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え、このブログ終了したなんて誰も言ってないっスよ?いつの間にやら400万ヒットありがとうございます

プレーオフ2012

はたらく魔王さま〜〜続・ヒート悪役状態が解除されていない件


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Fair Judgement〜審判問題考〜

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さて、珍しくボクシングの話から始めます。先日のカンファレンスファイナル第7戦、ヒート対セルティクスの対戦の日に、WOWOWはなんとこの試合を生放送しませんでした。なんでじゃ〜ゴルァー、ってまあ理由は知ってます。一つには第7戦があるかどうかはっきりしていなかったから。そして今一つには、WOWOWは日曜は格闘技の放送日で、しかもボクシングのビッグマッチが控えていたからです!

・・・ってすいません、私ボクシングにはまるっきり疎いんですよね(^_^;)悪名高い亀田三兄弟以外に知ってるボクサーがまるでいない無学な私は、WOWOWの放送見ながら「いよいよ陸奥九十九のタイトルマッチが始まるのか・・・」とか「あれおかしいな、チャンピオンは入場する途中に夜叉猿Jr.に襲われたんじゃなかったっけ?」とか、格闘マンガ読んでる人間しか分からないネタをtweetしていました。

で、パッキャオ対ブラッドリーだったんでしたね(←名前知らないので検索して調べました)。WOWOWでの放送開始予定時刻からやけに試合開始が押していた理由がパッキャオがセルティクスファンでプレーオフ第7戦を見たかったから、というなかなか間の抜けた理由と知って私も興味が一層沸き、試合開始から心を込めて雑に見ていたんです(〔c〕西原理恵子)。そしたら、なんかパッキャオが有利であるように素人目には見えたんですが、何せテキトーに見てたもので居眠りこいてしまいまして、起きてみたら安室波平さんが芸能生活を振り返る的な番組に変わってました(^_^;)で、まああの感じなら多分パッキャオだろうなあと思ってtwitterを見てみたら、平常運転ならバスケ8割原発2割の私のTLがこのボクシングマッチの結果で溢れ返っていたんですね。

要するに、評論家や記者、観客がどう見てもパッキャオ優勢で、戦ったブラッドリー本人すら負けを覚悟していたはずが一転、2-1判定でブラッドリーが無敗のままチャンピオンになってしまったと、まあそういう事らしいです。「ボクシング界オワタ」的なtweetが並ぶのを見ながら、アメリカ本国でもボクシングって色々あるのなと思ってました。

審判が判定する競技って多かれ少なかれ、こういう問題がつきまといますね。私が知る限り最も審判が駄目な種目はフィギュアスケートだと思うんですが、ああいう審判が全てを決める種目は特に審判が平等であるべきなのになあ、と思わずにはいられません。メダルは各国1人までと事前に割り振りを決めるとか舐めとんか!



あと我々が「え?」と思った審判は例えば柔道の篠原選手(現コーチ)の決勝とかですかね。あれは誤審というより、試合に対する評価の仕方の違いを感じずにはいられませんでした。野球についてはまあ、今更私が書かずとも皆さんよく見かける事例が多々ありますよね。あとはサッカーは・・・荒れそうな気がするのですいません、昨日の日本対オーストラリア戦について以外はNGとさせて下さいな。

で、ようやく本題、バスケですよ。NBAの世界でもご存知のように審判ってのは結構物議を醸してます。先日のカンファレンスファイナルでもスパーズファンの方からスパーズに対する笛の厳しさを指摘されましたし、セルティクスもKGが「え、あれで?」と思うようなオフェンスファウルをスクリーンで吹かれていました。もっともKGのあれは偶然ではないとも思いますけどね、私。あのお尻を突き出すタイミングとか多分狙い澄ましていると思うんですよ。ヴェテランの匠の技、恐るべし。



スパーズと言えば伝説のダンカン、「ベンチで笑っただけでテクニカル退場」ですよね(笑)。あれは確かに未来永劫語られるレヴェルのバカテクニカルだと思います。NBAの審判は明らかにナーヴァス過ぎる時がありますね。私はムトンボがブロック後に見せる指振り(チッチッチ、みたいな感じ)がテクニカル扱いになったのが全く理解出来ませんでした。あれは挑発行為と言うよりユーモアでしょうに、NBAも粋ってもんが分かってないなあと。



審判の権威が一定以上無いとゲームは成り立ちません。しかし、疑問のあるコールが続けば選手だってコーチだってそれは疑問を抱きます。ドナギーショックで審判の判定に大いなる疑問が呈された今では尚更の事です。スター優遇はNBAというビジネスの実態を考えれば些かは目を瞑らざるを得ないにしても、ちょっとおかしくない?と思うようなジャッジはどうしても目につきますよね。私もマジック対キャヴスの'09カンファレンスファイナルで、レブロンの笛って優遇され過ぎてない?って思いましたもん。まあこれは別にレブロンだけがエコ贔屓されている訳ではなくて、リーグのトップクラスのスターならそれなりに同じような事はあります。ドワイトは審判の覚えが良くないせいか厳しい笛を吹かれがちですが、それでも普通のビッグマンよりは優遇されているでしょう。

この問題は古くて新しい話であり、悲しいかな今後も変わらないような気がします。ドナギーみたいに自分が賭けたチームを勝たせる為に笛を恣意的に吹くのは論外ですが、現状のようなスターに優しい笛という状況はこのままかと思われます。お前も甘い笛を吹いて欲しいならば成り上がってスターになってみろ、ってなもんですね。

ただ、やはり私は今のまま、審判が多少の映像判定を取り入れてはいてもテクニカル等については良くて後日判定が取り消される程度、ってのはまだおかしいと感じます。だって先日のワールドピースの肘ストライクやウェイドによるショルダータックル事件みたいな事が起きたとして、その試合の後の処分(出場停止何試合か)は試合後に決めれば良いかも知れませんが、その試合での処分はどうするのよ、って話です。そのまま出られるか退場処分となるかで、その試合も左右されるんです。後から「ゴメンね、ホントは即退場処分が妥当だったよテヘ☆」とか言われても覆水ネヴァーカムバックトゥ盆ですよ。逆も真なり、実は大した事無かったのに退場処分では泣きっ面にホーネッツです。

