いから良いけどまた昔みたいに弱くなったら悲惨な事になるよねと師範は仰る訳です。
弟弟子:まあ昔、駄目だったからヴァンクーヴァーからメンフィスに移って来たんですよね。それで今日の成功、と。
兄弟子:同じタイミングで創立されたラプターズにずっと遅れを撮っていたけど、遂に立場逆転だからなあ。エルヴィス・プレスリーの曲でもかけながら優勝を祝う姿を見たいもんだねえ。さて、師範は転じてサクラメントのお話を開始。
弟弟子:移転で揺れるキングスですか。
兄弟子:師範はアルコアリーナに行った事があるんだよ。あまりの田園光景の中に突然アリーナが現れるんだと。



弟弟子:・・・本当だ(笑)。
兄弟子:でもこれで満員御礼な時もあったんだし、サクラメントのファンって凄いなとむしろ思うんだけどね、おいらは。
弟弟子:トロントなんかは町自体がデカいんですけどね。
兄弟子:都市規模から言えば立派な大都市だからなあ。アリーナはちょっと郊外にあるけど、まああれは普通だろうし。カナダは確か税金が高いんだよな。あとね、師範はミネソタにも行った事があるんだって。綺麗ないい町で住むには最高だけどバスケットボールのフランチャイズには適さないのでは?と。
弟弟子:スモールマーケットの難しさですか。
兄弟子:あと、トロントにも言えるけど寒いのよ。ミネソタのビルとビルはスカイウォークで繋がってるんだけど、理由は言うまでも無いよね。
弟弟子:昔見たNBA生観戦ガイドにもそう書いてあったような。
兄弟子:地下でも繋がってるんだそうだよ。で、そんなミネソタに残り続けたKGはコート上での振る舞いとかは別にしていい奴だよねって話の後に、次のお題へ行った訳ですな。

(以下後半その2へ続く)




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愛される理由〜マジックが突如モテモテに

ブログネタ
NBA に参加中!
ヒート(4勝)105-93ペイサーズ(2勝)

☆本日のハイライト
オールNBAチーム選出される
ニックスはウッドソンHCと複数年契約
アイザイア・トーマス暗黒卿「ククク・・・そろそろNBAに戻るか・・・GMかコーチ・・・NCAAも悪くないの・・・!」
セルティクスのエイヴリー・ブラッドリー、残念ながら左肩手術で今季終了
ニックスのJ.R.スミス、無免許運転でタイホなのだ〜

ペイサーズお疲れ様でした。ドワイト不在のマジックの代わりにビッグセンターを擁するチーム代表として頑張りましたが、2勝1敗から3タテで悔しい敗退になりました。バードがまた「SOFT」とか言うんでしょうか。

何だか終わってみればペイサーズにクリリンないし愚地克己テイストを強く感じてしまいましたね。最初は優勢に試合を進めるんだけど最終的には悪役に「ああ?もうおしまいか?」等と余裕かまされながらボコボコにやられ、「ちくしょう・・・ちくしょう・・・!」とか言いながらやられるというドラゴンボールなら悟空以外(いや、悟空も割とあるな)全Z戦士が引き受けるだろうこの役回り、バトル系漫画では最早基本文法ないしテンプレの域です。

しかも問題はそこで悪役ヒートに「てめえ・・・いい加減にしろよ!」と言われてヒートさんが振り返ってみたらそこにはセルティクスさんとシクサーズさんの2人がいて、「俺だ」「いや俺の相手だ」とか言ってるような状況です。ヒートさんにしてみれば「どっちでもいいから早く決めてくれよ・・・」な状況ですね。

ともあれ、カンファレンスセミファイナルもあと1試合を残すのみとなりましたが、それを尻目にマジックは色々話が飛び交っています。厄介な事に、出てきた噂が割と早いタームで否定されたりするので、最新情報が分かり難くて混乱する訳ですよ。とりあえずドワイトに関しては「マジックを出たいらしい」の噂の後に「マジックはドワイトのトレード放出を準備中」という記事が出たかと思ったら、「いや、まだ決めてない」と全く反対のニュースが流れてズッこけました。この混乱振り、どないやねんと。

