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「スラムダンク」以降、週刊少年ジャンプに限らず、バスケ漫画のヒット作はなかなか出てません。マガジンの「ハーレムビート」「あひるの空」、以上って感じです。
かつては「友情・努力・勝利」がジャンプの三原則だった訳ですが、時は流れてジャンプの読者層も様変わり。小学生が土曜日にジャンプを売ってくれる店を探して駆け回った昭和の時代も今いずこ、所謂腐女子と言われる方々が人気を支えてたりします。「テニスの王子様」がその代表格ですよね。
そんな中、ジャンプでも先日バスケ漫画が打ち切りの憂き目にあった余韻も覚めやらぬうちに、新連載バスケ漫画がスタート。しかも、只今二本同時掲載中です。そうでなくても昔から人気が出ないと言われるバスケ漫画を同時に2本掲載とは、ジャンプもなかなかチャレンジャーですね。
まずは先行して連載中の「黒子のバスケ」ですが、物凄く影が薄いのだけどパスセンスに秀でた司令塔と、彼のパスで一層生きるフィニッシャーという組み合わせは物語の基盤作りとしてはなかなかのもんですね。主人公はこの二人と考えて良いでしょう。
黒子な彼の中学時代のチームメイト達がそれぞれ一芸に秀でていて、主人公たちのライヴァルとして次々現れていく、というのが現在の話の流れになっています。これだけでは話の広がりが望めないので、恐らくは海外からの留学生なんかが出て来たりするんだろうなという流れかと予想します。
凄いもんで、この作品には早くも腐女子のファンがついているそうですね。テニスミュージカルならぬバスケミュージカルになるその日まで頑張って頂きたいものですな。そのためにも、もう少し絵が洗練されてくれば、と思います。特に女の子がもうちょい可愛く描けると宜しいかなと。中長期連載化へ向け、応援したいと思います。因みに最新号ではセンターカラーでした。
一方、今週のジャンプから新連載開始したのが「フープメン」。冒頭から面識の無い女の子にバスケ部に誘われる点、主人公がゴールへ向かっていくも頭を打って失敗する点など、ワザとか?と思えるほどに「スラムダンク」第1回と被ってて吹きました。ただ、バスケ部に勧誘されてみたらいきなり留学生がいて、実は主人公は彼の通訳としてスカウトされた、という話の入り方はなかなかのもんです。
そういう訳でこちらはいきなり留学生がチームの中心人物になりそうです。彼もまたパスセンスに優れ、彼のチームは彼のパスでより能力を発揮する・・・という感じです。最近のジャンプはパス能力重視のようですねぇ。
気になるのは肝心の主人公。どうみてもどこにでもいるアンちゃんな彼が徐々にバスケの魅力に虜になっていくであろう事は容易に想像がつくのですが、同じ素人でも桜木花道のようなガタイも運動能力も無い彼が、どうやってバスケ部で頭角を現せるのか、が問題ですよね。「あひるの空」のクズ高控えメンバー以上に戦力として期待出来なさそうな彼が戦力になるまで連載が続くのかが、今最も心配なところです。
ただ、ヒロインに関して言えばこっちの方が魅力ありますね。主人公のややバタ臭い顔も割と珍しいタイプの作画だと思いますし、試合に至るまでのともすれば退屈になりがちなパートを工夫して、読者の注目を引き続ける事が出来れば、こちらも軌道に乗れるはずです。「スラムダンク」の場合は桜木と流川の出会いと絡み、赤木キャプテンとの対決などで持たせましたが、桜木程にはアクの無い主人公キャラでどこまで持ち堪えるか、まずは作者のお手並み拝見といったところでしょうね。
かくして、週刊少年ジャンプ史上でも恐らく初であろう、バスケ漫画が同時に2本掲載されているこの状態。バスケ人気の維持と発展のためにも、どっちも頑張ってくれよ〜
スラムダンク 完全版 全24巻セット
著者:井上 雄彦
販売元:集英社
発売日:2002-04-25
おすすめ度:
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