そこで、前々から提唱していますがテニス方式ですよ。いや、テニスの王子様の話じゃねーから。♪ゴー、えち〜ぜ〜ん〜



テニスの世界でも審判に対する抗議で物議を醸した事がありました。特に'70年代末から'80年代にかけてウィンブルドンと全米オープンで無類の強さを誇った往年の名プレーヤー、ジョン・マッケンローは有名ですね。かつてウィンブルドンで5連覇のかかったビヨルン・ボルグと伝説のフルセット決勝戦を戦った事でも知られるサーヴ&ボレーの申し子だったこのスタープレーヤーは、「悪童」という異名でも知られる選手でした。流石にロドマンみたいにカメラマンの急所を蹴ったりはしませんでしたが、審判の判定に凄まじい勢いで噛み付くのがお約束だったのです。それでいてプレーでは冷静さを失わないという小憎らしさを兼ね備えていたあたりが流石名門スタンフォード大出身だなあだなあとは思います。中退しましたが。



そんなマッケンローが、1990年全豪オープン4回戦で抗議が過ぎたとみなされて失格負けを宣告された事があったんです。そしたらなんと、観客もこの判定に抗議するかのように席を立ってしまったんですよ。まあこれはマッケンローというプレーヤーが以下に愛されていたかの証明でもあるのですがね。



そんなテニス界ですが、審判についてはかなり早くから映像による判定のレヴューを現場で行うシステムが導入されていました。そして今、この技術は更に進歩しています。それがクリケットと共に現在導入されている技術、「ホークアイ」です。



ただの映像レヴューから更に一歩進んで、打球をその場でCGにて再現するという凄まじい技術なんですよこれ。私もここ数年、たま〜にテニスの試合を見かけては「おお、ここまで出来るのか!」と驚かされたものです。

この最新技術、なんとサッカーにも採用が検討されていると言います。おお、そうなれば昨晩の日本対オーストラリア戦みたいな時も・・・ってサッカーでどうこの技術を使うのかが気になりますけどね。まさか選手の動きを全部CGで再現したり出来ないでしょうから、まあシュートの弾道チェックに使うんでしょうか。バスケの場合は・・・そうですね、シュート打った瞬間の判定とかに使うぐらいでしょうかね?

まあホークアイが使えるかどうかは別にしても、テニス界の積極的なテクノロジー導入の姿勢は注目に値します。そして審判の判定に異議を申し立てる権利を保障した「チャレンジ」というシステム、これが秀逸です。無制限に抗議ばかりする事を防ぐ為に1セットにつき3回までの権利となっており、選手の抗議が正しかった場合は回数が減らされないという手法も絶妙ですね。

NBAも是非この「チャレンジ」を導入するべきと考えます。出来れば審判団とは別の人間がそれを査定するべきでしょうね。そうすればダンカンのベンチで退場みたいな愚行も防げます。そして映像判定はTV局の協力も得て、多彩な角度からのチェックによって行われるべきでしょう。完全には無理であっても、なるべく多くの人の同意を得られるような、そんなシステムであって欲しいものですね。

最後にとある記者がtweetしていましたが、これでもNBAの審判はNCAAはじめ他のカテゴリーの審判よりは余程マシである、という話を付け加えておきます。にんげんだもの(みつを)って事ですかね〜。

P.S.

テニスと言えば先の全仏オープン、女子はヴヤチッチの結婚婚約者でもあるシャラポアが優勝し、見事史上10人目となる4大大会全てを制した選手となりましたね。いやあヴヤチッチさん、素敵な彼女とお幸せに!



一方、男子で全仏オープンを制したのがナダル。只今ランク1位にして4大大会3連覇中だった宿敵ジョコヴィッチを倒しこの大会3連覇を果たしたナダルは、母国スペイン繋がりでガソル兄と仲が良く、こんなおバカCMでも共演を果たしています。このCM、他にもシリーズあるみたいなんで探してみて下さい。

pau-rafa-extasy


※画像引用元

そして、優勝決定後にこの抱擁です。腐女子卒倒モノですな、しかし。・・・でもね、本当はナダルはセルティクスファンだというオチがあるらしいですよw





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プレーオフ2012カンファレンスファイナル予想結果&ファイナル予想

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カンファレンスセミファイナル予想結果&カンファレンスファイナル予想はこちら

はい、いよいよ大詰めですね。早速サクッと答え合わせです。

☆イースト

ヒートVSセルティクス

予想4-3→結果3-4


いやあ惜しかった。惜しかったですが最後はボッシュ復活がデカかったですね。星勘定1つ外したら正反対の結果に終わったでござるの巻でございました〜。セルティクスは本当にお疲れでした。バス、ピートラス、ドゥーリングとマジック魂を見せ付けてくれたでえ!

☆ウエスト

スパーズ対サンダー

予想4-2→結果2-4


第2戦までスパーズが圧倒的な形で勝った時は予想的中やで!と確信して「スパーズ優勝当確」とブチ上げた結果がこの焼き土下座モードですよw

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因みにこのブログ名変更という焼き土下座アイデアはコービーさんのニコニコ動画コミュニティー「ニコ色に染まる俺【バスケ・NBAの部屋】」でのニコ生放送中のサンダーファンの抗議コメントから思いつきました。サンダーファンの方、ここを見ているなら改めて感謝申し上げます。サンダーファンの皆様にいい謝罪が出来たなと。

てな訳で今回は両方とも不正解。特にウエストは見事に予想の正反対という完全な外しでございました・・・orz・・・が、挫けずファイナル予想行きましょう!