更には只今空席のGM席に、まさかまさかのシャック就任説が流れたのです。いやいやいや、いくらなんでもフロント経験皆無のシャックをいきなりGMってのは無いわ〜と思ったらこちらもシャック自身が否定。うん、でもシャックは将来マジックのオーナーになるのが目標だったはずだから、私はこれはシャックが観測気球を上げてみたんだと思いますよ。

ともあれ、こんな感じですから何が本当の話かを識別するのは実に難しい状況なんです。ドワイトの去就も不透明なこんな有り様じゃあ、HCやフロントのなり手もなかなかいないだろうなあ・・・と思ったんですけどね、私。ところがどっこい、只今マジックはちょっと信じられない大人気株となっているんです!

まずHCですが、こちらは早くもユタ・ジャズ一筋の名将ジェリー・スローンが自ら名乗りを上げております。スローンはボブキャッツとも会うようですからHCに戻りたくて仕方無いんだろうなあって感じですね。

そして、ちょっと驚かされた名前が2人。ドック・リヴァースとスコット・スカイルズっておいおいセルティクスとバックスの現役HCじゃないですか!確かにリヴァースはセルティクスの前はマジックでHCキャリアをスタートさせてますし、今でもオーランド住まいです。そしてスカイルズは元マジックのPGで、マジックフロントのお気に入りなんです。いやしかし、まだ契約期間の残っているHCが今の現場を離れてまで行きたがりますか普通?うちはレイカーズじゃないんですよ。

http://articles.orlandosentinel.com/2012-05-24/sports/os-orlando-magic-dwight-howard-0525-20120524_1_magic-ceo-magic-star-dwight-howard

フロント職についても色々名前が取り沙汰されています。シャックについては案の定話が飛びましたが、そんなネタ部門以外で、オーランドセンチネル紙にて現在名前が上がっているのは以下の方々です。

ミッチ・カプチャック(現レイカーズGM)
ドニー・ウォルシュ(元ペイサーズ・前ニックス重役)
ジェフ・ボウアー(前ホーネッツGM)
デヴィッド・モーウェイ(現ペイサーズGM)
ケヴィン・プリチャード(現ペイサーズ ディレクター・オブ・プレイヤー・パーソネル)
Ryan McDonough(現セルティクス アシスタントGM)


待ったれやコラ。ウォルシュ翁とボウアー以外は現役メンバー、しかもカプチャックまで候補って正気かよ!レイカーズのフロントですよ、レイカーズの。本当にこの方々がマジックフロントで働いてくれるつもりとかあるんでしょうか。

えーと、改めて確認しますけどマジックって今ドワイトの去就が不透明なんですよ?彼がトレードで去った時、マジックは優勝候補からは遠ざかります。そんなチームにわざわざ行きたがる連中がこんなにいるってのは一体、どういう風の吹き回しなんでしょうか?

これですが、恐らく考えられる理由はそもそもオーランドのロケーション。そりゃあニューヨークやロサンゼルスみたいな大都会じゃありませんが、オーランドは本来社会的に成功した人間が隠居を決め込む場所ですからね。天候も温暖なこの場所に、マジックから移籍してもなお居を構える選手・元選手は少なくありません。

また、ドワイトが残留すれば勿論マジックは優勝候補のままですし、仮にトレードに出したとしてもそれ以外の面々も結構頑張りました。ここにドワイトと交換の戦力が加われば、現在のナゲッツのようなチームをイーストに作り上げる事も不可能ではありません。ハート&ハッスル2013も夢じゃないって訳ですね。

それに何より、今マジック以外で絶賛HCハント中のチームってよりにもよってボブキャッツです。そりゃあドラフト1位指名権を獲得してアンソニー・デイヴィスを得る可能性だってありますが、それでもいきなりプレーオフは難しいでしょう。マジックとボブキャッツ、どちらが良いですかって話です。

ついでにマジックはディヴォスオーナーが冥土の土産リングを求めて資金を投じていますが、ボブキャッツは今やリーグ1ねドケチ、マイケル・ジョーダンがオーナーだけに強力な補強を行える資金は望めません。さあ、もう一度お尋ねします。お前らマジックとボブキャッツどっちがええんや?・・・って事なんじゃないかと思いますよ、多分。

http://articles.orlandosentinel.com/2012-05-25/sports/os-orlando-magic-jeff-bower-gm-0526-20120525_1_alex-martins-magic-ceo-donnie-walsh

とりあえず、マジックのマーティンスCEOは早速その候補の1人、ジェフ・ボウアーに会うようです。私一押しのウォルシュ翁とも会うと思われますが、ウォルシュ翁はラリー・バードがペイサーズのフロントから離れる可能性を見ているようですね。ウォルシュ翁は何しろペイサーズで24年働いてきましたし、今でもインディアナポリスに住まいがあります。そりゃあ出来ればペイサーズでもう一度・・・とお思いでしょう。てかなんでペイサーズを離れたんでしたっけ、この方?

ともあれまずはGM決定、次いでHC決定、がマジックの基本路線です。ドワイトが残るにしろ去るにしろ、間違いの無い人選を行って頂き、マジックが引き続きプレーオフで上位を伺えるチームを作り上げてくれる事を願いましょう。

P.S.

http://www.magicbasketball.net/2012/05/24/magic-fans-share-their-favorite-stan-van-gundy-memory/

不肖わたくし加藤茉莉香、じゃなかった六伍壱、再度アメリカデビューを果たしました。ESPNのチームブログ「MagicBasketball」にてスタン・ヴァンガンディHC時代の思い出をtweetしろとの事だったので参戦してきた結果です。2つ採用されたのは私以外にも2人いますね。皆さんやはりファイナルに勝ち進んだ'09年、セルティクスとの死闘とキャヴスとのカンファレンスファイナルを挙げる方が目立ちます。なんだ皆結構ルイスのあの3ポイントとか好きなんじゃマイカ。



私がもう一つ挙げた、コートニー・リーのアリウープ失敗も挙げておきます。これが決まっていたら、また色々と違っていたのかも知れませんねぇ・・・。






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Gomes The Hitman〜“ピストンズ”対“ピストンズ”の戦い・続

ブログネタ
NBA に参加中!
シクサーズ(3勝)82-75セルティクス(3勝)

☆本日のハイライト
アイヴァーソンも来場の中、シクサーズ逆王手。勝てばマジック以来史上2チーム目となるセルティクス相手に2勝3敗から逆転勝ちしたチームに
オールディフェンシヴチーム選出



ひとつ前のエントリーが何故か文章途中で途切れてしまいましたので、こちらにて続きと行きたいと思います。

さて、1日空けてフラグラントファウルのうち、ヒートの2件について格上げがなされました。即ちハスレムとピットマンのファウルがフラグラントファウル2となり、ハスレムが1試合、ピットマンが3試合の出場停止処分となったのです。一方、ペイサーズ側のハンスブローにちいてはフラグラント1のままであり、出場停止処分も無しとなりました。

この差はやはり、ハンスブローは先にファウルしたものの多分にアクシデンタルなものだと判定されたという事かと思われます。ハスレムのそれは誰がどう見ても報復でしたし、ピットマンに至ってはもう擁護する事自体がミッションインポシブルの域。これでも出場停止期間が短い!という論調さえ見られます。

もう一言付け加えるならば、ハスレムについてはそもそもフラグラント2ならすぐ退場させるべきでした。が、第5戦では結局フラグラント1扱いでしたから彼はコートに立ち続けられたのです。ボッシュ不在のヒートにとって、ハスレムの不在はインサイドの壊滅とほぼ同じですからね。ペイサーズにしてみれば2試合出場停止にしてくれないと割に合わないかも知れません。

何しろ、ペイサーズはグレンジャーがレブロンの足を踏んだ故障で第6戦出場が絶望視されています。更にはウエストまでもが怪我に見舞われました。幸いにもウエストの故障はそこまで深刻では無さそうですが、グレンジャー不在で背水の陣となる第6戦を戦うのは大変です。インサイドにまともな戦力がいなくなるヒートとエース不在のペイサーズ・・・さて、有利なのはどっちでしょうかって話です。ね、割に合わないでしょ?もしもペイサーズが次の第6戦で敗退してしまえば、ペイサーズファンならきっと「なんであの時ハスレムはすぐフラグラント2で退場させられなかったんだ」と思い続ける事となるでしょうね。サンズファンが「あの時アマレがベンチを離れなければ・・・」と思い続けるのと同じです。・・・と思ったらグレンジャーは出て来るようですが