☆ファイナル

ヒートVSサンダー


いやー、世代交代対決来ましたね。'03世代が遂に完全にリーグを制覇するか、更に下の世代が一気にブチ抜いてしまうか。MVPレブロン対得点王かつMVP投票2位のデュラントとの対決という点では、レブロンがMVPの真価を問われる対決であるとも言えます。

経験値から言えばビッグ3が初ファイナルのサンダーよりも昨季もファイナル進出を果たしているヒートに一日の長があるように思われます。しかし、そこは共にファイナルで相争った仲でもあるパーキンスとフィッシャーがいますからね。逆にサンダーに有利なのは先に勝負を終えてヒートを待つ余裕があった事。体力的にもこれは大きいです。主力の健康面のダメージを考えてもサンダーにアドヴァンテージがあります。また、サイズのアドヴァンテージもサンダーかなと。ヒートにはまともなビッグマンはボッシュとハスレムしかいませんからね。

一方的な展開になるとは思えません。後は、終盤接戦となった際にどちらが決められるか。その点に関しては、私は完全にレブロンよりデュラントの肩を持ちます。プレーオフ開始前はこのカードならヒートが勝つと思っていましたが、今は違います。レイカーズ、スパーズも止められなかったデュラント相手では、さしものヒートでも大きくリードを奪えるとは思えません。そして終盤勝負になれば、勝負はサンダーのものでしょう。

サンダーがシアトル・スーパーソニックス時代の'79年以来となる優勝を4勝2敗で飾り、一気に二段階世代交代を果たす、それが私の予想です。フィッシャーがコービーより1つ多くリングを獲得するのを期待するとしましょう。そしてもし、その予想が外れていたとすれば、願わくばそれが今度こそ、レブロンによるクラッチシュート(くどいようですがブザービーターないしそれに準じるレヴェルのものです)によるものでありますように。



NBA サンダー #35 ケビン・デュラント Gold Coin フォトミント The Highland Mint
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BOX OUT

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ヒート(4勝)101-88セルティクス(3勝)

☆本日のハイライト
エリック・ゴードン「ニューオリンズが気に入ってる」
グリズリーズオーナー「ゲイはやらん」



ある意味、最後はまた東西同じ構図で終わりましたね。ウエストのスパーズに続き、今日はセルティクスがヒートの前に力尽きました。第5戦で先に王手をかけたのは良かったのですが、第6戦はレブロンのパワーの前に全て持っていかれ、そして第7戦では遂に間に合った感のあるボッシュの活躍も大きかったです。レブロン、ウェイド、ボッシュで4Qに28点と、最後はスリーキングスの力が炸裂しました。レブロンもジャンプシュートは好調ではなかったのですが4Qにデカい3を決めましたね。ほぼフル出場といい、勝負どころでの活躍といい見事でした。前回エントリーで私が書いた残り20秒切ったぐらいでのシュートを見るのはファイナルまでお預けなのだけが残念ですが。ともあれ、これはレブロンにとってキャリア初の第7戦勝利。これが自信に繋がるかどうか、ですな。

かくてファイナルのカードも確定。ヒート対サンダーという、完全に新時代を切り開くカードが遂に実現した訳です。どちらが有利?いや、そういう話は次のエントリーに取っておくとして、ここではセルティクスの健闘を称えたいと思います。試合終了前にロッカーに戻ったロンドとKGはちょっとどうなのと思いましたが。レイ・アレンは泣いているように見えましたね。ビッグ3結成の成果は優勝1回、準優勝2回。しかも2回ともレイカーズとの対決・・・歴史的な役割は十分果たしたと思います。

セルティクスはかねてからエインジGMが、ビッグ3体制解散の可能性を示唆して来ました。今オフ、エインジが一気にチームを解体に動く可能性は決して低くないと思います。そうなれば、イーストの構図が一気に変わりますね。セルティクスの地位に代わりに上ってくるのはペイサーズかマジックかホークスかシクサーズか、はたまた新たなるチームなのか注目です。

ともあれ、恐らく今日、1つの時代が終わりました。セルティクスおつかれ様でした、今はそう言っておきましょう。



P.S.




ESPN、嫌いな人は嫌いなんですねぇ。



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レブ論・13〜こんなタイミングで敢えてレブロンを追及してみる

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さて、レブロンですよ。ご存知の通りレブロンさんが第6戦で圧倒的なパフォーマンスを披露したわけです。そりゃもうあっちでもメディアから選手仲間から評論家から大騒ぎですよ。NBAちゃんぷる〜でのtkさんのまとめが例によって流石の内容なので、まずはそちらをご覧頂くのが宜しいかと存じます、ってか皆当然見てるよね?因みにobukorikoriさんの「鬼火」というタイトルもなかなか秀逸で私は好きです。

私もtwitterで選手達によるレブロン絶賛のtweetをいくつか拾いましたが、ESPNのまとめはざっと見易くてお勧めです。まああれだけ圧倒的な結果を残せば、そりゃあ普通ディスる要素はありません。すっかりアンチ涙目みたいな感じですよね。ESPNなんかはここぞとばかりにこれとかこれとか「レブロンさん最高や!」みたいな記事載せてますしねえ。あ、でもこの記事なんかは過去のレブロンのパフォーマンスとの比較が出来て便利かも知れません。得点だけで言えばこれはレブロンにとって5回目の45点以上の得点だったことが分かります。Kenchさんがtweetでご紹介下さったスポーツイラストレイテッド誌の記事も良いですね。

で、ですよ。ともあれこのハイパーパフォーマンスでレブロンへのアンチな声、レブロンを疑う声はすっかり静かになったらしいんです。・・・そう言われると、ちょっとヒネクレ者の血が騒ぐんですよね、私。このパフォーマンスをもってレブロンの資質を疑う事は出来なくなったのでしょうか?いいえ、そうは思いません。上のESPN記事でも分かる通り、そもそもレブロンが得点面でアンストッパブルなパフォーマンスを見せたのはこれが始めてではありません。勿論、そこにアシストやリバウンドもついているのは素晴らしい事ですが、我々はレブロンがこれぐらいの事が出来る選手なのはとっくに分かっていたはずじゃありませんか。当然でしょう、彼は史上最高の選手の1人になれるだけのタレントを持っているんです。それは大前提ですよ。アンチファンですらそれは認めているはずです。レブロンに才能が無い、なんて言ったらそいつはバスケットボールを見るセンスがないとかいう以前の問題だと思います。

問題はそこではないはずです。私が、いや世間がここのところずっとレブロンについて疑っていたのはレブロンが最後の最後、勝負をかけたクラッチショットを決められるかどうかだったじゃないですか。確かにシリーズ敗退をかけた大一番でこのビッグゲームをアウェーでぶちかました事は賞賛に値します。でも、私が危惧してきた問題がクリアになった訳でもなんでもありません。