ところで、なんでピストンズ対ピストンズやねん、って話でしたね。実は今回のペイサーズの快進撃を、'04ピストンズに喩える意見があったんですよ。リーグのトップスター選手がいなくてもスター軍団に勝つその姿は確かに、シャック、コービーにカール・マローンとペイトンを加えたBIG4体制のレイカーズを倒したピストンズに重なるものがありますからね。



一方、今のヒートはタイトル通り、「バッド・ボーイズ」そのもの。かつてハードファウルを厭わないディフェンスでリーグを震撼させたバッド・ボーイズ時代のピストンズそのものだよなと思う訳です。元々ディフェンスの力には定評があったヒートはここに来て、チーム全体がそんなハードファウルを厭わない雰囲気になって参りました。まあ今改めて見てみると、バッドボーイズの方が遥かに狡猾なんですけどね。いやー、偶然を装うバッドボーイズの技術はもう匠の領域ですな。

ただヒートが違うのは、言ってみればバッドボーイズにマイケル・ジョーダンがいるようなもんだって事ですかね。バッドボーイズにはアイザイア・トーマスとデュマースがいましたが、このヒートにはジョーダンの後継者と目された男が2人もいる訳です。2人とも今やダークサイドに落ちてはいますが、少なくとも選手としての能力はやはり圧倒的です。これは2人のアンチであろうと認めるところでしょう。あのオフェンスでの2人の見事な連携を見てそれを評価しないのはちょっと無理がありますよね。



しかし、だからこそ厄介なんですよね。ご存知の通りNBAはスターに優しいリーグです。スター選手には審判の笛も優しくなるのは周知の事実で、例えばこの乱闘ではレジー・ミラーにだけ退場が告げられてジョーダンはお咎め無しでした。いやいや、確かに先にぶつかったのはレジーだけどジョーダンもパンチ出てますよねこれ。

ウェイドとレブロンも、実力では流石にジョーダンには及ばないでしょうが審判の扱いは同じ域に来ているのは確かですね。あのショルダータックルでなおウェイドがフラグラント1で住んだ所以です。前にも言いましたがこれがワールドピースだったら何試合出場停止か、って話じゃないですか。

この組み合わせは厄介です。レブロンとウェイド自身が多少の事をやらかしても出場停止には至りません。で、ペイサーズがそれに反駁すると、回りの鉄砲玉達が黙ってない訳ですよ。特にピットマンなんて完全に自分が出場停止でも何ら問題無いのを自覚してあんな行動を取ったように見えます。正のピットマンがヒットマンになった訳ですな。




http://espn.go.com/nba/playoffs/2012/story/_/id/7967717/2012-nba-playoffs-erik-spoelstra-rips-indiana-pacers-targeting-miami-heat-stars


しかもこの状態で、ヒートはスポルストラHCが「リーグはウェイドとレブロンへのハードファウルは気にしないんだ」とぶち上げました。レブロンもまた「ヒートは2選手出場停止でペイサーズはお咎め無しだ」とか言ってますね。いやー、ウェイドは確かに出血したけどアクシデンタルだし、レブロンはジャージ引っ張られたとかそれぐらいだと思うんスけど。ま、これらの発言は勿論審判へのアピールでもあるでしょう。

http://espn.go.com/nba/playoffs/2012/story/_/id/7962732/2012-nba-playoffs-larry-bird-indiana-pacers-game-5-flop-s-o-f-t

一方、ペイサーズ社長のラリー・バードは自らのチームを厳しく批判していました。

"I can't believe my team went soft. S-O-F-T. I'm disappointed. I never thought it would happen. That's all I have to say."


いやー、流石はバードです。バードは先に挙げた'84ファイナルでも第1戦で惨敗したセルティクスのチームメイト達をメディアの前で公然と批判、チームメイト達を奮起させてマクヘイルのハードファウルを引き起こさせました。バード自身も相手のファウル(?)に「あ、今の痛かったぞワレ」みたいな因縁つけてましたね。

あの時のマクヘイルはともかく、バードは別に退場モノのファウルをブチかました訳ではありません。ただ言えるのは、第1戦の惨敗を受けても全く揺るがない戦う姿勢をバードが示し、チームもまたそれに従ったという事です。あの時レイカーズのHCだったパット・ライリーには今回のバードの「ソフト」発言はちょっと嫌な思い出が甦るものだったに違いありません。

もっとも、そのバードの発言に奮起出来るかどうかはペイサーズ次第です。第5戦、グレンジャーとウエストの故障でペイサーズは明らかに動揺してしましました。バードが「ソフト」と喝破する由縁です。'04ピストンズのようにスーパースター2人に対しても臆さない闘いが出来るか、それこそがペイサーズには最も重要です。

背水の陣となったペイサーズが果たしてシクサーズと同じく第6戦を勝って最終戦に持ち込めるか、これはペイサーズにとって物凄く重要な瞬間です。ここを勝てばペイサーズには'00年以来のファイナルが見えてきます。今プレーオフでブルズとマジックが主力選手の故障で早々に散ったという事を考えても、このチャンスは是非とも掴んでほしいところです。

「ピストンズ」同士の対決はいよいよ最重要局面に差し掛かります。ヒートが決めるかペイサーズがプレーで仕返すか、注目の第6戦となりそうですね。

P.S.



バスケでこれ以上のハードなファウルは流石に無理だと思いました。乱闘の口火となったファウル(45秒ぐらいから)を見て吹かなかったら偉いですよ、これ。



rippleripple
アーティスト:GOMES THE HITMAN
バップ(2005-03-16)
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Bad Boy Blues〜“ピストンズ”対“ピストンズ”の戦い

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ヒート(3勝)115-83ペイサーズ(2勝)

☆本日のハイライト
オールルーキーチーム選出

http://www.youtube.com/watch?v=h9s_HZ6pJ3M

え、なんでこのタイトルなん?とお思いのピストンズファンの皆様、今のピストンズの話じゃ御座いませんのでご安心を。

それにしても、どうしたもんでしょうかね。私は今日は暢気にドワイト去就についてダラダラ書いてテキトーにエントリーを締めるつもりだったんですよ。それがどっこい、レブ論やウェイド論(ゆ〜すけさん命名の「ウェイ道」を採用するか検討中)を書いてきた人間としては看過出来ない事態が今日の試合で発生してしまいました。

マジック対戦時はとみにお世話になった31Iscreamさん、皆様ご覧になりましたでしょうか。あんな温厚な(←イメージですけど多分間違い無くそうだと思います)管理人さんが1つのチームに対してあんなに静かに、しかし確かな怒りをあらわにしているのを、私は初めてお見かけしましたよマジで。

プレーオフの対戦ってレギュラーシーズンと違い、「Win or Go Home」の世界です。しかもお互いそれなりの成績を挙げて臨んでいるだけに、得てして戦力差が少ない、白熱した戦いが続きます。そんなチーム同士が戦えば激しい試合内容になるのも無理からぬ事です。そしてそれが思わぬ方向に過熱してしまい、互いにハードファウルが過ぎたり、乱闘に発展してしまったりする・・・あまり誉められたものではありませんが、時としてそういう事態も発生してしまいます。



しかしながら、今日のヒート対ペイサーズ第5戦のファウルの応酬は、色々と疑問符が付かざるを得ないものでした。そこには勿論、ここまでの流れというものがあります。レブロンとグレンジャーのキャヴス時代から続く因縁込みのバトルは皆さんも今シリーズだけでも何度かご覧になったはずです。特にスティールから速攻に走ろうとしたレブロンのジャージをグレンジャーが掴み、レブロンがグレンジャーに当たるように肘を繰り出したのはなかなか衝撃でした。グレンジャーのジャージ掴みは勿論ルール的にはアウトでしょうが、少なくとも危険なファウルではなかったはずです。速攻に行けなかったからって意図的に肘を当てようとするのは如何なものかと。