ところで今回レブロンが叩き出したスタッツは45得点15リバウンド5アシスト。チェンバレンが'64年に記録した50得点15リバウンド6アシスト以来48年振りの記録だ、と私も昨日書きました。そう。チェンバレン以来ってのがヒントなんですよ。レブロンを考察するに当たって、チェンバレンという名前はなかなか良いヒントでした。

チェンバレンという選手はご存知の通り、100点ゲームをはじめシーズン平均50.4得点、得点王7年連続7回、リバウンド王11回、シーズン平均出場時間48.5分、新人王、MVP4回、NBA史上唯一となるセンターでのアシスト王(しかも史上唯一のリバウンド王、アシスト王の同時達成)などの記録を持つ化け物センターです。当時のインパクトとしてはシャックさえも比較にならなかったぐらいの圧倒的なインパクトを持っていた彼は、掛け値無く史上最高の選手の1人として必ず名前が挙がる存在です。しかし、これは何もチェンバレンに限った話ではありませんがセンターって一般的にクラッチタイムには強くありません。シャックやドワイトをご覧になっていれば皆さんもお分かりでしょう。クラッチタイムに得点で頼れるセンターなんて、カリーム・アブドゥル=ジャバーという偉大な例外を除いてまずお目にかかれません。

近々に公開するはずの「大喜利NBAスペシャル〜第1回師範ミーティング(後半その2)」でもそのあたりの話をしているんですが、昔のセンターってのは試合を通して得点を重ね、試合を組み立てて競った状態にしていくもんなんですよ。で、最後の勝負のかかった場面で得点を取りに行くのがコービーやデュラントみたいな存在なんだ、って訳です。当時ならジェリー・ウエストみたいな存在がそうだったんでしょう。

それでふと思ったんです。あれ、それってヒートでレブロンとウェイドがやってる役回りに近くね?と。レブロンとウェイドってもしかして、このスリーキングス体制になる時に、2人でそのあたりの役割分担を決めたんじゃないかな、と思ったんですよ。つまり、試合中はレブロンが1stオプションになってガンガン点を取りに行く、でもクラッチな場面、特に残り何秒の世界になってくるとウェイドが1stオプションに変わる、というような。

こうやると、実はお互いにメリットがあります。レブロンは試合中、体力切れもあまり気にせずフルパワーでガンガン点を取りに行けますし、それで試合がブローアウトで終われば勿論最後はベンチでゆっくり出来るじゃないですか。そして目下の問題、クラッチタイムでの弱点もウェイドがフォローしてくれます。一方のウェイドはレブロンより年上なのである程度は体力を温存して戦いたい訳で、レブロンが1stオプションでやってくれた方が試合途中は助かります。そして最後、決めなければならないって場面で体力を温存しておいたウェイドが決めればチームとしても大成功、じゃないですか。そういうグランドプランをもって戦っているのでは?とふと思ったのです。要するに、昔センターが務めていた試合そのものを組み立て、得点を積み重ねていく役回りをレブロンがこなし、勝負のラストショットを打つ役回りはウェイドがこなす、って事ですね。

http://www.basketball-reference.com/teams/MIA/2011.html

勿論、両者のコンディション、好調・不調、マッチアップの問題もありますから一概に言える事ではありません。実際ヒートでの現行体制1年目だった昨季はレブロンとウェイドの平均得点にさしたる差はないのです。レブロン26.7得点、ウェイド25.5得点でしたからね。しかもプレーオフになるとそれが逆転してレブロン23.7得点、ウェイド24.5得点になりますので。・・・それはそれでプレーオフでレブロンの方がシュートを打ってない、という事実が浮き彫りになってアレですが。

http://www.basketball-reference.com/teams/MIA/2012.html

それが今季、レブロンは27.1得点なのに対してウェイドは22.1得点です。勿論これはひとつには故障の影響、でしょう。ボッシュが昨季より点を取るようになったというファクターも見逃せません。じゃあこれが今回プレーオフではどうなってるのかと言うと、レブロンは更にアヴェレージを上げて30.8得点!一方のウェイドはボッシュ不在にも拘らず得点が伸びず、22.9得点といったところですね。

私はこれを見て、上でふと思いついた推測がより顕著な形で現れているのではないかと推測するんですね。レブロンがこれだけこのプレーオフで得点を取りまくって大活躍しているというのに、試合の最終盤では相変わらずなんだか頼り無いじゃないですか。それが正しい判断の時もあったとはいえパスしてしまったり、そもそもプレーに絡んでいなかったりする消極性は相変わらずな印象です。逆に外したとはいえOT前のラストショットを1本放ったのは好印象でした。

レブロンは凄い選手である、そんな事は今更言うまでもありません。それは分かってますが、本当にこれを決めなければ勝てない、シリーズを精する事が出来ないという修羅場の修羅場で決めなければいけない1本を沈める、それこそが本当のエースです。そうでなければ記録に残る選手にはなれても記憶に残る選手にはなれません。そして、チェンバレン級のスタッツでもない限り、それでは史上最高の選手の一角に名を連ねる事は叶わない・・・私はそう思います。




レブロンにとってはラッキーとアンラッキー相半ばするのですが、マイケル・ジョーダンという記録と記憶の両方に残る選手の存在は我々のハードルを高くしています。何もジョーダンと同じ回数優勝しなければならないとは私は思っていません。得点王の回数やMVPの回数で越えなくてもいいんです。大事な事はレブロンがジョーダンやマジック、バードといった偉大な選手達と同じように、試合中だけでなくブザービーターないしそれに準じる場面での決勝点を決める・・・これをレブロンにもやってもらいたいんですよ!ファイナル進出を決めたデュラントも、昨ファイナルでヒートが敗れたマヴスのノヴィツキーもそれをパスして来ました。レブロンにはそれが出来るのでしょうか。それともまたウェイドに託してしまうのでしょうか?私はそこを注目し続けたいんですよ。

因みにチェンバレン、MVPは3回ですがファイナルMVPは1回です。これはファイナルMVPという賞の創設が'69ファイナルからだという事情もありますが、仮にチェンバレンの新人時代からこの賞があったとしても、彼がファイナルMVPを受賞した回数は恐らく2回まででしょう。なぜなら彼は2回しかチャンピオンになれなかったからです。ビル・ラッセルの現役時代にファイナルMVPがあれば、彼は最大11回ファイナルMVPを受賞した可能性があるんです。因みにラッセルはシーズンMVPも5回取ってますが。




レギュラーシーズンのMVPよりもファイナルMVPの方が価値がある・・・私はそう考えています。丁度試合途中の活躍よりも、最後の1本を決める男こそが真のエースであるように。得点王、デュラントはそのタスクを既にパスしています。レブロンはどうでしょうか?もしもヒートが勝ち上がれば、史上4回目となるシーズンMVP対得点王の対決がファイナルで実現します。レブロンはシーズンMVPの鼎の軽重をデュラントに問われる事となるのです。

その前にまず、セルティクスをもう一度倒してファイナルへ勝ち進めるか?レブロンが第6戦と同じような超人的な活躍を続けられるかは分かりません。故障を抱えたウェイドやボッシュの事を思えば、ここはレブロンがやるしかないんです。願わくばそれが第6戦のようなブローアウトでなく、最後まで息を呑む接戦であって欲しいです。そして、そこでレブロンが何を成し遂げられるのか、成し遂げられないのか。それを見られる機会を、私は今一度見てみたいんです。ヒートが勝つにしても、負けるにしても。レブロンがラストショットを勇気を持って打ったのであれば、私はそれが決まろうと外れようと評価したいです。

ずっと言ってますが、レブロンにはそれを決められる能力はあるはずです。そこを乗り越えられた時、きっとレブロンは別の世界への扉を開けるはずです。その扉の先に待っているのは、ジョーダン、マジック、バード、カリーム、ラッセルの世界のはずだと私は信じます。そうなった時に初めて、私はヒートの、レブロンの優勝を心から祝福したいと思う次第であります。

P.S.



元選手で我々世代には御馴染み、ポリニスのtweetが最近熱いです。ESPNの面々に向かって「あんたらがヒートに勝って欲しがってるのは知ってる」とは良く言った!



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Tomorrow〜マジックのGM&HCリサーチ佳境へ?〜

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ヒート(3勝)98-79セルティクス(3勝)

☆本日のハイライト
・レブロン45得点15リバウンド5アシスト。チェンバレンが'64年に記録した50得点15リバウンド6アシスト以来48年振りの記録でヒート快勝&逆王手



カンファレンスファイナルのドッペルゲンガー現象は遂に崩れましたね。正にMust-winな状況下でレブロンがほぼ独力でセルティクスを圧倒しました。ウェイドもそうですが、これだからスターパワーは侮れません。ただ、やはり接戦でクラッチタイムだとどうなの?という疑問はやはりまだ消えない訳で、チェンバレン以来の記録ってのも何やら象徴的だなあ、とは思います。ま、どちらが勝つにせよサンダーは休めますから美味しいのは確かでしょう。

さて、焼き土下座モードのためブログ名改名中というタイミングでマジックの話題もなんですが、今週はそこそこ話題がありましたのでかいつまんで紹介します。まずはまだ決まらないGMの話題ですが、現在何人かの候補と面談しているようです。で、オーランド・ピンストライプド・ポストさんフープスワールドさんが最新情報を纏めました。現在どうやら候補は3〜4名に絞られた模様です。

トロイ・ウィーヴァー(現OKCアシスタントGM)
デニス・リンゼイ(現SASアシスタントGM)
トム・ペン(元POR重役)
ジェフ・ボウワー(元NOH GM)


この他にもマジックのマーティンスCEOはOKCのロブ・ヘニガン、INDのケヴィン・プリチャードと面談を行なったようです。それにしても見事にサンダー&スパーズ人脈ですなしかし。両チーム共にスモールマーケットの大成功例なだけに、マジックもそれを目指そうという姿勢が伺えます。あれ、前任のオーティス・スミスもスパーズを手本にするとか言ってた気が・・・(汗)。ま、今度は本当に当該組織にいる人間を呼んで、実際にノウハウを吸収しようって事でしょうね。

因みにフィル・ジャクソンをマジックに呼ぶ話はどうなったの?とお思いの方も多いかと存じます。あれですが、一旦無くなったかに見えた話がその後、まだ生きているという報道がなされました。それを更に否定する報道が出たりと訳分からん事になってますが、要するにフィル話は元マジック選手のサム・ヴィンセントが古巣に売り込んでいる話であって、マジック側が能動的に動いている話ではないんですね。なので、現地のメディアでも否定的な見方が多いです。ドワイト本人が強く希望したり長期再契約の条件に挙げたりしない限り、フィルがマジックで職に就く可能性は無さそうですね。何しろ、フィルを呼ばずともマジックはブライアン・ショーをHCとして呼べる可能性が高そうなんですよ。

元マジックの選手としてマジックオーナー一家にもウケが良いショーは目下、マジックの有力HC候補です。本人もマジックのオファー待ちという説もあるぐらいですからね。既にボブキャッツとも交渉を持ったようですが、ドラフト2位指名権持ちとはいえ昨季ドン底だったボブキャッツと、ドワイト騒動でドタついたとはいえドワイトさえ戻ればタイトルコンテンダーのマジックです。今オフにドワイトが出ていくにしてもトレードの見返りはありますからね。

http://www.wesh.com/news/sports/Source-Howard-loves-Orlando-isn-t-seeking-trade/-/11788256/14692334/-/8yrxcs/-/index.html#ixzz1x8inOBGf

しかも、そのドワイトがここに来てなんと、マジックを愛しており今オフのトレードを望んでいない、という報道が出てきました。ドワイトについてはヘルニア手術後本人のコメントもほぼ無く、無論去就についても憶測の域を出る報道は無かったのです。本人が明言した訳でもなんでもありませんし、あちこちで今このニュースが出てますがソースは全て同じですからね。とはいえ、それでもドワイトの去就についての第一報がポジティヴなものだった、それだけで今は十分有難いです。