そして、あのウェイドによるコリソンへの後方からのショルダータックル。やはりあれをフラグラント1で済ませてしまったのは大間違いだったなあと思います。だってあれ、どうみてもわざとですよね。あれにフラグラント2を出さなかった事が、結局このシリーズをフィジカルな方向へと導く決定打になってしまったと思います。ただ、第4戦でのハスレムの出血、あれは事故だったんじゃないかなと。

http://espn.go.com/nba/playoffs/2012/story/_/id/7962129/miami-heat-indiana-pacers-register-3-flagrant-fouls-game-5


が、今日の第5戦は本当に酷かったんです。今日はウェイドがまず被害者になるところから始まりました。



インサイドに突っ込んだハンスブローのブロックの手がウェイドの顔面をヒット、流血させてしまいました。うーん、これは確かに良くなかったかも知れません。アクシデントとも言えますが、ハンスブローもやり過ぎたかもとは思います。フラグラント1は妥当でしょう。



で、直後にハスレムがハンスブローに報復フラグラントです。両手で顔・・・と思いきや肩をヒットですか。これはさては顔はマズイと思って一瞬の判断で肩にしたのかな?どっちにしてもボールは全く見てませんね。ハンスブローのはアクシデンタルな面もありますが、こっちは完全に意図的。フラグラント1でいいのかなあ、これ?



で、ラストがこれ。完全に勝負がついたガベージタイム、ピットマンという滅多に出番のないヒートのセンターがペイサーズのランス・スティーヴンソンの首に肘を打ち込んだのです。これには経緯があって、元はレブロンがFTを外した際にランスがチョークのゼスチャーでレブロンをからかったんですね。



この件、ランスは割とすぐ謝罪しました。が、ジュワン・ハワードはそれでも許せなかったようで、第4戦前にちょっとランスと揉めてたりしたんですよね。



ピットマンのあのファウルはその延長線上で起きたことであると理解した方が良いでしょう。ランスは別に無差別アタックを受けた訳じゃないって事です。

http://sports.yahoo.com/news/nba--dexter-pittman-abides-by-pat-riley-s-heat-code-by-cracking-lance-stephenson-20120523.html;_ylt=A0PDk0U7ZL1PIQYAqQe8vLYF

なお、ヤフーのワジロフスキー氏の記事によるとピットマンはファウル後に笑ってウィンクし、ヒートのベンチは盛り上がったとあるんですが本当ですかこれ?だったらもう完全に確信犯です。

http://www.cbssports.com/nba/blog/eye-on-basketball/19127062/suspensions-coming-for-flagrant-fouls-in-heat-pacers-game-5

さて、以上3つのフラグラント1ファウルの判定に関してCBSでその内容が検証されています(Kenchさんtweetで知りました)。1つめのハンスブローについては3人中3人がフラグラント1で異論無く、出場停止については無しが1人、1試合が2人と意見が割れています。

次いでハスレムの報復アタックについてはフラグラント2に格上げすべきという意見が出ました。出場停止についても1試合説が2人、2試合説が1人ですね。そしてピットマンについては全員フラグラント2で異論無く、3試合以上の出場停止処分説が1人、15試合の出場停止説が2人です。

http://espn.go.com/nba/dailydime/_/page/dime-120522/daily-dime

一方ESPNはハンスブローもハスレムも出場停止無しと予想しています。ピットマンだけスケープゴートですかそうですか。・・・私、実はピットマンは最初からハスレムのファウルを目立たせない為にわざとド派手なファウルをぶちかましたんではないかという疑惑があるんですよね。で、ピットマンだけ出場停止処分となれば万々歳じゃないですか。どうせ殆ど出番の無い選手ですから何試合出場停止だろうがヒートには痛くも痒くもありません。

(続く)



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この文を書きたる者
ペニー
六伍壱 ◆MAGICcvM2E
昔の名前はセントトーマスこと 「NBA MAGICAL INSIDE」 (現在更新停止)管理人、 2chマジックスレ は最近はご無沙汰。シャック&ペニー時代からマジックを追っかける'90s世代NBAファンです。耳寄り情報・ご要望・リクエスト・リンク希望・ツッコミetcはmagicalinside651@gmail.comまでドゾー。twitterにもおりますので「六伍壱」で検索してみて下さい。
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