なお、このソースによるとドワイトは現在、マジックがどう補強されるかを見ているんだそうです。ドワイト自身の去就がクリアにならないとチームの補強も大変だと思うんですが、一方でこういうプレッシャーのかけ方が理にかなっているのもまた事実。マジックがルディ・ゲイ獲得の噂に名前が挙がっているのも無理からぬ事ではあるのですよ。

スミスGMもスタン・ヴァンガンディHCも去りました。ドワイトにして見ればスミスとの関係は明らかに悪くなっていましたし、ヴァンガンディについてもドワイトが積極的にスタンの残留に動かなかったって事は、少なくとも最良の仲では無かったって事ですね。まあ再契約&残留さえしてくれれば良いですよ、もう。それで優勝してくれるなら、多少の事は目を瞑ろうじゃないですか。

ショーのHC就任が決まればドワイト残留への大きな材料になると言われています。そしてショーがマジックに来るにはまず、GMの確定から。このピタゴラスイッチみたいな連鎖が起こる為にも、ドラフトまでには確定すると言われているGMの人選を固めなければなりません。ドワイト残留という目標へ向け、第一歩目をマジックが正しく踏み出してくれる事を期待したいですね。

P.S.

http://articles.orlandosentinel.com/2012-06-08/sports/os-orlando-magic-gm-search-0609-20120608_1_magic-ceo-alex-martins-indiana-pacers

INDのケヴィン・プリチャード氏はペイサーズでGM昇格との事です。ですので彼がオーランドに来る事は、少なくとも今回のタイミングでは無くなりました。





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New Age〜西の世代交代、完了〜

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サンダー(4勝)107-99スパーズ(2勝)

☆本日のハイライト
背水のスポルストラHC「第6戦ではボッシュの出番を増やす」



サンダーファンの方々、公約は果たしましたよ。明日までこのブログタイトルにしときますんで宜しくです。

しかし、凄かったですね。今日のスパーズは後がないという事で1Qからトニー・パーカーが飛ばしまくり、シリーズ第1・2戦を連想させる活躍でスパーズに大量リードをもたらしました。それがチャラになりかけたところを3Qにスパーズが再度引き離したはずが、4Qにサンダーが一気にひっくり返してしまったんです。

しかも恐ろしいのは、スパーズもダンカンがクラッチタイムに決めまくっていたにも拘わらず、サンダーがスパーズを引き離していったという事実。若くないスパーズが疲弊してしまったのも確かでしたが、これだけ勝ちに来たスパーズを正面から切って落とすサンダーは本当に凄いパワーハウスです。スパーズファンとても、この正々堂々としたバトルの結果には悔いが無いんじゃないでしょうか。速報予言を外した私も、残念さ以上にサンダーの素晴らしさが強く印象に残りました。これは別にサンダーファンへのフォローでもサーヴィスでもありません。そんなもんもう今のサンダーには不要でしょう?

昨季覇者マヴス、一昨季までの覇者レイカーズを倒し、そして'00年代を支配してきたスパーズを倒したサンダーは疑うべくもないウエスト最強チームへと躍進しました。恐ろしいのはその圧倒的な若さと、それに似つかわしくない老獪さです。主軸メンバーはまだ20代前半ですよ?特にこのスパーズ戦はむしろ彼ら若武者達にとってタイトルコンテンダーの極意を学ぶ成長の機会だった感さえあります。20連勝中だったこの強豪相手に2連敗から4連勝というミラクルな勝ち上がりを経験した今、サンダーは今までで最も自信に溢れるチームになったと言えます。かつてセルティクスとレイカーズで覇を争った2人、パーキンスとフィッシャーがこのチームに揃っているのも不思議な気分ですね。

私が優勝すると断じたスパーズをこれだけ完璧な形で下した以上、私はもうファイナルについて予想する必要すら感じていませんが、また余計なフラグ立てるなと怒られそうなので控えます(笑)。こうなったらこのまま一気に優勝して世代交代を完成させてしまい、レブロン以下'03世代を震え上がらせて欲しいですね。ともあれ、まずはファイナルの対戦カード確定を待ちましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=36s3PCWzYlQ



ハートランド
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Synchronicity〜セルティクス対サンダーでF.A.?〜

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セルティクス(3勝)94-90ヒート(2勝)

☆本日のハイライト
レイカーズ、バイナムのチームオプションを行使



えらいこっちゃですなーしかし。NBAちゃんぷる〜にてtkさんが早くも纏めておられるように、西のサンダーに続いて今度は東のセルティクスがアウェーの戦いを制し、ファイナル進出に王手をかけました。試合序盤はヒートがリードしたんですがセルティクスが追いつき、4Qに一度またヒートが引き離しかけるもセルティクスが再度追い付くという熱い試合展開は終盤までもつれ込みました。が、昨日のハーデンのように今日はピアースがヒートを突き放す決定的な3ポイントを叩き込んで勝負あり。ロンド、レイ・アレン、ピアースと決して好調では無かった中でKGの活躍が光りました。ヒートはボッシュがようやく戻りましたが10分台の出場時間からして多少無理をしているのでは?という懸念があります。ウェイドも相変わらず本調子では無かったですし、前半から飛ばしまくったレブロンはいつもの通り終盤はいいところありませんでした。

Kenchさんが指摘されている通り、今プレーオフのカンファレンスファイナル2カードは驚く程に同じ展開を見せています。どちらも上位シードチームが2連勝した後に下位チームが3連勝していますし、どちらも第5戦の終盤で勝負を決める3ポイントか飛び出しました。偶然にしてもあまりに出来杉くんですよね。

正直申し上げて、私はセルティクスのファイナル進出を予想はしていたものの、本当に先に王手をかけた事にかなり驚かされています。若いサンダーが2連敗で意気消沈していたところをホームに帰っての圧勝で自信を取り戻して3連勝、ってのは分かるんですよ。若さ故に勢い付いたら止まらない、ってところもあるでしょうしね。

しかし、セルティクスはヴェテランチーム。既にロンドのチームになりつつはありますが、若さの勢いで突っ走るタイプのチームじゃござんせん。むしろ主力も怪我やら疲労やらで大変ですし、サポーティングキャストもウィルコックスやジャーメイン・オニールを失って苦労してます。怪我についてはヒートも大概な状況とはいえ、正直セルティクスのギリギリ感は見ていてかなり不安でしたね。実際プレーオフの対戦予測でもセルティクスの勝利を推す専門家は圧倒的に少なかったはずです。

それがこの事態に至ったのに、ボッシュ不在を理由にするのも違う気がするんですよね。確かに彼の不在はヒートの只でさえ薄いインサイドを更にペラペラにしてしまいましたが、それでも問題無くデヴィッド・ウエストとヒバートを擁するペイサーズを仕留めたじゃないですか。あれがドワイトが率いるマジックなら分かりませんが(←これが言いたかった)、ペイサーズの高さと若さのあるインサイド相手にボッシュ抜きのまま戦い勝ったヒートが、セルティクスだとそこまで駄目でしょうか?実際2連勝したところまでは誰しもヒート圧勝を予想したはずです。

・・・やはり、問題は怪我に苦しんでいるウェイド、そして最終盤に存在感を失ってしまうレブロンかなあと思うんですよね。ウェイドは今怪我していますからあれこれ言うのは違うでしょうが、レブロンのプレー振りは相変わらず疑問が残ります。試合中の殆どの時間においてレブロンはキングと呼ばれるに相応しい活躍を見せるのに、一番大事な最後の最後、ここで決めないとってとこで急に一ロールプレーヤーのようになってしまうんです。まるで門限の過ぎてしまったシンデレラのように・・・。レブロンのあだ名、キングからシンデレラに変えた方が良いんじゃないですかね(-_-;)

パスを出すなとは言いません。マイケル・ジョーダンだってファイナルでスティーヴ・カーにパスしてクラッチショットを決めさせた事があるんですから。しかし、今のレブロンはパスの印象ばかりなんですよね、先日、第4戦のOTに入る前に珍しくラストショットを打ちに行ったのは良かったんですが・・・。ああ、外れたのは別にいいんです。チャレンジした結果なんですから。チャレンジすらしない姿勢が問題なんですよ。・・・あれ、結局レブ論みたいな話になってますね(^_^;)

でも実際、ヒートって圧倒的な試合展開でバリバリ行く時は凄いんですが、劣勢になると脆いんですよね。ウェイドが元気なら接戦も彼の活躍で取れますが、ウェイドもボッシュも万全ではなく、他の選手に多くを求めるのは難しい今のヒートが勝つには、レブロン自身が立ち上がるしかありません。さも無くば、ボストン開催の第6戦でヒートは成す術無く敗れ、レブロンは昨プレーオフとは違う涙をまた流す事になってしまうでしょう。

あと、セルティクスの好調さが西のスパーズをむしろ鼓舞するという要素もあるかなと。シードの上下は逆ですが、東西共に世代交代がかかったカンファレンスファイナルでもあります。東で'03組をセルティクスが追い詰めつつあるのを見て、西のスパーズも奮起して若いサンダーに今一度ヴェテランの凄みを見せつける可能性、私はかなりあると思うんです。そうなると東西のシンクロニシティが遂に崩れますね。そんな熱い展開を期待しつつ、明日も引き続き好勝負が繰り広げられる事を願うとしましょう。

P.S.




・・・(´・ω・`)

P.S.2

「スパーズ優勝当確」と書いたお詫びとして、サンダーがファイナル進出の暁には問うブログを1日限定で「NBA ALL ROUND THUNDER」と改名する事にしました。こちらでもサンダーファンより、クレーム頂いておりましたのでここに宣言しておきます。スパーズが勝った場合は予言的中って事で諦めて下さいw





Synchronicity (Dig)Synchronicity (Dig)
アーティスト:Police
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Hard To Say I'm Sorry〜サンダーがファイナル進出確実な件

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サンダー(3勝)108-103スパーズ(2勝)

☆本日のハイライト
ブレーザーズのGMに元クリッパーズのニール・オルシェイが就任へ



さて、今日もまた凄い試合でしたね。サンダー優位で進んだゲームでしたが終盤になって一度は死んだと思われたスパーズが2点差まで迫り、一気にヒートアップ。サンダーが若さを露呈してスパーズの老獪さの前に屈するかと思ったら、なんとウェストブルックがダンカン越えショットを決め、更にハーデンの3ポイントで勝負あり。逆にスパーズはジノビリが同点をかけた3ポイントを外してしまいましたね。パーキンスがファウルアウトしていたのですからインサイド切り込んで2点取ってファウルゲーム、では駄目だったのかなーとは思いましたが。

ともあれ、これでサンダーは敵地で王手をかけてホームでの第6戦を迎えるという理想的展開に。しかもプレーオフ10連勝だったスパーズ相手に3連勝、ですよ。これはかなりサンダー有利であると言わざるを得ません。あれ、そう言えばスパーズの優勝確定とか書いてたマジックのブログがありましたけどどこでしたっけ?カッコ悪いですねプププププ。サンダーのファイナル進出が確定したら「m9」コメントをシクヨロです。

ところでサンダーが今回勝ち上がってきた軌跡、なかなかハンパじゃありません。まず1stラウンドでは多少パワーダウンしていたとはいえ、昨季チャンピオンのマヴスを4タテで撃破しました。次いでカンファレンスセミファイナルでは、現体制になって2連覇を達成していた一昨季までの覇者、レイカーズを4-1ですよ。そして今、'00年代を支配し続けてきたスパーズを倒してファイナルへ行こうとしているんであります。これでもしファイナルの対戦相手がセルティクスでしかも勝ったりしたら本当にヤバくて、サンダーは近年のチャンピオンチームを全て倒して優勝したチームになってしまいます。なんという鮮烈な世代交代ですか、それ。そうなればもう完全にリーグの覇権はオクラホマに移ります。スモールマーケットの星が、しかも理想的な球団経営で頂点を極める・・・なんと美しい絵でしょう。

しかし、ヒートがファイナルに来るとなると分かりません。ヒートのスリーキングスはボッシュ以外ファイナルの経験も豊富ですし、そもそもヒート自体が昨季のファイナリストです。そしてヒートはサンダーがここまで戦い勝ってきたどのチームよりも主力が若いんですよ。ウェイドやボッシュの怪我、レブロンの試合最終盤お馴染みのチキング振りといった弱点はありますが、自分達より若いサンダーなら何とかなり・・・あ、でもサンダーにはパーキンスとかフィッシャーとかもいるんでした。彼らのようなヴェテランの存在はヒートには欠けているものです。そのあたりでもしかしたら・・・ま、そんな皮算用はファイナルカードが確定してからかな。

そう、まだスパーズは終わっていません。ここから建て直して来る可能性も全然ありますからね。アウェーの第6戦を取るのは至難の業ですが、それが出来ないチームではありません。そうなれば第7戦はサンアントニオですから、再びスパーズが有利な状況で戦える訳です。大逆転の可能性、決して小さくは無いんですね。

東はどちらが明日先に王手をかけるかが注目ですが、西もまだ終わりではありません。スパーズの反撃、まだまだありますよ!まーあれだ、スパーズが敗退した暁にはサンダーファンの為にオクラホマ賛歌エントリーでも書きますんで、「スパーズ優勝当確」エントリーで気分を悪くされた向きは機嫌を直して頂ければ幸いです(笑)。






コンプリート・ベストコンプリート・ベスト
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WORLD PEACE〜世界平和さん、カンファレンスファイナルを解説す

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セルティクス(2勝)93-91ヒート(2勝)(OT)

☆本日のハイライト
ブルズ、ナッシュorキッド狙い?
元レイカーズ優勝メンバーのレロイ・エリス逝去



さて、カンファレンスファイナルはいよいよ白熱して参りました。今日はロンド無双でセルティクスが築き上げたリードをヒートが後半に帳消しにし、抜きつ抜かれつとなるもレブロンのクラッチ3で遂にヒートが同点に。セルティクスはKGがTOでヒートはサヨナラ勝ちのチャンス。が、レブロンはラストショットは例によって自ら打たずにハスレムへパスし、ハスレムが外して試合はOTへと突入しました。

そのOTではポール・ピアースが6ファウル退場。程無くレブロンもまさかの6ファウル退場となったのです。両チームがゴートゥガイを失ったギリギリのこの戦いを制したのはセルティクス。最後はウェイドのサヨナラ逆転3ランが入らず、勝敗は2勝2敗のタイとなったのです。

さて、このなかなか手に汗握る好ゲーム、twitterで呟いている面々だけでも結構観戦者がいました。今日は珍しくもイグオダラが呟いていたのを見かけましたね。元選手まで含めれば有名無名含めてもっといました。そんな中、「え、あなたが!?」と思わずにはいられない選手が、しかもなんと試合の講評tweetをしてくれたんです。

そのヒト、メッタ・ワールドピースさんはレイカーズが敗退してからというもの、実はかなりリラックスし倒していました。何しろサンダー相手に悔しい敗戦をしたというのに数日経たないうちに「俺のレーベルのヴィデオクリップをチェックしてくれ」みたいな事を呟いているんです。切り替え早過ぎるやろ!(笑)

そんなフリーダムな世界平和さんが、そもそもイーストのカンファレンスファイナルを見ていた事だけでもビックリなのに、何の気まぐれか試合の内容に触れたtweetですよ。一体何がどうしたの世界平和さん、と思わずにはいられません。しかも驚いた事に、その内容は酔っ払いの戯言ではなく、なかなか端的かつ的確であるように見えるのです。あれあれ、単なるアドレナリン馬鹿キャラかと思いきや、なかなかどうしてバスケを分かっていらっしゃる。やっぱニューヨークで揉まれてきた男は違いますね!そんな世界平和さんの試合解説tweetを、ここからは貼っていこうという訳ですよ。




レブロンには(OT前の)ラストショットを打って欲しかったが、ハスレムへのパスは正解だった、ですか。この見方をする人は他にもありました。パスは正しい選択だったが、パス自体が良くなかったという見解ですね。




今度はピートラスがこの試合の殊勲だと言ってますね。OT終盤、彼の2連続オフェンスリバウンドは非常に大きかったんです。あれでセルティクスはリードしたまま残り時間を減らす事が出来ました。また、ラストショットを打つ事を恐れないピートラスの心の強さをも世界平和さんは指摘します。空気読まずに重要な場面であっさり放たれる彼の3ポイントは最近KY3と言われつつありますが、確かにあの3ポイントを放てるのはメンタルの強さゆえ。フランスのマイケル・ジョーダンの異名、実はそれが由来なんでしょうかね?




シェーン・バティエーがラストの3をミスしたのにはとても驚いた、彼とは一緒にプレーしていたが、彼は決してクラッチショットをミスしなかったんだ、彼をオープンのままにしたくは無い・・・あれ、どこで世界平和さんとバティエーが一緒にプレーしてたんだっけ?と思ったらロケッツですね、納得。




マリオ・チャルマースはデカいところでアグレッシヴなレイアップを決めた、俺は印象深かった、あのプレーでハートを見せた・・・確かに。彼はヒートの中で成長してますね。




セルティクスはポール(・ピアース)がファウルアウトした時にデカいハートを見せた、容易く自分たちを疑う事も出来たろう、しかし彼らは団結した、素晴らしい(バスケット)ボールだ・・・おお、大絶賛ですね。




レブロンがあのデカい3を決めたのを見たのは良かった、偉大な選手だし彼の人気は凄くクールだ・・・ここは普通です。そして・・・。




「KGとレブロンへのダブルファウルは素晴らしいコールだ、なぜならどちらもフロップしていたから」

世界平和さん最高や!あんたもうTV解説行けるで!引退後には是非彼を解説に使う勇気ある放送局の登場に期待したい六伍壱でした。




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この文を書きたる者
ペニー
六伍壱 ◆MAGICcvM2E
昔の名前はセントトーマスこと 「NBA MAGICAL INSIDE」 (現在更新停止)管理人、 2chマジックスレ は最近はご無沙汰。シャック&ペニー時代からマジックを追っかける'90s世代NBAファンです。耳寄り情報・ご要望・リクエスト・リンク希望・ツッコミetcはmagicalinside651@gmail.comまでドゾー。twitterにもおりますので「六伍壱」で検索してみて下さい。
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